2020年04月28日

スィトナー/SKB、ブラームス/交響曲第1番

新型コロナで緊急事態宣言が出ていますので、せめてお家で良い音楽を♪

このところ圧倒的な演奏を中心に聴いてましたが、今回ちょっと渋めですが、
オトマール・スィトナーを集中的に聴いています。

ブルックナーのロマンティックでは、自分の個性よりも、曲の本質を掴み、
曲の自身の持つ良さを引き出し、派手さないけど・・・と書きましたけれど、
このブラームスの交響曲第1番は、この指揮者が時として表出する強烈に
燃える面を魅せた演奏です。

冒頭、分厚く強靭な響きが快速なテンポでグィグィと進めます。
起伏を持った音楽、途中雷鳴のように轟くティムパニにも驚かされます。
あと第1楽章、主題の繰り返しをやってますので、タイムを見ると 16:24 と
長く感じますが、決して遅い演奏ではありません。

そしてティムパニが最も凄いのが、第4楽章。
コントラバスの引き締まった分厚いピチカート、それを押しのけるように
ロールして入ってくるティムパニがクレッシェンドして超強烈。
超を3つ程つけたいくらいで、何が起こった(怒った)かっ、って感じ。

SKBは全体的に響きを深めにとって渋い暗めの音色ですが、木管や金管の
ソロは端正で繊細です。

第4楽章の強烈なティムパニのあとに吹かれるホルンのソロ、続くフルート
もまた固めな響きで、ゆったりと歌われるのもまた感興をそそられます。
弦アンサブルも低弦の太い響きを軸にして懐深いおごそかな音楽。
それを打ち破る激しい盛り上がり、これが交互に現れるフィナーレが圧巻。

ブラームスの交響曲第1番って、4曲ある彼の交響曲の中で一番苦手です。
とっつきにくい感を持っていましたが、スィトナーの演奏を久しぶりに聴き、
大いに感動しました。 これはお薦めです。

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P4272745 posted by (C)fronte360

 ブラームス/交響曲第1番 ハ短調 op.68
  オトマール・スィトナー指揮 シュターツカペレ・ベルリン
  録音:1986年1月20-24日 ベルリン・キリスト教会

このCD、新星堂より1991年に税込1,000円(当時消費税率 3%, 税抜971円)
で発売された SHINSEDO 1000 CLASSICS のドイツ・シャルプラッテン1000

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2020年04月27日

エドゥアルト・シュトラウス、美しく青きドナウ/ウィーンの森の物語

土曜日、いきなり連絡あって今日と明日は新設された特別休日で休め、と。
会社システムでは便宜上「リフレッシュ休暇」を事後申請する事になりますが
まさにコロナ休暇です。

本来、29日から予定されていたGWでは、その中の平日 4/30,5/1 を使い
運転免許証の更新を目論んでましたけれど、奈良県にも緊急事態宣言が発出。
運転免許更新が出来なくなりました。 せめて今朝は有効期限の延長に行こう、
と思っていましたけれど、なんとなく出そびれました。

部屋の掃除をし、天気も良さそうなので、毛布などの洗濯大会としました。

洗濯機が仕上がるまでの間、テレビは面白くないので、レコード鑑賞。
昨日2階より持ってきた中より、気持が和みそうなのとして、コレをチョイス。

シュトラウス一家の末裔、エドゥアルトによるワルツ&ポルカ集です。

肩ひじ張らないウィーン流の自然体、特異な解釈や刺激的な響きは皆無。
ゆったりとしたテンポ設定、連綿と歌ってゆきます。

かつては、退屈やな、と思っていた時期もありましたけれども
こんな世相になると、このような演奏が心地良く感じられるようです。
見直しました。

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P4272744 posted by (C)fronte360

Side A
 J.シュトラウス2世/ウィーンの森の物語
 J.シュトラウス2世/トリッチ・トラッチ・ポルカ
 J.シュトラウス2世/皇帝円舞曲
 ヨハン&ヨーゼフ・シュトラウス2世/ピチカート・ポルカ

Side B
 J.シュトラウス2世/春の声
 J.シュトラウス2世/美しく青きドナウ
 ヨーゼフ・シュトラウス/ポルカ「風車」
 J.シュトラウス2世/芸術家の生活

  エドゥアルト・シュトラウス指揮 管弦楽団


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スィトナー/SKB、ブルックナー/交響曲第4番「ロマンティック」

新型コロナで緊急事態宣言が出ていますので、せめてお家で良い音楽を♪

このところ圧倒的な演奏を中心に聴いてましたが、今回ちょっと渋めですが、
オトマール・スィトナーを集中的に聴いています。

まずスィトナーといえば、NHK交響楽団の名誉指揮者としてN響アワーに
登場していたことを思い出す世代ですが、初来日が1971年、名誉指揮者就任が
1973年でした。 当方がN響アワーを見始めたのが1972年頃だったはずで、
もっと古くから来日していたと思ってました。

1990年東西ドイツ統一、ベルリン国立歌劇場のポストを降りてからは動向が
伝えられず、後年パーキンソン病で事実上の引退生活だったことが判明。
2010年逝去。 今では忘れ去られた指揮者の一人かもしれませんね。

当時よりドイツの音楽の先生、といった印象を持っていましたけれど、
今回、その音楽の先生に教わったブルックナーのロマンティック。
整然とした音楽の運びのなかで、この曲の魅力を自然と語ってくれている、
そんな感じのする演奏です。

豊饒な弦楽アンサンブル、木管もスマートに響かせ、明快に曲を運びます。
陰鬱になりそうな第2楽章も、旋律を浮かび上がらせ、絡み合わせ、
曲の構成をきちんと掴ませてくれて、退屈しません。

第3楽章の狩りの音楽、金管の咆哮もパワフルですけれど決して荒くなく、
奥行きを感じさせる立体的な響きでしっかりと演奏、明るく理知的な感じ。
自然な流れで整然と進めながらも雄大な終楽章。 聴き応えあります。

自分の個性よりも、曲の本質をしっかりと掴み、曲の自身の持つ良さを
自然と引き出した、派手さはありませんが、巧い演奏だと思います。
この曲に開眼させてもらったバイアスもあると思いますけれど。

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P4262743 posted by (C)fronte360

 ブルックナー/交響曲第4番「ロマンティック」(ノヴァーク版)
  オトマール・スィトナー指揮 シュターツカペレ・ベルリン
  録音:1988年10月10日〜14日 ベルリン・キリスト教会

このCD、新星堂より1991年に税込1,000円(当時消費税率 3%, 税抜971円)
で発売された SHINSEDO 1000 CLASSICS のドイツ・シャルプラッテン1000
1988年録音の3年後の発売で、ほぼ新譜なのに今更ながら気づきました。


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2020年04月26日

ポール・パレー/デトロイトSO、サン=サーンス/交響曲第3番「オルガン付」

新型コロナで緊急事態宣言が出ていますので、せめてお家で良い音楽を♪

このところ有無を言わさないような納得度の高い演奏を中心に聴いてます。
ポール・パレーが Mercury LIVING PRESENCE に残した録音もその一群で、
集中的に聴いていますが、今回は、サン=サーンスの交響曲第3番です。

何よりもフランスの巨匠マルセル・デュプレのオルガンが重量感満点。
パレー/デトロイトもまた、これまでと同じく明るい音色ながら男性的で
引き締まった演奏として全曲を駆け抜けてゆく感じ。

ここでも細部まできちんと捉えられた録音、煌めくようなピアノの音などに
ハッとさせらたりもし、スポットライトを当てたようで判りやすく、
オルガンは重量級なのですが、オケは意外と軽量級みたいにも思えますね。
金管などやや平板にも聞こえて、決してデリケートな感じではありません。

Wikipediaでパレーを検索すると、録音のところで真っ先に出てきますが、
この演奏が稀代の名盤かというと、ちょっと違うかな、とも思えますけれど、
他のパレーの録音も同じように、曲の細部まで演奏されてしっかりと聞けて
ここではこんな風に鳴って、絡んでいるのね、なんてお勉強になります。

カプリングは、作曲家でもあったパレーの代表作と言えるミサ曲。
こちらは平穏なミサ曲で、先ほどまでの武骨な男性的なイメージはなし。
最後のトラックに「パレーによる録音後の演奏者への感謝の言葉」を収録。

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P4252740 posted by (C)fronte360

 サン=サーンス/交響曲第3番「オルガン付」
  マルセル・デュプレ(org)
 ポール・パレー/ミサ曲「ジャンヌ・ダルク没500年を記念して」
  フランシス・イーンド(S)
  フランシス・ビーブル(Ms)
  デイヴィッド・ロイド(T)
  イ=クウェイ・ツェ(B)
  ラクハム交響合唱団
   ポール・パレー指揮 デトロイト交響楽団
   録音:1957年10月12日(オルガン付),1956年10月20日(ミサ曲)


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2020年04月25日

ポール・パレー/デトロイトSO、ベルリオーズ/幻想交響曲

新型コロナで緊急事態宣言が出ていますので、せめてお家で良い音楽を♪

このところ有無を言わさないような納得度の高い演奏を中心に聴いてますが、
ポール・パレーが Mercury LIVING PRESENCE に残した録音もその一群で、
集中的に聴いていますが、今回は、ベルリオーズの幻想交響曲です。

一言でいうならば、明るい音色ながら男性的で硬派な演奏ですね。
第1・2楽章、引き締まった低弦群による重低音で彩られ、木管や高音弦も
集中力の高い演奏。 精度が高いままグィグィと進めてゆくのが爽快です。

後半楽章になっても集中力の高さは衰えることなく、先のフランクでは
余計な思い入れを廃して緻密に音を重ねた、と書きましたが、
ここではギアを1段あげ、更にアクセルを踏み込んで加速させたかのようで、
熱っぽく一直線に駆け抜けてしまった感じ。

ワンポイント録音(メインマイクと2本のサブマイクの3トラック録音を
2chステレオにミックスダウン)のためでしょうかね、各ソロ楽器には
スポットライトを当てたようで判りやすく、あれよあれよと進んでゆき、
この曲こんなに短かったっけ・・・と思ってみたり。

カプリングされた小曲もまた集中力の高い演奏で聴き応えあります。

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P4242739 posted by (C)fronte360

 ベルリオーズ/幻想交響曲
 ベルリオーズ/劇的物語「ファウストの劫罰」から「ハンガリー行進曲」
 ベルリオーズ/歌劇「トロイアの人々」から「トロイ人の行進曲」
 ベルリオーズ/序曲「海賊」
 ベルリオーズ/序曲「ローマの謝肉祭」

  ポール・パレー指揮 デトロイト交響楽団
  録音:1959年11月(幻想),1959年4月(行進曲),1958年3月(序曲)


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2020年04月19日

ポール・パレー/デトロイトSO、フランク/交響曲ニ短調

新型コロナで緊急事態宣言が出ていますので、せめてお家で良い音楽を♪

このところ有無を言わさないような納得度の高い演奏を中心に聴いてますが、
ポール・パレーが Mercury LIVING PRESENCE に残した録音もその一群で、
集中的に聴いていますが、今回は、フランクの交響曲ニ短調です。

何度も書いていますけれど、この曲との出会いが良くなかったので、
陰鬱な曲として長らく敬遠してきたのですが、パレーの演奏は明快ですね。
しかも明るいアメリカン・サウンドながら剛直なオケの響きがまた圧倒的。

またヘッドフォンで聴き込んでみると、曲の細部の輪郭も明瞭に聴こえて、
色々な楽器の旋律の絡みが手に取るように判るのもまた面白い。
パレーは、余計な思い入れを廃し、竹を割ったように一直線に進めてゆき、
オケも必死でそんなパレーに食らいつき、音を割った金管の響きなど豪快。
聴きごたえ充分、納得度の高さは一連のパレーの録音の中ではトップかな。

カプリングのラフマニノフの交響曲第2番、最近では珍しいカット版です。
濃厚なロマンティシズムというより、豪放なロマンティシズムといった感じ。
こちたも燃焼度の高い演奏です。

録音年月日を調べてみると、ともに1日で録音されていますね。
一発録りではないとは思いますが、集中度の高さはこの辺りにあるのでは、
などと思ったりもします。

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P4182629 posted by (C)fronte360

 フランク/交響曲ニ短調
 ラフマニノフ/交響曲第2番

ポール・パレー指揮 デトロイト交響楽団
録音:1959年11月27日(フランク),1957年3月18日(ラフマニノフ)

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2020年04月14日

カラヤン/BPO、シューマン交響曲全集

新型コロナで緊急事態宣言が出ていますので、せめてお家で良い音楽を♪

ベーム/BPOのシューベルト交響曲全集、久しぶりに受けた感銘で、
ベルリンフィルで同じ時期に録音された二匹目のドジョウ?
カラヤン/BPO、シューマン交響曲全集を再聴しました。

先のベームのシューベルト交響曲全集が録音されたのが1963-71年、
こちらは1971年しかも1月〜2月のわずか2ヵ月間で収録されたものです。
ここでも正確無比な演奏ながら、ベームのよりもより一層馬力のある響き、
重厚なオケの響きがより魅力的ですね。

シューマンの交響曲全集も色々と集めましたけれど、今は第1番ならば
スィトナーによる1841年3月31日初演時の自筆総譜による「春の交響曲」や、
第4番もガーディナーなどによる1841年原典版をこよなく愛したり、
フローリアン・メルツ指揮クラッシェ・フィルによるティンパニ強打の全集
などなど亜流に走ってしまってます。

カラヤンのシューマンは、後年よく言われる流麗さとは一線を画した演奏で、
1970年前後のカラヤンらしく重厚かつ自信に満ちた語り口。 時に颯爽と、
時には大きくテンポを落としてじっくりと歌い込みます。

なかでも第2番の交響曲がいいな。
第1楽章、重戦車がスポーツカーのように走るようでいて、すべての楽器が
緻密に鳴っているんですよね。 ここのフィナーレ近く、金管が左右で呼応
する場面なども重厚な弦アンサンブルにすっぽりと埋め込まれた感じですが、
有無を言わさぬ感じ。 続く第2楽章もまた推進力を持って進め、ここでも
フィナーレでは低弦の太い響きが強靭にしなる粘り強い演奏に納得です。
一転して第3楽章での寂寞感、そして終楽章のティムパニの強打もまた太い
響きに魅了されました。

あと第4番も面白いなぁ。 ソロ・ヴァイオリンがあまりにも艶やかな響き、
これまで持っていたこの曲の印象が一変しました。
クレジットを確かめると、やはりミッシェル・シュヴァルベさんでしたね。

ちょっと外れますが、今から20年前(厄年42歳の時)、胸の違和感のため、
病院でトレッドミル検査をやっていたら見事に心臓が停止(正確には心臓が
微細動)そのままICUに担ぎ込まれたことがあります。 狭心症。
腕には点滴が4本刺さって、血液をサラサラにする薬や血管を拡張させて
血栓が詰まらないようにする薬などを大量投与。
この血管を拡張させる薬、当方には合わなくて、脳の毛細血管が拡張し、
ものすごい頭痛に悩まされたことがあります。

緊急入院でしたが、当時は DISCMAN とCDを何枚か持ち歩いてましたので、
病室での退屈しのぎにCDも聴いてみました。 が、激しい頭痛で楽しめ
ないなか、このカラヤンのシューマン交響曲全集のみ最後まで聴けたことを
覚えています。 頭痛にも打ち勝つ納得度の高い演奏だと感嘆したことを
思い出しました。

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P4142628 posted by (C)fronte360

《CD−1》
 交響曲第1番 変ロ長調 作品38《春》
 交響曲第2番 ハ長調 作品61

《CD−2》
 交響曲第3番 変ホ長調 作品97《ライン》
 交響曲第4番 ニ短調 作品120

ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:1971年1月(第1,3番),2月(2,4番)

posted by fronte360 at 09:14| Comment(0) | 20-LP/CD音楽(Classical) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年04月12日

カール・ベーム/BPO、シューベルト交響曲全集

新型コロナで緊急事態宣言が出ていますので、せめてお家で良い音楽を♪

シューベルトの交響曲全集は色々と集めましたが、これが一番最初のもの。
1997年、シューベルト生誕200年の時に今はなき堂島ワルツ堂にてバラで
集め、交響曲第1番とか第6番などはこのCDで知ったんじゃないかな。

今では、シューベルトの交響曲全集は、ムーティがウィーンフィルを振った
イタリア人的な明るさ暖かさで歌心溢れた小気味よい演奏がお気に入りです。
ベームのこの全集は、第1番など堅牢に過ぎて敬遠していましたけれど、
今回の騒ぎもあり、久しぶりに全曲聴き直しました。
実に納得度の高い、素晴らしい演奏の数々、すっかり魅了されました。

今では忘れ去られた指揮者の感もあるベームの最高傑作かもしれません。

何が素晴らしいかというと、まずオーケストラが巧い。 すべての楽器が
明瞭に美しく鳴りきっていて、どんなに大音量になっても崩れない。
さすが正確無比なベルリンフィルですが、この当時はそこに馬力があって、
ベルリンフィルの巧さを再認識したしだい。

ベームは細部まで丁寧に鳴るこの正確無比なオケを抒情を持ってドライブ、
緻密に鳴る教科書的な演奏でありながら、壮大なスケール感をも描き出し、
また曲細部にまでよく響かせて、シューベルトの生命を吹き込んでいます。
ベームがオペラ出身でもあるからでしょうか、ドイツオペラ的かも。

普段は苦手な「未完成」も、ここのベームにかかると堅牢でありながらも
細部まで見事に響かせて、非常に納得度の高い演奏。 普段なら飽きて
聞き流すところも、常に聴き入る、入らせてしまう演奏でした。

温故知新、久しぶりに聴いて、シューベルトの全交響曲をおさらいした、
そんな気分です。

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P4122627 posted by (C)fronte360

《CD−1》
 交響曲第1番 ニ長調 D.82
 交響曲第2番 変ロ長調 D.125
 ロザムンデ 序曲

《CD−2》
 交響曲第3番 ニ長調 D.200
 交響曲第4番 ハ短調 D.417『悲劇的』
 ロザムンデ 第2曲バレエ音楽
 ロザムンデ 第9曲バレエ音楽

《CD−3》
 交響曲第5番 変ロ長調 D.485
 交響曲第6番 ハ長調 D.589

《CD−4》
 交響曲第8番 ロ短調 D.759『未完成』
 交響曲第9番 ハ長調 D.944『グレート』

カール・ベーム指揮 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:1963-71年

最近売られている全集にはロザムンデが付いてないのですね。

posted by fronte360 at 12:33| Comment(2) | 20-LP/CD音楽(Classical) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年04月11日

ルロイ・アンダーソン・コレクション

新型コロナで緊急事態宣言が出ていますので、せめてお家で楽しい音楽を♪

1998年、ルロイ・アンダーソン生誕90周年記念として販売されたものが今でも
入手可能ですが、手元のは1988年に売られていた MCA double decker !!
今はなき堂島ワルツ堂で捕獲したものですね。

親しみやすいメロディ、ウィットに富んだ題名、そして3分間の楽しい時間を
ルロイ・アンダーソン自身の指揮による自演アルバム。
テクニック優先の現代風の演奏とは違って演奏者も楽しんでいるのでは、
と予想します。

どこかで聴いたメロディが満載。 楽しいアルバムです。

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P4112626 posted by (C)fronte360

《CD−1》

1.ブルー・タンゴ
2.ラッパ吹きの休日
 (tp: James Burke,John Ware,Raymong Crisara)
3.春が来た
4.サンドペーパー・バレエ
5.ファントム・レジメント
6.レイディ・イン・ウェイティング
7.サラバンド
8.フィドル・ファドル
9.ザ・ガール・イン・サテン
10.タイプライター
11.ワルツィング・キャット
12.プリンク・プレンク・プランク
13.ピラミッド・ダンス
14.舞踏会の美女
15.忘られし夢
 (p: Leroy Anderson)
16.チャイナ・ドール
17.ペニー・ホイッスル・ソング
18.ジャズ・ピチカート
19.ジャズ・レガート
20.シンコペイテッド・クロック
21.スコットランドの釣鐘草(スコットランド組曲より) -*
22.ターン・イ・トゥ・ミー(スコットランド組曲より) -*

《CD−2》

1.セレナータ
2.馬と馬車
3.トランペット吹きの子守歌
 (tp: James Burke)
4.ベルの歌
5.サマー・スカイズ
6.プロムナード
7.そり滑り
8.クラリネット・キャンディ
 (cl: Vincent Abato,Herbert Blayman,RogerHiller,Bernard Portnoy)
9.ゴールデン・イヤーズ
10.レイジー・ムーン
11.アイ・ネヴァー・ノウ・ホエン
12.アリエッタ
13.プッシー・フット
14.ホーム・ストレッチ
15.小さなバラード
16.シャル・アイ・テイク・マイ・ハート
17.キャプテンたちと王様たち
18.タウン・ハウス・マシーン
19.パイレート・ダンス
20.アイリッシュ組曲〜アイリッシュ・ウォッシャーウーマン -*
21.アイリッシュ組曲〜ミンストレル・ボーイ -*
22.アイリッシュ組曲〜レイクス・オブ・マロウ -*
23.アイリッシュ組曲〜ウェアリング・オブ・ザ・グリーン -*
24.アイリッシュ組曲〜ラスト・ローズ・オブ・サマー -*
25.アイリッシュ組曲〜ガール・アイ・レフト・ビハインド・ミー -*

-* モノラル録音

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2020年03月08日

ケンペ/バンベルク響、ブラームス/交響曲第2番 using SL-6 & AU-D707X DECADE

新型コロナウィルス騒ぎで、ハイキングや演奏会が中止となってしまい、
おまけに朝から雨模様で外にも行けないので、音楽鑑賞中です。
久しぶりに取り出してきましたが、これについて書こうと思ったら・・・
2003年9月15日に書いた拙文が出てきましたので貼っておきますわ(手抜き)。

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P3082488 posted by (C)fronte360

ブラームス/交響曲第2番 ニ長調 作品73
ブラームス/ハイドンの主題による変奏曲 作品56a
  ルドルフ・ケンペ指揮 バンベルク交響楽団

ケンペのブラームスの交響曲全集はミュンヘン・フィルのをLP時代から聴いていましたが(CDでも持っていますがLPのほうが迫力あるみたい)、バンベルグ交響楽団を振った第2番ってのもあったのですね。 オイロディスク原盤ですが気付きませんでした。 

このレコードもコンヴィチュニー/VSOのロマンティックのを見つけたとき、同じく 300円で投げ売られていたもので一緒に救出してきました。 1963年6月4/9日録音と書かれていますから、ミュンヘン・フィルとの録音(1975年)の12年前の録音になります。 干支でちょうど一回りということですね。 

今回ともにLPで聴き直してみましたが、基本的な解釈はまったく変わっていないようです。 オケの差でしょうか、あと若さもあるのかもしれませんが、バンベルグ交響楽団との録音のほうが若干熱くなっているように感じる面を感じました。 いずれにしても良い意味での中庸で素晴らしいブラームスです。 意味不明なんですが・・・ブラームスらしいブラームスといった感じの演奏ですね。

ところでこのレコード、1977年5月に日本コロムビアが出した「正統をつたえる十人の指揮者たち」というシリーズの第1枚目でした。 トップバッターがこのルドルフ・ケンペで、このあとには以下の人達が並んでいることがジャケット裏面に書かれていました。

フランツ・コンヴィチュニー
(ゲヴァントハウス管、ブルックナー/交響曲第7番)
クルト・ザンデルリンク
(ベルリン響、シベリウス/交響曲第5番)
クルト・マズア
(ゲヴァントハウス管、メンデルスゾーン/交響曲第4・5番)
ハンス・スワロフスキー
(チェコフィル、マーラー/交響曲第4番)
ジョン・バルビローリ
(チェコフィル、フランク/交響曲ニ短調)
ジャン・フルネ
(チェコフィル、ドビュッシー/夜想曲、交響詩「海」)
カレル・アンチェル
(チェコフィル、ヤナーチェク/シンフォニエッタ、タラス・ブーリバ)
ズデニック・コシュラー
(チェコフィル、シューベルト/劇音楽「ロザムンデ」より)
ヴァーツラフ・ノイマン
(チェコフィル、ドヴォルザーク/交響変奏曲、スケルツォ・カプリチオーソ他)

拙サイトでは別の意味で取り上げているスワロフスキーとフルネ以外はLP/CDの感想で登場するので、けっこう王道をいっているのかな・・・とも思ってみたり・・・(ウソウソ)

さてこの演奏、ケンペらしい造形のしっかりした演奏なんですが、人間的な暖かみも充分に感じさせてくれます。 先にも書いたとおり、ミュンヘンフィルのとの演奏とは大きく違ったところは無いように思います。 気付くのはティムパニの音がやや抑制されていることでしょうか。 しかしこれも録音の加減のように思います。 対位法的な弦楽器のフレーズの対比や受け渡しの妙は相変わらずですし、管楽器のフレーズの浮かびあがらせ方なども控えめで素直。 とりたてて目だったりもしないのですが、やや響きが素朴な感じに思えるのはオケの違いでしょうか。 特に第3楽章の木管楽器の響きなどそんな風に思います。 

しかしいずれにしてもフレーズを追いかけ、響きの調和に耳を傾けるとき、真摯なブラームスの音楽にのめり込んでしまいます。 大向こうを唸らせるような大仰な音楽ではないけれど、じつに巧い演奏だなと思います。 若干このバンベルグ交響楽団との演奏のほうに気負いのようなものを感じますが(第4楽章の冒頭など)、やはり若さなんでしょうか。 でも音楽の流れを大切した演奏には違いなく、先のコンヴィチュニーのブルックナーのロマンティックといい、このブラームスも大変に聴き応えのある演奏で満足しました。

蛇足: ケンペ/ミュンヘンフィルのブラームスの交響曲全集はCD(PILZ/ACANTA)よりもLP(TEICHIKU/BASF)で聴くほうが重厚感があって良いようですね。 CDではともすると甘く聞こえがちな感じがしました。

posted by fronte360 at 13:34| Comment(0) | 20-LP/CD音楽(Classical) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする