2015年04月25日

ルイ・マルティーニ、シャンパルティエ/真夜中のミサ

GW前、ようやく暖かく、天気の良い休日の朝となりました。

先週は休日出勤もあり、ボスがやってきたり、新メンバーの歓迎会
これで飲み過ぎ(弱くなりました)、はたまた会社行事など目白押しで・・・
ようやっとの休日ですが、日曜にヤボ用があるので部屋の掃除もせにゃならん。

なかなか落ち着かないままGWに突入してしまいそうですが、
しばしステレオの前に陣取って、いつもの宗教曲など聴きながら命の洗濯を。

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P4250540 posted by (C)fronte360

手持ちの宗教曲レコードよりCD化されたものがいくつか図書館にあって、
通勤時にメモリプレーヤで聴くために借りて録音、それを聴いていたのですが、
このシャンパルティエの「真夜中のミサ」に特に癒されました。

シャンパルティエ/真夜中のミサ
 マルタ・アンジェリシ(S)、エディット・ゼーリヒ(S)
 アンドレ・ムーラン(カウンターT)、ジャン=ジャック・ルージュ(T)
 ジョルジュ・アプドアン(B)、フランス音楽青少年合唱団
  ルイ・マルティーニ指揮パイヤール管弦楽団

なお図書館より借りたCDには以下もカプリングされていました。

シャンパルティエ/キリスト降誕の領歌
シャンパルティエ/天使達とユダヤの羊飼達の対話
            (クリスマスのための小オラトリオ)
 エディト・ゼーリヒ(S)、ジョスリーヌ・シャナモン(S)
 アンドレ・ムーラン(カウンターT)、ジャン・マルレイ(T)
 ジャック・マル(B)、ステファヌ・カイヤー合唱団
  ルイ・フレモー指揮パイヤール室内管弦楽団

ともにクリスマス・イヴ、降誕祭前夜の音楽。
おだやかでいて、静かに心躍らされる牧歌的な音楽は聴きやすくていいですね。
そして「真夜中のミサ」では少年合唱団が加わっているのもまた魅力的、
天使の声のようでもあります。

季節はずれの音楽ですけれど、心静かにして活力を養いました。
さあてこれから活動しましょうか・・・ ではでは。

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2015年04月12日

日本の演奏家シリーズ・5、杉谷昭子

このところ天気が不順、久しぶりに朝日を拝んだような気がします。
朝日を入れながら、これまた久しぶりに早朝よりピアノ曲を聴いています。

ピアノ曲に薀蓄を語れるほどの知識はありませんが
休日の朝、宗教音楽とともに心を落着かせて聴くのには良いレコードです。

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IMGP0034 posted by (C)fronte360

ベートーヴェン/ピアノ・ソナタ 第17番 ニ短調 op.31-2「テンペスト」
ブラームス/ピアノ曲集 op.119
シューマン/ベートーヴェン第7交響曲第2楽章の主題による自由な変奏曲練習曲

  杉谷昭子(p)
    1979/12/18,19 入間市民会館、ベーゼンドルファー・インペリアル

最近では「クラシック界のしょこたん」と呼ばれているみたいですね。
杉谷昭子(すぎたにしょうこ)さん。

CDではシューマンのピアノ協奏曲やベートーヴェンのピアノ協奏曲集を
持っていますが、LPではこのレコードとデビュー盤を捕獲しています。
なかなか珍しいのではないかな。

珍しいといえばシューマンの練習曲集、ベートーヴェンの第7交響曲第2楽章、
葬送行進曲の主題による変奏曲で、他の交響曲のモティーフの現れたりして、
心が静かに躍る変奏曲ですね(1976年初版)。

ブラームスのピアノ曲集も晩年のブラームス、気難しい爺ぃの印象でしたが、
メランコリックな小品が4曲。

ドイツのピアニズムをしっかりと受け継いでいる杉谷さんらしく、
どの曲も何も飾らない落ち着きの中に静かな煌きをもって堅苦しさなどなく、
落ち着いた休日の朝に聴くのにうってつけのレコードでした。

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2015年03月29日

ヴィルヘルム・エーマン、J.S.バッハ/カンタータ第36番、第64番

早朝こそ朝日が射し込んでいましたが、曇天となってきました。
昨日とは一転して冬の空に逆戻り、天気予報どおり雨となるでしょう。

三寒四温、一雨ごとに暖かくなるのでしょうけれど・・・
さて、今朝もステレオの前に陣取って聴く宗教音楽、バッハのカンタータ。

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IMGP0032 posted by (C)fronte360

J.S.バッハ/カンタータ第36番「喜びて羽ばたき昇れ」BWV36
J.S.バッハ/カンタータ第64番「見よ、父のわれらに賜いし愛の」BWV64
 マーリア・フリーゼンハウゼン(S)、アンドレーア・フォン・ラム(A,BWV36)、
 エーファ・ボルネマン(A,BWV64)、ヨハネス・ファイアーアーベント(T)、
 ハルトムート・オックス(B)
  ヴィルヘルム・エーマン指揮ヴェストファーレン聖歌隊・器楽合奏団

第何番、と書かれても正直違いが全くと言って良いほど判っていないのですが、
合唱と独唱、何よりオーボエのオブリガートに心躍らされるものがあります。
第64番ではヘルムート・ヴィンシャーマンが参加しているようです。

解説に目を通し、歌詞カードもありますが、あまり真剣になって読みもせず・・・
ただただ音楽の波に身をゆだねています。

第36番の方が華やかな感じ、第64番は滋味というか敬虔な音楽という感じかな。
でも第64番は降誕節、いわゆるクリスマスの第3祝日(12月27日)の音楽で、
教会暦では最高に喜ばしい祝日の音楽とのことですが、抑えられた感じ。
終盤になって現れるオーボエのオブリガートもなだらかで流れるよう。

図書館でバッハのカンタータを借りてもうちょっと勉強してみようかな・・・
などなど思っている安息日の朝であります。



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2015年03月28日

クレランボー / カンタータ「メデ」

早朝より春の陽気、明日は雨らしいので外に出て歩き回りたいのですが、
長男が戻っていったので、久しぶりにステレオの前に陣取って休日気分です。

適当に選んだレコードは3年前のお盆休みに高知で捕獲したレコード。

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IMGP0031 posted by (C)fronte360

クレランボー/カンタータ「オルフェ」「メデ」

  ラシェル・ヤカール(ソプラノ)
   ラインハルト・ゲーベル(バロック・ヴァイオリン)
   ヴィルバート・ハーツェルツェット(フラウト・トラヴェルソ)
   チャールズ・メドラム(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
   アラン・カーティス(指揮、チェンバロ)

ソプラノのヤカールは、1938年フランスのリヨン生まれ
当初デザイナーを志していたそうですが、後に声楽を志してパリ音楽院に学び、
ライン・ドイツ・オペラやバイロイト音楽祭でも活躍していたそうです。
アーノンクールによるモツレクのソプラノにクレジットされてましたね。
器楽メンバーは、ムジカ・アンティクヮ・ケルンのメンバーだそうです。

解説を読むとフランスのカンタータは劇的なものではなく、
宮廷アリアの伝統を引き継いだ歌劇のアリアのようなものとのことでしたが、
「メデ」は、けっこうドラマティックで盛上がります。

というのも「メデ」とは、メデ(メーディア)という女性がジャソンと結婚後、
コリントス王によってジャソンが他の娘と結婚することになったため、
メデは毒を塗った結婚衣装を新花嫁に贈る。
その衣装を花嫁が着たとたんに火を噴き出し、宮廷もろとも燃え落ちた。
そんな歌なのでした。
なおメデは太陽神ヘリオスの孫であるそうです。

ソプラノと古楽器が絡んで、面白く聴かせてくれます。
最近とみに大掛かりな曲を自宅ステレオで聴く気が失せてしまいました。
ブルックナーのテデウムやディーリアスのレクイエムもかけてみたものの、挫折。
この「オルフェ」「メデ」、とくに「メデ」にハマって2回も聴いしまいました。

さて、そろそろ外出しましょう。 良い天気で勿体ないですもの・・・
長男が戻っていったら、今度は長女が戻ってきたので、居場所も少ないですし。

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2015年03月01日

モーゲンス・ウェルディケ、ハイドン/戦時のミサ

予報どおり夜半より雨、今日はこのまま夕方まで一日雨でしょうね。
連日10kmほど歩いているので、ちょっとした骨休めにもなるでしょうか。
昼前には出かける予定ではあるのですけれど・・・

昨夜はちゃんと布団で寝たのでいつもどおり早朝に起床、
コーヒー片手にステレオの前に陣取って聴く宗教音楽もネタ切れ気味・・・
レコード棚を漁り、ずっと昔に買って久しく聴いていないレコードを発見。

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P3019968 posted by (C)fronte360

ハイドン/ミサ曲 第7番「よき四季斎日のミサ」(戦時のミサ)
  ネタニア・ダヴラツ(S)、ヒルデガルト・レッスル=マイダン(A)
  アントン・デルモータ(T)、ヴァルター・ベリー(Br)
  アントン・ハイラー(Org)
  ウィーン室内合唱団
    モーゲンス・ウェルディケ指揮 ウィーン国立歌劇場管弦楽団

1796年作曲、ナポレオン率いるフランス革命政府軍がイタリア遠征を行い、
オーストリア軍を撃破してウイーンに迫ってきた時に書かれたというミサ曲。

ネット検索すると、手塚治がニクソン大統領就任記念演奏会の同時刻に、
バーンスタインがワシントン大聖堂でベトナム反戦コンサートを描いた漫画と
実際のバーンスタインがバイエルン放送交響楽団を振ったライブ映像のDVD、
これがたくさん引っかかってきますね。

バーンスタインがバイエルン放送交響楽団を振ったCDも持っていますが、
この検索で、持っていたな、と思い出したほどで・・・特に思い入れもなく、
ハイドン演奏の大家でもあったウェルディケのレコードをかけました。

戦時の・・・というちょっとエキセントリックな表題が付いていますが、
キリエ、グローリア、クレド、サンクトゥス、ベネディクトゥス、アニュス・デイ
と続く普通のミサ曲です。

演奏は、冒頭の合唱の下手さと、ちょっと上ずって聞こえるソプラノ独唱に、
止めようか・・・と正直何度も思いつつも、我慢して聴き進めていていると、
さすがワルター・ベリー、彼のソロのあるグローリアより良くなってきました。

ウェルディッケらしい実直な感じのする指揮も壷にはまってきた感じ。
古い録音なのでちょっと時代かかった感じがしなくもありませんけれど、
その几帳面さみたいなものがハイドンには合っているみたい。

若い頃にはハイドンってとっても退屈なイメージでしたが、
その滋味さが似合う年齢となったということでしょうね。
とにかく今日も一日平穏でありますように。



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2015年02月28日

クリストフ・エッシェンバッハ、モーツァルト/ピアノ・ソナタ第1〜4番

日曜日は雨の予報なので、土曜日は早起きをして・・・と思っていましたが、
昨夜はうたた寝をして、布団敷いて二度寝したので逆にいつもより遅く起床。

意外な高曇りの空を見て、さあて今日はどうしたものか・・・と思いつつ、
洗濯物を干し、ステレオで聴くのはモーツァルトのピアノ曲。

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IMGP0027 posted by (C)fronte360

Side A
 モーツァルト/ピアノ・ソナタ第1番 ハ長調 K.279
 モーツァルト/ピアノ・ソナタ第2番 ヘ長調 K.280

Side B
 モーツァルト/ピアノ・ソナタ第3番 変ロ長調 K.281
 モーツァルト/ピアノ・ソナタ第4番 変ホ長調 K.282

   クリストフ・エッシェンバッハ(p)   1967,1970年 ベルリン録音

1774年から翌年にかけて作曲されたとされる6曲のピアノ・ソナタより
最初の4曲が収録されたレコード。

モーツァルト18歳頃の作品、装飾音が多いのはハイドンの影響でしょうが、
稚拙な感じな作品集ではなく、いずれも愛らしく自由闊達さを持っていながらも、
内省的な面も感じさせる第2番第2楽章などもあります。

聴きやすく、聴き流してしまいながらも、時折りハッとさせられるのは、
エッシェンバッハの腕による所も大きいと思います。

エッシェンバッハは、ソナタ・アルバムやソナチネ・アルバムなど
ピアノ教則本のお手本になる録音をし、いずれも曲の良さを引き出して、
堅苦しいイメージを見事に壊したじつに素晴しいレコードですけれど、
ここでも同じことが言えると思います。 素適な演奏ですね。

最近は指揮者として活躍されているエッシェンバッハですけれど、
ヒューストン交響楽団とのブラームスの交響曲全集での印象が良くなくて、
またシューマンの子供の情景や、先にも書いたソナタ・アルバムなど
エッシェンバッハ青年のピアノについつい耳が向いてしまいます。

なおこのレコードは昨年5月24日に高知で捕獲したもの。
ほとんど聴いていないのではないか、と思われる美麗盤ながら100円の掘出物。
また高知でレコード漁りしたくなりました。


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2015年02月21日

トルトゥリエ、J.S.バッハ/チェロとクラウザンのためのソナタ

昨夜「風立ちぬ」を見ながらコタツでうたた寝、ちょいと気だるい朝ながら、
穏やかで明るい朝日を浴びて早春を予感し、気分が明るくなりました。

コーヒーを飲みながら先週改組したステレオの前に陣取り、
サブ・スピーカー Technics SB-X1 の柔らかな音に似合う音楽を選びました。

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P2219846 posted by (C)fronte360

J.S.バッハ/チェロとクラウザンのためのソナタ
  第1番 ト長調 BWV1027
  第2番 ニ長調 BWV1028
  第3番 ト短調 BWV1029
    ポール・トルトゥリエ(vc)
    ロベール・ヴェイロン=ラクロワ(クラウザン)

元来ヴィオラ・ダ・ガンバのために書かれた曲で、
しかも第1番は2つのフルートと通奏低音のためのソナタとほとんど同じで、
1つのフルートの旋律をガンバ、もう一つのフルートの旋律をクラウザンの右手、
左手が通奏低音を受け持つというトリオ・ソナタの構成になっています。

トルトゥリエは、太い音色で味わい深く、気品のある落ち着いた演奏ですね。
ことさら技巧を際出せるのではなく内省的、精神性を湛える・・・
退屈なイメージも持ちますけれど、トリオ・ソナタの構成で、
チェロとクラウザン右手の旋律が拮抗、バッハの作品がジャズにも通じるように、
自然なドライブ感が堪らなく魅力的です。

第3番ではブランデンブルグ協奏曲第3番のフレーズと同じものが出てきて、
それが展開されていってワクワクとしてしまうほどです。

このレコードも昨年末の12/29、高知で100円捕獲したもの。
高知城の梅はずいぶん咲いているでしょうか、また高知に行きたいな。




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2015年02月15日

北山 隆/バロック名曲選

ステレオ・サブシステムのアンプがまた壊れてしまいました。

昨年、単身赴任時代を共に過ごしたサンスイ AU-D707F のヒューズが飛び、
代わってオークションでビクターのA級アンプ AX-F1 を捕獲しましたけれど、
先日ボンと言う音を発し、電源保護回路が働いたまま音が出なくなりました。

気に入っていたアンプでしたがちょうど1年、送料込みで 4,300円でしたので、
1年間楽しませてもらったということで諦め、昨夕サブシステムを解体、
CDプレーヤとスピーカーをメインシステムに統合しました。

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P2159843 posted by (C)fronte360

テクニスクのスピーカーが割り込んだのでプレーヤの位置が悪いですが、
レコード棚を動かす体力もなく、しばらくこれでゆきたいと思います。
財力に余裕が出来たら AU-D707F を復活させてまた考えましょう。

ところで今聴いているのは昨年11月24日に高知で捕獲したレコード
大阪テレマン協会-B バロック・フルートとリコーダーによる
北山隆/バロック名曲選

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P2159842 posted by (C)fronte360

Side A
 J.S.バッハ/管弦楽組曲 第2番 ロ短調 BWV1067

Side B
 テレマン/アルト・リコーダーと通奏低音のためのソナタ ヘ長調
 フェッシュ/ソプラ・リコーダーと通奏低音のためのソナタ ト長調
 ヴィヴァルディ/ソプラニーノ・リコーダーと弦楽合奏のための協奏曲 ハ長調

  北山 隆(フラウト・トラヴェルソ、リコーダー)
  浅原賢祥(チェロ)
  森 裕(チェンバロ、ポルタティーフ・オルガン))
  延原武春指揮 大阪テレマン・アンサンブル
               録音:1977年10月7-10日箕面市民会館

北山さんは今でもご活躍されてますが、古楽器ブーム到来のころ、
気鋭の若手として、最後のヴィヴァルディでは超絶技巧を聴かせながらも
余裕を感じさせて、まさしく気鋭、見事な演奏ですね。

レコード・ジャケット裏面には使用された楽器の写真4枚と
北山隆のプロフィル(服部幸三)、ポッターのフルート(北山 隆)の記載、
インレート・カードには曲目解説(服部幸三)と読み物のたっぷり。

今でこそ古楽器を演奏する素晴らしい日本人奏者は多いですけれど、
この当時としては画期的なレコードではなかったかと思います。
こんな素晴しいレコードが100円で投げ売られていたなんて勿体ないですね。


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2015年02月11日

ジョン・ホーバン、ロバート・ホワイト/エレミアの哀歌

コタツでうたた寝・・・ 午前4時に目覚めたので、そのまま起きてます。
シンクの洗い物など片付けてから、コーヒーなど飲みながら音楽鑑賞TIME。

先日聴いたモンテヴェルディ/教会音楽名曲集が良かったので
同じくジョン・ホーバン合唱指揮によるスクオラ・デイ・キエザ合唱団、
ロバート・ホワイトのレコードを聴いています。

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IMGP0024 posted by (C)fronte360

Side A
 エレミアの哀歌

Side B
 マニフィカト
 イムヌス「光なり日なるキリスト」

  スクオラ・デイ・キエザ合唱団
   指揮:ジョン・ホーバン

ロバート・ホワイト、wiki には以下のように書かれています。

Robert White, 1538年頃 - 1574年)は16世紀イングランドのルネサンス音楽の作曲家。とりわけラテン語典礼文への共感に満ちた曲付けで知られており、現存する作品のうち《エレミアの哀歌》は名作に数えられている。 (以下、略)

ネット検索で出てくる他合唱団による同曲の記載でも Robert White ですが、
このレコードでは Robert Whyte と綴りが違ってますけれど、同一人物。

同時代にはウィリアム・バードやギボンズ、トーマス・タリスなど
英国音楽の黄金時代であった、と解説にも書かれていますが、
自分にとっては馴染みのある人たちですが、一般には誰?それ?って感じかな。

なお解説は今谷和徳さん、「ロバート・ホワイトについて」「楽曲解説」は
詳細なものであり、特に前者はその半分以上を英国教会成立の過程を述べて、
受験で世界史を得意としていた自分にとってとても懐かしく

またプログレ・ロック好きだったのでヘンリー8世の妻だったキャサリンや、
アン・ブーリンの名前を見るとリック・ウェイクマンの音楽を思い起こして、
また聴いてみたくなったりと、興味の広がる内容でした。

肝心のロバート・ホワイトですが、器楽の入らない5声の合唱曲。
若いときにはオーケストラによる伴奏の入らない合唱曲など退屈で退屈で・・・
敬遠してましたけれど、お迎えが近い年齢になったからでしょうね、
静かながらも信仰に裏打ちされ、力のある声が重なりあい響きあって、
なんと美しいことか、と心に沁みてきます。

歌詞は全くもって理解しておりませんし、和訳すら読みません。
純粋に、人間の声の美しさ、それに静かに感動しているわけですね。

このレコード、2012年11月25日に高知にて捕獲。
ビクトリア/レスポンソリウム(応唱)集、ビクトリア/レクイエム、
モンテヴェルディ/ガイストリッヒェ・コンツェルテとこのエレミアの哀歌。

これら4枚、いずれも知らなかった曲ばかりながら、聴いてみると名品揃い。
今はビクトリア/レクイエムを聴いていますが、こちらも素晴しいですね。
もっとも声をおもに聴いているので、どっちがどっち・・・と聴かれても
判断つかいないと思いますけれども。


posted by fronte360 at 06:39| Comment(0) | TrackBack(0) | 15-LP/CD音楽(Classical) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年02月01日

ジョン・ホーバン、モンテヴェルディ/教会音楽名曲集

今日から2月、1月は行ってしまいました、2月は逃げるのでしょうね。

日曜日は魂の安息日ながら、最近は落ち着いて音楽を聴く時間もないみたい・・
先日、手持ちレコードを眺めていて、ふっと思い立ってこれをかけたら、
なかなか良かったので、今朝こそはゆっくりと聴きなおしています。

モンテヴェルディ/教会音楽名曲集

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P2019717 posted by (C)fronte360

Side A
 主が家を建て給わずば
 おお善きイエズスよ
 おおめでたき道

Side B
 主に向いてうたえ
 われは眠りたれども
 聖母マリアよ
 主よ、われらを懲しめ給うなかれ
 来たれ、汝ら渇ける者よ
 キリストよ、われらは主をあがめ

  メイヴィス・ベアッティ(S)、ボーリン・スティーヴンス(MS)
  ヤン・パートリッジ(T)、ジョフリー・ショウ(Br)
   ジェーン・ライアン(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
   フランシス・ベインズ(cb)、ラルフ・ダウンズ(org)
   ロンドン・トロンボーン四重奏団
   ジョン・ホーバン合唱団
    指揮:ジョン・ホーバン

高知で捕獲した「レスポンソリウム(応唱)集」や「エレミヤの哀歌」で
指揮者ジョン・ホーバンがスクオラ・ディ・キエザ合唱団を指揮してますが、
これらの解説によるとジョン・ホーバンが結成した合唱団とのこと、
この盤でジョン・ホーバン合唱団とされているのも同じでしょう。

女声のヴィブラートが抑えられていてボーイソプラノみたく敬虔であって
各声部ともしっかりと纏まって劇的でもあって、いい演奏です。

A面1曲目、6声の「主が家を建て給わずば」より引き締まった見事な合唱、
トロンボーン四重奏、オルガンが控えめに鳴っていて惹き込まれます。
猫に小判・豚に真珠ですが、解説には譜例が5つもある渾身の内容です。
(Geoffrey B.Sharp 平尾行蔵 訳)

ちなみにこのレコード、大阪の DISC J.J. の 300円のシールが貼ってあり
いつ捕獲したのかな、2006年の手持ちリストには載ってますが・・・
あまり記憶になく、ほとんど再発見のようなレコード。

しっかりと手持ちのレコードも聴いてあげないと勿体ないですね。



posted by fronte360 at 07:33| Comment(0) | TrackBack(0) | 15-LP/CD音楽(Classical) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする