2012年12月24日

第19回 天理の第九演奏会

日時:2012年12月23日(日) 16:00開演(15:00開場)
場所:天理市民会館・やまのべホール

曲目:ヴェルディ/歌劇「椿姫」より第1幕への前奏曲、
         アリア「ああ、そは かの人か〜花から花へ〜」-*
   ベートーヴェン/交響曲第9番「合唱つき」

   (アンコール)ふるさと、蛍の光

独唱:内藤里美(S) -*
   日紫喜恵美(S)、小林久美子(A)、清水徹太郎(T)、大谷圭介(Br)

合唱:天理第九合唱団

演奏:天理シティーオーケストラ -*
   天理第九管弦楽団

指揮:安野英之(常任)

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年末の恒例、天理の第九も単身赴任の空白期間を経て、2007年以来久しぶりとなりました。 変わらずよく訓練されたパワーある合唱。 若干変わったとしたら、男声陣が少なくなって見劣りしている点でしょうが、テクニックとパワーは充分でした。 そしてアンコールとして会場とともに歌う「ふるさと」「蛍の光」。 ああっ年末になったのだな、と実感させる天理年末の風物詩をたっぷりと楽しませて頂きました。

昨年までの第九演奏の指揮者は客演となっていましたけれども、今年は常任の安野さん。 天理での功績を評価され、昨年11月に天理市より教育表彰されていますが、今回も演奏会後にはロビーに出てアンケート回収に奔走されるなど変わらずオーケストラと一体となった安定した指揮。 盛り上がる第4楽章でのコントロールもさることながら、前半の2つの楽章ではもっぱら指揮棒を小さく縦に振って集中力を高めていたのが印象的でした。

後半2つの楽章では指揮棒を横に振り、ゆっくりとなぞるような第3楽章、木管楽器とくにクラリネットのソロと寄り添うファゴットが素適でしたね。 そして終楽章は独唱陣が4人とも表現力豊かでしたし、合唱もいつもながらしっかりとした壁のように声が出ていて、オーケストラとともに渾然一体。 以前と同じく各声部がとてもしっかりとしていて、掛け合い、響きあう合唱が感動的でした。 女声が多いせいでしょうか、やや明るめの声であったように感じましたが、オーケストラの音色もまた明るめ。 しかし男声もオケの低弦とティムパニも要所をきりっと締めていて高揚感ありました。

そして何より安野さんがチェロ奏者として活躍されているからでしょう、弦楽アンサンブルが実に素晴らしかった。 力感のある低弦、とくに第九では栄島さんが2nd.ヴァイオリンに回っていたのでよく歌う内声部にハッとさせられる場面も数多くあり、これまでとちょっと違う第九を楽しんだ気分。 きちっと統率されていながらも、よく歌ってもいて、聴いているとどこか楽しくなってくるような演奏であったように思います。 安野さんの色かもしれませんね。

これに先立って演奏された歌劇「椿姫」より第1幕への前奏曲、落ち着いて丁寧ながらも明るさと楽しさを含んだ演奏で、今思うと第九で感じたエッセンスだったのかもしれません。
そして第九の合唱指導をされている内藤里美さんが歌うアリア「ああ、そは かの人か〜花から花へ〜」華やかさのある声で楽しませて頂きました。 声量も充分ながら刺激的な響きのないのはオーケストラも同じですね。

演奏会の締めは、ポキッと折って光らせるライトを振って会場とともに歌う「ふるさと」そして「蛍の光」。 年越しの恒例行事の一つになった感じですね。 清々しい気分でホールを後にすると、天理駅前のイルミネーションがまたとても綺麗。 しばらく振りでしたが、暖かな気持ちとなった第九演奏会でした。 いい時間をありがとうございました。


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2012年12月16日

奈良女子大学管弦楽団 第42回定期演奏会

日時:2012年12月16日(日) 13:30開演(12:30開場)
場所:文化パルク城陽・プラムホール

曲目:ニコライ/喜歌劇「ウィンザーの陽気な女房たち」-*
   ドヴォルザーク/アメリカ組曲 -*
   ドヴォルザーク/交響曲第5番

   (アンコール)チャイコフスキー/くるみ割り人形より「トレパーク」

指揮:柴 愛(副指揮者) -*、牧村邦彦(常任)

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柴愛さんによる2曲も良かったけれど、牧村さんが指揮されると響きにキレと余裕が生まれるから不思議です。 演奏者は決して余裕など無いと思いますけれど、堂々としたフィナーレで決めたドヴォルザークの交響曲第5番は本当に素晴らしかった。 会場からも大きな拍手で包まれていました。

プログラムには書かれていなかったし、事前のチラシなどにも書かれていなかったと思いますが、指揮者として柴愛さんが登場されたので、あっ・そ〜なん、と軽い驚きをもって「ウィンザーの陽気な女房たち」の柔らかな響きによって演奏会は始まりました。

冒頭こそ手探り感が否めませんでしたが、主部となって音楽が流れだすとエンジンかかった感じ。 抑揚を大きくつつ音楽を流して進めていましたが、柴愛さんの動きも少々機械仕掛けの人形みたいで、きちっと纏めたとの印象でした。

ドヴォルザークの「アメリカ組曲」も柴愛さんが登場。 縦の線をきちんと揃えた演奏ながら、懐かしさのなかに華やかさや若い息吹も感じさせ、なかなかの好演。 第1楽章より媚びない端正な響きのフルートに凜としたオーボエが応え、その後クラリネット、ファゴットも響きを合わせた木管アンサンブルが良かったですね。 あと終始先の細いマレットでコンパクトに打っていたティムパニも特筆しておきたいな。 オケ全体も纏まっていながらも、若いオケ特有の刺激的な響きは出さず、瑞々しい響きがよかったなぁ。

15分の休憩を挟んで、牧村さんがにこやかに登場。 一礼のあとさっと指揮台に登って、すぐに一振りされたらオケの響きが違って吃驚。 まず音量が違いますが、これは集中力の差と解釈しました。 第1楽章冒頭のクラリネットが艶やかな歌。 牧村さんは少ない身体の動きながら、背筋をピンと伸ばして要所で力をグンっと込め、曲を締め上げながら曲を進めて行くのに見とれました。 風格すら感じるような曲の運びです。 オケもそれによく応えて見事。 第1楽章の終結部も開放的に鳴らした金管もすぐに締め、そっと曲を閉じるなど余裕すら感じました。

第2楽章や第3楽章の冒頭こそノリ切れていない感じもありましたが、牧村さんは一転して大きく動いてオケを統率。 きちんと建て直してチャーミングに響かせ、弦と管の受け渡しも見事。 牧村さん、中低弦に終始配慮を払っていて、明るいオケの響きながら4本のコントラバスがきちんと鳴っているから安定しているし、中音弦の厚みも(充分ではないけど)あって温かみのあるサウンド。 そして何よりきちんとコントロールされたノリの良さ、場面転換のキレ、打点を明確にしていることもありますがスペクタクル感のある素晴らしい演奏で全曲を締めて、感動しました。

隠れた名曲ドヴォルザークの交響曲第5番、この演奏をホールで共有できた皆さんはそれを認識したのではないでしょうか。 この曲聴きたさにやってきて大正解でした。 演奏された皆さん有難うございました。

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蛇足ですが、いつもの奈良県文化会館国際ホールより京都府城陽市に遠征した今回の定期演奏会。 会場となった文化パルク城陽・プラムホールは初めて行くホールでしたが、座席の幅や足元も充分だし座り心地も良く、いいホールでしたね。

またこの文化パルク城陽を事前に調べてみたら、図書館やプラネタリュームも備えた施設。 11時開演のプラネタリュームを先に鑑賞しましたが、「銀河鉄道の夜」の映画もまたなかなか秀逸な作品でした。 そしてレストランで昼食、ちょっと混んでいましたけど、丁寧に作られた料理はお値段以上でしょう(少なくとも冷凍やレトルトではないと思います)。 更に今回、地下でフリーマーケットもやっていて、良いお買物もすることが出来ましたし、たっぷりと楽しめて、いい時間を過ごすことができました。


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2012年11月26日

高知大学交響楽団 第53回定期演奏会

日時:2012年11月25日(日) 14:00開演(13:30開場)
場所:高知県立県民文化ホール・オレンジ

曲目:モーツァルト/交響曲第41番 ハ長調「ジュピター」
   ブラームス/交響曲第2番 ニ長調
   (アンコール)メンデルスゾーン/結婚行進曲

指揮:池田 俊

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旅行中、高知大学・朝倉キャンパスの立看板で見つけたので行ってみることにしました。 遅いテンポながらも清新な響きで奏でられたジュピター交響曲、丁寧で真摯な音楽に熱気を孕んでロマンの香りを漂わせたブラームスの第2番のシンフォニー。 正直あまり期待はしていませんでしたが、しっかりとした演奏内容に良い意味で期待を裏切られるとともに、少々反省した次第。 大きな拍手を贈りました。

指揮者の池田さんは、大阪フィルの元トランペット奏者より指揮者に転進。 アマオケ・トレーナーとしても活動されていて、奈良の橿原交響楽団を指揮された第11回定期演奏会(2003年11月16日)以来の拝聴となりました。 アマオケにも判りやすい指揮でオケを統括し、縦の線を綺麗に揃えて見事ですし、きちっとした演奏のなかにも、華やかさを感じさせたのは、トランペット奏者であった池田さんのリードによるものでしょう。

ジュピター交響曲、いつくしむように第1楽章を開始。 上質な響きにキレもあって、なかなか演るな、と・・アマオケでモーツァルトは少々荷が重いと思ってましたけれど、遅いテンポながら清新な響きで奏でられて良い意味で期待を裏切られました。 第2楽章も充分にタメをとった息の長いフレーズ。 管楽器がやや潤いの少ない響きながら、かえって華美にならずに落ち着いた雰囲気でよかったですね。 第3楽章は透明感ある高音弦で開始、ゆったりと力を込めて芯もあるけど肌触りの良い響きが印象的。 第4楽章は少々力が入って音量も上がったみたい。 中低弦の響きが綺麗に分離してフーガを堂々と演奏して少々感動的。 ふわったした着地も見事でした。

15分の休憩を挟んでブラームスの交響曲第2番、第1楽章もちょっと遅いテンポで始まってホルンがややベルアップ気味に吹い始まりました。 しっかりとした構成感ながら歌心も感じさせて清新な響きなのは若いオケだからでしょう。 第2楽章、ホルンの女性奏者が良い響きで凜としたオーボエ、フルートが応えてました。 第3楽章は明るく朗らかな雰囲気もよく出ていましたね、真摯なオケとロマンあふれる池田さんの想いがうまくブレンドされていたように思いました。 そして終楽章、弾力を感じさせる開始より熱い音楽が迸り出ていました。 溜めるべきところ、躍動的なところ、しっかりと演じわけながらもクライマックスは全員一丸となって奏で上げた最後のフレーズを長く伸ばしたのは池田さんの真骨頂でしょうか。 大きな拍手を贈りました。 よかった。

アンコールは「結婚行進曲」、トランペット奏者でもあった池田さんだからでしょう、煌びやかなのだけれども変に金管だけが突出せずに華やかな演奏ながら落ち着きもある演奏。 これはブラームスの終楽章でも感じたことでした。

高知大学交響楽団、パンフレットによると今年が創団50周年だそうです。 4年前には人員減のため存続も危ぶまれていたそうですが、医学部管弦楽団(元高知医科大学管弦楽団)との相互交流や高知県立大学(元高知県立女子大学)からの参加や社会人、教員も加わっての精力的な演奏。 偶然、演奏会に接することができ、真摯な活動を垣間見れたこと良い経験となりました。 今後も活躍を期待しています。

高知県立県民文化ホール

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2012年10月28日

オーケストラ・アンサンブル・フォルツァ Autumn Concert 2012

日時:2012年10月28日(日) 14:00開演(13:30開場)
場所:八尾市文化会館 プリズムホール(大ホール)

曲目:ラヴェル/古風なメヌエット※
   プーランク/象のババール※※
   ドビュッシー/子供の領分※
   ストラヴィンスキー/火の鳥(1945年版)
   (アンコール)サティ/ジムノペティ

語り:桂文昇※※
指揮:池田俊明・菊 正憲※・松永健司郎※※

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すべて団内指揮者による意欲的な演奏会、若いメンバー主体のオケ特有の前向きな明るさがあり、透明な響きのヴァイオリンや、落ち着いた管楽器の響きがうまくブレンドされていました。 フランス音楽としては、もうちょっと洒脱な面が欲しい気もしましたが、手垢に汚れていない生真面目な音楽は聴き応え充分でした。 またオータムコンサート、未就学児も入場可能であるためか、どの曲も判りやすい演奏内容に仕上がっていたように思います。 フランス音楽が得意ではない当方にとっても、とっても聴きやすく纏まった演奏で良かったですね。

プーランクでは、語りに落語家の桂文昇さん(平成10年に文昇を襲名する前は小國、個人的にはこちらの方が印象強かったりします)を迎えて、息のあった演奏が披露されました。 文昇さんの語りは、落語口調を抑えた落ち着いたもの。 演奏は、浮遊感や重量感、機動力もうまく出していて、今回の演奏会全般に言えることですけれど、響きの角を巧く落とした肌触りの良い響きが魅力的でした。

休憩を挟んでからの子供の領分も良かったですね。 指揮者の菊さん、冒頭の古風なメヌエットでは気合とともにストレートに音が出ていましたけれど、こちらは軽やかな響きながら深みも充分にあって、精緻な合奏に意欲を感じました。 弦楽器の透明感ある響きも素適で、終曲では馬力をもった響きながら刺激を抑えてグラマラス。 これが軽やかに踊るように進んでゆきました。 若さ、意欲を感じたといえば4曲目、雪は踊っている、とのタイトルながら、冷たさを感じさせないひたむきさがあったようです。 ともかく良い演奏でした。

そしてメインの火の鳥、張りのある低弦の響きより開始。 響きに充足感があって、地に足のついた演奏だと直感したとおり、最後まで見事にコントロールされた演奏は、団内指揮者によるものとは思えないほど。 もう少し弦楽アンサンブルの伸縮の幅を大きくして欲しかったとか、希望はありましたけど、パワフルかつダイナミック(大太鼓のお兄さん大奮闘)な演奏としていましたが、終曲での弦のトレモロも存在感あって見事でした。 全員一丸となってのフィナーレまで、きちんと制御されつつ燃えた演奏は見事でした。 大きな拍手を贈りました。

家を出るときにはけっこう雨が降っていて、出るのをためらうほど。 意を決して家を出ましたが、近鉄奈良線で生駒山を抜けると陽が射していて、拍子抜け。 大阪線から生駒山を見ると、稜線一帯に白い雲がかかってました。 なかなか綺麗な光景も眺められたし、何よりいい演奏が聴けて、出てきて大正解でした。

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2012年10月21日

オーケストラ千里山 第19回定期演奏会

日時:2012年10月21日(日) 14:00開演(13:00開場)
場所:吹田市文化会館メイシアター・大ホール

曲目:モーツァルト/「フィガロの結婚」序曲-*
   シューベルト/交響曲第7番「未完成」
   シベリウス/交響曲第2番
   (アンコール)失念

指揮:船曳圭一郎(客演)、森郁三(-* 団員)

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シベリウスの交響曲第2番、明るくふくよかに響かせた開始より、終始地に足のついた、じっくりとした表現、大きな呼吸でもって最後まで見事に演じ切りました。 横一列に並んだ金管楽器の響きは一枚板のような音圧、柔らかで艶やかな各木管楽器のソロも見事なら、分奏のしっかりとした弦楽器、とくに低弦が終始芯となった安定したアンサンブルも申し分ありません。 巧いオケに成長したものだと感心することしきり。 月並みな表現ながら素晴らしい演奏に大きな拍手を贈りました。

意外といっては失礼ですが、指揮者の船曳さん、気まぐれで時にオケ全体を見渡さずに細部にこだわるような印象を持っていましたけれど、しっかりとした構成感をオケに呈示して曲を丁寧に進めます。 終楽章のフィナーレ、左手を挙げたあと多少力を込めた以外は決して煽ることなく、冷静にオケ全体を見渡してリードしていたのが印象的でした。 このためか、終始やや遅いテンポだったと感じました。 やや噛んで含めるような感じも時にしましたけれど、これもオケの持ち味を十二分に引き出すべくそうしていたのでしょう。 オケも奮闘、これらが見事にツボに入っていたようです。 今日の演奏、成功に導いた立役者は船曳さんであったことは間違いないでしょう。

船曳さん、未完成交響曲でも指揮台の上に仁王立ちとなって力を込めていました。 深くハリのある響き、十二分にタメを作って曲を展開もさせますが、大きな呼吸でもって曲を進めているので、あざとさは感じません。 ここでもクラリネットなど、いい響きを聴かせてくれましたけれど、耳が常に曲全体に移ってゆくような感じ。 自然な呼吸による盛り上がり、ふっと熱気を冷ました第1楽章の終結部。 フィナーレに向け音量を一段を上げたあと丁寧に纏めた第2楽章も聴き応えありました。 このオケと船曳さんは何度か競演されているそうなので、相性が良いのかもしれませんね。

なお冒頭に演奏された団内指揮者の森さんによるフィガロの結婚序曲、冒頭のコントラバスの響きが芯になって届いてきたのにはおっと驚きました。 丁寧に振り分けつつ曲を進めていましたが、練習量の違いでしょうね、少々ダンゴになって聴こえたりもしましたけれど、よく纏まった演奏でした。

オーケストラ千里山、2003年10月5日の第7回定期演奏会より聴き始めました。 当時は団内指揮者による演奏会でしたが、翌第8回より現在のようにプロ指揮者による指導を受けた演奏会となり、今日に繋がっています。 来年は第20回の定期演奏会とのこと。 ますますの飛躍を期待したいと思います。

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2012年09月23日

かぶとやま交響楽団 第45回定期演奏会

日時:2012年9月22日(祝・土) 14:00開演(13:30開場)
場所:いたみアイフォニックホール

曲目:プロコフィエフ/古典交響曲ニ長調(交響曲第1番)
   ベートーヴェン/ピアノ協奏曲第5番変ホ長調「皇帝」
   シューベルト/交響曲第8番ハ長調「グレート」

独奏:岩城智由理(p)

指揮:藤田謹也

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シューベルトのグレート、素晴らしい演奏でした。 演奏を聴き進めながらも演奏が終らないで欲しい・・・と久しぶりに思え、終演後もしばらく頭の中で音楽が流れ続けていました。 そんな衝撃を久しぶりに受けました。

オーケストラは対抗配置、弦楽器はいつもながらの 9-7-6-5-4 の小振りな編成にて各パートの引き締まった響きです。 これらが絡み合いつつ響きが醸し出されるので、ワクワクしっぱなし。 特筆したいのは、第2楽章のオーボエの端正な演奏もよくマッチして良かったのですが、個人的にはトロンボーンとティムパニを採りたいですね。

女性3名のトロンボーン・チーム。 息もぴったりでみなタッチが柔らかいけれども押しの強さも十分、終始演奏に華やかさを彩っていました。 第1楽章よりうっとり聴き入っていて、最後まで存分に楽しませてもらいました。 またティムパニも女性奏者、コンパクトで控えめな叩きっぷりでしたが、先の細いマレットでタイトに打ち、先の大きなマレットでは柔らかく打ち分けて、控えで前面にしゃしゃり出ることは決してないけれども、曲の芯をしっかりと支えていてこちらも感心しました。

もちろん数は少ないけれども圧力をも感じさせる弦楽アンサンブル、中音域がしっかりとしていますね。 そして凜とした管楽器群も素晴らしかった。 クラリネットも端正に歌っていて、ピストン式のトランペットは打楽器のごとく要所を締めていました。 そして全体として躍動するリズム、安定した響きで展開されて歌われて、どんどんと前のめりになって聞き入っていました。 そして歌っていたといえば2本のホルン、2本ともウィンナホルンで、冒頭こそそっけなく演奏していましたけれども、随所で鼻にかかった朴訥な響きもまたこの演奏のアクセントになっていました。

素晴らしい演奏に、演奏終了後にブラボーがかかったのも納得。 しかしながら、終演時間が押していたようです(この演奏の後には他のオケのリハも予定されているようです)、あっけなくお開きになったのも、潔さですね。 この素晴らしい演奏のあとでアンコールは不要。 そのような素晴らしい演奏でした。

なおこれに先立って演奏されたのは、プロコフィエフの古典交響曲とベートーヴェンのピアノ協奏曲「皇帝」。

冒頭のプロコフィエフは、実演で何度か聴いていますけれども、終楽章では細かな音が続いている木管を弦楽器が追い立てるようにしてとても大変そう。 しかしメリハリがついていて、どんどん華やかになってゆくのですね。 こんな風に面白く聴けたのは初めてかもしれません。 リズム感の良さを感じた素晴らしい演奏だったと思います。

ただ少々気合入りすぎていたかもしれませんね(確かに難曲です)。 小型技巧派のオケらしく展開も素晴らしく、また凝縮されたオケの響きには光沢ものっていましたが、ただ音量が上がるとストレートでやや刺激的にも感じたのは、覇気ととるべきかもしれません。 が、個人的には少々気になった点でした。

ベートーヴェンの皇帝は、岩城智由理さんのピアノに指揮者の藤田謹也さんが終始注意を払いながら寄り添った演奏でしたね。 岩城さん、落ち着いた深みのある響きが特徴的ですね。 ソリストとしての華という良いですが、やや強引に自分を主張するような場面はあまりなかったように感じました。 でも、当たりの柔らかな深い響きの底でキラリと輝くピアノの響きはとても魅力的。 第2楽章などタッチが軽く柔らかいのにピアノがたっぷりとよく鳴っていてました。

ただオケもピアノも全体的に単調になったきらいも感じられ、終楽章など聴き手として少々疲れてきたこともあいまって、しっかりとしたピアノとオケの演奏が繰り返されるのに少々飽きてしまったようです。 オケも冒頭のプロコフィエフのややソリッドな響きから暖かみのある響きになってましたしね。

そんなことで少々疲れを引きずってのグレート交響曲でしたが、冒頭に書いたとおり。 目の覚める演奏でした。 これ1曲で良かった、と言えば失礼になると思いますれども、色々なことがすべてここに帰結したように強く感じた演奏会でした。

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2012年09月17日

関西シティフィルハーモニー交響楽団 第53回定期演奏会

日時:2012年9月16日(日) 14:30開演(13:30開場)
場所:ザ・シンフォニーホール

曲目:ラフマニノフ/交響的舞曲
   チャイコフスキー/交響曲第5番
  (アンコール)ハチャトゥリアン/「仮面舞踏会」よりワルツ

指揮:ヤニック・パジェ

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関西シティフィル、いつ行ったかなぁと記録を漁ってみたら 2001年3月31日の第32回定期演奏会(ズラタン・スルジッチ指揮、マーラー/交響曲第5番)だから、10年以上のご無沙汰となりました。 このオケの飛躍の基礎を築いたスルジッチさんは帰国され、代わってゲオルギ・バブアゼさんを常任指揮者に迎えられてから更に弦の響きが美しくなった、とのこと。 この耳で聴いてきました。

結論から言って、そのとおり。 深みを持った弦の響きの美しさ、押し出しの強さ、キレの良さ、それでいて響きの角が綺麗に取れた音離れの良さ、これがアマオケかと惚れ惚れとする響きを堪能しました。 各弦楽パートのまとまりの良さ、そしてそのパートが重なって織り成す響きが醸し出す豊穣さは、3週連続日曜日にはシンフォニーホールという類稀な経験をして聴いた今月の3つのアマオケでは一番と感じました。 冒頭のラフマニノフの交響的舞曲から、この弦の響きの豊かさに圧倒されてしまいました。

弦楽器の編成は通常配置で 13-12-10-9-8 だったでしょうか(M-13という1階席の良い席ながら弦楽器後方がよく見えませんでした)。 交響的舞曲の冒頭、密やかなヴァイオリンの響きが綺麗だなと思っているとティムパニの重量感ある打音のあと低弦のズンズンと息づいた響きから、弦楽アンサンブルによるコクとツヤのある響きに躍動感まであって舌を巻きました。 サキソフォン、巧かったですね。 深みのある響きに陰影を感じさせ、これにファゴット、オーボエ、フルートなどもそっと絡んで、惚れ惚れとしてしまいました。 濃密なアンサブルに終始驚いてばかり。 めまぐるしくいフィナーレも迫力満点でした。 ドラの響きが消える前に盛大な拍手もいたし方ないところでしょう。

休憩を挟んでチャイコフスキーの交響曲第5番。 2曲プログラムというのも粋が良いですね。 こちらも想像通りの勢いある演奏でしたが、音量が上がったら響きの深さが増す、といった感じ。 余力があるからでしょうかね、学生オケでやりがちな音を前に飛ばすような勢いとは別物、でした。 第2楽章のホルンのソロも落ち着いた暖かな響きでゆったりと演奏、引き継ぐオーボエも凜とした響きながら落ち着いた深みのある表情、ヴィオラがしっとりとした響きで歌って見事でした。 終楽章のフィナーレ、行進曲となって進む所では、コントラバスが見事に揃ってリズミカルな土台。 第1ヴァイオリンが躍動感もって歌っていますが、第2ヴァイオリンの粘り、響きの内側を支えて奮闘されていて素晴らしかった。 ヴィオラも含めて中音弦が充実しているから、この響きが出せるのだな、と理解しました。 学生オケではイケイケドンドンになる大団円も大人の余裕を感じさせる幕切れとなりました。

指揮者のヤニック・パジェさん、先週の松岡さんとは正反対で、身体の軸になる部分はほとんど動かさず、上半身とくに腕、しかも肘から先を上下にバタつかせる指揮。 長身で腰高にも見えてどっしと構えた安定とは遠く、またお世辞にも見た目には流麗ではないですね。 音の強弱、音の出はなんとなく分かるものの、よくこれでオケは見事に揃った演奏が出来るなぁ、と感心したしだい(かえって集中力が高まるとの話もありますけど)。 アンコールの仮面舞踏会では、指揮台の上を動き回っていたので、意図があって立ちすくんでいたのでしょう。 とても巧いオケによる演奏なので、各所で舌を巻いたりしていましたが、体調不良とはいえ(月曜に日帰り手術、金曜には結膜下出血でやや偏頭痛あり)それを吹き飛ばすようなことはありませんでした。 よくコントロールされていて、イマイチのめり込めなかったのかもしれません(好きな曲じゃない、という理由も大きいですけれど)。

指揮法は先週聴いた松岡さんとは全く違いますが、その時も思った、よく揃った巧い演奏に留まらない何か、何だか分かりませんが、これを掴めない自分へのもどかしさであったようにも思います。 巧さに慣れて退屈したのかな・・・贅沢ですが。 ともかく、繰り返しになりますが、今月シンフォニーで3週連続で聴いた3つのアマオケの中では一番技量が高く響きの良いオケであったと思いました。 また体調整えて、好きな曲でリベンジを図りたいと思います。 今回も当方のキャパがなくて上手く書けなくてごめんなさい。

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2012年09月10日

大阪市民管弦楽団 第76回定期演奏会

日時:2012年9月9日(日) 14:00開演(13:00開場)
場所:ザ・シンフォニーホール

曲目:ヴェルディ/歌劇「ナブッコ」序曲
   リスト/交響詩第3番「レ・プレリュード」
   ブルックナー/交響曲第7番ホ長調(ノヴァーク版)

指揮:松岡 究

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長大なブルックナーの交響曲第7番、終始弦楽器と管楽器が呼応しあう見事な演奏でした。 金管楽器のパワフルな音に耳を奪われがちですけれども、弦楽器のアンサンブル、なかでもチェロ、ヴィオラといった中音弦の粘り強い響きと、透明感のある高音弦の絡みなど、実演でのみ感じることができる醍醐味を存分に楽しませてもらいました。 そしてコントラバスは9本、終楽章での深いピチカートの響きなども印象に残りました。

指揮者の松岡究さん、このブルックナーの交響曲第7番が指揮者になったきっかけの曲とのこと。 思い入れもあったとは思いますが、終始淡々とリードを重ねておられたようです。 押し出しの強い響きとすることはあっても、煽るような場面はなく、しっかりとした音楽造り。 オケもそれに見事に応え、ソリッドな響きの管打楽器、粘り強い弦楽器によるこれがアマかとも思える立派な演奏となっていました。

ここまで立派な演奏になると、あとは好き嫌いの領域かもしれませんね。 当方は良いブルックナーの聴き手ではないこともまた再認識したようにも思えた次第。 巧い、良い演奏とは思っていて、前かがみになって聴く場面も多くありましたけれども、後で思ってみると、イマイチ乗り切れていなかったと感じたのも正直なところです。 何なのでしょうね。

冒頭に演奏されたナブッコ序曲、重層的なアンサンブルにタイトな音楽。 巧いなぁ、とは思ったものの、ちょっと息が詰まるようにも感じました。 続くレ・プレリュードもパワフルな音楽としていましたが、しかしこちらには荘重さ、落ち着きもあって、うごめくように音量を上げてゆく場面などなかなかのものでした。 でもね、やはりイマイチ乗り切れなかったように感じたのは、曲の好き嫌いもあったからかな、と思っていましたけれでも、つまるところ曖昧さが無かったからかもしれません。

ブルックナーでも、それぞれの場面でオケの面々は必死になって、思いを込めて演奏されているのは、BB席という良い席で、上から見ていたこともあってよく分かりました。 なんとなく鳴っている場面など皆無。 曖昧さの感じられない演奏であったように感じました。 長大な曲なので、そうやって終始的確にリードするのが指揮者の仕事といえば、重要な仕事なのですけれども、それに留まらない何か、そんなものがあるのでしょうね、それを掴めなかったもどかしさを感じていたのかもしれません。

ブルックナーって難しいですね。 しかし、繰り返しになりますが、本当にオケの皆さんは素晴らしい演奏をされていました。 演奏終了後に垣間見えた笑顔も素適なものでした。 ありがとうございました、そして皆さんお疲れさまでした。 当方のキャパがなくて上手く書けなくてごめんなさい。

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2012年09月03日

紫苑交響楽団 第20回記念定期演奏会

日時:2012年9月2日(日) 15:00開演(14:00開場)
場所:ザ・シンフォニーホール

曲目:(オープニング)モーツァルト/行進曲 ニ長調 K.215 -*
   モーツァルト/交響曲ニ長調〜セレナーデ第5番 K.204(213a)
   マーラー/交響曲第7番「夜の歌」

指揮:森口真司 (-* 指揮者なし)

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P9031669 posted by (C)fronte360

マーラーの交響曲第7番、好きな曲ながら滅多に演奏されることのない曲なので、CDなどで耳にしている音楽が目の前で実演されるだけで、ただただ感激しがちではありますが、そのようなバイアスを除いたとしても、明晰でパワフルかつしなやかな素晴らしい演奏に大きな拍手を贈りました。

第1楽章冒頭、弦楽器による序奏ははっきりした音形、これが地響きにも感じながらテナーチューバへ。 この響きもハッキリとしたもので、不安定で不気味な葬送のリズムと当方の勝手なイメージとは少々違って驚きましたが、明晰でパワフルな第1主題、ぐいぐいとオケが筋肉質の音楽を進めてゆきました。 指揮者の森口さんも徒手体操よろしく、素早くキレのよい動きで若いメンバーの多いこのオケをリード。 第2主題のたっぷりとした歌わせて、オケも一丸となった見事な演奏でした。 捕らえどころのないこの曲を、分かり易く聴かせてもらった感じ。 濃密な時間となりました。

今回、珍しくK列という前の方から聴かせてもらって感じたのですが、このオケの素晴らしい所は、全員がよく聴いている、そんな風に思えました。 弦楽器のメンバーであっても自分の出番ではないとき、他のたとえば木管楽器の旋律を聴いてらっしゃる(数を数えていることもあるでしょうが)。 そして自分の出番で音楽性を途切らせることなく送り出している。 またパートリーダは当たり前ながら指揮者をよく見ているし、メンバーはリーダをよく見ている。 基本的なことかもしれませんが、これらがきちんと積み重なっているからこそ、このような濃密な時間になったと感じた次第。 素晴らしいですね。

ロンドン・オリンピックでの女性選手の活躍よろしく、このオケでも先のテナーチューバ、第1・3番ホルン、クラリネット、バス・クラリネット、フルートなど女性奏者の活躍も光っているように思えました(もちろん男性奏者も見事でしたが)。 とにかく全員一丸となった演奏は、ホルンや木管のベルアップも見事に揃っていることからも見て取れて、視覚効果も抜群。 素晴らしい演奏でした。

なおこれに先立って演奏された、モーツァルトの交響曲ニ長調。 こちらも森口さんの徒手体操のような指揮に見事に付いていった演奏でしたが、マーラーでは交通整理が必要でしょうが、モーツァルトはもうちょっと自主性が出ないと、などと生意気にも思った次第。 というのも、オープニングとして指揮者無しで演奏されたモールァルトの行進曲ニ長調がまた素晴らしい演奏でしたので。 交響曲では同じフレーズが同じように繰り返されるので、少々飽きてしまったようです。

それにしてもいきなり始まったモーツァルトの行進曲、何の曲か分かりませんでしたが、モーツァルトやなとは思いました。 ふくよかでかつ端正、チャーミングさもよく出ていました。 弦楽器と管楽器が一つになって、金管がきちんと抑制かかっていたのも見事でしたね。 いきなり良いもの聴かせてもらった、そんな感じでした。

とにかく第20回記念演奏会に参加された皆さん、素晴らしい演奏を有難うございました。

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珍しくK列という前の席で大きな拍手を贈っていましたが、客席の上から拍手の響きが降り注いでくるのですね。 驚きました。

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プログラムを見ていて思い出しましたが、第10回記念演奏会は長岡京でのブルックナーの交響曲第6番。 2007年9月9日。 ゆらむぼさんと最後にお会いできたのがこのときでした。 演奏会終了後、駅前のドトールでお話させてもらい、家業はシンドイので勘弁してほしい、などと語っておられましたこと、つい先日のことのようです。

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過去のこのオケの演奏会記録を眺めて、第9回定期演奏会プログラムに拙文(第8回定期演奏会の感想)を出して頂いたことも思い出されます。 当時、団員の減少に悩まれていて、ヴァイオリンのメンバーも1名となるほどの解団寸前状態。 ホームを豊中から高槻に移されたことが(アマオケの空白地帯だったようです)転機だったようですね。 演奏会終了後、当時団長の田村さんがお客さまに熱弁をふるっておられたことも思い出しました。 しかし、よくぞここまで、との感慨は(団関係者でありませんが)ひとしおであります。

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2012年08月27日

吹田市交響楽団 サマーコンサート2012

日時:2012年8月26日(日) 14:00開演(13:30開場)
場所:吹田市文化会館メイシアター・大ホール

曲目:<第一部>
    ヴォーン・ウィリアムス/グリーンスリーヴスによる幻想曲
    ヘンデル/水上の音楽(ハーティー版)
    ビートルズ/ビートルズ メドレー (Bruce Healay編曲)
   <第二部>
    指揮者コーナー
   <第三部>
    ブリテン/青少年のための管弦楽入門
   (アンコール)
    エルガー/「威風堂々」第1番

指揮:米山 信、新谷 武

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夏休み最後の日曜日は、吹響のサマーコンサート、今年は、ロンドン・オリンピックにちなんで英国音楽特集。
知っている曲ながら、なかなかナマで体験できない曲が並んでいてとても良い機会になりました。 演奏もまたしっかりとしていて、第2部までは米山さんによる端正な演奏、第3部とアンコールは新谷さんによる粘着質っぽい指揮による演奏の違いもまた面白く聴けました。 特に、「青少年のための管弦楽入門」って、中学の音楽の時間に音楽室で聴かされるほどの名曲ですが、実際にオーケストラが演奏するのをナマで聴いたのは初めてじゃないかしら。

なお今回のサマコンは、プロ・ナレータの矢野安里さんによる司会・解説も付く豪華さで、「青少年のための管弦楽入門」も解説付きのバージョンでの演奏。 ナレーションしている間にオケの音をゆっくりと伸ばして待ち、解説が終ると演奏を進めるというのは、実際に見ていると、ちょっと緊張感も伝わってきて面白いものですね。

指揮者コーナーは、いつもながら米山さんの司会進行で楽しませてもらいました。 お題は、ベートーヴェンの交響曲第5番「運命」の第1楽章と第4楽章の選択。 「運命」第1楽章をお題としたのは、先月の天理シティオケでのサマーコンサートと同じながら、全く正反対のアプローチで、米山さんは休符やフェルマータの処理を説明して指揮者体験に進めてましたね。 で皆さん、結局は適当に振るのでオケが拍を取るのに難儀しているのは同じ・・・来年は拍をとる訓練してからやってきてね、とのコメントもありました。

また来年もやってきましょう。

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