世間はクリスマスイブですね。
クリスマスは、親しい人や家族と安らかに過ごす、平和について考える日・・・
なのだと深夜のラジオで言っていました。
昨夜なんとか年賀状も書き終えたし、今日から少し心安らかに過ごせるでしょう。
PC249203 posted by (C)fronte360
プロコフィエフ/交響曲第1番「古典交響曲」
プロコフィエフ/「3つのオレンジへの恋」から「行進曲」「スケルツォ」
プロコフィエフ/交響組曲「キージェ中尉」
ジョセフォビィッツ指揮 モンテカルロ国立歌劇場管弦楽団
11月5日に高知で捕獲した16枚のコンサートホール・ソサエティ盤
今日もこららの中で印象に残った盤を紹介します。
ジョセフォビィッツはコンサートホールソサエティのプロデューサーですが、
自ら指揮した録音がコンサートホール盤ではお馴染みですが、
世間では無名指揮者扱いですね。
ここではちょっと太い筆で描いたような雰囲気のある演奏を披露しています。
よく聴くと細部もよく表現していますが、ぐいぐいと一気呵成に進める感じ。
モンテカルロのオケ、フランスの片田舎と言っては失礼かもしれませんが、
そんなにアンサンブルの精度が高くないし、ソロもちょっとたどたどしかったり、
でもそれがなかなかいい雰囲気を醸し出しているように思えます。
今はどこのオケも巧くなってしまって味が無くなった・・・ということかも。
2017年12月24日
2017年12月23日
スワロフスキー、J.S.バッハ/クリスマス・オラトリオ
今年もあと10日を切って、何かしら落ち着きませんね。
ちょっとでも心を落ち着けるべく宗教曲を静かに聴くのも良いものですが、
このハンス・スワロフスキーによるクリスマス・オラトリオ
なかなかに精力的な演奏であります。
PC239202 posted by (C)fronte360
J.S.バッハ/クリスマス・オラトリオ(抜粋)
ヒーザー・ハーパー(S)、 ルート・ヘッセ(A)、
トーマス・ペイジ(T)、 キート・エンゲン(B)、
ハンス・スワロフスキー指揮 ウィーン国立交響楽団、ウィーン室内合唱団
11月5日に高知で捕獲した16枚のコンサートホール・ソサエティ盤の中で
この演奏もまた期待を良い意味で裏切ってくれた演奏です。
スワロフスキーは、ウィーン国立音楽大学指揮科の教授としても名高く、
ズビン・メータやクラウディオ・アバド、マリス・ヤンソンス、
日本人では、尾高忠明や湯浅卓雄、矢崎彦太郎、大町陽一郎などの師匠として
名教師などと呼ばれますが、録音を聴くとけっこう退屈だったりもして、
名教師が名プレーヤーではない見本みたいに思ってましたが、
推進力のある冒頭の曲より、一気にA面を聴かせます。
ちなみにA面は第1部の抜粋、B面が第3部から第6部の抜粋となってます。
調べてみると全曲盤(3枚組)もあるようですね。
オブガリートのオーボエやヴァイリンの演奏や各ソロ歌手の歌唱も
どちらかというと謹厳実直な感じですが、敬虔さに結びついてるみたい。
クリスマス・オラトリオをすべて聴くと2時間半くらいかかりますが
(そもそも6日に分けて聴くものですが)、入門用として良い1枚でした。
ちょっとでも心を落ち着けるべく宗教曲を静かに聴くのも良いものですが、
このハンス・スワロフスキーによるクリスマス・オラトリオ
なかなかに精力的な演奏であります。
PC239202 posted by (C)fronte360
J.S.バッハ/クリスマス・オラトリオ(抜粋)
ヒーザー・ハーパー(S)、 ルート・ヘッセ(A)、
トーマス・ペイジ(T)、 キート・エンゲン(B)、
ハンス・スワロフスキー指揮 ウィーン国立交響楽団、ウィーン室内合唱団
11月5日に高知で捕獲した16枚のコンサートホール・ソサエティ盤の中で
この演奏もまた期待を良い意味で裏切ってくれた演奏です。
スワロフスキーは、ウィーン国立音楽大学指揮科の教授としても名高く、
ズビン・メータやクラウディオ・アバド、マリス・ヤンソンス、
日本人では、尾高忠明や湯浅卓雄、矢崎彦太郎、大町陽一郎などの師匠として
名教師などと呼ばれますが、録音を聴くとけっこう退屈だったりもして、
名教師が名プレーヤーではない見本みたいに思ってましたが、
推進力のある冒頭の曲より、一気にA面を聴かせます。
ちなみにA面は第1部の抜粋、B面が第3部から第6部の抜粋となってます。
調べてみると全曲盤(3枚組)もあるようですね。
オブガリートのオーボエやヴァイリンの演奏や各ソロ歌手の歌唱も
どちらかというと謹厳実直な感じですが、敬虔さに結びついてるみたい。
クリスマス・オラトリオをすべて聴くと2時間半くらいかかりますが
(そもそも6日に分けて聴くものですが)、入門用として良い1枚でした。
2017年12月17日
マルガリトフ/ブルガリア室内管、シンプル・シンフォニー
高知で11月5日に捕獲した16枚のコンサートホール・ソサエティ盤
ぼちぼちと聴き進めています。
その中でも一番驚いた、といっては失礼かもしれないけれど、
強く印象に残ったのはこのレコードで、今朝もまた聴いています。
最近のお気に入り。
PC179201 posted by (C)fronte360
ブリテン/シンプル・シンフォニー
レスピーギ/リュートのための古代舞曲とアリア 組曲第3番
アタナス・マルガリトフ指揮 ブルガリア室内管弦楽団
何より驚いたのが覇気ある弦楽アンサンブル。 響きが押し寄せてきます。
鬼気迫るといっても良いかもしれないシンプル・シンフォニー。
この曲、出会いより上品かつどこかスノッブな演奏のイメージが強かっただけに
この押しの強さは何だ、とカウンターパンチを食らったような気分です。
レスピーギは、しっとりとして落ち着いた響き、重なり合って豊穣な音楽。
推進力のあるアンサンブルが耳を離させません。 巧いなぁ。
この曲をわくわくしながら面白く聴いたことはないように思います。
まさに弦の国とも呼ばれるブルガリアらしさでしょうか。
録音がまた良いのがいいね。
ノイマンSX-74カッターヘッド使用、と書かれているのは名ばかりで、
少々くぐもった録音が多いコンサートホール・ソサエティ盤ですが、
この録音は分離がよくて、残響も深めにとった響き。
でもフォルテになると直接音が多くなるようで少々聴き疲れする感じなのは、
小さな教会などでの録音かなと想像します。
こんな発見があるからコンサートホール・ソサエティ盤は面白い。
ぼちぼちと聴き進めています。
その中でも一番驚いた、といっては失礼かもしれないけれど、
強く印象に残ったのはこのレコードで、今朝もまた聴いています。
最近のお気に入り。
PC179201 posted by (C)fronte360
ブリテン/シンプル・シンフォニー
レスピーギ/リュートのための古代舞曲とアリア 組曲第3番
アタナス・マルガリトフ指揮 ブルガリア室内管弦楽団
何より驚いたのが覇気ある弦楽アンサンブル。 響きが押し寄せてきます。
鬼気迫るといっても良いかもしれないシンプル・シンフォニー。
この曲、出会いより上品かつどこかスノッブな演奏のイメージが強かっただけに
この押しの強さは何だ、とカウンターパンチを食らったような気分です。
レスピーギは、しっとりとして落ち着いた響き、重なり合って豊穣な音楽。
推進力のあるアンサンブルが耳を離させません。 巧いなぁ。
この曲をわくわくしながら面白く聴いたことはないように思います。
まさに弦の国とも呼ばれるブルガリアらしさでしょうか。
録音がまた良いのがいいね。
ノイマンSX-74カッターヘッド使用、と書かれているのは名ばかりで、
少々くぐもった録音が多いコンサートホール・ソサエティ盤ですが、
この録音は分離がよくて、残響も深めにとった響き。
でもフォルテになると直接音が多くなるようで少々聴き疲れする感じなのは、
小さな教会などでの録音かなと想像します。
こんな発見があるからコンサートホール・ソサエティ盤は面白い。
2017年10月29日
カラヤン、ブルックナー/交響曲第5番
台風も迫ってきているので雨戸を閉め、防音効果を期待して、
ステレオのヴォリュームを上げた音楽鑑賞を、と大曲を出しました。
PA298476 posted by (C)fronte360
ブルックナー/交響曲第5番 変ロ長調(原典版)
ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
磨きぬかれた美しさとパワフルさを兼ね備えたカラヤンらしいブルックナー。
管楽器の音量が上っても艶やかな響きに更に潤いが増すみたいですし、
何より地鳴りのような響きで押してくるパワーに圧倒されます。
1976年12月6〜11日録音、1980年代になるとカラヤンは流麗さを増しますが、
この時代はまだゲルマン的な骨太さが残っていて、両者が見事にマッチングし、
聴き応えのある演奏として構成されていて、判りやすくもありますね。
この判りやすさがブルックナー狂徒の方には受け入れられないのでしょうけど。
元よりブルックナーの良い聴き手ではない当方にとっては、
LPレコード盤2枚・4面をひっくり返して新たな楽章へと進みますと、
新たな気持ちで曲に立ち向かったようで、CDで一気呵成に聴く時よりも、
曲への理解もより進んだような気もしました。
レコートはいいですね。
ステレオのヴォリュームを上げた音楽鑑賞を、と大曲を出しました。
PA298476 posted by (C)fronte360
ブルックナー/交響曲第5番 変ロ長調(原典版)
ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
磨きぬかれた美しさとパワフルさを兼ね備えたカラヤンらしいブルックナー。
管楽器の音量が上っても艶やかな響きに更に潤いが増すみたいですし、
何より地鳴りのような響きで押してくるパワーに圧倒されます。
1976年12月6〜11日録音、1980年代になるとカラヤンは流麗さを増しますが、
この時代はまだゲルマン的な骨太さが残っていて、両者が見事にマッチングし、
聴き応えのある演奏として構成されていて、判りやすくもありますね。
この判りやすさがブルックナー狂徒の方には受け入れられないのでしょうけど。
元よりブルックナーの良い聴き手ではない当方にとっては、
LPレコード盤2枚・4面をひっくり返して新たな楽章へと進みますと、
新たな気持ちで曲に立ち向かったようで、CDで一気呵成に聴く時よりも、
曲への理解もより進んだような気もしました。
レコートはいいですね。
2017年10月28日
フィエルスタード、グリーグ/「ペール・ギュント」
週末はまた台風到来、いったいどうなっているのだろうこのところの天候は。
雨風が強くなる前に、図書館で借りている本やDVDの返却にも行きたいけれど、
宅配便もくることになっているし、どうしたものか、と思案しつつ音楽鑑賞。
今年春、奈良女オケでのペールギュント第1組曲の好演を聴いた影響で
何枚か手持ちの録音を聴いていたときに取り出したものが残っていました。
こちらも名盤中の名盤ですね。
PA288473 posted by (C)fronte360
グリーグ/「ペール・ギュント」
前奏曲、朝、オーセの死、アニトラの踊り、山の王の宮殿で、
イングリッドのゆうかいと嘆き、アラビアの踊り、ペール・ギュントの帰郷、
ソルヴェイグの歌、山の王の娘の踊り
エイヴィン・フィエルスタード指揮 ロンドン交響楽団
曲の配置は、第1組曲の4曲の前に「前奏曲」を置いたA面と、
B面は第2組曲の4曲の後に当初第2組曲に含まれていたと言われている
「山の王の娘の踊り」を加えた10曲構成。
ノルウェイのオスロ生まれのフィエルスタード、いわゆるお国ものらしく、
直截的で素朴な語り口による味わい深い演奏となっているのが何よりの特徴。
いわゆる民族色に満ちた演奏は聴きごたえあります。
「山の王の宮殿で」のずっしりと重い開始よりぐいぐいとスピード上げる
荒々しい演奏も魅力的です。
調べてみると現在は廃盤になっているみたい、こんな名盤が・・・
ちょっと絶句。
雨風が強くなる前に、図書館で借りている本やDVDの返却にも行きたいけれど、
宅配便もくることになっているし、どうしたものか、と思案しつつ音楽鑑賞。
今年春、奈良女オケでのペールギュント第1組曲の好演を聴いた影響で
何枚か手持ちの録音を聴いていたときに取り出したものが残っていました。
こちらも名盤中の名盤ですね。
PA288473 posted by (C)fronte360
グリーグ/「ペール・ギュント」
前奏曲、朝、オーセの死、アニトラの踊り、山の王の宮殿で、
イングリッドのゆうかいと嘆き、アラビアの踊り、ペール・ギュントの帰郷、
ソルヴェイグの歌、山の王の娘の踊り
エイヴィン・フィエルスタード指揮 ロンドン交響楽団
曲の配置は、第1組曲の4曲の前に「前奏曲」を置いたA面と、
B面は第2組曲の4曲の後に当初第2組曲に含まれていたと言われている
「山の王の娘の踊り」を加えた10曲構成。
ノルウェイのオスロ生まれのフィエルスタード、いわゆるお国ものらしく、
直截的で素朴な語り口による味わい深い演奏となっているのが何よりの特徴。
いわゆる民族色に満ちた演奏は聴きごたえあります。
「山の王の宮殿で」のずっしりと重い開始よりぐいぐいとスピード上げる
荒々しい演奏も魅力的です。
調べてみると現在は廃盤になっているみたい、こんな名盤が・・・
ちょっと絶句。
2017年10月22日
フリードリッヒ・グルダ、モーツァルト/ピアノ協奏曲第20・21番
連日の秋雨模様に加えて季節外れの台風の到来。
近畿は月曜朝の出勤は大丈夫そうですが伊豆や関東が直撃みたいですね。
選挙の結果もこの台風で影響されるでしょうか。
昨年10月の高知旅行でピアノ協奏曲第20番、第21番、第25番、第27番の2枚組を
捕獲しましたが、手元に第20・第21番のオリジナル盤を持っていたことに
さっき気付きました。 きちっとレコード整理しないといけませんが・・・
気力が沸かないのは年取った証拠かもしれませんね。
PA228472 posted by (C)fronte360
モーツァルト/ピアノ協奏曲第20番 ニ短調 K.466
モーツァルト/ピアノ協奏曲第21番 ハ長調 K.467
フリードリヒ・グルダ(p)
クラウディオ・アバド指揮 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
飛び切りの美しさの中に強靭さをも併せ持った20番をグルダは巧く表現して、
ある意味グルダらしくない、ゆるぎのないオーソドックスな名演奏。
第21番は冒頭のカデンツァから自作のものですが、割合すっと入ってきて、
これより10年ほど前にスワロフスキーと録音した同曲とはうって変わって
古典派らしい真摯さ。 そこに垣間見せるグルダの喜遊性もまた愛らしい。
アバドの指揮するウィーンフィルも引き締まった表現ながら耳を澄ますと
木管楽器が愛らしく囀っているのが聴こえて、ハッとしてみたり、
よいコンビネーションですね。
最近増えてきた重複して買ったレコード、もともと興味もった演奏だし、
高知に置いているステレオ用にまとめて持って行こうかな。
高知ではあまり聴く時間とれないけれど(時間ないのは奈良でも同じか)。
近畿は月曜朝の出勤は大丈夫そうですが伊豆や関東が直撃みたいですね。
選挙の結果もこの台風で影響されるでしょうか。
昨年10月の高知旅行でピアノ協奏曲第20番、第21番、第25番、第27番の2枚組を
捕獲しましたが、手元に第20・第21番のオリジナル盤を持っていたことに
さっき気付きました。 きちっとレコード整理しないといけませんが・・・
気力が沸かないのは年取った証拠かもしれませんね。
PA228472 posted by (C)fronte360
モーツァルト/ピアノ協奏曲第20番 ニ短調 K.466
モーツァルト/ピアノ協奏曲第21番 ハ長調 K.467
フリードリヒ・グルダ(p)
クラウディオ・アバド指揮 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
飛び切りの美しさの中に強靭さをも併せ持った20番をグルダは巧く表現して、
ある意味グルダらしくない、ゆるぎのないオーソドックスな名演奏。
第21番は冒頭のカデンツァから自作のものですが、割合すっと入ってきて、
これより10年ほど前にスワロフスキーと録音した同曲とはうって変わって
古典派らしい真摯さ。 そこに垣間見せるグルダの喜遊性もまた愛らしい。
アバドの指揮するウィーンフィルも引き締まった表現ながら耳を澄ますと
木管楽器が愛らしく囀っているのが聴こえて、ハッとしてみたり、
よいコンビネーションですね。
最近増えてきた重複して買ったレコード、もともと興味もった演奏だし、
高知に置いているステレオ用にまとめて持って行こうかな。
高知ではあまり聴く時間とれないけれど(時間ないのは奈良でも同じか)。
2017年10月21日
アンネローゼ・シュミット、モーツァルト/ピアノ協奏曲第21番
台風接近中、週明けは近畿直撃かも・・・と少々気にかかりますが、
この10月でマネージャ職を辞したので、いくぶん気は楽ですけどね、
しかしこのところ雨ばかりで少々もの憂げな週末。
沈んだ気持ちを優しく支えてくれる曲、演奏としてチョイスしたのは
やはりモーツァルトで敬愛するシュミットさま。
PA218470 posted by (C)fronte360
モーツァルト/ピアノ協奏曲第21番
モーツァルト/ピアノ・ソナタ第11番「トルコ行進曲つき」(*)
アンネローゼ・シュミット(p)
イングリッド・ヘブラー(p,*)
オトナール・スィトナー指揮 ドレスデン国立管弦楽団
調べてみたら2005年の川崎出張時、帰りの新幹線までのわずか20分程の間、
御茶ノ水DUに飛び込んで捕獲してきたレコードでした。
今はそんな元気ありませんし、出張もありませんね。
表紙にタイトル・演奏者に概要まで記載されているグロリア200シリーズ。
見た目で評判よろしくないシリーズですね。
このシリーズに映画音楽となった曲を集めたオムニバス盤があって、
第21番第2楽章が「短くも美しく燃え」としてこの演奏が収録されてました。
シュミットさまのモーツァルト協奏曲というと、
マズア指揮ドレスデンフィルによる選集が思い浮かびますが、別録音みたい。
オケの木管もよく歌っていて端正な演奏はよく似ていますけどね・・・
マイルドでちょっと大人しい感じがしますね。
敬愛するシュミットさまの演奏ですから贔屓目に聴いてしまいますけど、
取り立てて凄いとか、入魂のといった感じではなく、サラリと演奏してます。
かといってドイツ的な媚びない良さが流れている感じ。
こんな日に聴くのにちょうどよかったかも。
この10月でマネージャ職を辞したので、いくぶん気は楽ですけどね、
しかしこのところ雨ばかりで少々もの憂げな週末。
沈んだ気持ちを優しく支えてくれる曲、演奏としてチョイスしたのは
やはりモーツァルトで敬愛するシュミットさま。
PA218470 posted by (C)fronte360
モーツァルト/ピアノ協奏曲第21番
モーツァルト/ピアノ・ソナタ第11番「トルコ行進曲つき」(*)
アンネローゼ・シュミット(p)
イングリッド・ヘブラー(p,*)
オトナール・スィトナー指揮 ドレスデン国立管弦楽団
調べてみたら2005年の川崎出張時、帰りの新幹線までのわずか20分程の間、
御茶ノ水DUに飛び込んで捕獲してきたレコードでした。
今はそんな元気ありませんし、出張もありませんね。
表紙にタイトル・演奏者に概要まで記載されているグロリア200シリーズ。
見た目で評判よろしくないシリーズですね。
このシリーズに映画音楽となった曲を集めたオムニバス盤があって、
第21番第2楽章が「短くも美しく燃え」としてこの演奏が収録されてました。
シュミットさまのモーツァルト協奏曲というと、
マズア指揮ドレスデンフィルによる選集が思い浮かびますが、別録音みたい。
オケの木管もよく歌っていて端正な演奏はよく似ていますけどね・・・
マイルドでちょっと大人しい感じがしますね。
敬愛するシュミットさまの演奏ですから贔屓目に聴いてしまいますけど、
取り立てて凄いとか、入魂のといった感じではなく、サラリと演奏してます。
かといってドイツ的な媚びない良さが流れている感じ。
こんな日に聴くのにちょうどよかったかも。
2017年10月15日
カール・リヒター、ハイドン/交響曲第94番・第101番
青春をすごした街・帯広より今季全国初の「初氷」の便り。
管内の幕別や足寄、池田などでは、氷点下1.8〜1.6度であったようで、
いずれも懐かしい地名です。
この時期の寒さ、異郷に住んでいる、一種の疎外感を感じつつも
好んで移住した身としての自虐的な優越感、ここに住んでないと経験できない、
そんな感情を持って冬への身構えをしていたのを思い出します。
まぁ若いから何でも楽しかったのですけどね。
そんな帯広時代より使っているレコードプレーヤー TRIO KP-7300 は健在。
同じくスピーカー Technics SB-X1 を使って今朝も音楽鑑賞中。
PA158468 posted by (C)fronte360
ハイドン/交響曲第94番 ト長調 Hob.I:94「驚愕」
ハイドン/交響曲第101番 ニ長調 Hob.I:101「軍隊」
カール・リヒター指揮 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
1961年録音、グラモフォンのRESONANCEシリーズの1,500円盤だから
帯広市内で最大のレコードショップ・オイカワに置いてあったはずですが
これは後年大阪の中古屋DISC-JJで捕獲したもの。
カール・リヒターは好きな指揮者でしたが、帯広時代に亡くなってしまい、
市内のレコードショップより彼のレコードが消えてしまって呆然とした、
そんな記憶があります。
そんな当時でも彼が指揮するハイドン、しかもオケがベルリンフィルで、
食指がまったくわかなかったのは、若気の至りですね。
いかにもドイツ的、リヒター的な背筋をピンと伸ばした演奏ながら、
バロック音楽の流れを汲んで爽やかで生命感のあるハイドン。
聴いていて軽やかに心が踊ります。
謹厳実直なモーツァルトのレクイエム、バッハの受難曲を愛好していた当時、
あの頃、若い時分ではこの良さはやはり判らなかったんじゃないかな。
ハイドンそのものの良さも判っていなかったしな・・・
寅さんみたく、深く反省の日々をおくっております(笑)
管内の幕別や足寄、池田などでは、氷点下1.8〜1.6度であったようで、
いずれも懐かしい地名です。
この時期の寒さ、異郷に住んでいる、一種の疎外感を感じつつも
好んで移住した身としての自虐的な優越感、ここに住んでないと経験できない、
そんな感情を持って冬への身構えをしていたのを思い出します。
まぁ若いから何でも楽しかったのですけどね。
そんな帯広時代より使っているレコードプレーヤー TRIO KP-7300 は健在。
同じくスピーカー Technics SB-X1 を使って今朝も音楽鑑賞中。
PA158468 posted by (C)fronte360
ハイドン/交響曲第94番 ト長調 Hob.I:94「驚愕」
ハイドン/交響曲第101番 ニ長調 Hob.I:101「軍隊」
カール・リヒター指揮 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
1961年録音、グラモフォンのRESONANCEシリーズの1,500円盤だから
帯広市内で最大のレコードショップ・オイカワに置いてあったはずですが
これは後年大阪の中古屋DISC-JJで捕獲したもの。
カール・リヒターは好きな指揮者でしたが、帯広時代に亡くなってしまい、
市内のレコードショップより彼のレコードが消えてしまって呆然とした、
そんな記憶があります。
そんな当時でも彼が指揮するハイドン、しかもオケがベルリンフィルで、
食指がまったくわかなかったのは、若気の至りですね。
いかにもドイツ的、リヒター的な背筋をピンと伸ばした演奏ながら、
バロック音楽の流れを汲んで爽やかで生命感のあるハイドン。
聴いていて軽やかに心が踊ります。
謹厳実直なモーツァルトのレクイエム、バッハの受難曲を愛好していた当時、
あの頃、若い時分ではこの良さはやはり判らなかったんじゃないかな。
ハイドンそのものの良さも判っていなかったしな・・・
寅さんみたく、深く反省の日々をおくっております(笑)
2017年10月08日
オーマンディ、ブラームス/交響曲第1番
すっかりと秋めいてきましたね、一雨ごとに寒くなる感じ。
先日、愛用のメモリプレーヤで久しぶりにクルト・ザンデルリングさんが
ベルリン交響楽団を振った新盤のブラームスの交響曲全集を聴いて、
遅いテンポと深い呼吸で丹念に描きながらも弛緩することのない演奏に接し
いたく感動しました。
そんなことがあって、このところクラシックは室内楽中心でしたが、
今朝は久しぶりにブラームスの交響曲を・・・と出してきたのがこれです。
PA088465 posted by (C)fronte360
ブラームス/交響曲第1番 ハ短調 op.68
ユージン・オーマンディ指揮 フィラデルフィア管弦楽団
盤質やジャケットの状態も良くない輸入盤、スクラッチノイズもあります。
2000年頃にどこかの中古屋さんより何気なく連れて帰ったと思いますが、
オーマンディに対する個人的な評価を大きく変えたレコードです。
2001年に書いた文章がサイトに残っています。
詳細は参照して頂くとして(→ ココ)、器はフィラデルフィアサウンドですが
重厚でケレン味のない誠実な演奏に、今もまた感動しました。
しかしあの頃は丹念に音楽を聴いて文章にしていたのだな・・・
先日、愛用のメモリプレーヤで久しぶりにクルト・ザンデルリングさんが
ベルリン交響楽団を振った新盤のブラームスの交響曲全集を聴いて、
遅いテンポと深い呼吸で丹念に描きながらも弛緩することのない演奏に接し
いたく感動しました。
そんなことがあって、このところクラシックは室内楽中心でしたが、
今朝は久しぶりにブラームスの交響曲を・・・と出してきたのがこれです。
PA088465 posted by (C)fronte360
ブラームス/交響曲第1番 ハ短調 op.68
ユージン・オーマンディ指揮 フィラデルフィア管弦楽団
盤質やジャケットの状態も良くない輸入盤、スクラッチノイズもあります。
2000年頃にどこかの中古屋さんより何気なく連れて帰ったと思いますが、
オーマンディに対する個人的な評価を大きく変えたレコードです。
2001年に書いた文章がサイトに残っています。
詳細は参照して頂くとして(→ ココ)、器はフィラデルフィアサウンドですが
重厚でケレン味のない誠実な演奏に、今もまた感動しました。
しかしあの頃は丹念に音楽を聴いて文章にしていたのだな・・・
2017年08月27日
コロムビア・エオリアン100シリーズ、デュファイ/ミサ
ようやく朝が涼しくなって、虫の声に秋も感じるようになりました。
今朝の奈良の最低気温は20.8℃だったようで、朝起きて肌寒さも感じましたね。
8月の10日間の夏休みの大半を高知で過したので、未聴レコードやCDが多く、
今朝は7月末に 梅田のディスクユニオン大阪クラシック館での捕獲物より
コロムビア・エオリアン100シリーズのデュファイのミサ曲を鑑賞中です。
P8278156 posted by (C)fronte360
デュファイ/ミサ「アヴェ・レジナ・チェロールム」
デュファイ/ミサ「エッチェ・アンチルラ・ドミニ」
ミロスラフ・ヴェンホーダ指揮 プラハ・マドリガル・シンガース
ギヨーム・デュファイは、1400年に現在のベルギーに生まれた作曲家。
音楽史としてはフランドル楽派に繋がるブルゴーニュ楽派を確立した作曲家で、
ルネッサンス音楽への転換期に立つ偉大な人物です。
この2曲も各章の前に共通した定旋律を用い、全体を統一する循環ミサの形式。
この完成者がデュファイで、完成形に達した後期の4つのミサのうちの2つが、
今回収録されているミサ曲とのこと。
そんな解説を読んで聴くからこそ、B面トップの曲が解説と合わない・・・
とよく盤面を見てみたらA面の「アヴェ・レジナ・チェロールム」の最後の章
「アニュス・デイ」が収録されておりました。
とにかく魂の安息日である休日の早朝より宗教曲を聴くのはやはりいいですね。
そんな風に思えるのも涼しくなったこともあるでしょう。
レコードを終えたあとの静寂の余韻も味わって、もの思う季節の始まり、
今日も1日、有意義に過ごせたらと思います。
今朝の奈良の最低気温は20.8℃だったようで、朝起きて肌寒さも感じましたね。
8月の10日間の夏休みの大半を高知で過したので、未聴レコードやCDが多く、
今朝は7月末に 梅田のディスクユニオン大阪クラシック館での捕獲物より
コロムビア・エオリアン100シリーズのデュファイのミサ曲を鑑賞中です。
P8278156 posted by (C)fronte360
デュファイ/ミサ「アヴェ・レジナ・チェロールム」
デュファイ/ミサ「エッチェ・アンチルラ・ドミニ」
ミロスラフ・ヴェンホーダ指揮 プラハ・マドリガル・シンガース
ギヨーム・デュファイは、1400年に現在のベルギーに生まれた作曲家。
音楽史としてはフランドル楽派に繋がるブルゴーニュ楽派を確立した作曲家で、
ルネッサンス音楽への転換期に立つ偉大な人物です。
この2曲も各章の前に共通した定旋律を用い、全体を統一する循環ミサの形式。
この完成者がデュファイで、完成形に達した後期の4つのミサのうちの2つが、
今回収録されているミサ曲とのこと。
そんな解説を読んで聴くからこそ、B面トップの曲が解説と合わない・・・
とよく盤面を見てみたらA面の「アヴェ・レジナ・チェロールム」の最後の章
「アニュス・デイ」が収録されておりました。
とにかく魂の安息日である休日の早朝より宗教曲を聴くのはやはりいいですね。
そんな風に思えるのも涼しくなったこともあるでしょう。
レコードを終えたあとの静寂の余韻も味わって、もの思う季節の始まり、
今日も1日、有意義に過ごせたらと思います。