2022年01月01日

(辛丑12月の雑感)師走は去った、2021年も去った

NHKラジオ(R1)で月1回程度放送されている十勝ローカル番組「十勝の話題と音楽」、12/2の放送電波で声が流れました。 昭和56年(1981年)に十勝地方のローカルTV番組に採り上げられてインタビューされたことが縁となり、40年後の令和3年(2021年)にも十勝地方の今度はローカルラジオ番組ですがインタビューされるとはチャンピオン様様ですね。 いずれ川西の「とかち農機具歴史館」に赴いてナデナデしてあげねばなりますまい。

さて、12月28日の仕事納めを最終の出勤日とし、1月は有給休暇を消化、1月31日付けを持って退職することにしました。 5月20日まで残ることは出来ますが、色々と思うところもあって年末限りとしました。 神奈川県大和市での入社式、横浜市緑区青葉台での寮生活からスタート、入社2年目では月に250時間の残業をしたこともあったし、大阪に戻ってからは月に4〜5回の東京出張をしていた頃もありました。 4年弱の単身赴任生活、振り返ると37年にちょっと欠ける勤続年数ですが、よく続いたものですね。 自分でもこの年数を思うと吃驚です。

このところ会社の雰囲気も変わってきています。 残り少なくなった人生、会社組織の中で頑張ってもね、定年後再雇用では頑張りを評価される仕組みはありません。 それでも毎日サボることなく会社に行き、行ったら行ったで知らず知らず頑張ってしまうことの繰り返し。 このあたりでチェンジしましょう。 退職すると収入は無くなり、退職金もなし、早めの退職なので年金受給までもうしばらく待たねばなりません。 おまけに貯金もないときたもんだから、ないないずくしですが、まぁなんとかなるやろとの甘い見通しです(病気さえしなければ、生きているだけで丸儲け、と考えましょう)。

これから読書時間も自由にとれる? そんな事は思ってませんが、12月の読書はスランプでした。
西村公朝さんの最後のエッセイ集「仏の道に救いはあるか 迷僧公朝のひとりごと」が自宅本棚にあって読み始めたものの、長いひとりごとが繰り返されていて、そのひとりごとにお付き合いするのがしんどくなりました。 半分読んでケツを割りました。 しばらく本を読む気も失せたので、読書感を養うためにかつて愛読していた吉村昭さんの著作より「海の史劇」をチョイス。 続いて吉村昭さんの「海軍乙事件」「高熱隧道」と読み進めています。 余計な飾りのない文章は理系出身者にはとても心地よいのですね。

ご近所美術館は、11日に松柏美術館に行き「上村松篁展「美の構成」に触れる」を鑑賞。 注意して見ていると、基本的に(一部の入れ替わりはあるけれど)制作年代順に並んでいるのですね。 とくに最初の部屋の若い頃の作品にはチカラがみなぎっていて惹きつけられる作品が多くありました。 帰宅すると大和文華館の会員継続の案内が来ていました。 来年はもうちょっと頻繁に行かなくては。

12月の高知行きはなし、年末年始の休みも短いし、年明けは会社に行かなくてすむのでいつでも行ける・・・と思いきや、あれこれ用事が重なって1月中旬まで行けそうにないなぁ。 世間ではオミクロン株の市中感染が見つかり、第6波も避けられないとの見方が有力ですが、高知ではもう40日以上もコロナ感染者を出しておらず、大阪やそれに隣接する地域より高知の方が安全だと思うのだけれど、残念。 オミクロン株がまん延すると行くに行けなくなるやろし。 

とにかくいつまで続くコロナ禍、新しい1年もコロナに罹らず、このような駄文がまた書けますように。
そしてこのような駄文を最後まで読んでくださった皆さま、本年もどうぞよろしくお願いいたします。
幸多き一年となりますことをお祈りいたします。

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2021年12月01日

(辛丑11月の雑感)霜月は去った

NHKラジオ(R1)で月1回程度放送されている十勝地方ローカル番組「十勝の話題と音楽」。 聞き逃し配信を利用して昨年夏頃より楽しみに聴いています。 11/4(木)の放送では、昭和56年(1981年)に畠山アナウンサーが初任地として帯広放送局に赴任され、その新人・畠山アナウンサーの取材模様の録音が放送されました。 そして、かつてNHKから取材を受けたことがある、出たことがある人はお便りを待っている、そんなアナウンスがありましたので、番組のメッセージ投稿フォームより、同じく昭和56年秋にNHK-TVの電波に乗った件を投稿しました。

当時担当していた卒論テーマが、戦前に製造された馬が引く畜力式噴霧器チャンピオンの復元で、復元したチャンピオンと、人が背負う背負式自動噴霧器、最新トラクラーのスプレーヤとを実際の圃場で並べて噴霧するところを映し、インタビューを受けた。 その時のVTRはあるでしょうか、復元したチャンピオンはどこに行ったのか。 そんな内容を投稿しました。

これを発端として帯広放送局の神門アナウンサーよりお手紙を頂戴し、帯広市川西の「とかち農機具歴史館」まで確認しに行ってくださいました。 そこで母校で教鞭をとられている先輩に久しぶりにメールをして調査をお願いしたり、また一緒に復元作業をしてTVにも出た同期にもメールするなど、ちょっとした騒ぎの末(といっても自分が蒔いた種というか自分だけが騒いでいただけですけれど)、先輩より卒論のコピーを送っていただいて、解決しました。 川西の「とかち農機具歴史館」に収蔵・展示されている「遠藤式畜力A型能率第一号」が、卒論で復元したチャンピオンでした。 この件、次回12/2の放送で採り上げてくださるそうですが、どんな内容になるでしょうか。

今回、手書きの卒業論文を読み返すなんて思いもよりませんでしたが、下手っぴな文字を眺めているだけで、あの当時に一気に引き戻されてしまいました。 懐かしくも気恥ずかしいものですけれど。 あと今回の件で問い合わせたことで、先輩は 2023年3月に退官されることも知り、退官されるまでには、また今回のチャンピオンにも会いに帯広へ行きたくなりました。 Google-map で見る限り、街並みや道路もすっかり変わってしまったようですけれど。

さて、会社生活もあと少しとなりました。 今月は現役のうちにすべきこととして、健康保険組合の補助が受けられる脳ドック・肺ドックを 6日(土)に受診しました。 結果、いずれも問題なし。 数年前にルールが変わって、補助が5年に1回となり、5年前は忙しくてパスしましたので、最初で最後のドックとなりました。 が、ともに問題なし。 昨年は、健康診断で要精密検査となって腹部のMRIも撮りましたし、来年早々には大腸内視鏡検査もやるつもり。 10月に従弟が前立腺がんで早世したことも、検査へと気持ちを押しています。

また医療保険の見直しにも着手しました。 社員割引が効くうちに契約できるなら、現在とほぼ同様な補償内容に加えて、高度先進医療もついてきて、保険料が半額程度になるのは大きい。 持病や手術歴、昨年の精密検査など、加齢とともにひっかかる点も色々とありまして、簡易告知にするか詳細告知にするか、担当者とメール交換によるアドバイスを受けつつ進めています。 どうなりますことやら。

あと会社の健康保険組合が参加している kencom のウォーキングイベント「みんなで歩活」。 これに合わせて組合員特別価格(40%OFF)で、腕時計型の活動量計 Fitbit versa2 を捕獲しました。 40%OFFでも、送料を含めると1.5万円近い価格となるので、何度も逡巡しまたけれど、会社員生活の記念として清水の舞台より飛び降りました。 これまでは 3〜5,000円ほどの安い中国製を都合3個使ってきましたが、さすが高いだけあって画面も綺麗だし画面の着せ替えなど色々とべるようです。 まだまだ使いこなせていませんけれど・・・

そして会社生活とは直接関係ありませんが、スマホもリプレースしました。
思い起こせば 2016年5月3日、子どものスマホ購入のために訪れた高知・帯屋町の auショップ。 そこで一目惚れしたスマホ(isai vivid LGV32)で、当方も遅ればせながらスマホ・デビューを果たしました。 以来5年半、個性的な機器を気に入ってましたし、自分で電池交換できる機器だったので、電池交換もしたので電池の持ちも大丈夫。 でも、さすがに android の版数が 6.0 は古く、インストールできないアプリもあります。 また動いているアプリでも使えない機能もあったりと、それに何より触ったつもりがないアプリが起動する現象はちょっと異常です。 動作不安定?

今年の初め頃、android が壊れたのか、auメールなど基本的なアプリのいくつかが突然起動しなくなりました。 仕方ないので、スマホの設定画面より購入時の状態に戻し(初期化)、何とかまた使えるようになっていたのですが・・・ このところ動作もやけに遅く感じ、だんだんとストレスになってきましたので、スマホ・リプレース計画に着手。 色々と調べましたが、新製品は 5G対応となっており、通話契約も 5G対応の契約となるのですね。 なんかムダでしょう。 だいたいゲームはしないし、スマホで動画も見ない、カメラが3つあっても使わないだろう・・・ 結局のところ 5G非対応ながらまた新しい2021年夏モデル、シンプルなスマホに落ち着きました。

新しいスマホは、初めて使ったオンラインショップで注文して 7日(日)に到着。 機種交換の手続きもオンラインだし、初期設定も途中でよく分からなくなって、間違って初期化したのかな、と青ざめたりもしましたが、なんとか完了。 その後、使いやすくするために設定を変更しましたが、どんな機能がどこに隠れているのか、手探り。 何度も同じところに戻ったりして、つくづく自分の覚えの悪さに辟易しながらも、ボケ防止と自分に言い聞かせて頑張りました。 なんとか馴染んできたようです。 今だ手探りですけれど・・・

11月の読書について、まずは西村公朝著「仏像の声」。 「仏像の再発見 鑑定への道」では、外見の形態から時代背景などを勘案して仏像の特徴や成立年代の解説をしていましたが、この「仏像の声」では、仏像の内面より宗教的な背景を加味してこのようなカタチになったことの説明をした本でした。 これもまた素晴らしい本でした。 続いて「わかる!元興寺」(元興寺公式ハンドブック第2版)。 蘇我馬子が飛鳥に建立した日本最古の本格的仏教寺院の法興寺(飛鳥寺)が、ルーツの元興寺についての解説本です。 元興寺文化財研究所の成立なども書かれていて、奈良に住んでいながら門前まで行きながらも、まだ訪れたことのない元興寺に行きたくなりました。

そして池田寿著「日本の文化財・守り、伝えていくための理念と実践」は、文化財保護法の改変による危機感を背景としたもので、以前読んだ「博物館と文化財の危機」と同じでしたが、対象物が主に書画だったので読み進むのがちょっとしんどくなってきたので中座(すみません、生きてる時間は有限なので)。 そして手元にあった磯田道史著「「司馬遼太郎」で学ぶ日本史」を再読、その後は河野友美著「「食べる健康」早わかり事典」(知的生きたかた文庫)も再読中です。 11月は新しい事象やアイテムが手に入ったりしたので読書は低調となりました。 読書時間が機器の設定などに奪われてしまった感じですね。

ご近所美術館について、今月も大和文華館に 21日(日)に行ってきました。 「雪村とその時代」。 鎌倉時代の画僧雪村、名前は知ってはいたもののこうしてじっくりと見たのは初めてかも。 同時代の作品も含め勉強になりました。

11月は上述のとおりで慌ただしい日々でしたが、27日(土)〜30日(火)と恒例の高知行。 今回の往路は夜行バスではなくコロナ禍で休止されていた昼過ぎの便が復活したのでこれを利用(最初は夜行バスを予約してましたが、満席になるほど混んでしまったので、周りに誰も座っていない空席だらけのこの便の方が安心です)。 景色も楽しめ、高知大学北口には20時過ぎの到着で、マーケットで値引きセールで半額パレードにも遭遇できました。

高知では、今回は市街地にも行こうかなと思ってましたが、冒頭に書いた「十勝の話題と音楽」の電話取材もあったし、いつもどおりご近所マーケットをぐるぐると回っておしまい。 昼過ぎに遅めの昼食兼夕食をとって昼寝をして、のんびりとしました。 年内の高知はこれが最後。 次は来年ですね。 それまでコロナの変異株オミクロン株が蔓延していませんように。 そしてこれからもコロナに罹らないよう注意して、またこのような駄文が書けますように。

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2021年11月01日

(辛丑10月の雑感)神無月は去った

10月になった初日(1日)夜8:00過ぎ、帰宅前にご近所スーパーで食材を求めようとしていたら携帯が鳴りました。 今頃誰、とけげんに電話に出てみると、大阪に住むけれど普段特に連絡も取り合わない従弟から。 彼の弟(従弟)が癌で亡くなったので、土日(2-3日)に通夜・葬儀を執り行うとのこと。 驚きました。 自宅に戻って弟に連絡(弟の方が年齢が近く従弟と連絡とりあっているようですが行き違いで当方からの連絡が先になりました)、弟の自動車で母親も連れて参列できるようにと頼みました。

10月はこんな事件での幕開け。 広島より亡くなった従弟の両親(我が母からすると弟夫婦)と母親との再会も果たすことができましたけれど、辛い再会でありました。 前立腺癌が肺から肝臓にも転移したようで、通常は10年以上持ちこたえるホルモン療法が1年も持たずに急激に進行したそうですが、享年54歳はあまりにも若過ぎます。 さぞかし心残りもあったでしょうし、なんで自分がとの心の乱れもあったと想像しますが、特に苦しむこともなかったそうで、両親の到着を待ち、数日後にあの世に旅立って行けたのがせめてものことでしょうか。 

そのような事があり、また会社では9月に行った事業所統合によって生じているオフィスの各種懸案事項とその対応によるせめぎあいなど、目先の事柄にとらわれてあくせくするのではなく、もうちょっと人生を大切に生きないといけないのではないか、と感じたしだい(今さらながらですけれど)。 希望が通るかどうかはあるでしょうが、現在の仕事の切れ目となる年内いっぱいを出社したのち、来年1月よりフリーとしていただけるよう上司に伝えました。 この1年、いつお暇するか迷っていたのですけれど、残り少なくなった限りある命。 それが多少でも多く残っているうちにと気持ちが固まりました。 さあて上手くお暇できますやら・・・

さて話変わって、10月になっても30℃以上の日が続く夏の様相でしたけれど、中旬を過ぎると一気に気温が急降下。 冬支度を大急ぎで進めましたけど、気持ちの良い爽やかな秋らしい秋は少なくなって、よく言われますが、四季ではなくニ季の様相ですね。 そんななか、23日(土)はちょうどいい感じの秋日和でしたので、吉野の金峯山寺に行ってきました。 蔵王堂の秘仏である蔵王権現、今年も秋のご開帳(10月22日(金)〜11月30日)となりました。 吉野は桜が有名ですが、紅葉シーズンも人出も多くなるので、早めの訪問としました。

今年は、七曲り坂を登らず、吉野温泉・如意輪寺方面のハイキングコースを歩きました。 途中、如意輪寺への山道(左)へは行かず、ここで右に折れる初めてのコースを選択しましたけれど、多少の登り坂はあったものの、けっこう楽に勝手神社のあたりへと出ることができました。 今年で3年連続、秋の吉野に来ていますが、来年もまた来るとしたらこのコースで決まりですね。 勝手神社の境内で持ってきたおにぎりを食べ、土産物屋などを覗きみしながらゆっくりと歩いて蔵王堂へ。 蔵王堂は鉄のフレームで覆われていて、防災施設整備工事が行われてましたが、拝観には問題なし(時おり工事の音が堂内に鳴り響いていたのには閉口しましたけど)。 現在(観音菩薩)・過去(釈迦如来)・未来(弥勒菩薩)の三体の蔵王権現さまとも3年連続、1年ぶりの再会です。

権現とは、神仏が姿を変じた仮のお姿(平たくいうと変身(ヘンシーン)ですね)。 釈迦・観音・弥勒が、柔和なお姿を捨てて忿怒の形相となって世の中を救うのであります。 仏教と自然を崇拝する日本の山岳宗教に中国の道教や陰陽道などもミックスされた修験道。 吉野大峰がその修験道の根本道場であり、金峯山寺が金峯山修験本宗の総本山です。 このあたりも詳しく勉強すると面白そうですね。 よい秋の休日を過ごせました。

ご近所美術館について、先月伺えなかった大和文華館には 16日(土)に行ってきました。 「天之美禄 酒の美術」。 酒は天からの素晴らしい授かりもの、酒は神と人を繋いで神事や宴などで人々のつながりも深められます(コロナ禍では微妙ですけれど)。 酒器を始めとし、絵画や様々な酒にまつわる美術品の展覧会です。 土曜14時をめがけて行ったのは、学芸員の方によるスライドを使った説明が聴けるから。 講演会や日曜美術講座も予定されていますので、そちらの日に行けば良いのでしょうが、密を避けつつ解説も聴けるので、興味深く展示品を鑑賞できました。 これから日本酒の燗が美味しくなる季節。 酒器を愛でながら(といってもロクな徳利や猪口などありませんが)秋の夜長を楽しめたら、と思ったしだいです。

読書について、仏像や文化財メインなのは今月も変わらず、先月より続いて西岡常一さんによる「木のいのち 木のこころ [天]」。 法隆寺の大工棟梁を務めた氏による代々棟梁家に伝わる口伝、それを解説そして実践するなかでの出来事などなど、棟梁としてかかわった薬師寺伽藍の再建はこのようにして成ったのかと感じ入りました。 初めて薬師寺に行ったのは中学2年(1971年)だったかな。 伽藍はおろか金堂も再建前の仮金堂で、薬師如来と日光・月光菩薩に拝したことも思い出しました。

西村公朝「仏像の再発見 鑑定への道」は、いやはや凄い本でした(単純な表現ですみませんが)。 国宝や重要文化財などの仏像1,300体の修復に携わった氏の鑑定眼で各時代の仏像の特徴について、体型・表情・衣紋のみならず台座・光背・持物に至る細部まで、時に時代背景なども交えた解説は本当に凄いとしか言いようがありませんでした。 しかも仏像は美術品ではなく信仰の対象として扱われていることが氏らしいところですね。 凡例を見ながら読み進めるので結構時間がかかったわりには、脳ミソの許容量が乏しいので知識として定着しないのが残念なところ・・・

西村公朝「ほけきょう − やさしく説く法華経絵巻 −」は、氏が僧侶であり画家でもあったことを示す興味深い本でした。 新潮文庫ながら横向けで見開きの上がイラスト、下が法華経の広大な物語が展開されています。 徳のない自分には法華経はこれでもまだ理解しがたいものがありますけど、入門書には良いように思いました。

ここまで読んでいたら2ヵ月前にご近所図書館に予約していた本が届きました。 原田マハ「キネマの神様」。 映画のシナリオを元に再構成された同作者によるディレクターズカット版を読んだのは9月でしたね。 映画版とは基本的な配役は同じ、同じく家族再生の物語としているものの、全く違う作品として良いと思います。 そしてどっちが面白かったか。 やはり2時間の枠内にエピソードを捻出して詰め込んだ映画版はエンターテインメントでしょう、文字の作品としては物語の奥行・展開など原著の方が面白かったというのが率直なところ。 読む順番が違っていたなら、映画版ももうちょっと違った感想になったかも、とは思いましたけれど。

ご近所図書館に予約していた本が立て続けに到着、続いて「ここまで変わった日本史教科書」(高橋秀樹、三谷芳幸、村瀬信一)に移りました。 最近の日本史研究の進みは大きく、自分が学生時代に習った事柄が変わっているとは耳にしていましたが、実際にどんな風なのか知りたくなりました。 使われなくなった用語や1192年鎌倉幕府成立ではなかったことなど、目から鱗の事項も多くありましたけれど、旧石器から平成まで46のテーマに分け、各テーマ見開き2ページ(4ページ)に写真も添えられていて、日本史を概観しなおす良い機会になりました。 大学受験では世界史を選択していたこともあり、日本史をこうして続けて追いかけたのは高校生時代以来でしたので。

音楽について、芸術の秋、コロナ禍となる前ならば演奏会シーズン真っただ中であちらこちらの演奏会場へ足を伸ばしていましたけれど・・・ そして今でもお誘いのお葉書やメールも頂いて有難いことなのですが、高齢な母親のもとに連日通っていることもあって、人の集まる場所やイベントはパスさせていただいています。 演奏会場での感染防止対策の徹底、追跡システムの導入、座席数の削減はもとより、練習場所においても感染防止のために不自由な思いをされながら練習を積まれ、やっとのことで演奏会を開催されているのは分かっているつもりですけれど・・・ごめんなさい。

30日(土)、選挙の期日前投票を済ませて深夜バスで高知に来ました。 今回もいつも通り火曜(2日)朝のバスで戻ります。 高知の部屋も冬支度を済ませて、昼すぎより一人鍋でチビチビとやりながら早々に落ち着いていたのですけれど、トイレの床が濡れている・・ タンクからの水漏れを発見。 配管の継ぎ目をレンチで締め上げてみたけれど、タンク底のの付け根の部分から漏れていて、いくら締めても止まらないのでギブアップ。 大家さんに連絡して水道屋さんの手配をお願いしました。 酔いも醒めたので飲みなおし、酒量も増えて、あ〜疲れましたわ。

いつまで続くコロナ禍、自粛の緩和で飲み屋にも人が戻っていますけれど、第6波に用心。 これからもコロナに罹らないよう注意し、またこのような駄文が書けますように。

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2021年10月01日

(辛丑9月の雑感)長月は去った

新型コロナの感染爆発の様相だった8月より、9月は一転して専門家も首をかしげるほどの感染者数の急激な減少。 緊急事態宣言が出ている19都道府県では宣言解除となるそうです。 するとさっそくGOTO復活の声も聞かれるようになりましたね。 大阪の知事など待ってましたとばかり前向きな発言を繰り広げていますが、大阪の野戦病院はどうなったのでしょう。 いいかげん行き当たりばったりのウケ狙いは止めて欲しいのだけれど。

そんな緊急事態宣言下の9月でありましたけれど、今月はちょっとオーバーワークだったかな。 今春に浮上した職場の事業所統合(なんばにある子会社の事業所を新大阪のオフィスへ統合)、50名ほどの社員が増えて200名規模となりました。 150名のところに200名を詰め込む、といってもこのご時世ですから、テレワーク主体で出社率は半分以下(通常は3割程度)を想定。 この新大阪オフィスに移転してきてまだ6年ですが(このときは移転主体として1億3千万円の移転稟議を書いたことは思い出です)、その時に購入した机などまだ新しいですが、これら什器を入れ替え、原則フリーアドレスの(ちょっとだけ)おしゃれなフロアになりました。 このオフィス統合、主体は本社企画部ですので先の時のようなワクワク感はありませんが、手下として働かねばならぬポジション。 現場監督ではありませんが、業者作業の立ち会いなど、先月26,27日は午前0時までの深夜勤務をし、今月の11,12日と休日出勤。 新しいオフィスを整え、古い什器備品類の廃却など、久しぶりにドタバタとやっておりました。 このオフィスともあと少しでおさらばなので、最後のご奉公ではないかと。

コロナ禍で先月は延期した高知行きも、新規感染者数の激減(高知は連日1桁、26日には48日ぶりのゼロ)で予定どおり25日の夜行バスで26日早朝に高知入りし、28日朝のバスで戻ってきました。 いつもながら高知市街はバスで素通り、車窓より眺めるのみでもう1年以上も足を踏み入れていません。 次回あたりは、鏡川沿いに歩いて市街地に出てみるのもいいかな、と思いましたが、出てみても特にしたいこともないのですけれどね。 今回も所用を済ませ、ご近所マーケットをはしごして高知食材(生カツオ刺身、どろめ、りゅうきゅう)を捕獲、午前中は部屋でのんびりと読書などをし、夕方から早めの夕食とアルコールで廃人となっておりました。 ここが棲家、理想なんですけどねぇ、うまくいきませんねぇ。

読書、月初は図書館予約の本が間に合わず、手持ちの岩波文庫より芥川龍之介「羅生門・鼻・芋粥・偸盗」の再読からスタート、古典を範として短いながらも読み応え充分でした。 図書館より「おせいカモカの昭和愛惜」(田辺聖子)、古典に精通したおせいさん、田辺聖子さんの本って読んだことなかったので適当に選びましたが、過去のエッセイなどより諫言を集めたものでした、次は小説にチャレンジしましょう。 そして先月より引き続き文化財のお勉強用として借りた大著「古典彫刻技法大全」(薮内佐斗司)、これはカラー写真が豊富で仏像製作・修理のための技法をまさに大全として集約。 大判で文章量も多くて丁寧に写真を眺めながら読んでいたら期日までに読み切れないかも・・・と。 いっそ買おうかな、など心をよぎりましたが、重かったけれど通勤時にも買い物袋に入れて読み進めてなんとか期日までに読了。 やっぱ欲しいな、この本。 思案中です。 ちなみにこの時に調べていたら東京芸大を定年退官された薮内佐斗司さん、奈良県立美術館の館長に就任されていたのですね。 県立美術館にも行かなくては。

「廃寺のみ仏たちは、今(奈良県東部編)」(小倉つき子)、明治初年に吹き荒れた廃仏毀釈で廃寺になった寺の仏像は他寺に預けられたものが多いとか。 寺に伝わる記録などより客仏として安置されている仏像の伝来を追った本書はなかなかの力作でした。 「国宝ロストワールド」(岡塚章子、金子隆一、説田晃大)、明治、大正、昭和に撮影された国宝の写真、荒廃した国宝の姿(腕の撮れた阿修羅は有名)や戦火で消失した国宝なども含め、文化財保護の観点からも貴重な資料でした。 「仏像さんを師とせよ、仏像修理の現場から」(八坂寿史)、岡倉天心によって創設された仏像修理を専門に手掛ける美術院国宝修理所で現在仏像修理工房のトップを務める方による仏像修復の心構え、考えがよくわかった本でした。 そして現在の読書は、自宅書架にあった西岡常一さん(と聞いて宮大工とわかる人はツウですね)。 これからもしばし文化財を追いかけてゆこうと思っています。

ご近所美術館、会員になっている大和文華館には足を伸ばせませんでしたが、早朝散歩で館の前をいつも通り過ぎていた松柏美術館には19日ようやく伺うことができました。 展覧会「下絵と素描に見る上村松園 ―珠玉の絵画を求めて―」、初めてみる下絵もあり、いつもながら制作過程を覗き見するみたいで興味を掻き立てられました。 紙が貴重だったので、切った貼った、時には裏にも書いていらして、ひた向きさを強く感じた次第です。 大和文華館「祈りと救いの仏教美術」にも行かなくては・・・ そして中野美術館にも久しぶりに行ってみたいな。 徒歩圏に3つも美術館があるなんてシアワセですね。

さて9月も終わって10月、コロナ禍となる前ならば、この季節の休みの日は演奏会とハイキングに明け暮れていたものでした。 今でもアマオケの皆さんより招待状を届けてくださいますが、申し訳ありません、高齢な母親のもとに連日通っていることもあって、人の集まる場所やイベントはパスさせていただいています。 演奏会場での感染防止対策の徹底、追跡システムの導入、座席数の削減はもとより、練習場所においても感染防止のために不自由な思いをされながら練習を積まれ、やっとのことで演奏会を開催されているのは分かっているつもりですけれど・・・ごめんなさい。

いつまで続くコロナ禍、来月もコロナに罹らず、このような駄文がまた書けますように。

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2021年09月01日

(辛丑8月の雑感)葉月は去った

まさに感染爆発の様相となってしまった8月。 緊急事態宣言が21都道府県に、まん延防止等重点措置が12県に出て、いずれも9月12日までとなっていますが・・・どうなることやら(そんな宣言だけでおさまるはずないよね、っていうのが大方の思うところでしょうか)。 8月のお盆休み(夏季休暇)は大人しくしておいて、28日の夜行バスで高知入りを目論んでいましたけれど、高知県も「まん防」に。 そして全国的なこの状況下、移動することのリスクを考えると、今月はパスもやむなし。 バスは1ヶ月後に変更しました(その頃は行けるのだろうか)・・・

今年の夏季休暇は、7日(土)〜15日(日)の9連休。 早朝散歩で毎日朝9時までに12,000歩を歩く。 午前中は、読書などしながら歩き疲れてうつらうつら・・・時にご近所図書館に行って予約していた図書を借りたり返却したり。 図書館に行くと、その足で生協マーケットまで足を伸ばし、買い物をして家に戻る。 午後、ごろごろしながら読書などしながらうつらうつらと昼寝などもし、夕方前に大阪に出て実家に行く。 母親のデイサービスや食事の用意、その他雑用こなして自宅用の食糧なども調達して夜に帰宅。 これが夏季休暇の主な生活パターンでしたが、リタイヤ後の生活シミュレーションかもね。 思ったのは、もっときちんと読書なり勉強時間を取れたらよかったなぁ、ということかな。 リタイヤまであと少し、生活パターンを思案しましょう。

その読書、8月は高知の部屋より持ち帰った岩波新書「神々の明治維新」(安丸良夫)よりスタート、いわゆる神仏分離・廃仏毀釈どのように推し進められたのか、国家神道の胡散臭さのようなものも解った良い書籍でした。 奈良市の図書館より「完本 仏像のひみつ」(山本勉)もよくまとまっていた本でした。 たいがい知っていることでしたが、イラストを付けてこのようにきちんと纏められたのは画期的かもしれません。 続いて「映画館(こや)がはねて」(山田洋次)、いつも聞き逃し配信を録音して聞いているラジオ番組「トーキングウィズ松尾堂」、俳優の片桐はいりさんご推薦でした。 山田洋次のエッセイ集で「男はつらいよ」の寅さんやリリーさんのモデルとなった人々も出てきて山田洋次の人生観がよく見えたこちらもよい本でした。 さらに「キネマの神様・ディレクターズカット」(原田マハ)も前述の「松尾堂」に原田マハさんも出ておられたので。 これは映画のネタバレでしたね。 原本もいずれ読みましょう。

続く読書はこれまた高知の部屋より持ち帰った高知市立自由民権記念館友の会ブックレットNo.6(再発行版)「土佐の自由民権運動の特色」(松岡僖一)、「私立国会論」を掲げた高知県下の熱い自由民権運動について書かれています。 新聞記事の引用など興味深いながらも旧仮名遣いはちょっとしんどかったな。 奈良市の図書館で見つけた「博物館と文化財の危機」(岩城卓二:編集、高木博志:編集)は、2018年の「シンポジウム 博物館と文化財の危機 − その商品化、観光化を考える」よりそのシンポジウムの内容に加筆されたもの。 現在の博物館や学芸員の状況、そして儲からない人文科学は不要といわんばかりの政策について警鐘を鳴らしています。 これも良い(よく考えさせられた)本でした。 今月は、神社仏閣、仏像、映画、自由民権・・・ 博物館と文化財でまとまっていましたね。

ご近所美術館、会員になっている大和文華館の「旅の美術」、夏季休暇中に行こうと思っていましたが、コロナのこともあってぐずぐずしていたら、終わってしまいました。 松柏美術館のタダ券もありますが、夏季休暇中には連日の早朝散歩で館の前を通り過ぎていたものの、展覧会「下絵と素描に見る上村松園 ―珠玉の絵画を求めて―」にも足が向きませんでした。 松園さんの下絵って、制作過程を垣間見るようで興味あるのですけどね。 涼しくなったらコロナも収まって、大和文華館の「祈りと救いの仏教美術」ともども松柏美術館にも行けるかしら。

さて世間では東京オリンピック、そして今はパラリンピックをやっていますけれど、100度書いているとおりで興味なく、かつテレビもあまり見ない生活ですから、とおい世界の事のようです。 おまけに最近は、演奏会にも行かなくなりましたし、レコード盤さえもターンテーブルに載ることは少なく、というか既にターンテーブルに載っているイタリアSQによるハイドンの「ひばり」に時おり針をおろして、聴くともなくただ音楽を流している程度。 これとて「ひばり」でなくても良いわけで、音楽を聴く意欲もまたかなり減退気味です。

じゃぁ、興味沸くことって何だったかな・・・と、思いかえしてみると、とてもわくわくしたのは、ラジオの聞き逃し配信を録音して聞いている「カルチャーラジオ 芸術その魅力・能楽鑑賞入門」でした。 「世阿弥の革新〜幽霊を主人公に!」「能楽師とは〜一役に徹し一役を極める」「能舞台〜三間四方の舞台」「『翁』〜天下泰平、五穀豊穣の祈り」「番組〜『五番立て』というプログラム」、いずれも興味深い内容ながら知らないことが多く、しかもとても分かりやすく解説していただいて、とても勉強になりました。 ずいぶん久しく能を見ていないので、機会があれば見に行きたいけれど・・・これまたコロナでどうなりますやら。

来月もコロナに罹らず、このような駄文がまた書けますように。

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2021年08月01日

(辛丑7月の雑感)文月は去った

緊急事態宣言の出ている東京で 3,000名を超す新規感染者、首都圏3県と大阪府も緊急事態宣言発出へ・・・昨年のここの記事を見ていたら「感染者が第1波を超えて過去最高を記録中」とありました。 コロナ2年目の今年もまた「過去最高を記録中」、まったく収まる気配はありませんね。

ワクチン接種も始まっていて、職場でも接種した人がいますが、話題は副反応のことばかり。 幸いにもみな命には別条なく重篤者もいませんが、安全性と有用性が担保されていないワクチン接種を行うつもりは当方にはありません。 「新型コロナでは2人しか亡くなっていない鳥取県でもワクチン接種が進み、6月29日までに接種後に5人の高齢者が死亡、副反応で重篤な人も複数人いる。」という話もありますしね(ココ)。 ワクチンを打ったからといってウイルスに感染しなくなるのではなく、重症化しにくくくなる、というだけですよね。 かえってワクチン接種した人が気を緩めて出歩くことによって、ウイルスに感染したことに気づかずにウイルスをまき散らす、そんな危険性ってないのでしょうか。 要するに、ワクチン接種よりも、感染しない・させないことに尽きると思いますけれど。

さて、こんな状況のもと開催された東京五輪。 オリンピックにはまったく興味が湧かず、テレビも見ていないので、スマホに飛び込んでくるニュースタイトルで結果を知る程度です。 オリンピックのために寄せ集められた4連休、本来はこれを利用して高知に行く予定で、1ヵ月前より早々にバス予約してましたが、長男がこの期間に高知に行くとのこと。 長男に部屋を明け渡して1週遅れての高知となりました。 高知でも4連休の影響で感染者がうなぎ上り状態ですけれど、今回はガス器具の法定点検・ガス漏れ警報器の交換が高知行の目的のひとつになりました。 30日の夜行バスで移動、到着した31日(土)午前9時すぎにガス会社に対応頂きました。 なかなか長期間高知にいられないので、ここ数ヶ月点滅していたガス漏れ警報器の交換ができたのでやっと安心です。 これも長男が先に行っておしらせを受け取ってくれて連携プレーができたから。 コロナがなければ長男ももっと高知の部屋に行けるのでしょうが。

そんな高知の部屋は、先月も書いたとおり、とても良い南風が吹き抜ける部屋なのでちょっとしたリゾート気分。 リタイヤ後のシミュレーションもかねて、午前中は読書・買い物を兼ねた散歩、南風を身体に感じながら午睡。 さすがに夕方近くになると温風になるのでクーラーを入れますが、ゆったりとした生活を1日だけあじわって、慌ただしく2日(月)に戻ります。 お盆休みはどうするか長男ともども思案中ですが、8月末にはまた高知です。 そのときはもうちょっとゆっくりとしたいけどなぁ。

読書、先月奈良市の図書館より借りて読んだ中公新書「日本の歴史的建造物 社寺・城郭・近代建築の保存と活用」の影響で、同じくここより借りた「よみがえる白鳳の美 国宝薬師寺東塔解体大修理全記録」(加藤朝胤、鈴木嘉吉、星野安治、池田藍子、青木敬、米川裕治、村上隆)が知的好奇心をとても刺激する内容で大いに満足しました。 先月読んだ中公新書で、歴史的建造物の保存・復元に関する考え方がベースとなり、この本で実際の薬師寺東塔の解体修理において実際的にどのように対応されていたのかを詳しく知りました。 難しい内容ながらできるだけ平易な説明がされ、要所に入った写真もあって、文章が2段組みの体裁ながらずんずんと読み進めました。 解体修理直前の東塔の初層公開を見に行ってましたし(このときはまだ単身赴任中)、古くは1971年だったかしら、中学2年生のとき、クラスメート2人とともにカメラを持って薬師寺に撮影しに行ってからのお付き合い(このときはまだ伽藍整備前で金堂などなく、本尊薬師如来さんも仮堂にいらっしゃいましたね)ですから、思い入れもありますので、余計に興味深く読めました。

この他の読書としては、同じく奈良市の図書館より借りた「香薬師像の右手」(香田正子)、新薬師寺から3度盗難された旧国宝香薬師像を巡るミステリーのようなノンフィクションも面白い内容でした。 大阪市の図書館より借りた奈良大ブックレット06「生きることの人間論」(伊藤一彦、丸田健、島本太香子、市川良哉)、文学、哲学、医学、思想史、多彩な視角から「いまを生きること」を問うという内容でしたが、なんとなくピンとこなかったな。 高知にあった本より「歴史を考えるヒント」(網野善彦)、言葉に焦点を当て、現代とは違う意味・内容で使われていた言葉を詳しく知ることで歴史を正しく理解しようという、言うは易く実際にはとても難しいことを知りました。 自宅書架からは「猫楠・南方熊楠の生涯」(水木しげる)、漫画ながら水木しげるらしい濃い内容でした。 また紀伊田辺にも行きたくなりました。

ご近所美術館、会員になっている大和文華館では新しい展示「旅の美術」になりましたが、まだ足を運べず、会期末の8月22日までには行きましょう。 松柏美術館のタダ券は期限間際になった24日「上村淳之米寿記念U 上村松園・松篁・淳之三代展〜鳥たちに魅せられて〜」に行ってきました。 次のタダ券も来ているのでそのうち行きましょう。 松園さんの下絵と素描は、本画とまた違う見ごたえありますので、ちょっと期待。

今月もまた百年一日のごとく自宅・会社・実家のいびつな三角形をくるくると回っていて、あっという間に1ヶ月が過ぎ去りました。 母親のワクチン接種2回目は10日(土)14:30。 当日も14:00までデイサービスのため、連絡して予約時間に間に合うように送迎してもらい、歩いてご近所診療所へ。 接種は滞りなく、副反応は少々腕が痛い程度だったようですが、歩いて診療所に行くのがやっとな感じ。 足腰衰えてきているなぁ。 身体を動かそうという意欲の問題が何より大きいのかも。

そんな意欲ですが、当方にも欠如し始めているいるようです。 東京五輪、ワクチンなど冒頭にも書いたとおり興味も沸きません。 毎日歩いてはいるけれど、どこかに行って写真撮ってブログに紹介して・・・というのを止めてしまって1年になりましたしね。 世間のことにも自分のことにも興味はどんどんと薄れています。 意欲を失ってはいけない、と思いつつも、ついついな〜んにもしない楽な方向にむかっているようです。 先の4連休中、ブログ4日間更新、と当初思っていたものの、やっぱりついえてしましたしね。 8月はお盆休み、さあてどのように過ごしているのやら、無為無策で終わってしまった・・・ということでないようにしたいものですけれど。

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2021年07月01日

(辛丑6月の雑感)水無月は去った

色々な事に興味沸かなくなり、緊急事態宣言が沖縄を除いて解除となったり、ワクチン接種も始まったりしていますが、東京五輪などまったくの興味の外で6月も過ぎ去りました。

定例の高知入りは、6/23の深夜バスにて24日(木)早朝に着。 26日(土)10時のバスにて高知を離れる実質2日間、ちょっとだけ息抜きも出来たでしょうか。 午前中、洗濯機を回しながら読書タイムとし、10時頃より散歩を兼ねた支払いや買物に出て、正午すぎに帰宅。 シャワー、食事をとってから、読書そして昼寝は気持ちがいいですね。 とても良い南風が吹き抜ける部屋なので、ちょっとしたリゾート気分も感じました。 リタイヤ後のシミュレーションでもあります。 7月もこのパターンでバス予約済。

読書は、自宅書架にあったドナルド・キーン著、大庭みな子訳「古典の愉しみ」、前半ちょっと苦痛でしたが後半の能など芸能に関する部分で救われました。 何故か奈良市の図書館になく大阪市の図書館より借りた奈良大ブックレット07「自然と人間−奈良盆地に生きる」(木村圭司、稲垣稜、三木理史、池田安隆 著)、地理学・気象学・文化人類学的に奈良盆地を読み解く興味深いブックレットでした。 奈良市の図書館からは「日本懐かし遊園地大全」(佐々木隆)、NHKラジオの聞き逃し配信「トーキング・ウィズ・松尾堂」で興味を持って眺めてました。 自宅書架にあった杉浦日向子「合奏」、こちらは以前NHKラジオの聞き逃し配信「おしゃべりな古典教室」で採り上げられてましたね、自宅書架からの発掘に驚き、一気に読みました(文庫なので字が小さくて苦労しましたけど)。

奈良市の図書館ホームページをなんとなく見ていたら、新着図書として目にとまった中公新書「日本の歴史的建造物 社寺・城郭・近代建築の保存と活用」(光井 渉)。 古い建物が歴史的建造物になるプロセスや保存・復元・再現についての考察を興味深く読みました。 あとがきを読むと建築学の大学院生への講義がベースになっていました。 なるほどレベル高かったわけだ。 今回の高知、この本で勉強(読書)してました。

そして現在、奈良市の図書館より「石仏巡り入門」「大和路石仏散歩」など拾い読み中。 文化財としての石仏は間口は広いけれども奥も深いようですね。 先の中公新書で建造文化財もまた面白いなぁと思ったしだい。 これからも勉強(読書)をぼちぼち続けましょう。

ご近所美術館、会員になっている大和文華館の歌川広重の連続講座の2回目が13日にあり、30分前に到着しましたが満席で聴講できず。 朝方は雨が降っていたし、列に並んで待つのもイヤなので、開場時間の到着を目指しましたが、意外と人気あったようです。 先日も見た富岡鉄斎の展示をざっと眺めて退散しました。 27日には、富岡鉄斎の画業についての講演もありましたが、高知より戻った翌日でもあったし、なんとなくパス。 今月のご近所美術館巡りは13日だけ、松柏美術館のタダ券もあるので7月には行きましょう。

奈良国立博物館「聖徳太子と法隆寺」、聖徳太子1400年遠忌記念特別展には18日(金)、休暇を取得して行ってきました。 20日(日)までだったので、土日の混雑を避けるため休みをとって朝一番の時間帯でしたが、けっこうな人出でしたね。 展示品多数で見ごたえありましたが、ちょっと疲れました。 ですがもう一つの狙いの常設展示「なら仏像館」は外せません。 金峯山寺の仁王さんにご対面してきました。 そしていつもながらですが、仏像館で展示されている仏像の皆さんにもご対面。 ここはいいですね、展示内容と量、広さもいい感じです(東京や京都の博物館は大きすぎる感じもしてます)。 リタイヤ後、ここもたくさん来たいですね。

百年一日のごとく自宅・会社・実家のいびつな三角形をくるくると回っていますが、19日(土)14:30 母親のワクチン1回目接種。 当日は14:00までデイサービスのため、連絡して予約時間に間に合うように送迎してもらい、雨のなか同行してご近所診療所へ。 この診療所ではこの数日前より接種が始まったばかりなので、高齢者を優先に対応してました。 85歳以上の高齢者ばかりを対応されていて、はたで見ていても大変そうなのがよく分かりました。 いずれ同じ道をたどるのですが、できるだけしっかりとしていたいものです。

7月は、東京五輪、東京都議会議員選挙など冒頭にも書いたとおり興味の外の出来事ばかりですが、奈良市の市長と市議会議員選挙もあるのでした。 コロナ禍ですけれど、この選挙はいかなくちゃなりませんね。 7月も人混みを避け、歩いて体力を維持して、免疫力を高めて乗り切りましょう。

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2021年06月01日

(辛丑5月の雑感)皐月は去った

誕生月であり一番思い入れの多い5月、今月も新型コロナ変異ウイルス騒ぎで慌ただしく去ってゆきました。

昨年のGWは、新型コロナウイルス対策のため、いきなり会社より 4/27-28日に休暇指示が出たこともあり、12連休となったGWでしたが、今年は予定通り 4/29- 5/5 の7連休。 そして先月も書いたように人の意識も違いました。 今月2日、帰路の長距離バス内より見た高知市街中心部、明らかに家族連れ、カップルの旅行者があちらこちらに居りましたし、日曜市もコロナ以前と変わらない様子を望見して驚きましたが・・・ 案の定、今回の高知滞在中の27日、過去最多38名の罹患者となって現れました。

そんな当方も頻繁に高知入りしていますが、今回もまた高知大学北口、旭町三丁目と大阪の湊町バスターミナル間の長距離バス往復。 25日の深夜バスで26日早朝着とし、28日朝のバスに乗って戻ってきました。 この高知滞在の間、今回もまた部屋とご近所マーケット以外には足を運ばず、また27日など低気圧の通過で朝から雨模様。 午前中は読書の時間とし、雨の上がった昼頃より運動不足解消とばかり、ご近所マーケット数軒をハシゴ。 なんとか14,000歩を歩いてノルマ達成です。 リタイヤ後の生活もきっとこのように読書と歩きの日々になるのではないかな。

さて、高知のご近所マーケット巡りで、とっても安くなったカツオを購入。 2日ともカツオを美味しく頂きました。 ちょうど初カツオのシーズンですね。 スーパーの店頭には高知で水揚げされたカツオが多く並び、しかもそのお値段に驚きです。 コロナ以前、高知のマーケットに並ぶ安いカツオは、太平洋産とか静岡産と書かれた解凍物が中心。 高知産のはあっても高値で、ちょっと手が出ないのが普通でした。 しかしこのコロナ禍、飲食店向けがさばけないのでしょうね、マーケットには高知産のものばかり。 しかもかつての解凍物よりも安価なのですから、食さないなんてことはできませんね。 今回どろめにお目にかかれなかったのは残念ですが、今回はカツオ三昧としました。

そんな月の初めと終わりは高知におりましたが、その間は百年一日のごとく自宅・会社・実家のいびつな三角形をくるくると回って、齢も1つ増してしまいました。 レベル64。 まだピンときませんが、会社員卒業も目前となりました。 期待もしないし期待もされていない、お給料ぶんはお仕事します、そんなモチベーションの維持がやっとかな。

思うところあって歴史(日本史)の勉強を始めてはみたものの、奈良市の図書館で借りた「石仏研究ハンドブック」を半分近く読んだところで、頓挫。 「日本石仏事典」はほぼ手つかずで積読状態。 しかし、このコロナ禍によって奈良県では非常事態宣言やまん延防止措置が発出していないものの、一時期10万人換算の感染者が京都よりも多い第3位になったこともあり、奈良県独自の「緊急対処措置」が出ました。 このため図書館や美術館が休館となりました(緊急事態宣言を出していないので、県立美術館は休館していても、奈良国立博物館は開いていたりします)。 借りてきた本はしばらく積読状態。 なお「石仏研究ハンドブック」は、ネットで古書を探して捕獲しましたし、「日本石仏事典」も物色中ですけれど。

奈良市の図書館は休館となりましたが、18日より予約図書の貸出業務のみ再開となったことはありがたい。 奈良大ブックレットの読み残しぶんを調達、以下を読みました。
奈良大ブックレット08「奈良の文学とことば」(山田昇平、岸江信介、中尾和昇、光石亜由美、木田隆文、松本大)、入店時のあいさつとして発することばというコラム、言語学って面白いなぁと再認識したしだい。
図書館が貸出し業務を休んでいた間、実家より「大坂城」(岡本良一)を発掘してきました。 多分中学2年生の頃に買ったはずで、通学で毎日通っていた大阪城が、徳川大坂城だったことに気付かされた本でした。 当時(1971-2年頃)の大阪城は、南側の堀の石垣が崩れていて、南側の公園区画も整備前で雑草が生い茂る空き地した。 東側の堀にはまだ水が張っていなくて、グランドでした。 そんなことも思い出しながら懐かしく再読しました。

図書館より借りたもう1冊「遊園地に行こう!」(真保裕一)も面白く読みました。 NHKラジオの聞き逃し配信「トーキング・ウィズ・松尾堂」で、松尾貴史さん、加藤紀子さん、真保裕一さん、佐々木隆さん(この方の書籍は予約中)との会話で興味を持ちました。 興味が湧いた本を手軽に借りることができる図書館、それが近くにあるのはとても心強いなぁ、とコロナ禍となって再認識しました。

先月は行かなかったご近所美術館ですが、今月は 8日松柏美術館「上村淳之米寿記念T 上村松園・松篁・淳之 三代展 −日本画の行方−」、9日大和文華館「桃山・江戸文化の輝き」、30日「富岡鉄斎と近代の日本画」を堪能。 とくに後者では特別講演「豊臣秀吉−その権力・文化・宗教」と題し、大阪城天守閣館長 北川央 さんによるA3用紙7枚両面印刷の膨大なレジメ資料をもとにした濃密な講義を拝聴できて良い時間をすごすことができました。 歴史の勉強っていいですね。 また30日も日曜美術講座「大和文華館の鉄斎コレクションについて」を学芸員の方の説明で聞いて理解を深めることができました。

世間は新型コロナの第4波襲来。 3度目の緊急事態宣言も出ていますが、4/27(火)〜5/31(月) は健保のウォーキング・イベント「みんなで歩活」を実施。 事務局でもあるので、せっせと歩いていますが、以前のようにハイキングには行っていないし、年初に膝を痛めたことも尾を引いているのセーブしていて、5月のトータルは 440Km ほど(それでも前月比 +50Kmとは頑張ったかな)。 人混みを避け、歩いて体力を維持して、免疫力を高めて6月もまた乗り切りましょう。

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2021年05月01日

(辛丑4月の雑感)卯月は去った

新型コロナウイルス感染症、予想以上の感染力で猛威をふるう変異ウイルスによって第4波。 3度目の緊急事態宣言も発出されました。 昨年の記事を見ていたら、外出自粛、人の接触80%削減、休業要請などあって、いきなり会社より 27-28日に休暇指示が出てGWが12連休となってました。 そして人の意識も違いました。 未知なるものへの恐怖が先だっていたことは否めませんけれど・・・ 今はどうでしょう。 今年は昨年以上の感染者数なのに何もなし。 立ち飲み屋も盛況だったし、ウイルスがまん延して不思議ではありませんね。 とにかく最大の防御は自衛あるのみ。 危なそうな人、場所には近寄りません。

とはいうものの今月も月末に高知に来ております(2日に戻る予定)。 いつもどおり、高知大学北口、旭町三丁目と大阪の湊町バスターミナル間のバス往復。 今回も部屋の整理整頓、洗濯、資源ゴミ出しなどなど敗戦処理みたいな感じ。 高知の方が感染者が少ない(連日一桁)けれど、どこ行くでもなく、ご近所マーケットで仕入れたどろめなどで夜な夜なアルコールで疲れを癒す日々であります。 そういえば今年も赤岡のどろめ祭り(毎年4月の最終日曜日に開催)は2年連続で中止になりました。 一度だけ見に行ったことありますが、ある意味「よさこい」よりも土佐らしいお祭りだけに残念です。

4月より新年度となりましたが、自分にとっては会社生活最後の年度。 思うところあり、歴史(日本史)の勉強を始めています。 まずは図書館より借りてきた奈良大ブックレットを集中的に読破。 以下、読んだ順に・・・
奈良大ブックレット03「飛鳥と斑鳩 道で結ばれた宮と寺」(酒井龍一、荒木浩司、相原嘉之、東野治之)、
奈良大ブックレット01「平城京の謎」(東野治之、寺崎保広、山川均、坂井秀弥)、
奈良大ブックレット02「縄文人の祈りと願い」(瀬口眞司、永野仁、岡田憲一、狭川真一)、
奈良大ブックレット04「邪馬台国からヤマト王権へ」(橋本輝彦、白石太一郎、坂井秀弥)。
これらブックレットは、オープンキャンパスなどで催されたシンポジウムなどの記録ですが、発掘調査など奈良大の得意技がいかんなく発揮された内容でした。
続いて、単身赴任時代に路傍や寺社仏閣の片隅で見かけた庚申塔について(大阪の四天王寺の庚申堂が発祥の地とされていますが、青面金剛の庚申塔をほとんど見かけませんけれど)これを知りたく「庚申信仰の伝播と縁起」(五十嵐文蔵)。 後半の資料はパラっと眺めた程度ですが、この研究の奥深さを知りました。
あとはすきま時間に読み進めていた「万葉集の心を読む」(上野誠)。 切り口が面白かったですね。 この方も奈良大の教授でした。 思い返すと4月はほぼ奈良大一色みたい。

音楽は、今月もいくつかブログに記事を入れましたが(やはり表現力なくアリバイ的なポストになってるな)、愛用のメモリプレーヤも、NHKラジオの聞き逃し配信より録音したものばかり聴いています。 録音のネタ切れで、久しぶりにマーラーの交響曲第9番(アバド/BPO)を第1・2楽章を聴いて感動したりもしましたけどね、長続きしませんねぇ。 もちろん演奏会もすべてパス。
そして会員になった大和文華館、国宝の松浦屏風を含む新たな展覧会が催されていますが、こちらもまだ行けていません。 GW中か明けには、松柏美術館ともども行かなくては。
とにかく芸術鑑賞は低調でした。

来年の会社員卒業に向け、卒業後の新しいへのステップのために今年度を使えたらいいな、と思います。 しかし夜な夜なのアルコール漬け、卒業間近になって仕事へのモチベーション維持のための燃料ですが、卒業するころは廃人かも・・・ いえいえ人生100年時代、
コロナになどかかってられるか、免疫力も高めてなんとか乗り切りましょう。

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2021年04月01日

(辛丑3月の雑感)一月往ぬる二月逃げる三月去る

一月は行く、二月は逃げる、三月は去る、のとおり3月も行ってしまいました。

新型コロナウイルス感染症、非常事態宣言が解除されて、予想通り大阪では第4波だと言い始めてますね。
この人の移動の多い時期に解除するから当たり前? ただ、宣言を継続していても、自粛疲れもあって感染者は増加に転じるだろうし、施政者側も積極的な対応取りたくないし、このまま続けてても何のための宣言なのか形骸化してしまう・・・ 増加は折り込み済みのて早めの解除だった、と予想します。
施政者は、経済優先ですものね、本気で封じ込る気あるのか。 菅・小池・吉村を始めとする行政の対応に疑問を感じていますが、とにかく、自衛の戦いを続けるしかありません。

さて、そんなコロナ禍ですけれど、今月は2回、講演会に参加しました。
どちらも大和文華館による講座で、7日(日)に連続講座の第1回目「広重−生涯と画業(前編)」。 講師は館長の浅野秀剛さん。 この方の略歴を読んでたいそう興味を持ちましたが、好きなのはわかるけれども、もうちょっと論理的に話を展開して欲しかったなぁ。 それでも次回(6/13)以降も聞きに行くことでしょう。 14日(日)には日曜美術講座として開催中の展覧会「中国青花と染付磁器―京都の鹿背山焼―」と関連した「鹿背山と鹿背山焼」。 講師は西念寺住職田辺英夫さんでしたが、ご高齢で PowerPoint も始めてだし講演会の講師も始めてとのことで、こちらは苦行の感すらありました。 学芸員の方もハラハラしていたことでしょう。 終演後とっとと退散。
先月、大和文華館の会員になったので、これからも機会があれば講演会を聞くつもりですが、あまり幸先よくなかったなぁ。

今月の高知、急遽20日〜23日と行ってきました。
いつもどおり、高知大学北口、旭町三丁目と大阪の湊町バスターミナル間のバス往復。 今回は息抜きではなく、部屋の整理整頓など敗戦処理みたいな感じ、夜にどろめを肴にアルコールで疲れを癒しておりました。
やはり移動シーズンですね、20日(土)いつもの8:05湊町BT発の便は満席、14:55湊町BT発とし、高知大学北口20:23着と遅めの高知到着となりました。 帰りの23日(火)、平日なのでいつもの10:11旭町三丁目発に乗れましたが、各バス停では見送りの人がいて、餞別渡したり手を振って別れを惜しむ光景がありました。 乗車率も平日なのに休日と同じかそれ以上だったみたい。 転勤、入学卒業シーズンですものね。

そうそう23日帰りのバス車中、バス内の wifi に繋いでスマホで聞いていたラジオが突然聞こえなくなり、その後はバスの wifi を繋ぎに行くとエラー発生で繋がらなくなくなりました。
前日より一部アプリが起動しなくなってましたけれど、バスに乗る前には動いていたショートメールや携帯メール、活動量計アプリなどいくつかのアプリもエラーで起動しなくなりました(アプリ起動時にサーバー等に繋ぎに行って、データを要求するような動きをするアプリは正しいデータを返してもらえず、異常終了しているみたい)。
不要なキャッシュなどを消し、システム修復を試みましたが、修復できない、そんなメッセージも一部出ていて改善せず。 仕方ないのでバックアップをとってから初期状態に戻し、android を再構築して、スマホは生き返りました。 が、追加インストールしていたアプリは見事に消えて、本当に初期状態の画面。 

スマホは、2016年の初対面の状態に戻ってしまいました。
ある意味、新鮮ですけれど・・・ まぁ、5年も使ったんですね、やっぱ買い替え時期でしょうか。 電池は自分で交換できるタイプなので、サードパーティー品を去年買って大丈夫なんですけども。
なおこの一連の作業、帰りのバス車中でやっていたので、あっという間に湊町BTに着いてしまいました。 バス内はのんびりしたかったのにな・・・ 通信費もバカにならないよな。

読書は先月「土佐日記」に挑戦したので、今月も古典からスタート。
まずは自宅の書架にあった「図説 地図とあらすじでわかる! 万葉集」(坂本 勝:監修)。 続いて戦後日本文学の最高峰とも称される川端康成「山の音」、これは実家書架に残っていたもので大学に入る前に読んだはずですがすっかり忘れてました。 短編が組み合わさり、それぞれの小さな波が大きなうねりになってゆくのですね。 川端らしい巧さが感じられました。
ここで文学作品はちょっとお休みとして、思うところあってこれからしばらく歴史(日本史)の勉強をすることにしました。 まずは、奈良大ブックレット05「城からみた信長」(千田嘉博、下坂守、河内将芳、土平博)、「信長の城」(千田嘉博)、「真田丸の謎 戦国時代を「城」で読み解く」(千田嘉博)と、お城博士の千田先生が続いてますけれど、次月より時代をもうちょっと遡って平城京、飛鳥・斑鳩について勉強するつもり(図書館に予約済)。 受験では「世界史」を選択、自分で言うのもナニですが(今ではすっかり忘れましたけれど)90-95点は平気で取っていたのですけれど、「日本史」は大雑把な知識しかなく、系統的に抑えてゆきたいと思っています。 まずはそんな興味に耐えることができるか、その確認です。

音楽は、21日(日)の演奏会招待状を頂いていましたが、急遽高知に行くことになってパス(招待状は職場の仲間に活用してもらいました)。
27日(土)、我が家のレコード移動を行って2階旧ステレオ部屋より階下に200枚くらいは持ってきたかな? そこからいくつかつまみ聴きし、ブログに2つほど記事を入れました(この2つはちゃんと聴きましたが、どんどん表現力なくなってますね)。
演奏会に行かなく(行けなく)なってから1年、音楽への興味は減退しているのかも。 愛用のメモリプレーヤでも音楽はほとんどかからくなり、NHKラジオの聞き逃し配信で録音したものばかり聴いてますものね。 身体は一つ、いまは古典や歴史に軸足が動いているようです。

さあ新しい年度、かつ会社生活の最後の年度となりました。 鬼が笑うかもしれませんが、来年度へのステップのために今年度を使えたらいいな、と思っています。
しっかし相変わらず今月もまたアルコール燃料で乗り切りるのでしょうけれど。

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