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2014年11月09日

中世ドイツの典礼聖歌とポリフォニー

昨日は会社イベントがあって早朝よりUSJに行って疲れました。
人の多さもさることながら仮装してバカそうにしか見えない大量の若者を見ると
暗澹たる気持ちになるのはジジイ化が進んでいるからでしょうね。

一転して日曜、朝から雨がそぼ降ってしっとりとした部屋で聴くのは、宗教曲。
いつもどおりの音楽ですが、中世ドイツで筆写された聖歌。

中世ヨーロッパ、フランス、イタリア、英国などの教会の典礼では
積極的にポリフォニー音楽が使われていたそうですが、
中世ドイツ・神聖ローマ帝国では単旋律のグレゴリオ聖歌が中心だったようで、
それらを典礼暦の順番に並べて、典礼の再現を試みたレコードです。

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「中世ドイツの典礼聖歌とポリフォニー」

Side A
(待降節と降誕の祝日)
  1.イントロイトゥス「わが神よ、われはわが心」
  2.ベネディカムス・トロープス「信ずる者はみなともに喜べ」-*
  3.イントロイトゥス「おさな子われらに生まれ」
  4.コンムニオ「地上のすべての国々は」
  5.ベネディカムス・トロープス「ヨハネが老いし時」-!
  6.行列式の聖歌「今日、太陽より光が生まれぬ」-*
(受難の時期)
  7.イムヌス「栄光と讃美とほまれとは」
  8.コンムニオ「主イエズスは、弟子らとともに」
  9.アンティフォナ「キリストはわれらのために」
 10.単旋律聖歌「エリ、エリ、わが主よ」-!!

Side B
(復活の祝日)
  1.詩篇楽句とトラクトゥス「主をほめたたえよ」
  2.コンドゥクトゥス「一角獣はとらわれぬ」-*
  3.グラドゥアーレ「この日こそ、主の創り給える日なり」
  4.モテトゥス「王国の祝宴に」-*
(聖霊降臨の祝日)
  5.イントロイトゥス「主の聖霊、全地にみちたり」
  6.コンムニオ「突然天より」
  7.ベネディカムス・トロープス「信者たちの集まりは」-+
(主の公現)
  8.ゴスペル「主は汝らとともにいませり」-*
  9.レスポンソリウム楽句「天においては神に栄光」-#

   R.ジョン・ブラックリー指揮 スコラ・アンティカ

*単旋律グレゴリオ聖歌
  独ライプティヒ聖トマス教会蔵写本
  -! 独バンベルク州立図書館蔵写本
  -!! 独エルフルト大学図書館蔵写本
*ポリフォニー聖歌
  -* スイス・エンゲルベルク、ベネディクト会修道院蔵写本
  -+ 英オックスフォード大学ボドレー図書館蔵写本
  -# 独エルフルト大学図書館蔵写本

かつてこのような単旋律のグレゴリオ聖歌など眠いだけの音楽でしたが、
やはりジジイ化が進行しているせいか、すっと心に入るものを感じます。
静かな朝にはうってつけの音楽で、最近こればかり聴いている感すらあります。

なかでもA面6曲目、男声・女声にリコーダーも加わった3声のポリフォニー、
これが可愛らしい音楽になっているのと、
続く7曲目での、男声合唱・女声合唱の単旋律での掛け合いがとても面白く、
中世でも多彩な音楽があったことを思い起こさせてくれます。

解説には定量リズムではなく等価リズムを採用していることなど
ジョン・ブラックリーの解釈のユニークさが書かれていますが、
もとより音楽知識ゼロ・・・聴いて面白ければそれで良し。

その面白さの基準というか概念が年齢とともに変化していることもまた
面白いな・・・と思いつつ、宗教曲と室内楽中心ですね。



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2014年10月30日

シェイクスピア劇の歌

久しぶりの有給休暇。
11月8日、18日と会社イベントが続くので、息抜きをしたくて、休みました。
加齢なる変身、ジジィ化が進行しているので・・・

小春日和のいい天気、週末は雨模様でもあるので昼から外出することにし、
それまでのんびりと音楽鑑賞をしながら命の洗濯。

2012年12月30日、高知で捕獲したレコード。
この頃、高知在住の収集家の方のコレクションが多量に105円で放出されて、
興味あるものを少しずつ捕獲していたころの1枚です。

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IMGP0003 posted by (C)fronte360

シェイクスピア劇の歌 −エリザベス朝の舞台から−

Side A
 トマス・モーリー/いとしき君よ、いまいずこ
 ジョン・ウィルソン/さあさ買ったり、さあさ買ったり
 作者不詳/ああ死よ、わたしを眠らせておくれ
 ジョン・ダウランド/運命の呪い
 リチャード・エドワーズ/この身を襲う悲しみに胸つぶれ
 フランシス・カッティング/グリーンスリーヴズ(移り気な恋人) --*
 ロバート・ジョーンズ/悲しい人よ、これでお別れ
 作者不詳/別れるのが辛い --*

Side B
 ロバート・パーソンズ/パンドルフォー
   その1:みじめで愚かなこのわたし、神々のお力にすがって
   その2:悲しみに心乱れて、待ち望むは死の訪れ
 ウィリアム・コーカイン/ぼくのそばに来て、恋人になっておくれ
 作者不詳/ダンプ:ミラノ公悲歌 --*
 ジョン・ウィルソン/あの唇に何の未練がありましょう
 作者不詳/柳のうた
   楓の木陰で、あの子は吐息してただひとり
 作者不詳/声(妖精の曲:まぼろし) --*
 ロバート・ジョンソン/東の空にひばりが鳴いて
 作者不詳/ジグ(グリムストック) --*

   ジェイムズ・ボウマン(カウンター・テノール)
   ジェイムズ・タイラー(リュート、シターン) --* リュート・ソロ曲

シェイクスピアの芝居に挿入されている歌を集めたレコード、
アルヒーフのレコードらしく詳細な解説、引用された作品名などの一覧、
対訳などもしっかりと書かれていますけれど、平易な音楽を聴くだけで十分。

当時の流行歌なども歌われているようです。
リュート・ソロ曲もあって、それらがまた心地よい響きで心休まります。

これを捕獲していた頃はまだ器楽演奏付きの宗教曲を主に集めていて、
このような声楽曲、グレゴリオ聖歌等の無伴奏の宗教曲は敬遠してましたが、
今ではどんどんとジジィ化が進み、このようなシンプルな曲に癒されてます。

年に数度の高知旅行の度、放出コレクションを少しづつ集めていたのですが、
欲しくなったときには無くなっている・・・よくあるパターンですが、
もっと集めておけば良かったと、聴きながら悔やんでもいます。

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2014年10月19日

ウェラー弦楽四重奏団、ハイドン/弦楽四重奏曲第37,38,39番

今日もすっきりと晴れ上がって日差しが暖かいよりも熱い感じ。
それでも奈良の最低気温は5時40分の7.7度だったようです。

早朝覚醒によって4時半から起きているので、眠くなってきましたけれど、
今日はこれから演奏会なので、それまでゆったりと過ごします。

昨年末の12月30日、高知の中古屋で捕獲したレコード
「ウィーンの室内楽・名盤1300」よりハイドンの弦楽四重奏曲集

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PA198556 posted by (C)fronte360

ハイドン/弦楽四重奏曲第37番 ロ短調 Op.33-1
ハイドン/弦楽四重奏曲第38番 変ホ長調 「冗談」 Op.33-2
ハイドン/弦楽四重奏曲第39番 ハ長調 「鳥」 Op.33-3
  ウェラー弦楽四重奏団
    ワルター・ウェラー(vn)、アルフレード・シュタール(vn)
    ヘルムート・ヴァイス(va)、ルートヴィヒ・バインル(va)

ロシアのペトロヴィッチ大公に献呈された「ロシア四重奏曲」作品33
6曲のうちの前半3曲です。

短調で書かれた第37番ですがフィナーレなど快活で暗さはないですね。
「冗談」と題された第38番は愛らしいフレーズが軽やかに歌っていて
小春日和の今日の日によく似合っていると思います。

そろそろ演奏会に出かける準備もしなくては・・・
続きはまた帰ってからにしましょう。

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2014年10月18日

ゲンネンヴァイン 、 シューベルト/ミサ曲第5番

久々の晴れの休日、奈良は最低気温6.8℃まで冷え込んでいますが、
この週末は、2週続いた台風や、休日出勤もありません。

最近は余裕もなく、落ち着いてレコードを聴く時間も無くなってましたが、
久しぶりに早朝よりレコード鑑賞、いつもどおり宗教曲です。

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PA188498 posted by (C)fronte360

シューベルト/ミサ曲第5番 変イ長調 D.678
 ウルツラ・コーツト(S)
 ドリス・ゾッフェル(A)
 ジークフリート・イエルザレム(T)
 ハンス・ゲオルク・アーレンス(B)
 南ドイツ・マドリガル合唱団
  ルートヴィッヒスブルク音楽祭管弦楽団
  指揮:ヴォルフガング・ゲンエンヴァイン

シューベルトがラテン語で書いた6曲あるミサ曲の第5番目、
1819年〜1822年秋にかけて3年もかけて書かれた作品で
比較的早く作品を仕上げるシューベルトが何度も手を入れていたようです。

今週の出勤時、愛用のメモリプレーヤで何気に選んで聴いた
ヴィルトゥオージ・ディ・プラハの演奏によるシューベルトのミサ曲第2番、
久々に聴きましたがこれがとても素晴しくて・・・
メモリプレーヤに仕込んであった第3、4番と聴き進め、今日は第5番です。

第2番はシューベルト18歳頃の作品らしく、とても瑞々しいのですけれど、
第5番になると曲の規模もずいぶんと大きくなっています。

ゲンネンヴァイン指揮の演奏は自然な音楽の流れに従っていて、
大仰に表現するような演奏ではありませんが、独唱もまた地味な感じもして、
ちょっとインパクトには欠けるみたいなのが惜しいですね。

シューベルトの初期の交響曲がたいそう好きな自分にとって、
ミサ曲もまた、初期の作品のほうが性に合っているのかもしれません。

1822年に作曲された未完成交響曲がついに未完成に終ってしまったように、
この時期のシューベルトは転換点であった、とすれば納得もできます。
未完成交響曲は自分にとって今でもあまり得意な曲ではありませんし・・・

サヴァリッシュのCDもあったはずです。
こちらもまた聴きなおしてみたいと思います。 クラシックは奥が深い。


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2014年10月13日

アルバン・ベルク四重奏団 、 モーツァルト/弦楽四重奏曲「狩」

台風は高知市を抜けて大阪に直撃するルートですね。
勢力は975hPa(言い難く今だにmbと言ってしまいますが)と衰えたものの、
我が家は雨戸を閉め切って籠城状態としています。

今年は弦楽四重奏の年・・・そんな予感でスタート。
モーツァルトやハイドンなどの弦楽四重奏曲全集も欲しいなぁと思いつつも、
最近は音盤所有欲も湧かなくて(先立つものが無いこともあるけれど)、
手持ちの音源を繰り返して聴いています。

アルバン・ベルク四重奏団の密度の高い現代的なモーツァルト
これで決まりですね。

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PA138495 posted by (C)fronte360

モーツァルト/弦楽四重奏曲第16番 K.428/421b、第17番 K458「狩」
  ウィーン・アルバン・ベルク四重奏団
    ギュンター・ピヒラー(vn)
    ゲルハルト・シュルツ(vn)
    ハット・バイエルレ(va)
    ヴァレンティン・エルベン(vc)
     (1978年6月24〜29日:ウィーン・テルデック・スタジオ録音)

こんな日ですが、モーツァルトの弦楽四重奏曲を聴くと気分が晴れます。
アルバン・ベルク四重奏団、ギュンター・ピヒラーの明るく艶のある音色、
明晰でキリっと引き締まっていながらも軽妙洒脱さを兼ね備えた演奏。

そしてこのところカートリッジを SHURE M75B Type 2 に換装。
国産の優等生ではないけれど、セッションを音楽的に奏でてくれてます。

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PA138497 posted by (C)fronte360

SHURE M75B Type 2

 周波数範囲:20Hz〜20kHz
 出力電圧:5.0mV(1kHz、5cm/s)
 チャンネルセパレーション:25dB以上(1kHz)
 チャンネルバランス:2dB以内
 適正負荷:47kΩ(70kHz以下、400pF〜500pF)
 インダクタンス:720mH
 直流抵抗:630Ω
 針先:1.5g〜3.0g
 自重:6g

シェルに書かれたトリオのマークも今となっては貴重ですよ。

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ペーター=ルーカス・グラーフ、J.S.バッハ/音楽の捧げもの

結局、演奏会は開催されたようです。
そろそろ演奏会が終った時刻でしょう、ごめんなさい・・・
このところ仕事もバタバタしているし、明日からの出社も気になって、
あまり無理したくなく、演奏会の帰りの足も気にして行きませんでした。

そして家事も済ませたのでステレオ・メインシステムの前ですが、
しかし何故か心がざわついて落ち着いて音楽を聴く気になれない気分です。
こんな時は小編成によるバロック音楽ならと・・・

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PA138494 posted by (C)fronte360

J.S.バッハ/音楽の捧げもの BWV 1079
  ペーター=ルーカス・グラーフ(fl)
  ハンスハインツ・シュネーベルガー(vn)
  イルゼ・マテュー(vn)
  ヴァルター・カーギ(va)
  ロルフ・ローサー(vc)
  イェルク・エヴァルト・デーラー(hpsi)
  クリスティアーネ・ダクセルホーファー(hpsi)
  エルンスト・ゲルバー(hpsi)

ルーカスと気心の知れた仲間たちによる室内楽編成による「音楽の捧げもの」
真摯で深いバッハの世界が展開されています。

「6声のリチュルカーレ」は6段の譜面で書かれているそうですが、
2手でも演奏可能なのを3台のチェンバロで演奏されていたりします。
「トリオ・ソナタ」もテンポを落としてとても耽美的な演奏になってます。

何よりジャケット写真が素適ですね。
セッションの様子を上から撮影したモノクロ写真もまた印象的です。
(録音:1968年12月、スイス・アーラウ市教会)

寄る年波のせいか、最近は大規模オケ曲よりも室内楽・・・
ジジィになってしまいました。


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2014年09月21日

フリッツ・ライナー、ベートーヴェン/交響曲第6番「田園」

初秋の穏やかな1日、早朝には近鉄奈良線の様子も見てきました。
21日より東花園駅〜若江岩田駅が高架に切り替わりましたものね。

昼からはステレオ・メインシステムのある部屋でゴロゴロとしながら、
室内楽や宗教曲などを聴いていましたけれど、ふっと思い立って、
世界文化社発行の「世界の名曲3」、素晴しい演奏に圧倒されました。

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P9218294 posted by (C)fronte360

ベートーヴェン/交響曲第6番 へ長調 op.68「田園」
  フリッツ・ライナー指揮 シカゴ交響楽団

いつものライナー指揮らしいザッハリッヒカイトな演奏ですが
バルトークなどで味わえる正確無比なオーケストラ・コントロールを駆使し、
第1楽章から実にしなやかでふくよかな感じがして、素晴しい、の一言。

もちろん第4楽章の嵐の場面の唸り方など尋常ではない迫力で迫ってきて、
躍動している終楽章などドラティックでもあります。

最近流行の小編成オケではなく大規模なオーケストラなのですが
各パートが見事に統率され、浮き上がるようにハッキリと聴こえてきて、
一糸乱れず音楽を推進させているのがなんたって凄いですね。
納得の田園交響楽、といった感じ。

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P9218295 posted by (C)fronte360

世界文化社発行の「世界の名曲」シリーズ
1970年に発行されたもので、1,800円で30cmLPが1枚付いています。
中古レコード屋では100円で叩き売られているのを見かけますが、
これもそうして入手したものです。
最近では場所をとってしまうので(重いし・・・)手を出してませんけれど。


posted by fronte360 at 16:21| Comment(0) | TrackBack(0) | 14-LP/CD音楽(Classical) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年09月07日

オーマンディ、ヘンデル/オラトリオ「メサイヤ」

先週、ホール・バルティカによる素晴しい「メサイヤ」を聴いたばかりですが、
そのことを思い出しながら、休日朝のレコード鑑賞。

オーマンディ指揮による「メサイヤ」
2001年末、東京出張時に御茶ノ水ディスクユニオンにて100円で捕獲した
米コロムビアによる2枚組LPです。

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P9078092 posted by (C)fronte360

ヘンデル/オラトリオ「メサイヤ」
  アイリーン・ファレル Eileen Farrell (S)
  マーサ・リプトン Martha Lipton (Contralto)
  ディヴィス・カニンガム Davis Cunningham (T)
  ウィリアム・ウォーフィールド William Warfierd (B)
   モルモン・タバナクル合唱団 The Mormon Tabernacle Choir
   合唱指揮 リチャード・コンディ Richard P. Condie
   ユージン・オーマンディ指揮 フィラデルフィア管弦楽団

    録音1958年11月&1959年3月 フィラデルフィア・ブロードウッド・ホテル

大規模オーケストラによる伴奏ですが、弦楽アンサンブルがとても綺麗です。
やわらく包み込む低弦に艶やかな高音弦、まさにフィラディフィア・サウンド。
上品な演奏として刺激的なところを極力抑えた落ち着きのある演奏が素晴しい。

第48曲「The Trumpet shall sound」のトランペット・ソロがまた巧い。
柔らかで艶やかな響きが見事にコントロールされて目立ちすぎずに
実にカッコ良くまとまって、さすがフィラ管ですね。

合唱団もソリストも真摯。
モルモン教会合唱団は少々木目が粗いように感じる部分がありますけど、
それがかえってストレートさに結びついているような感じ。
恣意的ではなくキリストの生涯を音楽の叙事詩として誠実に奉仕しています。

なおこのレコードでは慣習的に省かれる第2部34-37、第3部49-52以外に、
第1部10-11,18、第2部27-32,38-39,41、第3部46が省かれています。
レコード盤2枚に詰め込むためでしょうか。

あとオートチェンジャー仕様でしょうね、第1面の裏が第4面となってます。
こんな所でも健康的で古き良き時代のアメリカを感じさせるメサイヤです。
意外に思われる方も多いと思いますが、とてもいい演奏だと思います。


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2014年08月24日

追悼マゼール、ペルゴレージ/スターバト・マーテル

今頃になって追悼とは、遅きに失していますけれども、
始めて買った(はずの)マゼールのレコード、スターバト・マーテル

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ペルゴレージ/スターバト・マーテル
  イヴリン・リアー(S)
  クリスタ・ルートヴィッヒ(A)
  RIAS室内合唱団(女声)
    ロリン・マゼール指揮 ベルリン放送交響楽団

1966年3月録音、ピリオド奏法による小編成での演奏が標準になった現在、
このようなロマン溢れる演奏は絶滅してしたかもしれませんが、
この演奏でペルゴレージやスターバト・マーテルのことを知った当方には、
しっとりとして懐の深いこれがデフォルト、大好きな演奏です。

分厚い弦の響きや、美声ながら朗々たるやや時代錯誤的な独唱ですけれど、
そのしっとりとした弦と女声をすっきりと纏めているのはマゼールの手腕。

モタつき感などなく意外とすっきりと聴こえるのは音楽に推進力があるから。
聴いたあとは満ち足りた気分になれます。
こころよりご冥福をお祈りいたします。


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2014年08月10日

ラベック姉妹、ガーシュウィン/ラプソディ・イン・ブルー

台風11号、兵庫県から京都府を横断中のようですね。
台風東側に入った奈良も大雨が降っていて、雨戸を閉めて部屋に籠もってます。

今日もレコード三昧ですけれど、最近はピアノ曲とか室内楽とかがメインで、
マーラーなどになかなか食指が伸びなくて・・・

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P8107880 posted by (C)fronte360

ガーシュウィン/ラプソディ・イン・ブルー
        ピアノ協奏曲 in F
  カティア&マリエル・ラベック(p)

「美貌のピアノ・デュオ」として1980年代に一世を風靡したラベック姉妹。
ジャケット写真に見覚えのある方も多いのではないでしょうか。

高揚して時に騒々しさを感じることもあるオーケストラ編曲版ととは違い、
すっきりと纏っていて、見通しがとても良いのが魅力ですね。
そもそもラプソディ・イン・ブルーは、ピアノ連弾版がオリジナルで、
その4段譜によって演奏されています。

何よりラベック姉妹のピアノがとても緊密に交じり合って響きあっていて、
時には対立しあうかのようで、聴き応えがあって楽しめます。
ピアノ協奏曲も見晴らしの良い演奏ながら、迫力不足など微塵も感じさせず、
スィング感もあって素晴しいですね。

なお昨日のエッシェンバッハによるモーツァルトも同様ですが、
カートリッジを久しぶりに シュアー M75B type2 に交換してみました。

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P8107881 posted by (C)fronte360

スクラッチノイズを多く拾うようですが、生き生きとしたように感じます。

posted by fronte360 at 13:40| Comment(0) | TrackBack(0) | 14-LP/CD音楽(Classical) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする