ステレオ・サブ・システム稼動記念、コンサートホール・ソサエティ盤大会(29)
水彩か油彩か判明しませんが、緑色の絵の具を塗りたくった抽象画風。
メンデルスゾーン/交響曲第3番 イ短調 op.56「スコットランド」
メンデルスゾーン/「フィンガルの洞窟」序曲 op.26
アンタル・ドラティ指揮 ロンドン交響楽団
PB182367 posted by (C)fronte360
オーケストラ・トレーナーとして名を馳せたアンタル・ドラティ。
コンサートホール・ソサエティにも録音があったのかと思いましたが・・・
結論から言って、マーキュリーに録音された音源を使っているようです。
今回改めて聴きなおしてみました。 録音時間の表記がレコードには無く、
当方はスコアも読めないので明確な特徴を提示することは難しいのですが、
有意な差異も掴みにくく、スコットランドの第3楽章でテンポを落とす所や、
フィンガルの洞窟のコーダでたたみ掛ける部分、高揚感が同じに聴こえます。
しかし借り物であるだけならばまだ良かったのですが、
このコンサートホールのレコード、困ったことに音が左右反転しています。
ヴァイオリンが右側、コントラバスが左側から聴こえてきます。
マーキュリー・オリジナルは、35mmマグネチック・フィルム録音の優秀盤ですが、
コンサートホール盤はA面にスコットランドの第1〜3楽章を収録して約28分、
少々詰め込みすぎて、録音レベルも低めに設定しています。
内周では少々歪っぽくなるのは、当方のシステムのせいかもしれませんが・・・
とにかく残念な一枚となっています。
2012年11月30日
2012年11月22日
シャルル・ミュンシュ、ビゼー/交響曲第1番
ステレオ・サブ・システム稼動記念、コンサートホール・ソサエティ盤大会(28)
ミュンシュの顔写真、コンサートホール盤にはちょっと珍しいタイプのジャケット。
ビゼー/交響曲第1番 ハ長調
ビゼー/子供の遊び op.22
ビゼー/序曲「祖国」op.19
シャルル・ミュンシュ指揮 フランス国立放送管弦楽団
PB112331 posted by (C)fronte360
1967年度A.C.C.ディスク大賞受賞。 巨匠ミュンシュ、死の前年の録音です。
日本コロムビアより発売もされ、ビゼーの交響曲第1番の代表的な演奏として、
お馴染みの名盤と言っても良いと思います。
ミュンシュ(1891-1968)は、長い指揮棒を振り回す情熱的な指揮姿、
爆発的で熱気あふれる音楽性で高い人気を誇っていた指揮者でした。
廉価盤いわゆる1,000円盤で育った自分など、RCAグランプリシリーズ1000と、
ミュンシュが結びつくのですけれど、コンサートホールにも録音を残していて、
これはその代表的なレコード。
賑やかで明るい音楽、名盤ですから多くを語る必要はないと思います。
まるでライブを聴くようなわくわく感がここでも聴くことができます。
録音はステレオ録音がされていますが、手持ちの盤は残念ながらモノラル盤。
しかも歪っぽくもあるのは、手持ちの盤質がイマイチであるからでしょう。
ミュンシュの顔写真、コンサートホール盤にはちょっと珍しいタイプのジャケット。
ビゼー/交響曲第1番 ハ長調
ビゼー/子供の遊び op.22
ビゼー/序曲「祖国」op.19
シャルル・ミュンシュ指揮 フランス国立放送管弦楽団
PB112331 posted by (C)fronte360
1967年度A.C.C.ディスク大賞受賞。 巨匠ミュンシュ、死の前年の録音です。
日本コロムビアより発売もされ、ビゼーの交響曲第1番の代表的な演奏として、
お馴染みの名盤と言っても良いと思います。
ミュンシュ(1891-1968)は、長い指揮棒を振り回す情熱的な指揮姿、
爆発的で熱気あふれる音楽性で高い人気を誇っていた指揮者でした。
廉価盤いわゆる1,000円盤で育った自分など、RCAグランプリシリーズ1000と、
ミュンシュが結びつくのですけれど、コンサートホールにも録音を残していて、
これはその代表的なレコード。
賑やかで明るい音楽、名盤ですから多くを語る必要はないと思います。
まるでライブを聴くようなわくわく感がここでも聴くことができます。
録音はステレオ録音がされていますが、手持ちの盤は残念ながらモノラル盤。
しかも歪っぽくもあるのは、手持ちの盤質がイマイチであるからでしょう。
2012年11月17日
ワルター・ゲール、チャイコフスキー/白鳥の湖、眠りの森の美女
ステレオ・サブ・システム稼動記念、コンサートホール・ソサエティ盤大会(27)
バレエのステージ、ダンサーを天井より俯瞰して捉えた粋なモノクロ写真。
チャイコフスキー/バレエ組曲「白鳥の湖」
チャイコフスキー/バレエ組曲「眠りの森の美女」
ワルター・ゲール指揮ローマ歌劇場管弦楽団
PB032238 posted by (C)fronte360
中古レコード店で見つけることのできるコンサートホール盤の中では最右翼、
よく見かけるレコードです。 それだけ売れた、ということでしょう。
指揮しているワルター・ゲール、ジャケットに以下の記載があります。
指揮者のワルター・ゲールは1903年にベルリンに生まれ、シェーンベルクに師事して、ドイツ各地のオーケストラの指揮者をつとめた後、永くイギリスに暮して指揮者、作曲家、音楽学者として活躍しました。
また wiki では以下のように書かれています。
ワルター・ゲールもしくはワルター・ゲーア(Walter Goehr, 1903年5月28日 ベルリン - 1960年12月4日 英国シェフィールド)は、ドイツ出身のユダヤ系作曲家。(中略)指揮者としては、協奏曲における伴奏指揮者として知られたほか、ロシア音楽を中心に国民楽派的な作品を得意とした。また、ラヴェルに先駆けて《展覧会の絵》のオーケストレーションを試みた一人としても知られている。
引用が長くなりましたが、ベテランらしく聴かせ上手な演奏だと思います。
特に「白鳥の湖」ではソロ楽器を浮かび上がらるなど聴いていて楽しく、
楽譜にも手を入れているのでしょうか、けっこう面白く聴くことができます。
通販で入門用ライブラリを提供するシリーズとしては良い出来と思います。
しかし録音がイマイチなのが玉に瑕。
フル・ステレオですが、左右が切り離されたような初期ステレオ録音みたい。
奥行きもあまりなく、ヘッドホンで聴くと帯域の上下が切られた薄い響き。
当時のステレオ装置に近い当方のサブ・システムのスピーカからは、
それなりの響きが出るので救われています。
バレエのステージ、ダンサーを天井より俯瞰して捉えた粋なモノクロ写真。
チャイコフスキー/バレエ組曲「白鳥の湖」
チャイコフスキー/バレエ組曲「眠りの森の美女」
ワルター・ゲール指揮ローマ歌劇場管弦楽団
PB032238 posted by (C)fronte360
中古レコード店で見つけることのできるコンサートホール盤の中では最右翼、
よく見かけるレコードです。 それだけ売れた、ということでしょう。
指揮しているワルター・ゲール、ジャケットに以下の記載があります。
指揮者のワルター・ゲールは1903年にベルリンに生まれ、シェーンベルクに師事して、ドイツ各地のオーケストラの指揮者をつとめた後、永くイギリスに暮して指揮者、作曲家、音楽学者として活躍しました。
また wiki では以下のように書かれています。
ワルター・ゲールもしくはワルター・ゲーア(Walter Goehr, 1903年5月28日 ベルリン - 1960年12月4日 英国シェフィールド)は、ドイツ出身のユダヤ系作曲家。(中略)指揮者としては、協奏曲における伴奏指揮者として知られたほか、ロシア音楽を中心に国民楽派的な作品を得意とした。また、ラヴェルに先駆けて《展覧会の絵》のオーケストレーションを試みた一人としても知られている。
引用が長くなりましたが、ベテランらしく聴かせ上手な演奏だと思います。
特に「白鳥の湖」ではソロ楽器を浮かび上がらるなど聴いていて楽しく、
楽譜にも手を入れているのでしょうか、けっこう面白く聴くことができます。
通販で入門用ライブラリを提供するシリーズとしては良い出来と思います。
しかし録音がイマイチなのが玉に瑕。
フル・ステレオですが、左右が切り離されたような初期ステレオ録音みたい。
奥行きもあまりなく、ヘッドホンで聴くと帯域の上下が切られた薄い響き。
当時のステレオ装置に近い当方のサブ・システムのスピーカからは、
それなりの響きが出るので救われています。
2012年11月15日
フリードリッヒ・グルダ、シューベルト/即興曲集、楽興の時
ステレオ・サブ・システム稼動記念、コンサートホール・ソサエティ盤大会(26)
庭園でしょうか、小さな滝が連なっている綺麗なカラー写真です。
シューベルト/即興曲 作品90 第1〜4番
シューベルト/楽興の時 作品94 第1〜6番
フリードリッヒ・グルダ(p)
PB032237 posted by (C)fronte360
1930年ウィーン生まれのグルダ、同じくウィーンで生涯を送ったシューベルト、
そのシューベルトの即興曲集、楽興の時を弾いたこのレコードですが、
グルダの死後、EMIより最後の録音として発売されたCDと同じ演奏とのこと。
グルダは晩年プロダクション会社を設立、セルフ・プロデュースでCDを製作し、
オーストリアのショップでしか販売していなかったものを東芝EMIが権利を獲得、
2001年5月16日に日本で青いジャケットにて売されたCDに収録されているのは、
コンサートホールの音源であったようです。
もとよりピアノ曲については不案内で、演奏の良し悪しを云々できませんが、
とても真摯に曲と対峙しているであろうことは、なんとなくですが、
判るような感じ。
今回のために何度も繰り返し聴いていますけれど、飽きのこない演奏であり、
聴けば聴くほどに自然と身体に染み入ってくるようです。
録音はシンクロ・ステレオ。 ダイナミックレンジや奥行きもきちんと取れて、
コンサートホール盤としては上質な録音の部類に入ります。
庭園でしょうか、小さな滝が連なっている綺麗なカラー写真です。
シューベルト/即興曲 作品90 第1〜4番
シューベルト/楽興の時 作品94 第1〜6番
フリードリッヒ・グルダ(p)
PB032237 posted by (C)fronte360
1930年ウィーン生まれのグルダ、同じくウィーンで生涯を送ったシューベルト、
そのシューベルトの即興曲集、楽興の時を弾いたこのレコードですが、
グルダの死後、EMIより最後の録音として発売されたCDと同じ演奏とのこと。
グルダは晩年プロダクション会社を設立、セルフ・プロデュースでCDを製作し、
オーストリアのショップでしか販売していなかったものを東芝EMIが権利を獲得、
2001年5月16日に日本で青いジャケットにて売されたCDに収録されているのは、
コンサートホールの音源であったようです。
もとよりピアノ曲については不案内で、演奏の良し悪しを云々できませんが、
とても真摯に曲と対峙しているであろうことは、なんとなくですが、
判るような感じ。
今回のために何度も繰り返し聴いていますけれど、飽きのこない演奏であり、
聴けば聴くほどに自然と身体に染み入ってくるようです。
録音はシンクロ・ステレオ。 ダイナミックレンジや奥行きもきちんと取れて、
コンサートホール盤としては上質な録音の部類に入ります。
2012年11月12日
ピエール・コロンボ、モーツァルト/レクイエム K.626
ステレオ・サブ・システム稼動記念、コンサートホール・ソサエティ盤大会(25)
シックな深緑色の文字のみのデザイン、コンサートホール盤では珍しい意匠。
モーツァルト/レクイエム K.626
ヒーザー・ハーパー(S)、ルート・ヘッセ(A)
トーマス・ペイジ(T)、キート・エンゲン(S)
ピエール・コロンボ指揮 ウィーン・オペラ座管弦楽団、ウィーン室内合唱団
PA272229 posted by (C)fronte360
ピエール・コロンボ、ネット検索で調べてみました。
1914年スイス生れ、バーゼル音楽院で学び、ヘルマン・シェルヘンに師事。
スイス・ロマンド管弦楽団ではアンセルメの助手もしていたとのこと。
1950年代には自身の合唱団シャンド・ジュネーブを設立しているそうです。
さてこのレクイエムの演奏ですが、なかなかに感動的であります。
直裁的な表現でぐいぐいと曲を推進させてゆきますが、経歴にもあるとおり、
コロンボの指揮のもと合唱団を見事にコントール、熱演を聴かせてくれます。
オーケストラも明るめの音色でなかなかの熱演です。
レコード盤のB面、いわゆるジェスマイヤーによる部分さえも手綱を緩めず、
堂々たる演奏となっていて、聴き応え充分。
このような熱演にははなかなかお目(耳)にかかれないと思います。
ベームがウィーン響を振った1956年の録音に近いかもしれません。
(再聴しておらず、なんとなくの印象ですけれど)
独唱陣も好調で粒が揃っていますがソプラノのハーパーが頭一つ抜けている?
ベネディクトゥスを聴いていると、ソロの皆さん熱い声で甲乙つけがたい感じ。
しっかりとしたステレオ録音。 ややダンゴ状態っぽい感じもしますけど、
コンサートホール・ソサエティ盤としては良いのではないでしょうか。
シックな深緑色の文字のみのデザイン、コンサートホール盤では珍しい意匠。
モーツァルト/レクイエム K.626
ヒーザー・ハーパー(S)、ルート・ヘッセ(A)
トーマス・ペイジ(T)、キート・エンゲン(S)
ピエール・コロンボ指揮 ウィーン・オペラ座管弦楽団、ウィーン室内合唱団
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ピエール・コロンボ、ネット検索で調べてみました。
1914年スイス生れ、バーゼル音楽院で学び、ヘルマン・シェルヘンに師事。
スイス・ロマンド管弦楽団ではアンセルメの助手もしていたとのこと。
1950年代には自身の合唱団シャンド・ジュネーブを設立しているそうです。
さてこのレクイエムの演奏ですが、なかなかに感動的であります。
直裁的な表現でぐいぐいと曲を推進させてゆきますが、経歴にもあるとおり、
コロンボの指揮のもと合唱団を見事にコントール、熱演を聴かせてくれます。
オーケストラも明るめの音色でなかなかの熱演です。
レコード盤のB面、いわゆるジェスマイヤーによる部分さえも手綱を緩めず、
堂々たる演奏となっていて、聴き応え充分。
このような熱演にははなかなかお目(耳)にかかれないと思います。
ベームがウィーン響を振った1956年の録音に近いかもしれません。
(再聴しておらず、なんとなくの印象ですけれど)
独唱陣も好調で粒が揃っていますがソプラノのハーパーが頭一つ抜けている?
ベネディクトゥスを聴いていると、ソロの皆さん熱い声で甲乙つけがたい感じ。
しっかりとしたステレオ録音。 ややダンゴ状態っぽい感じもしますけど、
コンサートホール・ソサエティ盤としては良いのではないでしょうか。
2012年11月10日
ヨーゼフ・クリップス、ヨハン・シュトラウス名曲集
ステレオ・サブ・システム稼動記念、コンサートホール・ソサエティ盤大会(24)
赤地に描かれた貴婦人のドレスにレース生地をあしらったお洒落なデザイン。
美しく青きドナウ < ヨハン・シュトラウス名曲集 >
円舞曲「美しく青きドナウ」、魔弾のポルカ、歌劇「こうもり」序曲、
皇帝円舞曲、歌劇「ジプシー男爵」入場行進曲、歌劇「山猫」序曲
ヨーゼフ・クリップス指揮 ウィーン音楽祭管弦楽団
PA272134 posted by (C)fronte360
ナチス政権に協力しなかったので、1945年の終戦後すぐにウィーン楽壇に復帰。
戦後第1回となるウィーンフィルのニューイヤーコンサートを指揮するなど、
混乱期のウィーン楽壇の復興に尽くしたクリップスですが、
若手の台頭によって次第にウィーンの活動が減ってしまいました。
生粋のウィーン生まれ(1902年生)、このレコードでもその特質が満載です。
響きの角をとった優美なシュトラウスの音楽は、常に自然体。
皇帝円舞曲など聴き進んでゆくうちに自然と高揚してゆく自分がいます。
ステレオのヴォリュームを上げても騒々しく感じることはありませんし、
逆にヴォリュームを絞って聴いていても、すっーと旋律が身体に入ってきます。
余計な講釈は抜きにして、音楽を味わうのに良いアルバムです。
通販で入門用ライブラリを提供するこのシリーズにはうってつけの盤でしょう。
モノラル録音盤ですが、明瞭でそこそこ音の深みもあって聴きやすい録音。
解説にはクリップスがバッファロー・フィルの常任指揮者と書かれてあり、
1963年以前の録音と考えてよいと思います。
赤地に描かれた貴婦人のドレスにレース生地をあしらったお洒落なデザイン。
美しく青きドナウ < ヨハン・シュトラウス名曲集 >
円舞曲「美しく青きドナウ」、魔弾のポルカ、歌劇「こうもり」序曲、
皇帝円舞曲、歌劇「ジプシー男爵」入場行進曲、歌劇「山猫」序曲
ヨーゼフ・クリップス指揮 ウィーン音楽祭管弦楽団
PA272134 posted by (C)fronte360
ナチス政権に協力しなかったので、1945年の終戦後すぐにウィーン楽壇に復帰。
戦後第1回となるウィーンフィルのニューイヤーコンサートを指揮するなど、
混乱期のウィーン楽壇の復興に尽くしたクリップスですが、
若手の台頭によって次第にウィーンの活動が減ってしまいました。
生粋のウィーン生まれ(1902年生)、このレコードでもその特質が満載です。
響きの角をとった優美なシュトラウスの音楽は、常に自然体。
皇帝円舞曲など聴き進んでゆくうちに自然と高揚してゆく自分がいます。
ステレオのヴォリュームを上げても騒々しく感じることはありませんし、
逆にヴォリュームを絞って聴いていても、すっーと旋律が身体に入ってきます。
余計な講釈は抜きにして、音楽を味わうのに良いアルバムです。
通販で入門用ライブラリを提供するこのシリーズにはうってつけの盤でしょう。
モノラル録音盤ですが、明瞭でそこそこ音の深みもあって聴きやすい録音。
解説にはクリップスがバッファロー・フィルの常任指揮者と書かれてあり、
1963年以前の録音と考えてよいと思います。
2012年11月08日
リリー・クラウス、ベートーヴェン/ピアノ協奏曲第3番
ステレオ・サブ・システム稼動記念、コンサートホール・ソサエティ盤大会(23)
モノクロ写真で黒バックでの馬の彫刻にBEETHOVENの文字が金字、シックです。
ベートーヴェン/ピアノ協奏曲第3番 ハ短調 作品37
ベートーヴェン/ロンド 変ホ長調(ピアノと管弦楽のための)-*
リリー・クラウス(p)
ジャンフランコ・リヴォリ指揮 アムステルダム・フィルハーモニー管弦楽団
ヴィクトル・デサルツァンス指揮 ウィーン国立歌劇場管弦楽団 -*
PA272133 posted by (C)fronte360
リリー・クラウスの硬質なタッチで奏でられたベートーヴェンの第3番、
第1楽章のカデンツァや、第2楽章で彼女らしさが味わえるでしょうか。
第3楽章もスタッカート気味に駆けるリリーが魅力的ではありますが、
ややせわしない感じかしら。
オーケストラは奮闘していると思いますが、やや几帳面な感じ、
丁寧につけているけれど、もう少し情感あってもいいかな、と思います。
なお「アムステルダム・フィルハーモニー管弦楽団」と書かれていますが、
ジャケット写真では Amsterdam Philharmonic Society Orchestra 表記。
ロンド 変ホ長調、ピアノ協奏曲第2番の終楽章として書かれたロンドらしく、
お蔵入りさせたのをベートーヴェンの死後、弟子のチェルニーが完成させた、
そんな曲であると解説に書かれています(解説・大宮真琴)。
初期ベートーヴェンらしい愛らしさのある中間部というのでしょうか、
優しい表情のリリーの演奏とも合っていて、佳演であると思います。
録音は、ステレオ録音盤も存在しますが、手元のはモノラル盤。
強音になると歪みっぽくなるようで、コンサートホール盤らしい録音、
そう言って良いかもしれません。
モノクロ写真で黒バックでの馬の彫刻にBEETHOVENの文字が金字、シックです。
ベートーヴェン/ピアノ協奏曲第3番 ハ短調 作品37
ベートーヴェン/ロンド 変ホ長調(ピアノと管弦楽のための)-*
リリー・クラウス(p)
ジャンフランコ・リヴォリ指揮 アムステルダム・フィルハーモニー管弦楽団
ヴィクトル・デサルツァンス指揮 ウィーン国立歌劇場管弦楽団 -*
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リリー・クラウスの硬質なタッチで奏でられたベートーヴェンの第3番、
第1楽章のカデンツァや、第2楽章で彼女らしさが味わえるでしょうか。
第3楽章もスタッカート気味に駆けるリリーが魅力的ではありますが、
ややせわしない感じかしら。
オーケストラは奮闘していると思いますが、やや几帳面な感じ、
丁寧につけているけれど、もう少し情感あってもいいかな、と思います。
なお「アムステルダム・フィルハーモニー管弦楽団」と書かれていますが、
ジャケット写真では Amsterdam Philharmonic Society Orchestra 表記。
ロンド 変ホ長調、ピアノ協奏曲第2番の終楽章として書かれたロンドらしく、
お蔵入りさせたのをベートーヴェンの死後、弟子のチェルニーが完成させた、
そんな曲であると解説に書かれています(解説・大宮真琴)。
初期ベートーヴェンらしい愛らしさのある中間部というのでしょうか、
優しい表情のリリーの演奏とも合っていて、佳演であると思います。
録音は、ステレオ録音盤も存在しますが、手元のはモノラル盤。
強音になると歪みっぽくなるようで、コンサートホール盤らしい録音、
そう言って良いかもしれません。
2012年11月04日
ロリン・マゼール、マーラー/交響曲第4番
ステレオ・サブ・システム稼動記念、コンサートホール・ソサエティ盤大会。
寓意画でしょうか、マーラーの角笛交響曲にふさわしいジャケットです。
マーラー/交響曲第4番 ト長調
ヒーザー・ハーパー(S)
ロリン・マゼール指揮 ベルリン放送交響楽団
PA272132 posted by (C)fronte360
若かりしロリン・マゼールが指揮するマーラーの交響曲第4番、
通販で入門用ライブラリを提供するコンサートホール・ソサエティにて、
これを初めて見つけた時には、驚きました。
そして、針を下ろしてみて、演奏も素晴らしいのに2度驚きました。
オーケストラを雄弁に歌わせていて、ホルンやフルートの牧歌的な歌も魅力、
ボリューム感のある演奏がパワフルでもあり、ロマンティックでもあります。
バトンテクニックに任せてオーケストラをぐいぐいと引っ張るのではなく、
内声部もしっかりと歌い、主旋律と副旋律との会話・対比なども納得できて、
オーケストラから共感を持って演奏されていると感じます。
指揮者とオーケストラでマーラーの音楽を造り上げている、そんな感じ。
好きな演奏です。
ヒーザー・ハーパー(Heather Harper)、ヘザ・ハーパーが一般的でしょうか、
北アイルランド・ベルファスト出身のソプラノ歌手。
第4楽章のソロをしっかりと歌っていてなかなか良いと思いますけれど、
もう少し柔らかさがあったら、そんな感じでしょうか。 悪くありませんが。
録音が素晴らしくて、やや平板ながら奥行きも捉えられていますし、
内声部もくっきりと浮かび上がってきて、録音に関する不満もありません。
「ノイマン SX-68 カッター・ヘッド使用」 1970年前後の録音でしょうか。
寓意画でしょうか、マーラーの角笛交響曲にふさわしいジャケットです。
マーラー/交響曲第4番 ト長調
ヒーザー・ハーパー(S)
ロリン・マゼール指揮 ベルリン放送交響楽団
PA272132 posted by (C)fronte360
若かりしロリン・マゼールが指揮するマーラーの交響曲第4番、
通販で入門用ライブラリを提供するコンサートホール・ソサエティにて、
これを初めて見つけた時には、驚きました。
そして、針を下ろしてみて、演奏も素晴らしいのに2度驚きました。
オーケストラを雄弁に歌わせていて、ホルンやフルートの牧歌的な歌も魅力、
ボリューム感のある演奏がパワフルでもあり、ロマンティックでもあります。
バトンテクニックに任せてオーケストラをぐいぐいと引っ張るのではなく、
内声部もしっかりと歌い、主旋律と副旋律との会話・対比なども納得できて、
オーケストラから共感を持って演奏されていると感じます。
指揮者とオーケストラでマーラーの音楽を造り上げている、そんな感じ。
好きな演奏です。
ヒーザー・ハーパー(Heather Harper)、ヘザ・ハーパーが一般的でしょうか、
北アイルランド・ベルファスト出身のソプラノ歌手。
第4楽章のソロをしっかりと歌っていてなかなか良いと思いますけれど、
もう少し柔らかさがあったら、そんな感じでしょうか。 悪くありませんが。
録音が素晴らしくて、やや平板ながら奥行きも捉えられていますし、
内声部もくっきりと浮かび上がってきて、録音に関する不満もありません。
「ノイマン SX-68 カッター・ヘッド使用」 1970年前後の録音でしょうか。
2012年11月02日
フリードリッヒ・グルダ、モーツァルト/ピアノ協奏曲第21・27番
ステレオ・サブ・システム稼動記念、コンサートホール・ソサエティ盤大会。
青空のもとで咲く黄色いクロッカスでしょうか、鮮やかな写真。
モーツァルト/ピアノ協奏曲第21番 ハ長調 K.467
モーツァルト/ピアノ協奏曲第27番 変ロ長調 K.595
フリードリッヒ・グルダ(p)
ハンス・スワロフスキー指揮 ウィーン国立歌劇場管弦楽団
PA262131 posted by (C)fronte360
調べてみると、1963年6月6日録音とのこと。 グルダ32歳頃の録音です。
後年アバド/ウィーンフィルやアーノンクール/ACOとも録音していますが、
ここでのモーツァルトの協奏曲はとても変わった演奏をしています。
オーケストラによる呈示部より、ピアノが通奏低音部分を弾き始めて、
そしてピアノが登場したあと、カデンツァを弾いているのに驚かされます。
装飾音を付けるなどアドリブ的な要素が満載、終始ピアノの音がする演奏です。
モーツァルトが生前、予約演奏会で新作を披露していたであろう時、
モーツァルトがこの演奏と同様、終始ピアノを弾きながら指揮をしていた、
そのように聞いたこともあります。
また誰の演奏か忘れましたが、こんな演奏をテレビで見たこともあります。
さて、ここでのグルダ、とても楽しそうに演奏しているようで、
特に第21番がハジけている感じ、新しいモーツァルトを聴くみたい。
第27番のカデンツァは、モーツァルトのものに多少手を入れている程度で、
さほど違和感は感じません(でもフレーズの最後に遊んだりしていますけれど)。
通販で入門用ライブラリを提供するものとしては、かなりの異色盤でしょう。
録音年代は上質なステレオ録音で「ノイマン SX-74 カッター・ヘッド使用」。
キレはありますが、音がややダンゴのようにどの楽器も前に出てくるようで、
あまり奥行きが感じられない? これは当サブシステムの問題かもしれません。
青空のもとで咲く黄色いクロッカスでしょうか、鮮やかな写真。
モーツァルト/ピアノ協奏曲第21番 ハ長調 K.467
モーツァルト/ピアノ協奏曲第27番 変ロ長調 K.595
フリードリッヒ・グルダ(p)
ハンス・スワロフスキー指揮 ウィーン国立歌劇場管弦楽団
PA262131 posted by (C)fronte360
調べてみると、1963年6月6日録音とのこと。 グルダ32歳頃の録音です。
後年アバド/ウィーンフィルやアーノンクール/ACOとも録音していますが、
ここでのモーツァルトの協奏曲はとても変わった演奏をしています。
オーケストラによる呈示部より、ピアノが通奏低音部分を弾き始めて、
そしてピアノが登場したあと、カデンツァを弾いているのに驚かされます。
装飾音を付けるなどアドリブ的な要素が満載、終始ピアノの音がする演奏です。
モーツァルトが生前、予約演奏会で新作を披露していたであろう時、
モーツァルトがこの演奏と同様、終始ピアノを弾きながら指揮をしていた、
そのように聞いたこともあります。
また誰の演奏か忘れましたが、こんな演奏をテレビで見たこともあります。
さて、ここでのグルダ、とても楽しそうに演奏しているようで、
特に第21番がハジけている感じ、新しいモーツァルトを聴くみたい。
第27番のカデンツァは、モーツァルトのものに多少手を入れている程度で、
さほど違和感は感じません(でもフレーズの最後に遊んだりしていますけれど)。
通販で入門用ライブラリを提供するものとしては、かなりの異色盤でしょう。
録音年代は上質なステレオ録音で「ノイマン SX-74 カッター・ヘッド使用」。
キレはありますが、音がややダンゴのようにどの楽器も前に出てくるようで、
あまり奥行きが感じられない? これは当サブシステムの問題かもしれません。
2012年10月31日
クリスティアーヌ・ジャコテ、J.S.バッハ/ゴールドベルク変奏曲
ステレオ・サブ・システム稼動記念、コンサートホール・ソサエティ盤大会。
ハープシコード?、ヴァージナルではないかと思われるカラー写真。
J.S.バッハ/ゴールドベルク変奏曲
クリスティアーヌ・ジャコテ(hpsi)
PA202127 posted by (C)fronte360
レコード番号 CHJ-30036 この時代になるとジャケットデザインが落ちます。
ジャケットの魅力で集めていると、ちょっと魅力が乏しくなってしまいます。
ジャコテによるゴールドベルク変奏曲は、PLIZ のCDにもあるため、
収録時間を確認すると、CDは43:36、本レコードは57:45となっていました。
しかし繰り返しをカットされると・・・この程度の違いは出るかもしれません。
聴き比べてみると
冒頭のアリア、ゆったりとした歌い出しでしみじみと聴かせるのは両者同じ。
ますますもって判らなくなってきましたけれど、本レコードの演奏の方が、
時間がかかっているからかな、じっくりと聴かせてくれるようです。
うまく違いを見つけることは難しく、時間以外に見出せないといった感じ。
CDは演奏時間が短いものの、どこかまどろっこしさも感じますし、
レコードはゆったりしているものの推進力があるように感じる、そんな程度かな。
ただし同じ装置(アンプ)でも、CDをかけているDVDプレーヤの値段って、
レコードをかけているカートリッジの値段の半分以下やしね・・・
とにかく、こんな録音もありました、ということで(今回は内容なし)
ハープシコード?、ヴァージナルではないかと思われるカラー写真。
J.S.バッハ/ゴールドベルク変奏曲
クリスティアーヌ・ジャコテ(hpsi)
PA202127 posted by (C)fronte360
レコード番号 CHJ-30036 この時代になるとジャケットデザインが落ちます。
ジャケットの魅力で集めていると、ちょっと魅力が乏しくなってしまいます。
ジャコテによるゴールドベルク変奏曲は、PLIZ のCDにもあるため、
収録時間を確認すると、CDは43:36、本レコードは57:45となっていました。
しかし繰り返しをカットされると・・・この程度の違いは出るかもしれません。
聴き比べてみると
冒頭のアリア、ゆったりとした歌い出しでしみじみと聴かせるのは両者同じ。
ますますもって判らなくなってきましたけれど、本レコードの演奏の方が、
時間がかかっているからかな、じっくりと聴かせてくれるようです。
うまく違いを見つけることは難しく、時間以外に見出せないといった感じ。
CDは演奏時間が短いものの、どこかまどろっこしさも感じますし、
レコードはゆったりしているものの推進力があるように感じる、そんな程度かな。
ただし同じ装置(アンプ)でも、CDをかけているDVDプレーヤの値段って、
レコードをかけているカートリッジの値段の半分以下やしね・・・
とにかく、こんな録音もありました、ということで(今回は内容なし)