2013年12月22日

テルツ少年合唱団、カール・オルフ/クリスマス物語

今朝もクリスマスが近いのでクリスマスにちなんだレコードを。
ドイツ・ハルモニア・ムンディより「クリスマス物語」、愛らしい作品です。

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「クリスマス物語」
  台本:カール・オルフ
  作曲:グルニト・ケートマン
  台詞:ザルツブルク・ヒルテンブートベ、トビ・ライザー
  独唱・重唱・合唱:テルツ少年合唱団
  (合唱指揮:ゲルハルト・シュミット・ガーデン)
  [器楽合奏] ブロックフレーテ、クルムホルン、ゾルドゥン、
        ヴィオラ・ダ・ガンバ、コントラバス、トライアングル、
        リュート、グロッケンシュピール、シロフォン、
        トムトム、タンバリン、大太鼓、ティムパニ、シンバル
  総指揮:カール・オルフ

Side A
 序曲
 牧場の羊飼いたち
 パストラーレ(羊飼いたちの音楽)
 お告げ
 グロリア(栄光)
 羊飼いたちの対話
 羊飼いたちの行進

Sise B
 かいば桶の前で
 ほめたたえよう
 幼な児のゆりかご
 聖なる3人の博士の行進
 表敬 〜 モール人 〜 盛大なお辞儀 〜 聖なる3人の博士の退去
 おやすみ、イエスさま
 グロリア(栄光)

カール・オルフの業績には純芸術的な面と、児童の教育音楽の2面があり、
この「クリスマス物語」は後者、シュールヴェルク(Schulwerk)と呼ばれる
教育音楽で、子供の音楽教育のために作られた作品です。

作曲はグニルト・ケートマン女史、ザルツブルグ・モーツァルテウム音楽院の
オルフ児童音楽研究所で50年以上にわたって助手を務めたオルフの片腕
とも言える方でしょう。

「グロリア(栄光)」では打楽器が使われ、「羊飼いたちの行進」では
笛によるメロディなど、「カルミナ・ブラーナ」も連想させますが、
懐古的、原始的、リズムの反復など平易で楽しい音楽です。

台本はオルフの故郷バイエルン(バヴァリア地方)の方言で書かれていて、
打楽器群と古楽器による小アンサンブルとテルツ少年合唱団によって、
キリスト生誕が描かれています。
クリスマスの聖劇を観られた方ならば曲の構成で想像がつくと思います。

もともとは放送音楽劇として1948年のクリスマスにバイエルンで初放送、
このレコードでも、犬や羊の鳴き声や風などの効果音が入っていて
楽しい音楽劇の雰囲気がよく出ていますね。


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2013年12月21日

シューリヒト/VPO、ブルックナー/交響曲第9番

今年はいつもの冬よりも寒く感じますね。
学生時代をすごした帯広とは比べ物はなりませんけれども、
この冬はスカっと晴れることも少なく(帯広はスカっと晴天で氷点下20度)、
実際の気温以上に寒く感じてしまいます。

身体もロートル化して耐寒力も落ちているのかもしれませんが、
脳みそもロートル化しているので、先週に続いて今週も同じ行動パターン。
ステレオメインシステムの部屋の雨戸も閉め切り、ヴォリュームを上げ、
音楽鑑賞としていますが、今日もブルックナーの交響曲第9番。

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ブルックナー/交響曲第9番ニ短調(原典版)
 カール・シューリヒト指揮 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

最初に買ったブル9のレコードで、世評の高い演奏ですけれども、
ブルックナーのどこが良いかが解らず(今でも解っていないと思いますが)
咆哮する金管とオケが、まるで怪獣映画でゴジラとかが登場するときの音楽・・
そんなふうにしか思えなかったことを白状します。

大阪シンフォニカーの演奏会(本名徹二指揮)でロマンティックの実演を聴き、
随分と印象が変わって、アマオケなどでも4、6、7番などを聴く機会があり、
徐々に変わってきたみたいです。

さてこのシューリヒトのブル9、今更自分が述べることもありませんが、
キリッと引き締まった表現が実に現代的。 1961年録音ですけれど。
しかも綺麗に纏めただけではない奥行きの深さも感じさせるのが素晴しく、
確かに名演の誉れ高い演奏であるとしみじみと感じます。

ブルックナーの交響曲をボォ〜と聴いていると、疲れが癒える・・・

今度はシューリヒトがハーグフィルを振った第7番を出してきましたが、
それはまた別の機会にでも・・・

今年の年末はブルックナーがマイブームみたい。



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古いドイツのクリスマス音楽

昨日は年内最後の事務所移転定例会、なんとか大きなヤマを越えたみたい、
でも今度は年明け早々に稟議起案という大仕事が見えてもきました。
1億円を超える稟議、サラリーマン生活では滅多無い経験となるでしょうが、
ともかく今週もまたぐったりと疲れて帰宅、ようやく週末に突入しました。

気がつけば年末、クリスマスなのでクリスマスにちなんだレコードを。
ドイツ・ハルモニア・ムンディより「古いドイツのクリスマス音楽」

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古いドイツのクリスマス音楽

Side A
 J.エッカルト/山を越えてマリアが行く
 J.ヴァルター/たたえさせたまえ、イエス・キリスト
 A.ロイスナー/われらにきょうひとりのみどり児生れり
 A.グルペルツハイマー/高き空よりわれは来たれり
            (讃美歌101番「いずこの家にも」)
 A.シュリック/やさしいマリア

Side B
 M.プレートリウス/楽しい喜びの歌声で
            (讃美歌102番「もろびと声あげ」)
 B.ゲジーウス/キリストをほめたたえんかな
 M.プレトリーウス/東方のはるかな国より
 B.ゲジーウス/ひとり子ベツレヘムに生れたまえり
 M.プレトリーウス/ひとり子ベツレヘムに生れたまえり
 M.プレトリーウス/エサイの根より (讃美歌96番)

  エリー・アメリンク(S)、ベルンハルト・ミヒャエリス(MS)
  ハンス・ウルリッヒ・ミールシュ(T)、バリー・マクダニエル(Br)
  ハンス・マルティン=リンデ(Br,bf,クルムホルン)
  イルゼ・ブリックス・マイネルト(ヴィオラ・ダ・ブラッチョ)
  ウルリッヒ・コッホ(ヴィオラ・ダ・ブラッチョ)
  ヨハネス・コッホ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
  ヴァルター・ゲルヴィッヒ(リュート)

服部幸三さんの解説によると、
ドイツではジングル・ベルやホワイト・クリスマスなどの新しい歌は歌わず、
せいぜいグルーバー(1787〜1868)の「きよしこの夜」ぐらいで、
彼らが歌うのは、中世以来歌い継がれてきた、16〜17世紀の作曲家たちの
心をこめて和声や対位法の花ぶさを編みかけた歌であると書かれています。

素朴で美しく、謙虚な喜びと善意に満ちた歌がこのレコードに収録されていて
お気に入りのレコードでもあります。

なかでもエリー・アメリンクの歌声がとても綺麗に響いて消えてゆき、
天使の歌声とはちょっと大げさかもしれませんけれど・・・
素適な声に魅入ってしまいます。




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2013年12月14日

カラヤン/BPO,ブルックナー/交響曲第9番

冷え込んできましたね、奈良の今朝の最低気温は−0.8度でした。
大阪の最低気温が4.1度なんで、5度ほど違ってます。 奈良は寒い!!
明日朝もまた氷点下なんでしょう・・・寒いぜ!!!

日も暮れ、ステレオメインシステムの部屋の雨戸も閉め切ったので、
ちょっとヴォリュームを上げて音楽鑑賞としましょう。

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ブルックナー/交響曲第9番ニ短調(原典版)
 ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団

サブスピーカーをサブシステムに持っていったので見た目スッキリしましたが
音もまたスッキリしすぎ。。。いえいえ、これがカラヤンの真骨頂。
思い入れなどなく、ひたすら音の美しさを追求してゆくブルックナーですね。

このところ仕事が慌しいこともあるせいか、
メモリプレーヤで通勤時間に聴く音楽もブルックナーになっていたりします。
ヴァント/北ドイツ放送響なのですけれど。

ブルックナーが一般に世間に受け入れられるようになったのは、第2次大戦後。
敗戦で打ちひしがれたドイツ国民が、繰り返しの多いこの曲をボォ〜と聴き、
癒されていたからなのだと・・・ そんな話を聞いたことがあります。

当方も疲れ気味だったので、ブルックナーの交響曲をボォ〜と聴いていると、
確かに効果あったみたいですね、催眠効果、もありますけれどね。

しかしこのカラヤンのレコード、第1楽章を聴きましたけど、
華やかなのはいいけれど、ヴァイオリンが上滑り??
いまいち落着きません。 元気すぎな感じ・・・

思い立って、カートリッジをオーディオテクニカ AT150Ea/G より
オルトフォン MC-100 に換装しましたが、艶やかなヴァイオリンになりました。

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これで落ち着いて・・・というか、結局のところ第1楽章を2回も聴き、
アナログ・オーディオの楽しさでヘンに覚醒してしまったみたい。
ああ、またカートリッジが欲しくなってきたなぁ。


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2013年12月08日

テルツ少年合唱団、J.S.バッハ/クリスマス・オラトリオ

12月になってから仕事が佳境となり、慌しくてくたくたですけれど、
昨日は義父の法事で京都へ行き、一度奈良の自宅に戻ってから大阪の実家へ。
電車の中では常に居眠り状態ですね。 あと一息頑張りましょう。

さて休日朝の音楽鑑賞、12月になったので、昨日より聴いているのは・・・
テルツ少年合唱団が独唱も合唱も歌いあげてドイツ・レコード賞を受賞した
バッハのクリスマス・オラトリオ全曲盤

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PC085697 posted by (C)fronte360

J.S.クリスマス・オラトリオ BWV.248
 ハンス・ブッフヒール(S:御使、テルツ少年合唱団員)
 アンドレアス・シュタイン(A、テルツ少年合唱団員)
 テオ・アルトマイヤー(T:福音史家)
 バリー・マクダニエル(Br)
 フランツ・ドルファー(org)
 合唱:テルツ少年合唱団
 管弦楽:コレギウム・アウレウム合奏団
 指揮:ゲルハルト・シュミット=ガーデン

LPレコード3枚にわたる大作で、以下の構成となっています。

 第1部−降誕節第1祝日(12月25日)用カンタータ
 第2部−降誕節第2祝日(12月26日)用カンタータ
 第3部−降誕節第3祝日(12月27日)用カンタータ
 第4部−新年(キリストの割礼と命名記念日)用カンタータ
 第5部−新年後日曜日用カンタータ(ただし1月2日〜5日間の日曜日に限る)
 第6部−顕現節(1月6日)用カンタータ

それぞれに25分から30分、10曲程度の曲より構成されていて、
さすがに一気に全曲を聴くのは本旨でなく、また体力的にも無理で、
昨日は第2部の途中まで、今日はその続きを聴いていて今は第4部の始まり。

シュミット=ガーデン率いるテルツ少年合唱団がいいですね。
行ったことはないですけれどドイツの伝統的で素朴なクリスマス音楽。
古式にのり女声を使わず、ソプラノ、アルトのパートを歌うテルツ少年団員、
ソロも安定して、少年特有の透明感があって清澄な雰囲気を醸し出します。

管弦楽も絞り込まれ、オリジナル楽器の響きもまた華美には響かず、
ほのぼのとした感じもして、ドイツ伝統のクリスマス。
今日は第4部まで、続きはまた今度にしましょう。


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2013年12月01日

クルト・トーマス、J.S.バッハ/カンタータ第23番、第159番

12月、カレンダーもあと1枚になりました。
奈良は 7:10現在、気温1.4℃となって、ここが最低気温でしょう。

昨日より気温が1.3℃高いこともありますが、昨日は部屋を少し整理し、
カーペットを敷いたこともあって、ちょっと過ごしやすくなりました。

今朝も先日の高知旅行で捕獲したレコードをサードシステムで聴いています。
部屋整理で出てきたエレキングとキャタピーもちょっとだけ写ってます。

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PC015688 posted by (C)fronte360

J.S.バッハ/カンタータ第23番「汝まことの神にしてダビデの子よ」BWV23
J.S.バッハ/カンタータ第159番「見よ、われらエルサレムにのぼる」BWV159
 ウルズラ・ブッケル(S)、エーファ・ボルネマン(A)
 ヨハネス・ヘフリーン(T)、ヤーコプ・シュテンプフリ(B)
  クルト・トーマス指揮ドイツ・バッハ・ゾリステン、フランクフルト聖歌隊

ドイツ・バッハ・ゾリステンと聞くと、ヘルムート・ヴィンシャーマン、
その名前が出てきますが、ここでもオーボエを吹いて参加しています。
1962年2月フランクフルト・アン・マイン市ドイッチェ・バンク大広間での録音、
まだ指揮者として活動する前の録音でしょうか。 それはさておき・・・

第23番のカンタータ、オーボエ2本とファゴットのトリオで主題が呈示、
ソプラノとアルトの二重唱が重ね合わさったり分奏、荘重さに華やかさがあり、
歌詞やこの曲が本来持っている意味とは別に純音楽的に楽しめます。

第159番のカンタータでは、通奏低音のコントラバスにのってまずバスが歌い、
続いてアルトが歌う厳かな感じ。 全体としてもソプラノを欠いた構成で、
先のカンタータではオーボエのオブリガートが華やかさを添えているのに対し、
この曲では通奏低音のコントラバスや小型オルガンの響きが曲を支えてますね。
どちらかといえば重厚な感じです。

この2曲のカンタータはともに復活祭前第7(エルトミヒ)日曜日のための曲、
この日のあとは華やかな音楽を差し控える断食期となってしまうので、
受難節前に装飾音楽が演奏できる最後の日曜日の礼拝音楽だそうです。

このため来るべき受難日の出来事を望見するような内容とするのが
暗黙の了解事項でもあったようです。

ジャケット解説を読みながら12月最初の休日の朝を過ごしております。
ブログのデザインも変更しましたし、今日もまた冬仕度をいたしましょう。


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2013年11月30日

ルイ・マルティーニ、シャンパルティエ/真夜中のミサ

一気に寒くなりました。
アメダスによると、奈良地方気象台では 7:10現在 0.1℃ であります。
奈良は何度も言うように近畿のチベットみたく、夏は暑く、冬は寒い・・・

このステレオ・サードシステムのある部屋には暖房器具は足温器しかなく、
室温は5℃となっていますが、ONKYO Liverpoll R200 は22日の開腹手術以降、
実に快調に動作してくれていて、嬉しい限りです。

休日朝に恒例となってしまった感のある宗教曲の鑑賞もサードシステムにて、
先日の高知旅行で捕獲したレコードをかけています。

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PB305687 posted by (C)fronte360

シャンパルティエ/真夜中のミサ
 マルタ・アンジェリシ(S)、エディット・セリ(S)
 アンドレ・ムーラン(カウンターT)、ジャン=ジャック・ルージュ(T)
 ジョルジュ・アプドアン(B)、フランス音楽青少年合唱団
  ルイ・マルティーニ指揮パイヤール室内管弦楽団

降誕祭前夜のミサ曲とも呼ばれるそうで、降誕祭前夜=クリスマス・イヴ、
クリスマスの歌・ノエルに基づいて曲が構成されています。
そのノエルも当時のフランスでは誰しも知っているポピュラーなものばかり、
しかも対位法的な処理をされずにそっくりそのまま利用するなどされて、
とても解りやすく聴きやすいのが特長ではないでしょうか。

たとえば第1曲目キリエの冒頭「キリエ・エレイソン(Kyrie eleson)」には
Joseph est bien marie(ヨセフはまことよきひとをめとい)
続く「クリステ・エレイソン(Christe eleson)」には
Or nous bites Marie(時にはマリアはわれらに語っていわく)で、最後に
Une jeune pucelle(若き乙女は)という3曲のノエルが使われているそうで、
この間にオルガンの間奏も入って、親しみやすく牧歌的でもありかつ神秘的。

3曲目のクレードを頂点としたシンメトリカルな構成をとっていて
形式感もしっかりとしていて、単なる流用品で寄せ集めた感はなくて、
ポリフォニックな面もあって聴き応えもあるミサ曲でした。
これはいい買物をしました。


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2013年11月04日

マゼール/FO、R.シュトラウス/ツァラトゥストラはかく語りき

用事があったので、今朝は9時に難波まで行って戻ってきました。
その時はいい天気だったのに、昼過ぎより奈良はまた小雨模様となって・・・
結局また自宅に引篭り状態です。

難波からの帰り、メモリプレーヤで R.シュトラウスのアルプス交響曲を鑑賞、
ルドルフ・ケンペ指揮による名演奏に惹き込まれました。

自宅でもR.シュトラウスって思って、取り出したのがコレ
セラフィム名曲シリーズの青いジャケットを懐かしく感じるのは同世代ですね。

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PB045373 posted by (C)fronte360

R.シュトラウス/交響詩「ツァラトゥストラはかく語りき」Op.30
 ロリン・マゼール指揮 フィルハーモニア管弦楽団

オーケストラをドライブして、まさに音の洪水のような演奏、
1962年録音、マゼールが32歳の時の録音、若々しさが溢れていますね。
R.シュトラウスも32歳のときに「ツァラトゥストラ」を作曲したようで、
若さと若さがぶつかり合っているような感じ。 面白いなぁ。

最新録音にはかないませんけれど、低音もよく入っていますね、
オルガンのドロドロ・・・とか、ゴウゴウと鳴る低弦もよく捉えられていて、
デッカのようなゴージャス感とは違いますが、EMIらしい薄さは感じません。 
聴きやすい録音ですね。

かなり以前、出張帰りに御茶ノ水ディスクユニオンに立ち寄った際、
100円コーナーに入っていて、しかも7割引になっていて、30円でした。
セット物やタダで持って帰って・・・などは別としても、
これが最低価格の単品LPレコードかな。

でも聴き応えあってコストパフォーマンス抜群な1枚です。
某所では6,000円以上の値がついているようです・・・



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2013年11月03日

ディースカウ&デムス、シューマン/詩人の恋

天気も良くないので部屋でごろごろ・・・
本家ホームページにこれまでに行った演奏会感想文を仕込んでいました。
ようやっと6月ぶんが終わりました。

ホームページ更新作業中に聴いていたのが、こちら。
いかにも芸術の秋らしい選曲と自画自賛?

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PB035371 posted by (C)fronte360

シューマン/歌曲集「詩人の恋」Op.48、「リーダークライス」Op.24
 ディートリッヒ・フィッシャー=ディースカウ(Br)
 イェルク・デムス(p)
   1965年5月2〜6日、ベルリン Ufaスタジオ録音

ハイネの詩にシューマンが曲をつけた「詩人の恋」「リーダークライス」
ディースカウの声が若々しいのが印象的です。
大胆ともいえるディースカウの歌唱ですけれど、すっと心に落としてくれる、
見事なテクニックに今更ながら素晴しいな、と思わざるを得ません。

声楽曲はほとんど苦手の部類にあったのですけれど、
寄る年波でしょうね、器楽曲などとともに普通に聴けるようになりました。

エッシェンバッハと組んだ録音はCDで持っていたでしょうか(記憶曖昧)、
調べてまた聞き比べてみたくなってきましたが、そろそろお出かけ準備・・・
しとしとと雨が降っていますけれど。


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ルイ・フレモー、カンプラ/テ・デウム

文化の日
高校生〜浪人時代にはこの日、友人たちと信貴山に登ったものです。
特に意味はなく、8ミリ撮影機やカメラを持って、和気藹々と撮りあって、
休日を楽しんでいたものです。 無邪気に楽しかった時代でした。

今では単なる休日の一部と化し、今朝もまた早朝覚醒となり、
いつものごとく宗教音楽を聴きいて一日が始まりました。

ピエール・ドゥ・ラリューの2種類のレクイエムの聴き比べもしましたが、
今はアンドレ・カンプラのデ・デウム。

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PB035370 posted by (C)fronte360

カンプラ/テ・デウム
 ドゥニーズ・モンタイユ(S)
 アンドレ・マラブレラ(T)、ゲオルク・イェルデン(T)
 ジョルジュ・アブドゥーン(Br)
 シャノワーヌ・アンリ・カルロ(org)
 アンヌ=マリー・ベッケンシュタイナー(hpsi)
  ルイ・フレモー指揮 フィリップ・カイヤール合唱団
  モンテ・カルロ国立歌劇場管弦楽団

テ・デウムは、キリスト教カトリック教会の聖歌の1つで、
Te deum laudamus(われら神であるあなたを讃えん)から唄いだされるため
テ・デウムと呼ばれています。 ブルックナーとかのが有名ですね。

アンドレ・カンプラは、1660年に南仏プロヴァンス生れ、1744年没、
ヴェルサイユ楽派に分類されています。 ドラランドの次の世代・・・
なんて言っても普通のクラシック音楽愛好家には興味ないでしょうね。
宗教音楽の分野ではけっこう有名なほうだと思いますが。

トランペットのファンファーレを伴った合唱より、華やかに始まっているのは、
リュリやシャンパルティエの手法を踏襲したものだそうですね。
解説を斜めに読んでいると、ルイ15世などちょいと世界史の勉強の雰囲気、
高校生〜浪人時代には世界史が好きでアレコレと覚えたものです。
ずいぶんと抜け落ちてしまいましたけれど・・・

そして今では日本史に興味が出てきました。
今日はこれから雨模様となるようですけれど、正倉院展に行くつもりです。
せっかく奈良にいることですし。


posted by fronte360 at 08:27| Comment(0) | TrackBack(0) | 13-LP/CD音楽(Classical) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする