2017年10月10日

枚方フィルハーモニー管弦楽団 第86回定期演奏会

日時:2017年10月8日(日) 14:00開演(13:30開場)
場所:枚方市市民会館・大ホール

曲目:サン=サーンス/歌劇「サムソンとデリラ」より「バッカナール」
   ビゼー/「アルルの女」
      第1組曲より「前奏曲」
      第2組曲より「パストラール」「間奏曲」「メヌエット」
             「ファランドール」
   フランク/交響曲 ニ短調(*)
(アンコール)ビゼー/「カルメン」より「間奏曲」

指揮:寺坂隆夫、生島 靖(*)

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いつものことながら健全なアマチュアリズムに彩られた演奏会を楽しみました。 またこの演奏会に集う方々も演奏会を楽しむ良識に満ちていたことにも感じ入りました。

演奏会が始まる前、休憩時間には小さな子供が叫んでいたり、正直かなり騒々しくて心配していましたが、いざ演奏が始まると子どもたちは大人しくしていますし、また子どもがちょっとグズりそうになると慌ててお母さんが外に飛び出したり、お父さんが子どもの手を引いて外に導いたり…、当たり前とはいえ、先日の兵庫での演奏会の時とは大違い。
子どもは大人しくしていないものだから…、かえって親御さんが可哀そうにも思えたり。 ここには一所懸命音楽をする人と、音楽を心から楽しもうとする人が集っている幸せな空間。 そんな空間を共有できて幸せな時間となりました。

さて肝心の演奏ですが冒頭の「バッカナール」。 酒宴での踊りの曲、エキゾティックかつエロティックなメロディ満載な曲ですが、寺坂さんと枚方フィルにかかると健全な曲になるのが面白かったですね。 打点を明確にして進め、要所をきちんと決めて、最後はギアを一段上げてのフィナーレ!! 拍手喝采でした。

有名な「アルルの女」もケレン味なく真っ向勝負といった感じ。 ややぶっきらぼうとも思えるほど気合いを入れて始まった「前奏曲」、柔らかな木管アンサンブルが心地良かったですね。 でもアルトサックスが入るとその音の大きさ、他の木管の囁きが埋もれてしまうような感じとなってしまいました(少々残念)。
「パストラール」ここでも恰幅の良さとメリハリをつけた音楽運び。 木管アンサンブルになると少々スピードを落として丹念に演奏されましたが、サックスとピッコロの音量が大きくて目立ってました。 判りやすい演出でしょうね。
「間奏曲」深い響きの弦楽アンサンブル、しっとりとして良かったですね。 ここでのサックスは控えめだったかな。 そして全員でのひたむきな演奏で音楽が熱くなりました。
「メヌエット」フルートとハープによる演奏は圧巻でした。 今回の演奏会を通しても、いちばん良いところ持っていかれたような感じ。 会場全体がこの二人に聴き入ってトリップしていました。
「ファランドール」ここまでくるとガンガン行くしかない…そんな感じかな。 少々硬めの音色で大いに盛り上げての着地。 ここでも拍手喝采。 楽しめました。

さて後半うって変わって地味な、というか暗いイメージのフランクの交響曲ニ短調。 個人的にこの曲との出会いが良くなくて… 良いイメージがあまり沸かない難曲。 ですが、生島さんと枚方フィルの演奏は丹念に旋律を繋いゆく誠実な演奏に救われて、最後まで楽しませてもらいました。
第1楽章、中低弦の落ち着いた音色を軸にしてたっぷりとじっりと曲に向き合って進めてゆき、粘り気は少なめで自然な高揚感。 寄せては返す旋律を全員一丸となって生島さんのリードのもとに進めていたのに好感が持てました。
第2楽章、端正なコールアングレ、からむホルンが最初は調子よくなかったけど、あとではしっかり挽回。 明るい色調としてここでも誠実な音楽造りで丹念に音を紡いでゆきました。
第3楽章、深みのある弦アンサブルでの上々の滑り出し。 端正ながらも覇気をしっかりと持った演奏で盛り上げます。 変な色がついていなくて、清々しさを感じさせる演奏で、要所を決めると「やったねっ!」的な明るい盛り上がりが気持ちよかった。 全休符、しっかりと止めつつ曲と真正面に向き合い、旋律を融合・展開してフィナーレへと向かいます。 そして明るくケンレ味なくスパッと切って落としての着地。 ややあっけなくも感じましたが、見栄を切らない誠実さと解釈しました。

前半プログラムと違って大きな見せ場もない曲もしっかりと聴かせていただいたあと。 前半の「アルルの女」の「メヌエット」における生島さんのエピソートでくすっと笑わせてもらったあと、よく似たフルートとハープの曲でアンコール。 素敵な時間を堪能させていただいてのお開きとなりました。

1年ぶりの枚方フィルの演奏会、今回もまた音楽を演奏すること聴くことの醍醐味を感じさせていただいた演奏会でした。 ありがとうございました。



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2017年09月10日

紫苑交響楽団 第30回記念定期演奏会

日時:2017年9月3日(日) 14:00開演(13:00開場)
場所:長岡京記念文化会館

曲目:ドヴォルザーク/スラヴ舞曲 第6番、第15番、第5番、第12番
   マーラー/交響曲第9番

指揮:森口真司

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森口真司さんの指揮のもと、各パートがよく纏まって気持ちのよく乗ったマーラーの第九に感激しました。

開演25分前、いつもよりちょっと早めに会場に着いたつもりでしたが、めぼしい席が埋まっていたので、ステージに向かって右側サイドの一番前のブロックに腰を据えての鑑賞となりました。 この席ですと、指揮者の森口さんの動作や表情もよく見るかとができたのも大きかったと思いますが、オケは森口さんの指揮に見事に応えていて素晴らしい演奏を展開していたのがよく判りました。

オーケストラの編成は 13-13-12-10-8 でヴァイオリンを左右に振分けながらも、チェロとコントラバスを舞台右側に配置。 当方の席からはヴィオラがよく見えたのですけれど、このヴィオラのパートと、当方の位置からは背中向きになっていたましたが第2ヴァイオリン。 この2つのパートがとても良い仕事をしていたのが強く印象に残りました。 もちろん良く纏まって芯となって響く低音弦や、同じく良く纏まって透明感を損なわない第1ヴァイオリンが曲を綺麗に形造っていましたけれど、こららの中音弦での内声部、時にメロディラインを豊かに弾いてこそオケとしての陰影のついた充実した響きとなり、雄弁な音楽になったのだと感じました。 そして弦楽器のソロパート、浮上して聴こえるのだけれどオケ全体の響きにとてもよくマッチして自然な流れのなかでの演奏にはハッとさせられるのものを感じました。

この曲はLP時代よりCDでもこれまで何種類も聴き、また実演にも何度も接してきましたが、演奏される方々を間近に感じつつ、最初から最後まで素適な時間を過ごすことができたのは稀有な機会でした。 大きく深い呼吸で進めた第1楽章、重量感のあった第2楽章、張りのある響きで見事な着地を決めた第3楽章より終楽章は森口さんらしい理知的な切り口。 客観的ながら豊穣な響きを荘厳なものに変え、それが間遠く消えていったあとの静寂もまた音楽でしたね。 素晴らしい幕切れでした。

なおこれに先立って演奏されたドヴォルザークのスラヴ舞曲。 冒頭の第6番より全開で少々荒っぽくも聴こえましたが、森口さんの理知的なドライブで筋肉質で都会的な演奏でした。
蛇足ながらかつてこのオケが出来て数年後、解散の危機を迎えていたころには拙文をパンフレットに載せていただいたこともありました。 そんな贔屓目など入る余地などないまったくない(というか反って恥ずかしい思い出)素晴らしい演奏会に立ち会うことができて幸せでした。




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2017年09月03日

オーケストラ・ポミエ 第6回演奏会

日時:2017年9月2日(土) 13:30開演(13:00開場)
場所:あましんアルカイックホール

曲目:オネゲル/夏の牧歌
   キース・エマーソン(吉松 隆編)/タルカス(Tarkus)
   アッテルベリ/交響曲第2番 ヘ長調

指揮:村P 涼

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意欲的なプログラム、若い団員さんが真っすぐに挑戦されて気持ちの良い演奏会でした。
今回の個人的な目玉は、何といってもEL&Pのキース・エマーソン作曲、吉松 隆編曲による「タルカス(Tarkus)」。 リアルタイムで「タルカス」を聴き、アナログのレコードも持っていて、今も時おりステレオにかけて聴いている身としては、この曲がどのように料理されて出てくるか。 とても楽しみでした。

吉松さんの編曲は原曲を忠実にオーケストレーションしたもので、曲への思い入れが強く感じられるものの、原曲が身に染みている身としては、大音響で圧倒しようとしても拭えない違和感を感じたのも事実。 総勢85名ほどオーケストラで、言い方は悪いけれどよってたかって演奏したけれど、この元曲をたった3人で演奏していたことの驚きの方が大きかったですね。 電気の力は凄かったな、とも。

プログラムの解説が精緻であったことは鑑賞の大きな助けになりました。 カール・パーマーのドラムを忠実に再現するための5人の奏者が必要だった、と解説に書かれていましたね。 これが左右の手足と口に銜えた紐で鐘を鳴らしていたことなど知る由もない若者たちによる一所懸命な演奏に接しているいると、たぶんこの曲が出来たときにはここの演奏者は誰一人生まれていなかったのだな、そんなことに気づいて妙に感慨深いものも沸いてきました。

こうやって音楽が次世代に引き継がれてゆく。 であればプログレ・ロックらしくただただ大音量で供されるのではなく、解釈としてよりブルージーに演奏されてみるのも面白かったのではないかな、とか。 いろいろと考えさせらもした演奏でした。 しかし、演奏そのものは集中力のあるとてもしっかりとしたもので、このような現代の曲に真っすぐに挑戦されたことに敬意を持ちました。 お疲れさまでした。

これに先立つオネゲルの「夏の牧歌」は初めて聴く曲でしたが、ホルンが健闘して初夏のさわやかな草原を想起させた良い演奏でした。 弦楽アンサンブル、とくにヴィオラが核になっていたのも肌合いの良い響きに結びついていたのではないかな。 素敵な時間となりました。

メインのアッテルベリ、いわゆるドル交響曲の第6番はCDや六甲フィルで聴き、第4番も先日フォルツァで聴いていましたが、交響曲第2番は初めて聴く曲。 柔らかな響き、音量が上がっても決して刺激的になることのない見事な演奏で、アッテルベリらしく北欧の情感がよく伝わってきた演奏でした。 金管のブラスが鳴るクライマックスでは、バス・トロンボーンとチューバがたっぷりとした良い味を出していましたし、木管楽器も艶を消した朴訥な響きであったことも好印象。 第2楽章からピアノもとても効果的でした。 ただ曲としては「屋上屋を架す」のことわざがどうしても思われるものでしたね。 それでも第3楽章を堂々とした演奏とされた奮闘ぶりは見事。

いろいろと書きましたが、いずれも素敵な演奏でとても良い時間を過ごすことが出来ました。 ありがとうございました。


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2017年08月31日

オーケストラ・ソノリテ 第33回定期演奏会

日時:2017年8月27日(日) 14:00開演(13:00開場)
場所:あましんアルカイックホール

曲目:ウェーバー/「魔弾の射手」序曲
   シューマン/序曲、スケルツォとフィナーレ
   ラフ/交響曲第5番 ホ長調 作品177「レノーレ」
(アンコール)ノクターン(ジョージア出身の作曲家の作品?詳細不詳)

指揮:ギオルギ・バブアゼ

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1822年にスイスに生まれたロマン派の作曲家ラフ、そんなラフの交響曲第5番という大胆なプログラミングへの挑戦もアマオケの大きな魅力のひとつですね。 もちろん初めて聴く曲でしたが、判りやすく親しみやすい音楽として届けてくださったのもソノリテの腕の良さがあったからこそでしょう。

とくに弦楽アンサンブルが良かった。 10-10-9-7-5の通常配置より華やかさや艶っぽさ悲壮感などもよく伝わってきました。 そしてよく歌った木管も光っていましたね。 オーボエを筆頭にフルート、クラリネット、ファゴットもに同じように身体を揺らせての表情付けなど、こちらも気持ちのよく伝わる熱演だったと思います。 もちろん輝かしいけれど刺激的な響きを巧く抑え込んだ金管や、短く的確なストロークで場面に緊張感を持たせる打楽器などなど、オケの全員が同じ方向しっかりと見て「伝えよう」という意気込みのよく感じられる演奏を楽しましていただきました。

またそこまできちんと統率されたゲオルグ・バブアゼさんの指揮、余計な小細工など無しにストレートな演出に徹しておられたようにお見受けしました。
ただ、といっては何ですが、おおもとの曲が皮相的なストーリーを音楽にしていることもあって、どこか映画音楽チックに流れてしまったのは致し方ないところでしょうか。 プログラムを読んでから聴いたので、余計にそんな印象になったのかも。 しかしそんなところも含めて、貴重な機会を頂きました。

なおこれに先立って演奏された「魔弾の射手」序曲、ちょっと硬めの太い線で一気に描いたような感じだったでしょうか。 バブアゼさんも先に先にと進めて終わった、という印象。

シューマンの「序曲、スケルツォとフィナーレ」はCDも持っていて、実演でも何度か聴いています。 ここでは先の序曲よりオケの精度も上がり、またシューマンらしいくぐもったような響きとか、混沌としたメロディラインなどもしっかりと描かれていてよかったですね。 バブアゼさん、ここでも曲を前に前にと進めているようでした。 フィナーレではさらにギアを1段上げてのフィニッシュとして前半終了。

曲が進むにつれてオケの精度があがって、響きにも奥行きとか余韻とかもよく感じられるようになっていったのは練習量の差でしょうね。 そして曲への想いの差もあったでしょう。 想いはよく伝わってきました。 今後も挑戦されることを期待しています。 皆さん面白い演奏会をありがとうございました。

 

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2017年08月10日

天理シティーオーケストラ 夏休み名曲コンサート〜エキサイティングオーケストラ!〜

日時:2017年8月6日(日) 14:00開演(13:00開場)
場所:天理市民会館・やまのべホール

曲目:シュランメル/ウィーンはいつもウィーン
   L.アンダーソン/「ブルータンゴ」
   L.アンダーソン/「忘れられた夢」
   L.アンダーソン/「フィドル・ファドル」
   メンデルスゾーン/ヴァイオリン協奏曲より第1楽章
   スメタナ/交響詩「我が祖国」より モルダウ
   指揮者体験コーナー
   (オッフェンバック/「天国と地獄」より「カンカン」(解説付き)
   チャイコフスキー/歌劇「エフゲニーオネーギン」よりポロネーズ

(アンコール)J.シュトラウス/ラデツキー・マーチ

独奏:杉谷歩の佳(vn、天理小学校4年生)

指揮:安野英之(常任)

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 外は猛暑でしたが、クーラーの効いたホールの中は「みんなが聴ける演奏会」で爽やかになれました。 乳飲み子から老若男女がオーケストラ音楽を楽しめるように、客席の照明は落とさず、小さい子供がじっとしていられる時間を意識したちょっと短めの演奏会。 それでも時にギャーとか鳴くお子さんもいましたけれど、大勢のお客さんはにこやかに音楽を楽しんでいました。

 オーケストラは対向配置で 5-5-4-4-3 の編成で、うきうきした気分になれるシュランメルの「ウィーンはいつもウィーン」で開幕。 スポーツ番組の幕開けのようでこれで気分が明るくなったように感じました。 ルロイ・アンダーソンの3曲、「ブルータンゴ」はスネアドラムが鎹(カスガイ)となって軽やかなラッパと滑るような弦楽器を結びつけたいい演奏でした。 「フィドル・ファドル」ではヴァイオリン奏者の10名が舞台上に一列に並んで立っての演奏。 ヴァイオリン奏者の方の演奏を真正面から見せたい、そんな思いがあったのだと感じました。

小学4年生にして既に京都市交響楽団とも共演経験のある杉谷歩の佳さんのヴァイオリンによるメンコン。 小柄な小学4年生だけれども、ダイナミズムのあるしっかりとした響き、カデンツァでの思い切りの良さが印象に残りました。 演奏後のトークでは「楽しかった」とのこと。 将来が大いに嘱望されますね。

そして「モルダウ」は、パンフレットに書かれたA〜Gまで譜例を順番に演奏、それぞれ何の場面であるかを解説されてから、通しでの演奏も初心者には嬉しい配慮ですね。 万年初心者の当方も、これは婚礼の場面だったのか、と知ったしだい。 楽しませていただきました。

指揮者体験コーナーは、3人の小学生が登壇しましたが、いずれも楽器を経験している子たちでした。 天理はウィーンのような音楽都市を目指していますが、着々と計画が進んでいるようですね。 そしてチャイコフスキーの「エフゲニーオネーギン」から「ポロネーズ」が演奏されて賑々しくプログラムが終了。 5型の小編成オケなの豪華絢爛なオーケストラサウンドとはいかないまでも、絢爛とした演奏で会場が盛り上りました。

そして最後はこのオケでお馴染みのラデツキー・マーチ。 会場からの拍手も手慣れたものですね。 10回目となった真夏のオーケストラ夏休み名曲コンサート。 これまでも何度か書いていますが、このような気軽に楽しめる演奏会がけっこう好きだったりします。 でも気楽に楽しませて貰っているものの、かかる曲目(プログラム構成)・お話し(解説の内容)・演奏が揃っていないと消化不良気味になってしまたったりもするものです。 が、さすがに10回目とあってとても楽しませて頂きました。 そして演奏終了後は、いつもどおり指揮者の安野さん自らロビーに出てアンケート回収。 頭が下がります。 どうも有難うございました。


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2017年07月09日

天理シティオーケストラ 第17回定期演奏会

日時:2017年7月2日(日) 14:00開演(13:00開場)
場所:天理市民会館やまのべホール

曲目:ベートーヴェン/「レオノーレ」序曲第3番
   メンデルスゾーン/ヴァイオリン協奏曲 -*
(アンコール)ベートーヴェン/ロマンス第2番
   シューマン/交響曲第3番「ライン」
(アンコール)ブラームス(シュメリンク編)/ハンガリー舞曲第5番
(アンコール)J.シュトラウス/ラデツキー行進曲

独奏:金関 環(vn) -*

指揮:安野英之(常任)

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金関さんの美音と安野さんによる質実としたシューマンの響きに大満足した演奏会でした。 今回もまたとても聴きごたえありました。

2004年3月このオケを始めて聴いた第3回定期演奏会でチャイコフスキーの協奏曲を弾かれていたのが金関さん。 その時も美音に唸らされましたが、今回もまたその美しい響きに魅了されました。 メンデルスゾーンの協奏曲も良かったけれど、アンコール曲のベートーヴェンのロマンス第2番が金関さんの特質により似合っていたのではないでしょうか。 伸びやかさと繊細さを併せ持ち、とくに高音域での濡れたような響きはもうなんとも言えない魅力でした。 少々長いアンコール曲でしたが、たっぷりと楽しませて頂きました。

メンデンルスゾーンの協奏曲は、第1楽章こそフレーズを早めに切ってやや小ぶりで硬いかなぁ(と生意気にも)思って聴いていましたが、第2楽章となって軟らかくゆったりとした呼吸のソロにのめり込みました。 美しい響きを満喫。 伴奏もまたたっぷりとした響きでゆったりとした盛り上がり。 安野さん、ソロとオケの間に立って両者ともにしっくりとくる音楽造りに徹しておられたのがよかったですね。 そして圧巻は第3楽章、金関さんの艶やさの中にしっかりとした芯をもった響き、軽快に旋律を滑らせてゆき舌をまきました。 巧い。 オケもどんどんと興にも乗ってきたのでしょうね、フィナーレに向けて熱気もはらんできて、エキサイティングなエンディグを形成した素晴らしい演奏に会場より大きな拍手が沸き上がりました。

メイン・プログラムのシューマンの「ライン」。 明るく響かせながらもシューマンらしいくぐもった弦の響き、これがとても素晴らしい演奏でした。 よく言われる説に、シューマンは作曲が下手で楽器の重ね過ぎによる不明瞭な響きとなってしまう、というのがありますけれど、そのくぐもったような響きこそシューマンらしさだと思っています。 個人的な感想ですが、管楽器奏者出身の指揮者の場合はオーケストレーションを少々いじって明瞭な響きを求める向きがありますが、安野さんは優秀なチェロ奏者でもあることより、きちんと纏めた弦楽アンサンブルを駆使され、たっぷりとして聴きごたえのある音楽を楽しませてもらいました。 こちらもまた素晴らしい演奏に唸りました。

第1楽章の冒頭、勢いつけてフレーズを早めに切り上げて進め、この楽章の終盤は押し寄せてくるような弦アンサンブルの響き、要所をしっかりと締めて堂々たる演奏として聴きごたえ十分。 第2楽章もまた充実した弦の響き、これをふっと抜いたようなアクセントもつけてましたね。 やや混とんとしたようなシューマンの響きも太い筆でなぞるようにもして聴かせ上手。 のめり込みました。 ホルンが全編にわたってタイトな響きで存在感満点で曲を引き締めていました。 また木管楽器も好演。 第1楽章冒頭のクラリネットや終楽章でのフルートも素敵でしたが、木管楽器チームが全編に渡って曲を彩っていたのが素敵でした。 フィナーレはオケの響きが混然一体となりましたが、最後の最後まできちんとした同じ色彩感で纏め上げた安野さん、派手さはないけれどその手腕の光った演奏に唸りました。 いい演奏でした。

冒頭の「レオノーレ」序曲第3番も落ち着いた音色で纏め上げた演奏でした。 各パートがよくまとまった真摯な演奏でしたけど、まだ少々エンジンが温まっていなかったような感じだったかな。 小ぶりなオケ、弦楽器が 8-7-6-5-4 の編成での対向配置でしたので、余計にそう感じたのかもしれません。 ここでもフルートの艶やかな響き、そして裏で吹いていたファゴットも素敵でした。

アンコールのハンガリー舞曲第5番で会場に勢いつけて、最後はお馴染みのラデツキー行進曲での〆。 ほぼ満員となった会場からの手拍子とともに陽気なお開きとなりました。 ホールから出るお客さんもとても満足そうな明るい表情で会場をあとにされていました。 またそんな中、今回もまた指揮者の安野さんみずからアンケート回収箱を持ってのお客さんをお見送り。 いつもながら頭が下がります。 みなさんお疲れさまでした。





 
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2017年06月25日

大阪市立大学交響楽団 June Concert 2017

日時:2017年6月17日(土) 18:30開演(17:30開場)
場所:いたみホール

曲目:グラズノフ/祝典序曲 Op.73 -*
   チャイコフスキー/バレエ組曲「眠りの森の美女」
    序奏とリラの精、パ・ダクシオン〜バラのアダージョ
    長靴をはいた猫、パノラマ、ワルツ
   カリンニコフ/交響曲第1番
(アンコール)チャイコフスキー/エフゲニー・オネーギンよりポロネーズ

指揮:井村誠貴(客演)、西原貴彦(学生-*)

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学生オケらしい清新さとやる気を強く感じた演奏会でした。 いつもはホール後方よりオケ全体を眺めつつ鑑賞させていただくのですが、今回は前から3列目での鑑賞。 指揮者の井村さんとオケの反応を間近で見させていただきました。

チャイコフスキーの「眠りの森の美女」、井村さんらしくよく気持ちを乗せた音楽造りが染みわたっていたようですね。 演奏者が楽しさを伝えようとする想い、そんな意気込みを強く感じで気持ちよかったですね。 もちろんスペクタクルなオケの機動力も発揮した巧さがあってこそで、学生オケらしいフレッシュなパワーがありました。

カリンニコフもまた井村さんらしく美しさの中に粘り気というか情熱を持った熱く濃い音楽造りでした。 芯のある低弦と艶やかでパワーのある高音弦がブレンドされた重量感のあるサウンドに、管楽器もまたよかったですね。 前の席なのでお顔は見えませんでしたが、オーボエやコールアングレも奮闘されてエキゾチックな雰囲気をよく出されていましたし、ホルンの遥かな響きもまた素敵でした。 終楽章にかけて目の前で奏される艶やかな第1ヴァイオリンが熱気を孕んできて、惹きこまれました。

これに先立って学生指揮の西原さんによるグラズノフの祝典序曲は、冷静で落ち着いた指揮でオケを牽引。 まさにオケと指揮者が者一丸となってきちんと制御された音楽、中低弦もしっかりと鳴らせて聴きごたえを感じました。

久しぶりに前の席で指揮者とオケの反応を見ながら聴く音楽も面白いものですね。 そして演奏終了後にきりっとして立つ学生さんを見上げていると若いっていいな、と素直に感じた次第。 フレッシュな演奏を堪能しました。 皆さんお疲れさまでした。



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2017年06月18日

オーケストラ千里山 第25回演奏会

日時:2017年6月11日(日) 14:00開演(13:00開場)
場所:ザ・シンフォニーホール

曲目:マーラー/交響曲第2番 ハ短調「復活」

独唱:坂口裕子(S)、福原寿美枝(A)
合唱:オーケストラ千里山特別合唱団

指揮:井村誠貴

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オーケストラ・合唱・独唱に加えバンダが絡みあうこのスペクタクルな曲をダイナミックかつ真摯に演奏されたオーケストラ千里山と合唱団の皆さん、そしてオペラ指揮者らしく起伏をつけてドラマティックかつ緻密に演出された井村誠貴さんによる素晴らしい演奏会を堪能しました。 創立20周年を記念するのにふさわしい充実した演奏会でした。

今回、左サイド LD-6席からの鑑賞。 弦楽器は対向配置で 15-14-13-10-8 の編成、コントラバスの上あたりから井村さんの指揮姿もつぶさに見ることができました。 またコントラバスを除くオーケストラ奏者もよく見えて、より一体感を持ってこの大好きな曲を聴く機会に恵まれました。

まずは指揮者の井村さん、いつもながらの大きな体躯を更にのけぞるように伸び上がらせた渾身の第1音より最後の1音まで、常に手綱を握って全身全霊でこの大曲に奉仕されていたのが強く印象に残りました。 そしてこの指揮を受けるオーケストラもまた、各奏者が全体を見据えたかのようで、よい演奏を創り上げるという思いを感じさせる誠実な演奏をしていました。 金管の咆哮や打楽器が打ち鳴らされて音量を上げたとしても野放図になることなく、木管楽器や弦楽器、なかでもヴィオラや第2ヴァイオリンの音もしっかりと聴こえてきて、この曲での色々な発見もあり、とても充実した時間となりました。

第1楽章冒頭では求心力を高めて放たれた冒頭の弦楽アンサンブルより聴き手の心を鷲掴み状態。 大きな起伏をもってダイナミックかつドラマティックな物語の始まりが見事でした。 しっかりと鳴るヴィオラの奮闘ぶりが心に残りました。 あとコールアングレの音色も良かったですね。

この楽章が終わると独唱者2名が登場、コントラバスとフルートの間に着席するちょっと珍しい配置。 独唱者もまたオーケストラの響きの一部といった考えでしょうか。 その前にオルガニストも登場しました。 合唱団は最初からクワイア席で着席していましたが、1席の空きもなくきちんと席が埋まっていて視覚的にも綺麗になってましたね。

第2楽章でもヴィオラと第2ヴァイオリンがしっかりと鳴る充実した弦楽アンサンブルが素敵。 これに寄りそう木管楽器も好演でした。 ハープのアルペジオがかなりハッキリと聴こえてきたのにちょっと驚きました。

第3楽章、リズム感良く奏られた音楽を楽しみました。 最初はちょっと早めのテンポだったかしら、次から次へといった感じで進められましたが、後半では響きをうまく内包させた充実した金管の響き、これが素晴らしかった。

第4楽章の原光、福原さんの深い声の響きがおごそかで、また落ち着いた金管がホールを埋めていました。 そして怒涛の終楽章は圧巻。 何よりバンダの演奏が素晴らしく、この曲の立体感をよく演出して惚れ惚れと聴いていました。 坂口さんの歌唱もまた柔らかな美声ながらオケにも負けずよく透っており、そして合唱団がよく訓練されていたのも印象に残りました。 そしてまた演出も良かった。 最初は座ったまま厳かに歌っていた合唱団、最後は立ち上がって歌いましたが、この時、オルガン奏者の左右にトランペットを2本づつ4本を配し、祭礼といった雰囲気。 そしてオケ・合唱・ソロ歌唱も一体となった壮麗かつ粘り強い響き、強く心を揺さぶれた感動的なフィナーレでした。

この日はマーラーの「復活」の1曲のみのプログラム。 アンコールもなし。 すべてをこの曲に捧げた意気込みがダイレクトに客席に伝わってきました。 素晴らしい演奏会でした。 またこのような素晴らしい演奏会に今回もまたご招待いただきありがとうございました。 皆さんお疲れさまでした。


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2017年06月04日

オーケストラ・アンサンブル・フォルツァ 第21回定期演奏会

日時:2017年5月28日(土) 14:00開演(13:30開場)
場所:八尾市文化会館・プリズムホール・大ホール

曲目:ヴォーン=ウィリアムズ/ノーフォーク狂詩曲 第1番 ホ短調 (*1)
   アッテルベリ/交響曲第4番 ト短調 op.14 (*2)
   シベリウス/交響曲第1番 ホ短調 op.39
   (アンコール)シベリウス/「カレリア」組曲より第3番「行進曲風に」

指揮:菊 正憲、周藤 英(*1)、大塚洋平(*2)

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「北欧の自然と人々」をテーマにしたちょっと珍しいプログラムを団内指揮者でやってしまう意欲的な演奏会でした。 プログラムノートには、ヴォーン=ウィリアムズ→アッテルベリ→シベリウスとプログラムが進むごとに響きが充実してゆく構成、と書かれていたとおり、シベリウスの交響曲第1番の腰の据わった充実したサウンド。 今年聴いた演奏会の中で一番じゃないか、と感じました。 素晴らしい演奏でしたね。 またこの前のプログラムもまた指揮者とオケが一体となった演奏で、指揮者がオケをリードするのではなく、オケ全体が団内指揮者とともに意を一つにして自分たちの音楽を届けようという意欲に溢れた清々しい演奏を堪能しました。 またアンコールも良かったですね。 お馴染みの曲ですが足取り軽やかに明るい気分で会場を後にすることが出来ました。 月並みな表現ですが、いい演奏会でした。

シベリウスの交響曲第1番、ソリッドに打って更に追い込みもかけるティムパニ。 勇壮に吹く金管楽器とともに、これらが全然邪魔にならないのは、高音弦から低音弦に至る弦楽器群の充実したサウンドで下支えられているからですね。 ワーグナーやチャイコフスキー、ベートーヴェンを目標としたシンフォニストたらんシベリウスの第1番らしさが満載。 そしてまた管楽器や弦楽器のソロも巧かった。 これらをあげればキリがないほどですが、指揮者・奏者全員が持ち場をしっかりと固めてすべてを混然一体とし、ここにコクやタメもある腰の据わったサウンドですから、もうのめり込むように聴いていました。 惚れ惚れとしました。

これに先立つアッテルベリの交響曲第4番も、指揮者・奏者全員が一丸となって自分たちの音楽を届けようという意欲を感じました。 第6番のドル交響曲は単身赴任時代に図書館で借りてよく聴きましたが、こちらは初見参(のはず)。 ちょっと手探りで聴き始めましたが、冒頭より充実した弦楽器群に支えられ、また金管もよくブレンドされた響きでしたね。 第2楽章では木管楽器のソロがやわらかくフュチャーされてのどかな雰囲気もよく出てました。 そして終楽章フィナーレ、機動力を持ってリズミカルに進めたあと大きくタメを作っての着地。 曲の面白さは十分に使わってきました。

冒頭のノーフォーク狂詩曲、こちらは曲本来の持つ判りやすさというのかな馴染みやすさをそのままうまく引き出していました。 指揮者の周藤さん、指揮姿がぐいぐい引っ張っていく感じには見えず、喧騒の場面でも派手さを抑えてオケと指揮者が一体となって快活な盛り上がり、といった感じ。 全体的に伸びやかで透明感ある高音弦を主体とした弦楽アンサンブルが素敵でした。

いずれも素敵な演奏でしたけど、でも演奏会全体の印象はシベリウスの交響曲第1番の腰の据わったサウンドと明るく快活に進めたアンコール曲の印象に大きく染まってしまったみたい。 とにかく充実したいい演奏会でした。 次回は11月のオータムコンサート、「ピーターと狼」とストラヴィンスキーの交響曲ハ長調。 こちらも期待しますが、ひとまず皆さんお疲れさまでした。

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2017年05月28日

高槻フィルハーモニーオーケストラ 新緑コンサート2017

日時:2017年5月21日(日) 14:00開演(13:30開場)
場所:高槻現代劇場・大ホール

曲目:モーツァルト/歌劇「フィガロの結婚」序曲
   シューベルト/交響曲第7(8)番 ロ短調 D.759「未完成」
   シューマン/交響曲第3番 変ホ長調 op.97「ライン」
(アンコール)シュトラウス兄弟/ピチカート・ポルカ

指揮:鈴木啓哉

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P5226772 posted by (C)fronte360

新緑コンサートらしく新緑が目にまぶしいような演奏会。 中でもシューマンのラインは、マーラー版を参考にされた演奏で、冒頭よりアレアレっていった金管の響きが混じって聴こえてきましたね。 いずれの曲もメリハリをつけた音楽で、時おり華やかな金打楽器に彩られていたのは、指揮者の鈴木啓哉さんがホルン奏者ご出身だからでしょうか。 明るく元気のよい演奏を楽しみました。

オーケストラの編成は 7-7-5-5-3 の対抗配置。 残念ながら2階席が閉鎖されていたので、会場はほぼ満杯状態で、中央右側「て-38」の座席に収まりました。 前方には第2ヴァイオリンの後ろに配されたティムパニが見えます。 だからでしょうか、冒頭の「フィガロの結婚」序曲は、硬い響きのティムパニの打音がストレートに響いてきて、それが耳に残るとっても元気の良い演奏でした。 指揮者の鈴木さんは指揮棒をやや長めに持って颯爽と振っていらっしゃいました。

シューベルトの「未完成交響曲」、重厚な響きでたっぷりとした開始。 管楽器も巧く乗ってきてぐっと盛り上がりました。 ティムパニ響きは硬さが取れましたけど、鈴木さんの演奏はメリハリつけた音楽。 旋律を繰り返して、どんどんと力がこもってゆく感じ。 ただ弦楽器の数が少ないのがちょっと難点だったかな。 ちょっと余裕を感じられないのね。 前に前に出るような感じだったかな。 第2楽章もかっぷくの良い音楽構成、パワフルな盛り上がり。 冒頭のしみじみとした木管が良かったですね。 鈴木さん、ここでも丁寧に振って曲を進めてゆきますけど、元来あまり好きな曲ではないので、なんとなく聴いてしまいました。 すみません。

休憩をはさんでメインのシューマンのライン。 パンフレットには、シューマンの交響曲は楽器の重ね過ぎによる不明瞭な響きが批判されて、マーラーがオーケストレーションを改訂した話が記されていて、このアイディアを一部参考にした版での演奏を行うことが書かれてありました。 マーラー版のCDも持っていますけど、あまり好きな演奏ではなかったのでどんな演奏だったか忘れてしまっていて、ちょっと期待して演奏に臨みました。

冒頭よりいきなりアレアレっていった金管の響きもあって、パンフレットを読まなかった人は、ミスしたんじゃないかなと驚かれたのじゃないかなぁ。 旋律線のこともありますが、一斉にワッーっと楽器が鳴った感じで響いたものだから、耳慣れていないこともありますが、纏まり感がちょっと希薄な印象で鳴っちゃった感を受けました。 普段とは違う楽器の重ね方など面白かったけどね。

でもシューマンの交響曲は大好物なので、未完成交響曲とは違って面白く聴けた半面、やはり前に前にと進む演奏でちょっと辛口な印象。 せっかくのオケが対抗配置だったのに、中低弦と高音弦の構成感や、第1・2ヴァイオリンの対比などの効果も感じなく、響きを整理したのか、弦楽器の少なさもあったのでしょうね、タメとかコクといったシューマンらしさもそがれてしまったように感じました、。 第4楽章などトロンボーンなど厳かで鈴木さんは金管の扱いは巧いと思いましたけど、弦楽器には思い入れが少ないのか、サラサラっと流していて、ここぞという中低弦の切込みもなくちょっと残念な感じ。 このあたり曲への思い入れが強く出てしまって、すみません。 でもとにかく快活な演奏で、華麗な終楽章では大いに盛り上がった終結。 会場ウケはよかったですね。 後ろでブラボーと叫んでいる方もいらっしゃいました(でもサクラかな?)。

辛口な感じで書きましたが、新緑コンサートらしく新緑が目(耳)にまぶしいような明るく元気のよかった演奏会、いろいろと面白く聴かせていただきました。 次回定期演奏会は古典派音楽に戻って楽しみです。 皆さんお疲れさまでした。


posted by fronte360 at 06:44| Comment(0) | TrackBack(0) | 17-演奏会にて | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする