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2014年06月04日

マルシャレク、レハール/喜歌劇「メリー・ウィドウ」

今宵も酔っ払って急きょメンテしたCDプレーヤ(Sony CDP-203)
その動作確認も含めて、懐かしい PILZ音源をかけています。

これはPILZがまじめな稼業をやっていたACANTAレーベルの輸入CD。
喜歌劇の抜粋盤は3枚持ってますけど、今宵はコレ「メリー・ウィドウ」!
原題「Die lustige Witwe」を訳すと「陽気な未亡人」!!

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P6047250 posted by (C)fronte360

フランツ・レハール/喜歌劇「メリー・ウィドウ」
 ハンナ・グラヴァリ:インゲボルグ・ハルシュタイン(S)
 ダニロ・ダニロヴィッチ:ペーター・アレクサンダー(T)
 カミーユ・ド・ロジヨン:ハインツ・ホッペ(T)
 ミルコ・ツェータ:ベンノ・クッシェ(Br)
 ヴァランシエンヌ:ルチア・ポップ(S)
  ギュンター・カルマン合唱団
  フランツ・マルシャレク指揮 グローセス・オペレッタ管弦楽団

「メリー・ウィドウ」は何度か観たことがあって舞台も何となく想像でき、
楽しめるのですが、このCDの演奏自体もなかなかの優れものと思います。
グローセス・オペレッタ管弦楽団は、GROSSES OPERETTEN-ORCHESTER の直訳、
確証ありませんが、ウィーンオペレッタ劇場 = ウィーンフォルクスオーパー
のオケと想定します。

とにかく各歌手が巧く芸達者、聴かせ上手ですね。
(P)1968となっているので、ルチア・ポップなどまだ30歳になる手前かしら、
主役のインゲボルグ・ハルシュタインも32歳かしら「ヴィリアの歌」も清澄、
しかも情感たっぷりに聴かせますね。 これは良いアルバムです。

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2014年06月03日

ホルヴァート、ブルックナー/交響曲第4番「ロマンティック」

日曜夜、酔っ払って急きょメンテしたCDプレーヤ(Sony CDP-203)
その動作確認も含めて、懐かしい PILZ音源をかけています。

まだインターネットが生まれる前、懐かしいパソコン通信時代、
PILZ探検隊として、PILZ音源をせっせと漁っては報告していたものでした。

これは所謂「俗悪PILZ2枚組」のCDではヘンリー・アドルフ指揮による
フィルハーモニア・スラヴォニカによる演奏とされていたものですね。

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P6037249 posted by (C)fronte360

ブルックナー/交響曲第4番「ロマンティック」
  ミラン・ホルヴァート指揮 オーストリア放送交響楽団

オーストリア放送協会の録音を、指揮者でありプロデューサーでもあった
アルフレート・ショルツが買込んで、自演の録音や、アドルフやリッツィオなど
架空の指揮者・オケで売り捌いたものを、PILZが売っていたのですね。

これは、POINT CLASSICS による輸入盤で (C)1994 Point Classics と
書かれていて NIHON AUDIO というところが輸入して販売していた・・・
といっても店頭ワゴン販売品の正体不明CDなんです。

たしか淀屋橋の京阪改札前にあるビルの店頭ワゴンではなかったかと・・・
ま、そんなことはともかく、ホルヴァート指揮によるロマンティック、
肝心な演奏ですが、ちょっと微妙な演奏な気がします。

オケが貧相なのか、冒頭より低域不足気味? キモのホルンも平凡で・・
響きが薄いので、ヴォリュームを上げて、スッキリとした演奏なんですが、
しかし楽章が進むにつれて熱い息吹も感じられるようになってきます。

第3楽章よりエンジンがかかってきた・・・いや、耳が慣れてきただけか??
実演でもよくありますが、放送録音、一発撮りでしょうか、
後半になるほど燃え、勢いで聴かせて、終り良ければすべて良し・・・

でも勢い余るホルヴァートさんにオケが着いてゆけない感もあって
響きが混濁しているような・・・そんな感じかしら?

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2014年06月02日

ディーター・クルツ、シュッツ/マタイ受難曲

高知より戻り、月末締めで1億円を超える支払い処理が始まったものの、
横槍が入っててんやわんやのまま、問題先送りにて週末に突入。

しかも週末はとてつもなく暑い日、土曜午後に熱中症になりかかって、
あわてて屋内に駆け込み、アイスノンで頭を冷やしてくたばってました。

とにかく週初め、ブルーマンデー濃厚な1日を終えました。
昨夜急きょメンテしたCDプレーヤを擁するステレオ・サブシステムで、
聴いているのは懐かしのPILZのCD、VMS(Vienna Master Series)

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P6017246 posted by (C)fronte360

ハインリッヒ・シュッツ/マタイ受難曲 SWV479
   ディーター・クルツ指揮 シュトゥットガルト州立歌劇場合唱団他

今では NAXOS Music Library で楽しむことができ、表記は上記ですが、
CDでは、Wurttembergischer Kammerchor と書かれています。
ヴュルテンブルグ州の室内合唱団でしょうか、州都はシュトゥットガルト、
同一音源と思われます。

CDプレーヤがこのところ不調で、もともと輸入CDがかからなかったのに、
国内盤CDでもかからないものが出てくるようになってました。
このCDは輸入CDながら、最初はかかっていたのですが、
途中より音飛びして、しまいには全くかからなくなってしまいました。

昨夜、酔いにまかせてCDプレーヤ(Sony CDP-203)を開腹して
ピックアップの調整をしてみました。
今のところなんとかかかっているようですが・・・

ということで、音楽よりも、かかるかどうか、の確認中ですが、
このシュッツのマタイ受難曲、なかなかの佳演ではないでしょうか。

ドラマ性では、先のフレーミヒ盤には及びませんが、
なかなかに端正かつ真摯ながら人肌の温もりのようなものを感じます。


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2014年05月23日

マルティン・フレーミヒ、シュッツ/マタイ受難曲

本日、GWが休めなかったので臨時休業日としました。
離任しているとはいえ立場上代休のシステムが無いので有給休暇ですがね。

さて早朝より、ステレオ・サブシステムにて聴いているのは・・・

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IMGP8663 posted by (C)fronte360

ハインリッヒ・シュッツ/マタイ受難曲 SWV479
  福音史家   :ペーター・シュライヤー(T)
  イエス    :ヘルマン・クリスティアン・ポルスター(B)
  総督ピラト  :ジークフリート・ローレンツ(Br)
  使徒ペトロ  :ハンス=ヨアヒム・ロッチュ(T)
  使徒ユダ   :ハンス=ユルゲン・ヴァッハスムート(T)
  大祭司カヤバー:ペーター=フォルカー・シュプリングボルン(B)
  偽証者T   :アルミン・ウーデ(T)
  偽証者U   :ゴータルト・シュティーア(Br)
  下女T    :ユルゲン・プッシュベック(S)
  下女U    :ロインハルト・ヴィーマイヤー(S)
  ピラトの妻  :ティルマン・ラウ(A)
   マルティン・フレーミヒ指揮 ドレスデン十字架合唱団他

J.S.バッハのマタイ受難曲を想像して買ったので、最初は戸惑いました。
器楽が無い、人間の声だけによるマタイ受難曲です。
マタイ福音書のキリスト受難を、福音史家、イエス、ユダ、ピラト、ペテロなど
歌手が朗々と歌い(というより語りに近い)、弟子達や群衆の部分を合唱が歌う、
音楽劇となっています。

器楽が無いので、最初は正直物足りなく感じていましたけれど、
逆に器楽が無いぶん、意味は解っていなくても、純粋な声の力に驚かされます。
何より福音史家のペーター・シュライヤーの朗々とした美声による抑えた表現、
イエス役のポルスターも堂々としたバスで美声ですね。

シュッツゆかりのドレスデン聖十字架合唱団がまた素晴しい。
下女役はボーイ・ソプラノでしょう、雰囲気がよく出ています。
カントルのマルティン・フレーミヒによって真摯な合唱が展開されています。

はまってしまうと、ずぅ〜と聴いていたくなる素晴しい演奏です。

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2014年05月18日

ソチエタ・コレルリ合奏団、ヴィヴァルディ/協奏曲集「四季」

今日も奈良は良い天気
明け方は 9.8℃まで冷え込んだようですが最高気温は28℃が予想されていて、
さすが近畿のチベットらしい寒暖差であります。

昨夜遅く帰ってきた長女と奥さんはそのまま徹夜で遊んでいたようで、
朝6時過ぎて就寝、当方はいつもどおり5時前起床で生活リズムが合いません。

早朝よりステレオ・メインシステムでレコードをとっかえひっかえかけて
ぐ〜たらとした休日をむさぼっております。

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P5186965 posted by (C)fronte360

ヴィヴァルディ/協奏曲集「四季」
  ソチエタ・コレルリ合奏団
  ヴィットリオ・エマニュエル(vn)

このところ聴きたい曲が思い浮かばなくなったら「四季」を聴いていますが、
ソチエタ・コレルリ合奏団の演奏は、尖っていますね。

1951年結成されたイタリアの合奏団で、イ・ムジチが1952年結成なので
同年代のイタリアの合奏団ですが、暖色系のイ・ムジチとは正反対。

そっけないほどの薄い響きが硬質で、無駄をそぎ落とした演奏は
現代的とも言える演奏です。 現代曲にも卓越していた合奏団とのことで、
さもありなんといった感じ。

RCAグランプリ"1000"クラシカル、これも懐かしい1,000円盤。
自分にとってのクラシック音楽のルーツは、やはり1,000円盤ですものね。

posted by fronte360 at 09:27| Comment(0) | TrackBack(0) | 14-LP/CD音楽(Classical) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年05月17日

ミルシテイン&フィストラーリ、ブラームス/ヴァイオリン協奏曲

頂いた「米ぎん」をつまみ無しでちびちびと頂きながらブログを更新中、
時間つなぎのBGMとしてレコード棚よりふっと手に触ったレコードでしたが、
真剣に聴き入ってしまいました。

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P5176964 posted by (C)fronte360

ブラームス/ヴァイオリン協奏曲
ブルッフ/ヴァイオリン協奏曲第1番 (-*)
  ナタン・ミルシティン(vn)
   アナトール・フィストラーリ指揮、レオン・バージン指揮 (-*)
   フィルハーモニア管弦楽団

ブラームスのヴァイオリン協奏曲はどちらかという薄暗くて苦手なんですが、
ナタン・ミルシティンの高潔かつ華麗なヴァイオリンに魅了されました。
第1楽章のミルシティン自身の手によるカデンツァが圧巻。

この曲に持っていたうす暗いのにロマン的、後ろ向きのイメージが覆って、
なんと華麗な曲だったのかと。 全曲を支配する透明感も素晴しい。
切れ味の良い美音、実に爽快です。

ブルッフはちょっとぬるい感じですけれど・・・ これで本当に廃人か・・・

posted by fronte360 at 20:10| Comment(0) | TrackBack(0) | 14-LP/CD音楽(Classical) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ハンス=ユルゲン・ワルター、ベートーヴェン/交響曲第5番「運命」

本日、誕生日。 奈良は朝から良い天気。 しかしながら・・・
事務所移転で酷使した身体の疲れが全く抜けてなく、ぐ〜たらとした1日。

昨夜、予定どおり実家近くの診療所に行って身体のメンテナンス。
事務所移転を控えて3年振りにクスリをもらう生活に戻ってしまったが、
追加2種類(うち1種は不定期服用)、計3種類、現代人に戻った感あり。

さて、昨夜遅く帰ってきた長女(明日また戻ってゆくが)と奥さんは外出中、
軽くアルコールなどいただきながら、ステレオ・メインシステムで音楽鑑賞中。

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P5176961 posted by (C)fronte360

ベートーヴェン/交響曲第5番「運命」
シューベルト/交響曲第8番「未完成」 (-*)
  ハンス=ユルゲン・ワルター指揮 ハンブルク放送交響楽団
  渡邉暁雄指揮 日本フィルハーモニー交響楽団

いわゆる1,000円盤「コロムビア・ダイヤモンド・シリーズ」のトップバッター
レコード番号「MS-1001-AX」、廉価盤の帝王と呼ばれたもう一人のワルター、
ハンス=ユルゲン・ワルター指揮による「運命」が、なかなか良い演奏です。

ハンブルク放送交響楽団は、ハンス=シュミット・イッセルシュテット設立の
北ドイツ放送交響楽団の録音用の名称とのこと。

初心者に(と偉そうなこと言う永遠の初心者ですが)聴きやすい運命交響曲で、
第1楽章のテーマなど、フェルマータは長めですが仰々しくすることなく、
しかし要所をきちんと抑え、緊張感を持続させる手腕はなかなかのものですね。

木管やホルンが時折り浮かび上がるように聴こえるがまた長閑な感じもさせ、
オケがそんなに巧くないからでしょうけれど、この曲をかえって解りやすく、
親しみやすくさせているようにも思えます。

終楽章は迫力があり、録音も良くて引き締まった低弦の響きなども聴き取れ、
とても立派な演奏としていて、運命って良い曲やな、と素直に思えました。

カプリングされた渡邉暁雄指揮日本フィルによる「未完成」も良いですね。
第3楽章の遺稿部分は収録されていませんが、やや早めのテンポかな、
きちっと纏められた演奏で、録音も木管やホルンのまろやな響きが聞き取れ、
スタイリッシュな感じもします。

当時レギュラー盤2,000円の時代、こんな立派な演奏が1,000円で入手できた。
1,000円盤が大ブームとなったことも解るような気がする1枚です。

posted by fronte360 at 19:15| Comment(2) | TrackBack(0) | 14-LP/CD音楽(Classical) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年05月13日

巌本真理弦楽四重奏団、アイネ・クライネ・ナハトムジーク 室内楽名曲集

今日は用事があって会社を休んでいて、昼過ぎより外出します。

それまでステレオ・メインシステムで何をかけようか、と・・・
レコード棚を漁っていて、取り出したのがコレです。

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P5136960 posted by (C)fronte360

アイネ・クライネ・ナハトムジーク 室内楽名曲集
  モーツァルト/アイネ・クライネ・ナハトムジーク
  J.S.バッハ/G線上のアリア
  ハイドン/弦楽四重奏曲第17番
  チャイコフスキー/アンダンテ・カンタービレ
  ハイドン/弦楽四重奏曲「ひばり」第1楽章
  シューベルト/弦楽四重奏曲「死と乙女」第2楽章
  ベートーヴェン/弦楽四重奏曲「ラズモフスキー」第3番、第4楽章
    巌本真理弦楽四重奏団

テイチクの1,000円盤レコード「クラシック・ベスト・コレクション」の1枚、
ユニオンレコードのレーベルとして出て、CJP-3006の番号が振られてます。
この番号体系は国内録音のものを集めているようです。

この種のデータを多数集めた自分のサイトにも載っていないことより、
2004年以降に捕獲したレコードでしょう、よく覚えていませんが・・・

巌本真理弦楽四重奏団は1966年結成、
弦楽四重奏団として定期演奏会を催していた当時唯一の団体で、
録音年月日は不明ですが1970年以前であることは間違いないので、
初期の録音になるでしょう。

直接音が多くややデットな録音なせいもあって、律儀な演奏にも思えて、
少々堅苦しくも感じたり、ベートーヴェンでは少々線が細くも感じますが、
シューベルトの「死と乙女」、これはいいですね。 渾身の演奏でしょう。

もっとも名曲集ですから、気軽なホーム・ミュージックとして聴くのが正解、
なのでしょう。 そういった意味では選曲も含めて、良いのではないかな。



posted by fronte360 at 12:19| Comment(0) | TrackBack(0) | 14-LP/CD音楽(Classical) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年05月11日

ヴィットリオ・ネグリ、チマローザ/レクイエム

昨日は久しぶりに京都をウロウロと歩きまわっていて、
自宅に戻って歩数計を見たら、30,190歩にもなっていました。

今日は身体をちょっと休めましょう。
そして今朝も早朝よりステレオ・メインシステムで宗教音楽の鑑賞です。

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P5116959 posted by (C)fronte360

チマローザ/レクイエム
  エリー・アメリンク(S)
  ビルギット・フィニーレ(A)
  リチャード・ヴァン・ヴルーマン(T)
  クルト・ヴィドマー(B)
   モントルー音楽祭合唱団(合唱指揮:アンドレ・シャルレ)
   ヴィットリオ・ネグリ指揮 ローザンヌ室内管弦楽団

ドメニコ・チマローザ(1749〜1801年)、イタリアの作曲家です。
ローマなどで活躍した後、エカテリーナ2世に招かれロシアに渡ったのち
ウィーンに赴き有名なオペラ・ブッファ「秘密の結婚」を作曲しています。
劇場には足をなかなか運ばなかったレオポルド2世を大感激させた、
そんなエピソードもありますね。

イタリアに戻ってからはナポリで宮廷楽長、礼拝堂オルガン奏者を務めるも、
フランス軍への協力がもとで国外追放となってしまい、
援助者のいたヴェネツァアに赴いて、ここで生涯を終えています。

オペラ・セリア、オペラ・ブッファを合わせて70曲ほどを作曲していて、
ミサ曲6曲、レクイエム4曲などの宗教曲も多く作曲しているようですが、
特にオペラ・ブッファで名声を博していたようです。
フランスの文豪スタンダールは、
「私が生涯を込めて愛したのは、モーツァルト、シェークスピアそれに
チマローザだけである」と語った、とも解説には書かれています。

さてこの曲は1787年チマローザがペテルブルクに赴いた直後の作曲らしく、
チマローザをロシアに行くのに尽力した公爵夫人が死亡したために、
その公爵からの依頼によって短期間に作曲されたものと推定されています。

ヴィットリオ・ネグリは、フィリップスのプロデューサー、録音監督として
イ・ムジチのレコート録音に係わっていた人。
ミラノ音楽院やモーツァルテウムを卒業しており、
忘れ去られようとしている音楽の発掘・編纂もされていて、この曲も発見、
モントルー音楽祭で初演し、1979年にレコード録音もされました。

聴いているとオペラ的な響きやソリストもオペラ・アリアのような歌唱で、
日ごろバロック宗教曲を聴いているので、1回聴いたらお腹いっぱい、
そんな感じも受けましたけれど、演奏はよく纏まっていていますね。

同時代のモーツァルトの宗教曲も似たような感じで、時代の影響でしょう。
短期間で書き上げたとのことですが、約1時間の演奏時間、
けっこう重厚な感じのする曲です。


posted by fronte360 at 08:48| Comment(0) | TrackBack(0) | 14-LP/CD音楽(Classical) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年05月10日

モンドンヴィル/詩篇第149番「主に向って新しき歌を歌え」

ようやくのお休み、早朝よりステレオ・メインシステムを稼動させて聴くのは、
やはり宗教音楽・・・ぼけっ〜として聴くには心地良いからであって、
芥川龍之介の書くところの奉教人ではないのですけれど。

さて今朝は、モンドンヴィルを久しぶりに聴いています。

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P5106806 posted by (C)fronte360

モンドンヴィル/詩篇第149番「主に向って新しき歌を歌え」
  マルタ・アンジェリシ(S)、ジョスリーヌ・シャモナン(S)
  アンドレ・マラブレラ(T)、レミイ・コラッツァ(T)
  ジョルジュ・アブドゥーン(B)
  アンヌ=マリー・ベッケンシュタイナー(org)
   フランス音楽青少年合唱団
   ルイ・マルティーニ指揮 パイヤール管弦楽団

ジャン=ジョセフ・カッサネア・ド・モンドンヴィル
(Jean-Joseph Cassanea de Mondonville 1711-1772)
ヴェルサイユ宮殿の音楽上の総帥ドラランドと人気を二分した作曲家・・・

バロック宗教音楽に興味ある人は少ないでしょうし、
ドラランド、カンプラなど、けっこうそのスジでは有名人だったりしても、
モンドンヴィルについては、当方もこのレコードで知っているのみですけれど、
生前は成功を収めていた作曲家だそうです。

コンセール・スピリチュエル(演奏会)でモンドンヴィルの宗教曲は
27年間に39曲、510回の演奏記録があり、ドラランドは45年間に31曲、421回で、
双璧を成しています。

なおコンセール・スピリチュエルとは、宗教音楽との意味とのことですが、
宗教上の休日に年に32回催された演奏会のことで、フランス革命の翌年まで、
1280回も開催され、市民に音楽が提供される場となっていたそうです。
ここではハイドンやモーツァルトの作品も演奏されたようですね。

今日もそんなことが書かれたレコードの解説を目で追いかけかながら、
魂の安息日です。

良い天気なので久しぶりに京都に行こうと思ってます。
身体は疲れていますけど、一日家にいても何も生まれてきませんしね。


posted by fronte360 at 07:14| Comment(0) | TrackBack(0) | 14-LP/CD音楽(Classical) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする