2015年07月11日

ヴィンシャーマン、J.S.バッハ/オーボエ協奏曲、チェンバロ協奏曲

台風に梅雨前線が蹴散らされて梅雨明けになるのだろうか、
ここ数日やけに蒸し暑くなってきて、今朝は雨雲はないけど、じとっとした朝。
気だるい朝だけれども、貴重な休日の朝は、バロック音楽からスタート。

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P7110972 posted by (C)fronte360

J.S.バッハ/
  オーボエ協奏曲 ヘ長調 BWV1053a
  チェンバロ協奏曲 ニ長調 BWV1054
    ヘルムート・ヴィンシャーマン(ob)
    エディット・ピヒト=アクセンフェルト(hpsi)
      ヘルムート・ヴィンシャーマン指揮 ドイツ・バッハ・ゾリステン

このオーボエ協奏曲は現存するものではなく、復原されたもの。
ライプチヒ時代に作曲した13曲のチェンバロ協奏曲のなかのホ長調BWV1053
これをもとにしている。
これらチェンバロ協奏曲は、自作またはヴィヴァルディの曲を編曲したもので、
BWV1053は2つの教会カンタータに転用されていることから、ケーテン時代、
オーボエもしくはフルートのための協奏曲があった、との推定のもとに
復原された・・・とジャケットに書かれています。

1962年録音、このアンサンブルが結成された当初の録音だそうで、
当然のことながらモダン楽器を用いていて、柔らかな落ち着いた響きが優しく、
これはヴィンシャーマンの特質ですね。

同時代でもカール・リヒターならば、鋭角的に切り込んでゆく感じでしょう。
若いときにはそんなのが好きでしたけれど、爺ぃ化が進んでいる昨今、
ヴィンシャーマンの派手さや甘さがなく、凜とした佇まいのバッハも良し。
アクセンフェルトのチェンバロも穏やかな感じですね。
それでいて生き生きとしていて躍動感があって堅苦しさを感じさせません。


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2015年07月05日

ラリュー四重奏団、ヴィヴァルディ/協奏曲・ソナタ名曲集

今は雨が降っていないけれども、いつ雨になってもおかしくない梅雨空の朝、
いつもはスルーしている奥のレコード棚より発見。

1970年頃、テイチクが発売していていた1,000円盤シリーズ
クラシック・ベスト・コレクション・シリーズ
バルビローリなどが加わっていたシリーズとは別(より前に出ていたもの?)
欧州の弱小レーベルを集めたオーバーシーズ・レーベルによるシリーズですね。

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P7050968 posted by (C)fronte360

ヴィヴァルディ/
 フルート、オーボエ、チェロ、ハープシコードのための協奏曲 ヘ長調P.322
 フルート、オーボエ、通奏低音のためのソナタ ト短調OP.5-6
 チェロとハープシコードのためのソナタ ホ短調
 オーボエとハープシコードのためのソナタ ハ短調
 フルート、オーボエ、通奏低音のためのソナタ 変ロ長調OP.5-5
 フルート、オーボエ、チェロ、ハープシコードのための協奏曲 ト短調P.404
   マクサンス・ラリュー四重奏団
     マクサンス・ラリュー(fl)
     ジャック・シャンボン(ob)
     ベルナール・フォントゥニー(vc)
     アンヌ=マリー・ベッケンシュタイナー(hpsi)

フランス流のヴィヴァルディです。
ラリューと気心の知れた仲間たちによるしっとりとしてお洒落な演奏。
この梅雨時の朝、ゆったりと楽しむのには最適な1枚となりました。

制作は指揮者でもあるローラン・ドゥアット。 録音も悪くありません。
1964年3月、パリ・シャンゼリゼ劇場にて録音されたものらしく、
こんなのがテイチクの廉価盤に含まれていたとは、
少々驚き(得した気分)です。

音楽の合間に外で盛んにチチッと小鳥が鳴くので覗いてみたら雀でした。

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P7050969 posted by (C)fronte360

時折りウグイスの囀りも耳にできますけど、
さすがにウグイスの声はすれど、姿は見たことがありません。


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2015年06月28日

ジャン=ルイ・ジュベール、モーツァルト/交響曲第40・30番

昨夜は実家でしこたま飲んで帰ってきたものの・・・
目覚まし時計をセットしなくても、きちんと朝5時に目覚めて、起床。
いつものごとく夜中に目覚め、トイレにも行っていて慢性睡眠不足状態継続中。

家人はうたた寝したあと朝方まで起きていて、当方が目覚めた頃より就寝開始、
まったく生活リズム合いませんが、それはそれで気ままでいいのかも。

シャワーを浴びつつ浴室タイル磨き、洗濯を終え、アイロン掛けもしましたが、
アイロンを掛けながら聴いていたレコードがなかなか良く、再聴中。

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P6280912 posted by (C)fronte360

モーツァルト/交響曲第40番
モーツァルト/交響曲第35番「ハフナー」
  ジャン=ルイ・ジュベール指揮 ハイデルベルグ室内管弦楽団

1969年発売の日本コロムビアの「ダイヤモンド1000シリーズ」の1枚ですね。
同年輩の方には見覚えのあるジャケットではないでしょうか。

ジャケット裏面には大木正興さんの「幅の広い音楽体験をもつために」
という文章が印刷されています。

ある物故した指揮者が振ったワーグナーの音楽こそ絶品だといって
数千円の古臭い音のレコードを聞いている例や、
ある愛好家はベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲を聴いたことがない
視野の狭さにあきれ果てた例をあげて、
本シリーズでは経済的な難関を開き音楽愛好家の基礎工事ができるはずだ・・・
と述べておられます。

それで肝心の演奏ですが、録音がまず良いことに驚かされました。

オイルショック前の重量級の盤質も影響しているかもしれませんが、
後ろで鳴っている木管楽器やホルンが丁寧でチャーミングに絡むのが素適です。

けっして華やかな演奏ではありませんけれど、構成感がしっかりとあり、
しかも肩の力が適度に抜けていて、初心者が曲の良さを楽しむのには十分。

まさしく入門盤としてふさわしくもありますが、何度も聴いている曲ながら、
あっここでこんな楽器がこんな風に鳴っているんや・・・
そんな発見もあって、とても好感の持てる演奏でした。 佳演ですね、これは!




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2015年06月27日

カール・リステンパルト、モーツァルト/ミサ曲「戴冠式」

先週日曜日には休日出勤、月曜日の夜には宴会(送別会)があり、
昨夜も横浜から同僚がやってきたので飲み会もあって、長い1週間が終了、
ようやくの安息日。 いつもながら宗教曲で疲れを癒しましょう。

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P6270911 posted by (C)fronte360

モーツァルト/ミサ曲第14番 ハ長調「戴冠式」K.317
モーツァルト/エクスルターテ・イゥビラーテ ヘ長調 K.165

 テレサ・シュティヒ・ランダル(S)、ビアンカ・マリア・カゾーニ(A)
 ピエトロ・ボタッツォ(T)、ゲオルク・リッタシー(B)
  ザールブリュッケン音楽院合唱団(ヘルベルト・シュモルツィ合唱指揮)
   カール・リステンパルト指揮 ザール室内管弦楽団

先週のコリン・デイヴィスに続いて、今週はカール・リステンパルトで「戴冠ミサ」。
1972年発売の日本コロムビアのパルナス1000シリーズですが録音年代は不明、
カプリングされた「エクスルターテ・イゥビラーテ」はモノラル録音です。

ゆったりと・・・というより録音年代のせいもあって音の分離があまり良くなく、
もっさりとした感じのする演奏ですね。
歌手もまた端正、楷書風の歌い方に時代を感じさせます。
けれど粒は揃っていて、合唱もきっちりと歌い、演奏としては好感が持てます。
というか、懐かしさが先立っているのかもしれませんけれど・・・

モノラル録音の「エクスルターテ・イゥビラーテ」の方が音切れが良くなって、
見晴らしが開けた感じ。 やはりこちらもゆったりとした演奏です。
こちらのほうが楽しめますね。

この週末、図書館で借りてきたヴェルディのレクイエムを聴いていて
(ジュリーニ指揮ニューフィルハーモニアの定評の高い演奏でしたが)、
宗教音楽に食傷気味になったのですけれど、口(耳)直しになりました。

ところで今日はもう雨は降らないのかな・・・
天王寺図書館は蔵書点検でお休み、久しぶりに中央図書館まで歩きましょうか。


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2015年06月20日

コリン・デイヴィス、モーツァルト/戴冠ミサ

木・金曜の2日連続の会社イヴェントを終え、
退社後は、実家近くの診療所でメンテナンスのあと実家詣のコース。
ようやくの週末ですが、明日はまた朝から休日出勤で事務所管理のお仕事・・・
奈良女OBオケの演奏会を楽しみにしてましたが、行けませんわ、あ〜あ。

久しぶりにステレオ・アンプに火を入れ、懐かしいレコードを鑑賞しましょ。
先日、中央図書館よりピノックによる「戴冠ミサ」を借りてきましたが、
帯広の学生時代より愛聴しているデイヴィス盤がやっぱりいいな。

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P6200910 posted by (C)fronte360

モーツァルト/ミサ曲 ハ長調 K.317「戴冠ミサ」
モーツァルト/キリエ ニ長調 K.341
モーツァルト/アヴェ・ヴェルム・コルプス ニ長調 K.618
モーツァルト/エクスルターテ・イゥビラーテ ヘ長調 K.165

 ヘレン・ドナート(S)、ギリアン・ナイト(A)
 ライランド・デイヴィス(T)、スタッフォード・ディーン(B)
 キリ・テ・カナワ(S = K.165)
  ジョン・オールディス合唱団
  ロンドン・シンフォニー・コーラス(K.314,K.618,K.165)
  ジョン・コンスタブル(org)
   コリン・デイヴィス指揮 ロンドン交響楽団

ピリオド楽器を用いて快速で演奏していたピノックのもそれなりな感じで、
しかいどこかひしゃげた感? 違和感を持って聴き進みました。
ま、それはそれで面白かったけれど・・・

当然のことながらモダン楽器を用いているサー・コリンのも颯爽としてますが、
何より流麗なのが好きですね。 ドライブ感があります。
やや男性歌手陣が弱いようにも感じますけれど、合唱が巧くて一体感があって、
力強いオケの演奏とともにノセられてゆく感じ。

若きサー・コリンはベルリオーズ演奏の権威でモーツァルティアン。
これをよく聴いていた学生時代、ベルリオーズは(今も)聴いてませんが、
交響曲39番やグレートミサでお世話になっていたので刷り込みもあります。

セラフィムの輸入盤、モーツァルト序曲集のジャケットには、
ジェームス・ディーンのような若い頃の写真が使われていたのも印象的で、
ロックン・ロール世代みたいで、そんな感覚もあるのでしょうか。

一般には堅実な指揮者というイメージで日本では有名じゃなかったけれど、
1980年にサーの称号を得てから多少は注目されるようになったでしょうか。
そんな彼も2013年に鬼籍に入ってしまわれましたね。

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2015年06月10日

パイヤール、ヴィヴァルディ/ヴィオラ・ダモーレ協奏曲集

本日6月10日は、当初予定どおり有給休暇にて、お仕事はお休み。

家人は出てゆき(戻ってきている長女は階下で寝ているけれど)
久しぶりに(本当に久しぶりでプレーヤに薄っすらと埃が被っていた)
ステレオの前に陣取って、ゆるりと過ごす休日の朝(本当に久しぶりやな)

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P6100908 posted by (C)fronte360

ヴィヴァルディ/ヴィオラ・ダ・モーレ協奏曲集
 ヴィオラ・ダ・モーレ協奏曲 ニ短調 P.288 作品R25-4
 ヴィオラ・ダ・モーレ協奏曲 イ長調 P.233 作品R25-6
 ヴィオラ・ダ・モーレ、2つのオーボエ、ファゴット、
  2つのホルンと通奏低音のための協奏曲 ヘ長調 P.286 作品R25-1
 ヴィオラ・ダ・モーレ協奏曲 ニ短調 P.287 作品R25-3

  ギュンター・レメン(ヴィオラ・ダモーレ)
   ジャン=フランソワ・パイヤール指揮 パイヤール室内管弦楽団

ヴィオラ・ダモーレは、弓で弾くガット弦の下に金属の共鳴弦を持つ楽器。
特有の豊かで甘く愛らしい響きがするので「愛のヴィオール」とも呼ばれます。

ヴィヴァルディは、ヴォオラ・ダモーレのための協奏曲を8曲残してますが、
このアルバムではトリノ博物館に草稿が残る作品番号25より4曲を収録。
3曲目以外は急緩急の典型的なヴィヴァルディの協奏曲様式ですね。

3曲目はソロ協奏曲というよりも、合奏協奏曲みたいな感じですし、
第1楽章にはラルゴの序奏があるので、緩急緩急という構成になってまして、
各楽器の特徴をよく出した面白い曲になってますね。

この後、ニ短調の作品25-3を耳にすると力強さの中にニ短調らしい深み?
そんなものも感じ、なかなか興味深く全曲を聴いて、いま2回目を聴いてます。

ヴィヴァルディの協奏曲は基本的に快活なので聴きやすいのですけれど、
疲れを癒すには、ちょっと張り切りすぎた感を感じることもあって
このレコードをかけるときもちょっと躊躇したのですが、
パイヤールらしくエレガントで柔らかい肌触りがとてもいいですねっ。

3曲目(盤面をひっくり返したB面1曲目)に、ホルンやファゴットなど
他の管楽器の響きがアクセントにもなっていて飽きさせません。

梅雨の貴重な晴れ間の1日
それと有給休暇を有意義にスタートさせるはとても良い1枚でした。



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2015年05月30日

シュタルケル&ルージィッチコヴァ、J.S.バッハ/ソナタBWV1027

ようやくの週末も・・・今日と明日は職場旅行に駆り出されます。
ウィークデイもドタバタなのに・・・土日がつぶれると大変なのですが、
週明けは締め日、週中に会社OBイベントもあって、休むこともできませんわ。

そんなつかの間の休息を・・・とレコード棚を漁っていたら、
こんなレコードも持っていたのですね、なんて自分でもびっくり。

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P5300733 posted by (C)fronte360

J.S.バッハ/チェロとハープシコードのためのソナタ全集
  第1番 ト長調 BWV1027
  第2番 ニ長調 BWV1028
  第3番 ト短調 BWV1029
    ヤーノシュ・シュタルケル(vc)
    ズザナ・ルージィッチコヴァ(hpsi)

元来ヴィオラ・ダ・ガンバのために書かれた曲、高知で昨年末に捕獲した
トルトゥリエ&ラクロワよりはるか以前にこれを持っていたとは・・・
最近では、天王寺図書館より借りた川本嘉子(va)&中野晋一郎(hpsi)
この録音も愛用のメモリプレーヤに常駐、愛聴していたりもします。

記憶よりすっかり飛んでいました。
それはともかく、いい演奏ですね。 朝にはうってつけの音楽です。

同年輩ならスプラフォン・日本コロムビア共同制作によるPCM録音であること
ジャケットを見ると一目瞭然ですね。
1977年11月25-26日、チェコ・プラハ芸術家の家での録音。
写真では外した帯に、初共演、来日記念盤、と書かれていました。

柔らかく伸びやかで太い筆致で描くシュタルケルに、
知的ながらも意外と伸びやかに対応しているルージィッチコヴァ、
競演ではなく、共演という帯の文字がよく当てはまっています。

このレコードを発見して朝からちょっと得した気分。
では行ってきます。


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2015年05月17日

ルイ・フレモー、フォーレ/レクイエム

大阪市存亡が決せられる歴史的な日、くしくも当方の誕生日でもあります。
そんな朝より聴いているのはフォーレのレクイエム。
久しぶりに聴くルイ・フレモーによる録音。

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P5170731 posted by (C)fronte360

フォーレ/レクイエム
フォーレ/ラシーヌの賛歌
  ノーマ・バロウズ(S)
  ブライアン・レイナー・クック(Br)
  デイヴィッド・ベル(org)
   ルイ・フレモー指揮 バーミンガムシティ交響楽団・合唱団

1977年に録音されたフレモー2回目の録音は、ボーイ・ソプラノを採用せず、
女声によるものですが(1回目のモンテカルロ国立歌劇場管弦楽団との録音は
ボーイ・ソプラノを採用したようですが)、バロウズの清澄な声が素晴しい。
またオーケストラ全体も清らかな響きで満たされていて静かな感動を覚えます。

フォーレのレクイエム、アラン・クレマン君のボーイ・ソプラノによる
コルボ指揮ベルン響の盤が不朽の名演奏と言われていますけれど、
こちらも先ほど聴き比べてみましたが、フレモー盤の方がより繊細、
録音の関係もあるでしょうが、すっきりとした美しさです。

バリトンも抑制をかけて敬虔さがよく出ているし、
合唱もよく訓練されているのに変に技巧的でなく素朴に美しくて素適。
この盤のあとに先のコルボ盤を聴いたらちょっと濃厚さが鼻につく感じもし、
良い悪いではなく好きかどうか、というレベルの差じゃないでしょうか。

世評は高くない録音ですけれど、とても良い演奏だと思います。
調べてみると NAXOS Muisc Library で聴けるようですよ。



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2015年05月16日

カール・リヒター、J.S.バッハ/カンタータ第140番

深夜より降り出した雨は、今ようやく止んだようです。
夜中に蚊に刺されて目覚めるという不覚もあって明け方より起きだして、
図書館で借りた宮本輝の小説を先ほど読みきったので、音楽の時間となりました。

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P5160730 posted by (C)fronte360

J.S.バッハ/カンタータ第140番「目覚めよとわれらに呼ばわる物見らの声」
J.S.バッハ/マニフィカト ニ長調 BWV243

 エディト・マティス(S)、ペーター・シュライヤー(T)、
 ディートリッヒ・フィッシャー=ディースカウ(B) --- BWV140
 マリア・シュターダー(S)、ヘルタ・テッパー(A)、エルンスト・ヘフリガー(T)、
 ディートリッヒ・フィッシャー=ディースカウ(B) --- BWV243
  カール・リヒター指揮 ミュンヘン・バッハ管弦楽団・合唱団

古楽ブーム以前、カール・リヒターによるバッハ演奏は規範でした。
帯広での学生時代、カール・リヒターの死去を知って愕然としたものです。

一流歌手の朗々たる歌唱や、オブリガートの楽器の艶やかな響きなど
少々型にはまった様式美や甘美さ、昨今の古楽演奏とは少々に異にしますが、
これはこれで完成されているように感じています。
耳に馴染んでいる、というのもありますが。

雨も上がったみたいなので、これから北堀江の中央図書館まで行きましょう。
トン・コープマンによるバッハのカンタータがいくつかあったと思いますし。



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2015年04月29日

イ・ムジチ、ヴィヴァルディ/「調和の幻想」

先日の日曜日、せっせと部屋の片付けをやってましたが、
その時、1階の部屋に持って降りていた一部のレコードを回収しました。

1階のステレオ・セカンドシステムのアンプとプレーヤーが壊れてしまい、
1階の部屋にレコード置いておく必要が無くなったのですけれど、
2階のメインシステム前にはレコードが溢れているので放置してましたが、
この片付けの機会に回収してきたわけです(2階の床が抜けないか心配ですが)。

しばらく見てなかっただけですが、懐かしいレコードを発見、そんな気分。
今朝はその中より、以下をチョイスしてみました。

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P4290543 posted by (C)fronte360

ヴィヴァルディ/「調和の幻想」ヴァイオリン協奏曲集 作品3-6/8/10/11
  ロベルト・ミケルッチ(vn)、アンナ・マリア・コトーニ(vn)
  イ・ムジチ合奏団

単身赴任する前の2005年9月、川崎出張時にお茶の水ディスクユニオンに遠征、
せっせとレコードの買出しをしていた時に300円で捕獲したものです。

このテのレコード、同年代には見覚えのあるとても売れていたレコードで、
これが出ていた当時、まだ中学生の小遣いではたやすく買えなかったこともあり、
中古レコード店で安く投げ売られているのを見ると衝動的に買ってしまいます。

けれど・・・、いざ手にしてみると、手にしたことだけで満足してしまって・・・
あまり聴かなるのが常で、このレコードもそんな運命にあったのでした。

ただ先日、図書館よりイタリア合奏団による「調和の幻想」を借りましたが、
それがなかなか良かったこともあり、片付けで見つけたこともあっての登場。

古楽器演奏が主流になる以前、叙情的な美しさを湛えた演奏に心が和みます。
アーヨの時代からミケルッチの時代になってちょっとダイナミックになり、
メリハリがついた演奏がまた心地よいですね。



posted by fronte360 at 08:10| Comment(0) | TrackBack(0) | 15-LP/CD音楽(Classical) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする