2010年08月25日

スィトナー、シューマン/交響曲第2、4番

スィトナー指揮ベルリン・シュターツカペレによるシューマンの交響曲全集より
昨日の通勤時、愛用のメモリプレーヤで、第1番から順番に4曲を聴きました。

1841年の自筆譜による第1番、いつもながら面白く聴けるのですが、
第2、4番の演奏に深く感じ入りました。
素晴らしいですね。
coco70497.jpg
ベルリン・シュターツカペレらしい
カドの立った押しの強い響きと奥深さが、
シューマンの楽想によく合ってますね。

シューマンの交響曲といえば
第1、3番が有名ですけれど・・・
スィトナーで聴く第2、4番は、まったく聴き劣りしません。

第4番、高校生の頃にコンビチュニーの録音で馴染んでからの付き合いですが
スィトナーの腰の強い響きでぐいぐい押してくる演奏にワクワクしどおしでした。

シューマンの交響曲好きにはたまらない瞬間でした。

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2010年08月20日

アントン・ナヌート、ハイドン/交響曲第44番「悲しみ

メモリプレーヤに収録された第1曲目は、ハイドンの交響曲

ナヌートさんというと、バロックからマーラー、ショスタコーヴィッチなど
守備範囲の広い指揮者ですが、このハイドンもなかなか楽しませてくれます。

これは、かつてバークシャで個人輸入した Stradibari レーベルのCDですが
1989年12月15日にポニー・キャニオンから国内盤としても出ていました。
ほとんど売れなかったと思いますが。

scd6066.jpgさて演奏ですが、

何より、第4楽章のドライブ感
これが素晴らしいですね。

それまでの落ち着いた表現から一転、
気色ばんだ表現でオケをぐいぐいと引っ張り、
まさしく疾風怒涛の表現。 オケも頑張ってます。

もちろん第1〜3楽章も弦楽四重奏の拡大版のような纏まりの良さも魅力的。
やや明るいオーボエや薄く柔らかに響くホルンも控えめで自然な呼吸で、
ともすると、退屈にも感じられることのあるハイドンの交響曲ですが、
指揮者とオケの一体感によって、最後まで楽しめます。

ハイドンを面白く聴かせることができるナヌート/リュブリャナRSO
足腰のしっかりとしたコンビである証でしょうね。

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2010年08月19日

アントン・ナヌートさんのこと

愛用のメモリプレーヤの中身を更新
指揮者アントン・ナヌートさんの録音を系統的に聴いています。

かつてPILZ系の廉価CDでその名を馳せた廉価盤の帝王ナヌートさんですが、
昨年末、紀尾井シンフォニエッタ東京の定期演奏会に出演されていたことを、
不覚にも、つい最近知ったしだいです。

伝説の巨匠 ナヌートが導く、当団初 堂々のベートーヴェン
と、題された紀尾井シンフォニエッタ東京第72回定期演奏会

091218.jpg2009年12月18日(金)開演19:00(開場18:30)
2009年12月19日(土)開演14:00(開場13:30)

指揮:アントン・ナヌート
独奏:アナ・チュマチェンコ(vn)

曲目:<オール・ベートーヴェン・プログラム>
   「プロメテウスの創造物」 序曲 作品43
   ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 作品61
   交響曲第5番 ハ短調 作品67 「運命」

演奏会の様子について調べてみたら、
ピアニスト久元祐子さんのブログに記載がありました。

「妥協のない姿勢と確固たる意思が感じ取れる堂々だるもの」
だったそうで、練習も繰り返し厳しい要求が出ていたと書かれていますね。

なんとなく予想していたとおりであって、
今更ながら、聞き逃したこと、少々悔しく思っています。
昨年12月18日は、特に理由もなく有給休暇を取得し、
のんびりと散歩などしていたことがブログに書いてありましたし・・・
いやはや、またの来日を期待するしかないですね。

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2010年08月18日

ノイマン/ゲヴァントハウス、マーラー/交響曲第7番

ヴァーツラフ・ノイマンが指揮したライプティヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団
そのマーラーの交響曲の録音は、いずれも素晴らしいものだと思います。

かつてマーラーの音楽を知った頃、ノイマンはチェコ・フィルを指揮していて
古い録音のレコード・・・ そんなイメージしかありませんでした。 でも・・
CD化されたその録音を耳にするようになり、ウロコが落ちるようでした。
今でもそんな頃を思い出しながら、ワクワクしながら聴いています。

0090462bc.jpgこのマーラーの交響曲第7番

つかみ所のない曲という感じもありますが、
この演奏には何より覇気があり、
ぐぃぐぃって進んでゆきますね。
まどろっこしい、そんな思いはさせません。

この曲のファンの方には、明快すぎる・・・ そう思われるかもしれませんが、
決してノー天気な陽気さではなく、正攻法で、グイグイと攻めている感じです。

プラハの春、ソ連の介入に東ドイツが同調、軍を参加させたことに抗議して、
ライプツィヒのこのポストを辞任した、ヴァーツラフ・ノイマン。

ライプティヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団との一連の録音では
チェコ・フィルに移ってからのちょっと神経質っぽい整った演奏とは違い、
辞任した気概をも感じさせるのは、皮肉かもしれませんね。

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2010年08月12日

ドホナーニ、ドヴォルザーク/交響曲第7番

7日に小石川図書館で見つけたCD
このところのお気に入り、よく聴いています。

指揮者ドホナーニ、先日も書きましたが、印象の薄い指揮者でしたけれど、
メンデルスゾーンの交響曲全集で再認識したしだいです。

f35l-20082.jpgドヴォルザークのこの交響曲も
手堅い演奏ながらワクワクもさせて
大いに感じ入りながら何度も聴いています。

ドヴォルザーク・・・
ふっ、と思い立って「ゆらこめ」を開くと
やはり、載っていました(上巻 p.305)。

ゆらむぼさんも、これまでピンときておられなかった様子・・・
この文章そのものは覚えていませんが、この筆致がとても懐かしく、
活き活きとした文章、読みながら思わず、にやッ、としてしまいました。

そして「どれみML」もまた懐かしいですね。
インターネットが普及する直前、ML(Mailing List)もちょっと流行ました。
このMLにお誘いいただいたのも、ゆらむぼさんだったと記憶しています。

ドホナーニのドヴォルザークの他の交響曲も聴きたくなっています。

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2010年07月29日

モーリス・アブラヴァネル、マーラー/交響曲第2番「復活」

愛用のメモリ・プレーヤの内容を一新
バーンスタイン/NYPから、モーリス・アブラヴァネル/ユタ交響楽団
マーラーの交響曲全集を入れ、第1番より順次聴いています。

08_6163_71.jpg第1番「巨人」、きっちりとした演奏ですね。

けっして退屈ではありませんが、
バーンスタインのときも思ったように、
一所懸命やってまっせ
そんな真面目さを感じます。

ovc4004.jpgでもって、第2番「復活」、こちらは録音の良さもあり
もっと迫り来るものを感じますね。

各パートにスポットライトが当たって
主旋律と対旋律の絡み、
とくに第2・3楽章など惹き込まれます。

よく聴くと、ちょっとヘロいと感じる部分もないではありませんが、
先に書いた一所懸命さで、アマオケ演奏で感じるような一体感というのかな
ちょっと感動的ですらあります。

モーリス・アブラヴァネル/ユタ交響楽団のマーラー交響曲全集
これからも楽しみです。

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2010年07月21日

ドホナーニ/VPO、メンデルスゾ−ン/交響曲全集

前回の帰省時に録音してきたドホナーニのメンデルスゾーンの交響曲全集

pocl4013-5.jpgいまから15年程前に買ったもので
実はこのジャケットではありませんけれど、
買った当時、この良さが分かりませんでした。

でもこの年齢になったからでしょうか、
先週末より、この演奏を楽しんでいます。

バーンスタイン/NYPも好きですけれど、
行け行けドンドンのような勢いとは異なって、奇を衒わない正攻法、
自然な流れ、しなやかでかつ強靭、伝統の重みを軽々と超える颯爽とした演奏、
やはりメンデルスゾーン交響曲の決定版か・・・と思ってみたりします。

ところで、クリストフ・フォン・ドホナーニ
wikiでは右のように書かれています → ココ

地味な指揮者と思っていましたが(失礼)
気骨の一家に生まれたドイツ系の重鎮指揮者だったことを再認識し、
他の録音も聴いてみたくなりました。

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2010年07月16日

バーンスタイン、ストラヴィンスキー/春の祭典

「春の祭典」、バーンスタイン指揮の録音は3種持っています。
オケは、ニューヨークフィル、ロンドン交響楽団、イスラエルフィル

なかでも、黒い円盤のレコードで聴いて度肝を抜かれたこともあるでしょうが、
1958年録音、バーンスタインの最初の録音になるニューヨークフィルとの録音
これがとてつもなく、素晴らしい。
srcr9544.jpg
いつも言うとおりの見事なまでの推進力、
ワクワク・ドキドキ感も充満する演奏です。

「春の祭典」に最初に接した人々の興奮
そのような事も味わえるような気がします。

この演奏に出会った高校生のときはロックも聴いてましたけれど
リック・ウェイクマンが温く感じたものでした・・・  って分かるかな〜

とにかく、昨日朝の通勤時、
このワイルドでバーバリスティックな「春の祭典」を耳にしてしまったあと、
「ペトルーシュカ」「火の鳥」「プルチネルラ」「詩篇交響曲」と聴き進んで、
カラ元気で一日を乗り切ったような感じでした。

今日は金曜、今日1日を乗り切れば週末ですが、リバウンドが、怖いな・・・

それはともかく、この演奏が絶対、これを聴かずして・・・
などは言わないようにしているのですけれど、
「春の祭典」については、この演奏が強力にお薦めです。

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2010年07月15日

バーンスタイン、シベリウス/交響曲第2番

これも帰省時に録音したバーンスタイン指揮ニューヨーク・フィルのCBS盤

LB_sibeliusNo2.jpgシベリウスの交響曲第2番
とても明晰な演奏でオケをドライヴ
心の透くような演奏ですね。

シベリウス、北欧音楽に独特の意味があり
叙情とやらに心傾ける向きには言語道断・・・
そんな演奏かもしれません。

でも、単純に流れ出てくる音楽の力、推進力に惹かれるものがあります。
ここまでくると、個人の趣味の問題・・・

もとより音楽は嗜好品であり、何を選択するかは個人の自由であります。
自分はこのようなシベリウスが好きです。

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2010年07月14日

バーンスタイン、ベートーヴェン/田園交響曲

帰省時、自宅用にと持ち帰ったパソコンで2GBほど録音しましたが
その大半が、レナード・バーンスタイン指揮ニューヨーク・フィルのCBS盤

smk47517.jpgバーンスタインにとって、ベートーヴェン
おなじイニシャルとなる L・B
たいそう誇りに思っておられたようです。

そのベートーヴェンの交響曲全集より
昨日は交響曲第6番「田園」を聴きましたが
低弦のうなり、ティンパニーのキレなど推進力があり、
一種アマオケみたいなヤル気の漲った素晴らしい演奏に心奪われました。

以前より書いていますが、
やはりバーンスタインは、ニューヨーク・フィルを振ったCBS盤が好き!
これを再認識したしだいです。

続いて途中まで聴いた第8番も、ガンガンやるぜ! みたいな演奏ですね。
これも面白い。

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