そんななかで、敬愛するピアニストであったアンネローゼ・シュミットさまが、昨年2022年3月17日に鬼籍に入られたことを、遅ればせながら本日知りました。 享年85歳だそうです。
https://m-festival.biz/29065
シュミットさまの想い出は、クラシック音楽に目覚めた中学2年生のとき、自分のお小遣いで行った初めての演奏会、記憶が間違いでなければ、大阪フィル第99回定期演奏会において、秋山和義指揮でモーツァルトのピアノ協奏曲第20番を演奏されていました。 1973年頃のことだから、50年前ですかね・・・ 絶句しそうなほどの過去になってしまいましたね。
それからも数度に渡って来日され、「音楽の友」などの音楽誌で見ることはあっても、貧乏学生ゆえ演奏会はおろかレコードも買えませんでしたが、帯広の大学生のとき、帰省中に千日前のワルツ堂においてモーツァルトのピアノ協奏曲のレコードを捕獲でき、有頂天になって帰ったことも懐かしい思い出です。
社会人そしてCD時代となり、ベルリン・クラシックから多数のCDが出た時には買い漁ったものです。
そして2000年以降は中古レコードを買うようになり、ケーゲルとのブラームスのピアノ協奏曲第2番、こんな録音もあったのかと目をテンにして捕獲したのも思い出です。
よく言われるような硬質なタッチ、聴き手の心に切り込んでくる音楽が好きでした。
モーツァルトの協奏曲も良かったけれど、ショパンのピアノ協奏曲第2番。 キリっとした音楽造りでこの曲のイメージを一新させられました。
とくに第2楽章、硬い響きで清々しさと落ち着きを奏でるピアノ、控え目で質素な感じさえする伴奏の好サポート(マズア指揮ドレスデン・フィル)、凛としたピアノと木肌の温かみのある音楽を今宵は繰り返し繰り返し聴いています。
今は、NAXOS MUSIC LIBRARY で、アンネローゼ・シュミットさまの音楽が聴けるなんて、いい時代ですねぇ。
https://oml.ml.naxos.jp/artist/83572
ご冥福をお祈りいたします(合掌)。
