このところの疲れからぐったりしてましたけど、奥さんに誘われるまま、昼すぎより大和文華館に行ってきました。
漆工芸−東洋の輝き−と題された展示で、明日までが会期なんですが、2名まで招待されるハガキがあったので無駄にすることもありませんしね。
漆工芸って輪島塗とかしか思い浮かばないのですけど、それはなく、蒔絵のたぐい、高台寺蒔絵とか(パンフレットの表紙は秀吉・北政所が愛でたという秋草文盆だそうです)、根来塗り(慣れない坊さんが下塗りを塗ったからかえって侘び寂びが出たとか始めて知りました)、多くあって印象深いのが螺鈿のものですね。
貝を使って模様を彩ったのが螺鈿なんですが(さすがにこれは知ってました)、桃山時代から江戸初期にいわゆる南蛮人のトランク(宝島でタカラが入っているようなカタチのもの、目録には箪笥とかかれてますけどね)に螺鈿を使ったものを輸出もしていたようです。 これは見応えありました。
日本人って、この頃から欧州調の陶器なども焼いて輸出しているのですけど、このようなトランク(箪笥)も作っていたとはね、貿易立国のルーツのひとつを垣間見たような気がして感心しました。
ということで帰宅してから、これが作られた17世紀頃(J.S.バッハが活躍する1〜2世代前でしょうか)の音楽と思って出してきたのが・・・
「栄光のトランペット/バロック祝祭音楽集」徳間音楽工業のドイツ・シャルプラッテンのLPです。
ヘンヒェン指揮ベルリン室内管弦楽団をバックに名手ギュットラーなどがトランペットを吹いています。
トランペットは天上人の奏する楽器として、普通の楽器とは違った位置付けだったとも聞きます。 だから様々な祝祭音楽をトランペットが演奏しているのでしょうが、ギュトラーの響きはよく似合っていいですね。 端正ながらも、煌びやかさとまろやかさを併せ持ったな感じ。
天上の音楽に癒され、明日の午前中は会社に参りましょうか。
2006年07月01日
2006年06月24日
マルク・シャガール、ダフニスとクロエ
ご招待を受けていた演奏会もあったのですが、疲れもピーク、
すみません、のんびりとさせていただきました。
といっても朝寝坊出来ない体質なんで5時には目覚めてましたんで、昼食後にお昼寝。
そのあとは、奥さんの希望で天保山のサントリーミュージアムへ行くことに。
しかし電車の中でもすっかり眠ってましたけどね。
さてサントリーミュージアムでは「シャガール展」をやってまして、
もう何度もシャガール展ってのを観ているんですけどね。
今回は国内所蔵の油彩・水彩約30点と、版画約100点というのもの。
高知県立美術館所蔵品が主体といった感じでした。
高知ってこの前も行ったし、なんか縁ありますね〜、最近。
で、ラヴェルのバレエ音楽または組曲として有名な「ダフニスとクロエ」
ギリシアの恋愛物語なのですが、この物語をシャガールが版画にしたものがあり、これも高知県立美術館のものらしくて、この全篇が展示されてました。
おかげで音楽では第2組曲を何度も聴いていますけど、ようやくこの物語のストーリーを知ることができました。
とにかく長編なんですね。 絵にそって物語を読み(逆かな、物語を読んで絵を見て)、これ全てを観るだけでもけっこう疲れましたけどね、よく分かりました。
鑑賞のあとは、夕方の海を見ながらケーキセットをいただきまして、のんびりとした1日を締めくくりました。
さあて明日はまた出勤するのかな・・・はよ寝よ・・
すみません、のんびりとさせていただきました。
といっても朝寝坊出来ない体質なんで5時には目覚めてましたんで、昼食後にお昼寝。
そのあとは、奥さんの希望で天保山のサントリーミュージアムへ行くことに。
しかし電車の中でもすっかり眠ってましたけどね。
さてサントリーミュージアムでは「シャガール展」をやってまして、
もう何度もシャガール展ってのを観ているんですけどね。
今回は国内所蔵の油彩・水彩約30点と、版画約100点というのもの。
高知県立美術館所蔵品が主体といった感じでした。
高知ってこの前も行ったし、なんか縁ありますね〜、最近。
で、ラヴェルのバレエ音楽または組曲として有名な「ダフニスとクロエ」
ギリシアの恋愛物語なのですが、この物語をシャガールが版画にしたものがあり、これも高知県立美術館のものらしくて、この全篇が展示されてました。
おかげで音楽では第2組曲を何度も聴いていますけど、ようやくこの物語のストーリーを知ることができました。
とにかく長編なんですね。 絵にそって物語を読み(逆かな、物語を読んで絵を見て)、これ全てを観るだけでもけっこう疲れましたけどね、よく分かりました。
鑑賞のあとは、夕方の海を見ながらケーキセットをいただきまして、のんびりとした1日を締めくくりました。
さあて明日はまた出勤するのかな・・・はよ寝よ・・
2006年01月28日
おおさか・元気・文楽 にて
昨年も行きましたが、今年もNHK大阪ホールにて文楽を鑑賞。 素晴らしかった。
特に今回、人間国宝の竹本住大夫さんの太夫(語り)、やはり人間国宝である吉田蓑助さんの人形という豪華な組合せで、「菅原伝授手習鑑」という有名な演目でしたものね。 感激もまた一塩でした。
寺子屋の段の切(前半)での、住大夫さんと野澤錦糸さんによる浄瑠璃、素人ながら巧いなぁと聞き惚れましたし、
奥(後半)ではラストシーン、松王丸の女房千代を操った吉田蓑助さんの技に、豊竹咲大夫さん野澤燕二郎さんの浄瑠璃が相まって、思わず涙しそうなほど惹きこまれました。 感激しました。
残念ながら、今年は気付くのがちょっと遅れ、先々週ようやくチケットを捕獲したことからS席は既に完売。 今回、A席(大人1,000円、学生500円なのは有り難い)での鑑賞で1階席の後ろの方。 それでも中央だったので全体をよく見渡せたのは良かったかもしれません。
確かに、もうちょっと大きく見えたらなら(前の席だったら)、人形の迫力も更に増したように思いますけどね、それでも真迫の人形の操作(演技)は、充分に感動に値するものでした。
逆にこんな遠くからでも、感動を与える操作(演技)にも驚いたしだいです。
なお、話は変わりますが、この寺子屋の段には「よだれくり」と名づけられた15歳の子供がいて、勉強をサボってたしなめられる役なのですが、人生幸朗・生恵幸子のぼやき漫才の終わりで幸子師匠が人生師匠に
「いつまでも何うだうだ言うてんね、この、よだれくり!」
と一喝して「ゴメンチャイ」と謝ってましたけど、この「よだれくり」って「菅原伝授手習鑑」の寺子屋の段(正確には寺入りの段)からきていたとはね。
昨年は三人奴による「壺坂観音霊験記」の漫才を思い出しましたけど、かつての上方のお笑い文化はじつに奥が深いですね。
とにかく上方を代表する文楽、もっと観なあきまへんなぁ
特に今回、人間国宝の竹本住大夫さんの太夫(語り)、やはり人間国宝である吉田蓑助さんの人形という豪華な組合せで、「菅原伝授手習鑑」という有名な演目でしたものね。 感激もまた一塩でした。
寺子屋の段の切(前半)での、住大夫さんと野澤錦糸さんによる浄瑠璃、素人ながら巧いなぁと聞き惚れましたし、
奥(後半)ではラストシーン、松王丸の女房千代を操った吉田蓑助さんの技に、豊竹咲大夫さん野澤燕二郎さんの浄瑠璃が相まって、思わず涙しそうなほど惹きこまれました。 感激しました。
残念ながら、今年は気付くのがちょっと遅れ、先々週ようやくチケットを捕獲したことからS席は既に完売。 今回、A席(大人1,000円、学生500円なのは有り難い)での鑑賞で1階席の後ろの方。 それでも中央だったので全体をよく見渡せたのは良かったかもしれません。
確かに、もうちょっと大きく見えたらなら(前の席だったら)、人形の迫力も更に増したように思いますけどね、それでも真迫の人形の操作(演技)は、充分に感動に値するものでした。
逆にこんな遠くからでも、感動を与える操作(演技)にも驚いたしだいです。
なお、話は変わりますが、この寺子屋の段には「よだれくり」と名づけられた15歳の子供がいて、勉強をサボってたしなめられる役なのですが、人生幸朗・生恵幸子のぼやき漫才の終わりで幸子師匠が人生師匠に
「いつまでも何うだうだ言うてんね、この、よだれくり!」
と一喝して「ゴメンチャイ」と謝ってましたけど、この「よだれくり」って「菅原伝授手習鑑」の寺子屋の段(正確には寺入りの段)からきていたとはね。
昨年は三人奴による「壺坂観音霊験記」の漫才を思い出しましたけど、かつての上方のお笑い文化はじつに奥が深いですね。
とにかく上方を代表する文楽、もっと観なあきまへんなぁ
2005年03月26日
おおさか元気・文楽 にて
文楽、BUNRAKUとして世界遺産に認定されましたけど、やっぱりよかったですなぁ。 人形浄瑠璃。
恋女房染分手綱の道中双六の段、重の井子別れの段。
後者の、母親と名乗れない事情があって別れて育った11歳の子供とのやり取り・・・泣かせます。
壺坂観音霊験記の沢市内より山の段。
お里・沢市の物語、♪「3つ違いの兄さんと・・・」三人奴の漫才も耳に残っていますけど、本物はまた格別ですな。
冒頭のお里の裁縫の仕草から、人形の動きに惹き付けられました。
人間以上に人間らしい動き、凛とした人形使いの動きに人間の内面を見るようです。
もちろん義太夫も迫力ありました。 語り、台詞そして太棹の三味線とも一体となった総合芸術。
堪能しました。
道頓堀の朝日座にて初めて観た文楽・・・いつの時代やねん、ってところですけど、今度は国立文楽劇場にも行きたいな。 ほんま文楽、面白いんですわ。
2005年02月26日
おおさか・元気・能・狂言にて・・
風邪で具合よくないけど、チケットを買っていたので、一家揃ってNHK大阪ホールにて、能と狂言を鑑賞。
いつもはクラシック音楽がメインですが、
能・狂言、そして3月に予定している文楽なども興味あるんです。
さて、前説は葛西聖司アナと生稲晃子さん、
大槻文藏さん梅若猶義さんも加わっての解説は分かり易くしようしすぎて、かえって長くなってしまったみたい。
狂言「蚊相撲」
ピンと張った太郎冠者(善竹隆平さん)の声が何より魅力的でした。
能「葵上 古式」
様式美もさることながら、般若が出てきてからの緊張感がたまりませんね。
地謡・囃子方の音楽と一体になった心理劇。
日本語だけど、実際には何を言っているのかなんてほんの少ししか分かりませんけど・・・
オペラの上演だって分からないから同じようなもん。 感覚で楽しみます。
そうオペラといえば、今日は同志社女子大でのフィガロの結婚があったんです。
こちらも行きたかったんですよね。
体調悪いけど、行きたいところがいっぱい・・・困ったものだな