昨夜、自宅に戻ると眠くて仕方なかったのですけれど・・・
録画していた「交渉人 真下正義」を見ていたら、眠れなくなってしまいました。
映画のクライマックスを彩るクリスマスコンサートの演目が、
ベートーヴェンの「運命」、チャイコフスキーの「花のワルツ」、
そしてキモとなるメインが、ラヴェルの「ボレロ」でしたね。
誰でも知っている曲を並べた・・・って感じでしょうね。
シンバルを打つ音の周波数とシンクロして起爆装置が作動するってことなら、
ドヴォルザークの「新世界」のほうが、選曲的にはしっくりとくるかもな・・・
などと、どうでも良いことを考えてました。
あとテレビだからでしょうか、
エンドロールにオーケストラの名前が出ていなかったようです。
どこのオケだったのかな。 ちょっと気になってました。
さてさて、前置きが長くなってしまいました。
さっき、ちょっとだけうたた寝できて、ちょいと復活した感じ。
眠気覚ましも兼ね、久しぶりにアンプに火を入れ、黒い円盤を回し始めました。

ヘンデルのブロックフレーテ・ソナタ全集
ヘンデルの作品1番の表題のついたソナタ集より
ブロックフレーテのための4曲全てが収録
作品1番といってもヘンデルの最初の作品ではなく
最初に出版されたものですね。
当時のヘンデルは既にオペラやオラトリオなど
イタリアやイギリスでも人気を博していたようですが、
楽譜として出版されたのは、上流市民階級の家庭でも演奏できるもので、
作品1番には、ブロックフレーテ以外に、ヴァイオリン用のソナタが6曲、
フルート用が3曲、オーボエ用が2曲というグループに分かれているそうです。
リンデの笛は、のびやかな旋律を暖かな響きで歌って、心地よいものです。
これが録音された当時、フランス・ブリュッヘンによる斬新ともいえる
モダンで積極的な演奏が注目を浴びていたように思いますが、
リンデは、それよりも古いスタイルかもしれませんけれども、
同じ古楽器でも落ち着いた演奏ですね。 こころ休まるものを感じます。
ブロックフレーテ:ハンス=マルティン・リンデ
ヴィオラ・ダ・ガンバ:アウグスト・ヴェンツィンガー
チェンバロ:グスタフ・レオンハルト
録音:1962年
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