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2012年10月29日

ピエール=ミシェール・ル・コント ドビュッシー/海 ほか

ステレオ・サブ・システム稼動記念、コンサートホール・ソサエティ盤大会。
海の波打ち際でしょうか、コンサートホール盤らしい素適な単色写真です。

ドビュッシー/海
ラヴェル/ダフニスとクローエ 第2組曲
ラヴェル/死せる王女のためのパヴァーヌ
 ピエール=ミシェール・ル・コント指揮 パリ・オペラ座管弦楽団

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ピエール=ミシェール・ル・コントは、1921年フランスのルーアン生まれ、
パリ音楽院のルイ・フーレスティエ門下で、主に放送で活躍した指揮者で、
コンサートホール・ソサエティには幻想交響曲などの録音もありますけれど、
コンサートホール以外では目にしない指揮者です。

しかしながら、さすがお国もの、とても聴き応えのある演奏を展開しています。
はっきりとした解釈で運びつつ自然な高揚感を醸し出す手腕、素晴らしい。
オーケストラも熱演で応えています。

「海」での木管楽器やミュート・トランペット(コルネットかしら)など、
色彩感もよく出ていますけれどダイナミズムに富んで飽きさせません。
「ダフニスとクロエ」も自然な力感を持ち、パワフルながらも角の取れた響き、
フランスのオケらしさでしょうか。
「死せる王女のためのパヴァーヌ」はまろやかな暖かみのある演奏ですね。

フランス音楽は得意ではありませんが、この演奏は実に判りやすく聴きやすい。
通販専門レーベルとしての気概、さすがの内容に納得しました。

録音はシンクロ・ステレオ。 やや中央にダンゴ状態のような感じですが、
ダイナミックレンジはきちんと取れています。
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2012年10月27日

リリー・クラウス、モーツァルト/ピアノ協奏曲第9番、ソナタ第11番

ステレオ・サブ・システム稼動記念、コンサートホール・ソサエティ盤大会。
グランド・ピアノを線画で描いたシンプルなデザイン、落ち着いた色合いです。

モーツァルト/ピアノ協奏曲第9番 変ホ長調 K.271
モーツァルト/ピアノ・ソナタ 第11番 イ長調 K.331
 リリー・クラウス(p)
  ヴィクトル・デサルツェンス指揮 ウィーン国立歌劇場管弦楽団

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リリー・クラウスは改めて紹介するまでもありませんが、
指揮者のヴィクトル・デサルツェンスは、1908年スイス生れ(1986年没)で、
ジョルジュ・エネスコに師事、スイス・ロマンド管のヴァイオリ奏者となり、
1940年にローザンヌ室内管弦楽団を創設、1973年までこのオケを指導しており、
1968年にはこれまでの功績よりローザンヌ大学名誉博士号が贈られています。

リリーらしい硬質なタッチの高雅なモーツァルトです。
デサルツェンスの伴奏も室内楽の達人として優雅さと気品を備えつつも
しっかりとリリーを際立たせています。

ソナタも野村光一さんが言われるとおり「のびちじみがあまりない弾き方」
ちょっと速いテンポでしょうが、ずんずんと進んでゆき、進んだあとに、
そこはかとない悲しみや喜びが漂っているようです。

個人的には正反対とも言える女性らしいヘブラーが好みなのですけれど、
リリーの演奏は現代に繋がっていることが、この演奏を聴いても、
なんとなく判るような気がします。

シンクロ・ステレオ録音盤ですが、しっかりとしたステレオ録音です。
細部もよく捉えられているし、低域も締まっています。
手持ちの盤質がイマイチなのでスクラッチノイズを拾うのが残念。
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2012年10月25日

岩城宏之、リスト/ハンガリー狂詩曲集

ステレオ・サブ・システム稼動記念、コンサートホール・ソサエティ盤大会。
日本人指揮者にちなんで、鶴が横笛(?)を咥えて飛ぶデザインが印象的です。

リスト/ハンガリー狂詩曲
 第2番、第15番「ラコッツィ行進曲」、第6番、第5番、第12番
  岩城宏之指揮 ウィーン国立歌劇場管弦楽団

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日本の指揮者がヨーロッパで録音した最初の本格的LP
冒頭にこう書かれ、かつて貴志康一がベルリンフィルと録音した例や、
上田仁がレニングラードフィルと録音した例を挙げつつ、この録音については、
コンサート・ホール・ソサエティが、岩城宏之をミュンヘンからウィーンに招き、
録音したことは、我が国の芸術的な力量が認められたからだとあります。

録音は、1963年4月末〜5月初、ウィーンのバイヤリッシャー・ホール。
同時期に本欄でも紹介したシューリヒトがウィンナ・ワルツを録音しており、
同じウィーン国立歌劇場管弦楽団、つまりウィーンフィルを振った録音であると、
ジャケットの記載からも読み取れます。

またこの録音直後の岩城さんが書いた手紙の一部も記載されています。
興味深い内容なので、長文ですが引用しておきます。

ミュンヘンの放送交響楽団を指揮した翌日、すぐにウィーンに飛んで<コンサート・ホール>のためのレコーディングをしました。・・・・・・バイヤリッシャー・ホールというのは連れ込み宿のようなボロ・ホテルで、初めて入った時には、こんなバカな所でと思いましたが、音響効果は実に良いのです。楽譜はウィーン・フィルハーモニーのものを使いましたが、スコアに今まで使った指揮者のサインがしてあり・・・・・・ワインガルトナーやリヒャルト・シュトラウスの名前もあって、大変ありがたい感じがします。あまり演奏されない曲でワインガルトナーがウィーンでやり、その何年か後にシュトラウスが南米の演奏旅行の時に演奏したというサインがあり、前者がオーケストレーションを何ヶ所か変えた物を、後者が赤エンピツで元通りに直し返し、しかも<こんなバカなことをしやがって!>と悪口を書いたものもあったりで、たいへん興味深いスコアでした。

さて肝心の演奏ですが、かつて欧州で「火山のごとき」と評されたとおり、
しっかりとした構成感を保ちつつ、若々しい生命力が迸り出るような演奏です。
オーケストラをぐいぐいとドライブしているのを聴くと、
「若さの特権」この言葉がふっと浮かんできました。
この意味から言っても故岩城宏之さんの記念碑的な演奏であると思われます。

手持ちのは、あいにくのモノラル録音盤。
同時期に良質なステレオでシューリヒトが録音しているので残念です。

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2012年10月23日

アイヒラー、フロインド、モーツァルト/クラリネット、ホルン協奏曲集

ステレオ・サブ・システム稼動記念、コンサートホール・ソサエティ盤大会。
クラリネットとホルンをあしらったカラフルでお洒落なデザイン。

モーツァルト/クラリネット協奏曲 イ長調 K.622
モーツァルト/ホルン協奏曲第1番 ニ長調 K.412
モーツァルト/ホルン協奏曲第3番 変ホ長調 K.447
 ロルフ・アイヒラー(cl)
 ローベルト・フロインド(hr)
  ウィルフリード・ベッチャー指揮 ウィーン国立交響楽団

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クラリネットのロルフ・アイヒラーは、プリンツと並びウラッハの最後の弟子。
長くウィーン・トーンキュンストラ管弦楽団の首席奏者を務め、1952-4年には、
NHK交響楽団首席奏者を務める傍ら東京芸術大学でも指導にあたっており、
現在もクラリネットを学ぶ必携の教則本「Scales for clarinet」を執筆。
日本のクラリネット界では非常に有名な人とのことです。

ホルンのローベルト・フロインドは、ウィーン生まれでフライベルクに師事。
フィルハーモニカ・フンガリカの団員ののちウィーン交響楽団第1ホルン奏者、
サヴァリッシュ指揮のもと同団で来日しています。
ウィーン響首席によるウィーン管楽五重奏団や、ウィーンフィルにも加わって、
バーンスタイン指揮のマーラーの交響曲では5番奏者で名を連ねていました。

指揮のウィルフリード・ベッチャーはジャケットに以下の記載があります。
1962年10月にウィーン室内合奏団をひきいて来日しましたが(1929年ブレーメン生)、チェロ独奏家としても令名があり、1958年からウィーン音楽大学のチェロと室内楽の主任教授という要職にあります。ウィーン室内合奏団がバッロク音楽の権威であるノイマイヤー教授とベッチャーの指導によって1959年創立後まもなく国際的に高い評価をえたことからも知られるとおり、彼はモーツァルトをその一人とするウィーン古典派の音楽に通暁し、すぐれた指導力の持ち主として、近年は広くヨーロッパで活躍しています。

演奏のウィーン国立交響楽団は正体不明ですが、国立歌劇場のオーケストラ、
そう見るのが妥当だと思います。

演奏もまた落ち着いた解釈の中に、香りたつような華やかさがにじみ出ていて、
名人芸を堪能するより曲そのものを十二分に楽しめる演奏に仕上がっています。
先生による演奏にありがちな端正すぎたり、噛んで含めるようだったりと、
面白みに欠けるようなことはなく、なかなかの佳演であると思います。

フロインドのホルンが渋い響きながら明朗、若々しい生命力を感じますけれど、
それを振り回すことなくしっかりとした演奏に好感が持てました。
アイヒラーのクラリネットはまろやかな響きが特徴でしょうか、声高にならず、
常に落ち着いた雰囲気を漂わせている感じでしょうか。

録音は、シンクロ・ステレオとなっていますが、ヘッドフォンで確認しても、
しっかりとしたステレオ録音で左右の分離も無理がありません。
低域にも芯があってよく纏まった録音だと思います。
ただ手持ちの盤質が良くなくスクラッチノイズも時おり拾う状態なので、
内周でホルンなどが歪むのは仕方ない感じでしょうか。

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2012年10月21日

リリー・クラウス、ベートーヴェン/ピアノソナタ集

ステレオ・サブ・システム稼動記念、コンサートホール・ソサエティ盤大会。
荒涼たる草原に曇り空、木立の向こうは湖沼でしょうか、シックな写真です。

ベートーヴェン/ピアノ・ソナタ第8番 ハ短調 作品13「悲愴」
ベートーヴェン/ピアノ・ソナタ第19番 ト短調 作品49-1「ソナチネ」
ベートーヴェン/ピアノ・ソナタ第21番 ハ長調 作品53「ワルトシュタイン」
 リリー・クラウス(p)

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モーツァルトの名演奏家として知られたリリー・クラウスですが、
コンサートホール・ソサエティにはベートーヴェンのソナタも残していて、
きりっと引き締めつつも女流演奏家らしい表情が垣間見える演奏です。

「悲愴」の第2楽章など、リリーらしさが滲み出ているでしょうか、
しっかりとした造形美の隙間より魅せる愛らしい表情が素適です。
ピアノ曲は門外漢ではありますが、「悲愴」については、このところ、
ゼルキン、アラウも聴いていて、朴訥としたゼルキン、情熱的なアラウ、
そんな風に思っていましたので、リリーについては上記のように思ったしだい。

19番「ソナチネ」は耳馴染みの無い曲ですが、弟子のレッスン用の曲らしく、
弟のカスパールが無断で手稿を楽譜商に手渡したため、出版されたとのこと。
リリーはこの曲をとても丁寧に演奏して、ベートーヴェンらしさを失わず、
聴き応えの小品として、端正に弾き込んでいるようです。

「ワルトシュタイン」も強靭さや尊大さをやたら強調することはなく、
端正な演奏で、じっくりと聴きたい秋の夜長に似合っているかもしれません。

録音年代は不明ですが、上質なステレオ録音です。
ジャケットに「ノイマン SX-68 カッター・ヘッド使用」と書かれています。
posted by fronte360 at 07:35| Comment(0) | TrackBack(0) | 12-LP/CD音楽(Classical) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年10月20日

カール・シューリヒト、シューマン/交響曲第3番「ライン」

ステレオ・サブ・システム稼動記念、コンサートホール・ソサエティ盤大会。
ワイングラスにカエデの枝をあしらったデザインは石版画みたいです。

シューマン/交響曲第3番変ホ長調、作品97「ライン」
シューマン/マンフレッド序曲、作品115
 カール・シューリヒト指揮 シュトゥットガルト南ドイツ放送交響楽団

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シューリヒトらしく、快速テンポで一気呵成に最後まで突き進む「ライン」。
彼のファンにはたまらない演奏であると思います。
シューマン好きにとっては、このような演奏も良いのかもしれませんけれど、
あれよあれよ・・・という間に進んで終ってしまうのでちょっと複雑です。
オケを充分に鳴らした良い演奏とは思いますけれど。

あとシューリヒトらしく、楽譜にはあれこれと手を入れています。
耳慣れない楽器の響きが重なっていたり、フレーズの処理が違っていたりして、
それを耳にする驚きや、納得、疑問もまた聴く楽しみであると思います。
詳細は、山本晴望さんの「ラインを聴く」シリーズの記載が詳しいです。
http://www.numakyo.org/cgi-bin/rhein.cgi?vew=17

山本さんの記事を紹介してしまうと、自分の記載がいかに内容が無いものか・・・
これを露呈しまうので、今回はこの位で終わりとしましょう。

なお録音は1960年12月、ステレオ録音。細部まで捕らえられた明快な音ですが、
当方のサブ・システムではスピーカーがチープなためか、音がやや混濁気味。
メイン・システムでは前後の奥行きが出て聴きやすくなりました。
このため、サブ・システムではヘッドホンで聴き直して気付いたのですが、
ヴァイオリンは左右に振り分けられているようでもありますけれど、
コントラバスが右より聴こえて、通常配置かな、とも思えます。
マンフレッド序曲は通常配置のようでした。

posted by fronte360 at 04:26| Comment(0) | TrackBack(0) | 12-LP/CD音楽(Classical) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年10月18日

ヨーゼフ・クリップス、ブラームス/交響曲第2番

ステレオ・サブ・システム稼動記念、コンサートホール・ソサエティ盤大会。
コリント式でしょうか、装飾された柱をモチーフにしたと思われる木版デザイン。

ブラームス/交響曲第2番
ブラームス/大学祝典序曲
 ヨーゼフ・クリップス指揮 チューリッヒ・トーンハレ管弦楽団

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秋が深まってくると何故かブラームスを聴きたくなってくるが、
重厚でかつ歌心にあふれるクリップスのブラームス、季節に良く合っています。
目立つホルンやヴァイオリンの陰で、フルートやヴィオラが裏で歌っていて、
じっくりと聴き込むほどに味わい深い演奏でもあります。

ロマンティックに歌い込む第1楽章、第2楽章はしみじみと聴かせる自然な展開、
一見淡々としながらも、充分に深い呼吸でゆったりと歌います。
第3楽章、冒頭のオーボエを長いフレーズで丁寧に歌わせたあと、リズミック、
速いテンポへの切り替えも自然で無理のない巧さはクリップスらしさでしょう。

終楽章は一気呵成にアッチェランドをかけて進行、ここも細部をよく歌わせ、
表情豊かな自然な高揚感。 多少の音の悪さや、演奏の乱れなどもありますが、
そんなことを忘れて突き進む終結部に感動。

機能的でスタイリッシュに流れる現代のオーケストラとは一味も二味も違う、
名演と言ってよいと思います。

大学祝典序曲も、良い演奏です。 色々なメロディをよく歌い込んでいます。
いつも退屈に思えて敬遠していたこの曲ですけれども、面白く興味深く聴けて、
ちっとも退屈などしません。 これは拾いものでした。

CD化もされていて、1960年5-6月ステレオの記載もありましたけれど、
手元のレコードはモノラル録音。 音の拡がりに欠け、やや平板な録音で、
これは時代なので仕方ないですけれども、細部をよく捕らえています。
posted by fronte360 at 05:11| Comment(0) | TrackBack(0) | 12-LP/CD音楽(Classical) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年10月16日

ハインツ・ホリガー、オーボエ協奏曲集

ステレオ・サブ・システム稼動記念、コンサートホール・ソサエティ盤大会。
オーボエを持つ渋いモノトーン写真、THE VIRTUOSO OBOE 白抜き文字も粋です。

マルチェロ/オーボエ協奏曲 ニ短調
J.S.バッハ/ヴァイオリンとオーボエのための協奏曲
C.P.E.バッハ/オーボエ協奏曲 変ホ長調
ベルリーニ/オーボエ協奏曲 変ホ長調
 ハインツ・ホリガー(ob)
 ローラン・フニーブ(vn)
  ジャン・マリー・オーベルソン指揮 ジュネーブ・バロック管弦楽団

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ハインツ・ホリガー、当代きってのオーボエ奏者・作曲家ですけれども、
ジャケットには演奏者紹介がありませんので、以下に記載しておきます。

1939年にスイスのランゲンタールに生まれた現代最高のオーボエ奏者。バーゼル音楽院を卒業後、パリ音楽院でオーボエをピエルロ、作曲をブーレーズに学んだ。1959年ジュネーブ、1961年ミュンヘン両国際コンクールに優勝して以来、スイスを中心に世界中で活躍
(以下略、浅里光三「ヴィルトーソ・オーボエ・コンチェルト」MGW-5138 解説)


このレコードの録音年代は不詳ですが、モノラル録音であることより、
ジュネーブ国際コンクールなどで優勝する前後でしょうか。20歳頃の録音か?
今風で、若くして才気煥発な演奏かと思いきや、ジャケット写真と同じ・・・
淡々と渋い響きの演奏を展開していて、悪く言うと地味な印象です。

上記で引用した「ヴィルトーソ・オーボエ・コンチェルト」のアルバムにおいて
ベルリーニの協奏曲を1965年に再録音しており、まるでオペラ・アリアのように、
軽やかに歌っていますけれど、このアルバムでは密やかでしみじみと囁くがごとく、
淡々と演奏しています。 この曲に限らず、どの曲ももの寂しく端正です。
当時のヴォンシャーマンなどのオーボエもこんな感じだったかな。

J.S.バッハの協奏曲で競演しているローラン・フニーブは、
オッテルロー指揮によるシェエラザードでもソロをとっていた人で、
当時スイス・ロマンド管弦楽団の第1ヴァイオリン奏者でした。
艶やかな響きを持ちながらも同様に落とした表現で淡々とした演奏です。

録音はモノラルながら、分離もよくて上質な感じ。
いつもはスポットライトを浴びるがごとくのソロ演奏も抑えられた表現で、
低域も含めて全体をきちんと捉えている感じ。
ただしモノラルなので拡がり感がありませんので、この録音からも、
全体が落ち着いた仕上げになっているように思います。
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2012年10月14日

カール・シューリヒト、ウィーンの森の物語

ステレオ・サブ・システム稼動記念、コンサートホール・ソサエティ盤大会。
小豆色の色合いでシック、図柄・文字デザインも素適です。

ウィーンの森の物語
 南国のバラ、トリッチ・トラッチ・ポルカ、ウィーンの森の物語、
 シャンペン・ポルカ、ウィーンかたぎ、宝石のワルツ、酒・女・唄、無窮動
  カール・シューリヒト指揮 ウィーン国立歌劇場管弦楽団

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コンサートホール・ソサエティに多数の録音を残したシューリヒトですが、
名盤の誉れ高いモーツァルトも良いですが、このヨハン・シュトラウス音楽集、
軽快かつ細かなニュアンスに富んで、粋、です。

ウィーン国立歌劇場管弦楽団の名義になっていますけれども、
その精鋭メンバーであるウィーンフィルが演奏している記事もありますが、
それも納得できる演奏の質の高さ、自然体の演奏が本当に素晴らしい。

表題となっている「ウィーンの森の物語」の序奏部分の細やかなニュアンス、
「ウィーンかたぎ」の冒頭のヴァイオリンの絡みなど、ウィーンフィル、
そう信じてもいいかもしれません。

分離・奥行きがあって芯のある低域など、コンサートホール盤としては、
良い部類に入るステレオ録音であると思います。
CD化も何度かされていて、1963年4月録音だそうです。

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2012年10月12日

ヴラド・ペルルミュテ、ショパン・リサイタル

ステレオ・サブ・システム稼動記念、コンサートホール・ソサエティ盤大会。
淡い紫色というか藤色の落ち着いたジャケット・デザインが素適です。

ショパン・リサイタル
 幻想曲 ヘ短調 作品49、タランテラ 変イ長調作品43、
 スケルツォ第2番 変ロ長調 作品3、舟歌 嬰ヘ長調 作品60、
 子守歌 変ニ長調 作品57、練習曲 ハ短調「「革命」作品10-12、
 バラード 第2番 ヘ長調 作品38
  ヴラド・ペルルミュテ(p)

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PA072020 posted by (C)fronte360

コンサートホール・ソサエティでは、表記が何故かペルルミュテールではなく、
ペルルミュテと書かれますけれども 2002年に亡くなった世界的ピアニスト。
wiki では以下のように書かれています。

1904年、ポーランド系ユダヤ人として当時ロシア帝国領のコヴノ(コブノ)、現在はリトアニア領のカウナスに生まれる。3歳の時、事故で左眼の視力を失う。10歳でフランスに移住し、21歳の時にフランス国籍を取得。

このレコード、1962年フランス A.C.C. ディスク大賞受賞と書かれていますが、
あいにく当方はショパンのピアノ曲を語れるほど聴き込んでおりません。
けれどただレコードを回し、聴いているだけでも、自然とすっ〜と入ってくる、
そんな魅力を感じる1枚です。

肩の力を抜いたようでいて、自然と高揚してゆく音楽、それに身を任せる・・・
いわゆる革命エチュードも、もっと技巧的に演奏する人は一杯いるでしょう。
でも、すっ〜と心に沁みてくるような演奏はなかなか無いものです。

録音は、粒立ちや立ち上がり、拡がりとも申し分ありません。
ステレオ盤も持っていますけれどスクラッチノイズが多く盤質も悪いので、
買い直したモノラル盤で聴いていますが、あまりステレオ盤と遜色ありません。
多少拡がりが抑えられてしまうのは仕方ないところですけれど。

posted by fronte360 at 04:58| Comment(2) | TrackBack(0) | 12-LP/CD音楽(Classical) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする