誕生月であり一番思い入れの強い5月、昨年・一昨年と奈良大学の通信教育に精神的に追われていましたが、今年は卒論合格で2単位残しての留年生ながら、勉強はどこへやら。
キャンパスメンバーズの特典を利用し、6日に奈良国立博物館での「空海」(前期)を2回目を見て、8日は会員になっている大和文華館「富岡鉄斎」も2回目。 1日は招待状を利用して松柏美術館「勤勉努力 素描下絵そして本画」など、月の前半は芸術三昧な感じ。
月の半ば12日、亡父の月命日の法要をやったあとすぐですが、親戚やお寺さんの都合もあり、16日にひと月早い七回忌の法要も行いました。 母親と弟、母親の弟(叔父さん)夫婦に従弟というこじんまりとしたものですが、仕出し弁当の手配などなど。 月の中盤は頭を悩まることが多かったな。
そして月の後半は今月のメインイヴェント、1年ぶりに北海道帯広に行ってきました。
2月末に行く予定が、コロナ感染で断念。 そのリベンジ・マッチですが、今年9月に91歳になる母親の体調次第の側面もあります。 当日の23日朝、ショートステイに預けるまで心配でしたけれど、無事関空を発つことができてほっとしました。
今年は関空→釧路便がなく、新千歳より長距離バスで帯広到着は20時過ぎ。 本当は列車移動したいのですが、到着時間はほぼ変わらないし、料金は半額(しかも3月のダイヤ改正で特急は全車指定席で自由席がなくなって実質値上げ)とあっては列車の選択肢はありません。
24日雨、帯広は雨が降ると気温が下がって最高気温14℃。 小雨そぼ降るなか緑ヶ丘公園へ。 学生時代になかった道立帯広美術館に「星野道夫」の写真展を見て、美術館の向かいにある帯広市児童館に移動。 ここには食堂があるのですね、昼食とってからプラネタリウムを見ました。 65歳以上は高齢者料金で半額の90円。 ちょっと複雑な気分ですが・・・
とにかくこの日は寒かった。 トイレを借りにはいった緑ヶ丘公園脇のグリーンプラザ、中に入ると暖房が入っていて、トイレでは手洗いの温水が出てました。
25日晴、路線バスで1時間かけて中札内に移動。 六花亭がやっている中札内美術村がとっても良かった。 森と自然を作り、その自然の中に小さな美術館が7つ点在しているのですね。 小泉淳作美術館が充実していたし、小川游作品館で緻密な描写に魅かれ、安西水丸作品館のウィットでほっこりしました。 そして六花亭プロディースのレストラン「ポロシリ」もよかったですね。
風の強い日で中札内では畑の土が舞い上げられて地上黄沙状態。 防風林の必要性を感じる帯広らしい天候でもありました。
26日晴、前夜一献した同期で獣医の友人が帯広駅まで来てくれました。 母校の圃場にある東屋で、彼のバンジョーを聴かせてもらい軽く歌ったりもし、圃場を渡る風が心地よくてカントリー気分満載。 この後は、隣町芽室の平和園でジンギスカンを食べ(美味かったし安かった)、帯広動物園まで送ってもらいました。 彼とはここで別れ、昭和の匂いがぷんぷんする動物園(ここも高齢者料金で210円)を見て、観覧車にも乗ってきましたよ。 200円でした(メリーゴーランドは100円で迷ったけど、高見の見物のほうを選びました)。
27日、昼前から雨の予報が外れ、雨がパラつく時もあったけれど曇天から晴天となりました。 帯広らしい天気かも。 大学で教鞭とっている先輩がホテルまで迎えに来てくれました。 大学に行く前、隣町の音更にあるスイーツピア・ガーデン(お菓子の柳月の工場)に連れて行ってもらい、昼食として蕎麦屋に連れていってもらいました(これも美味かったなぁ)。 そして大学に移動する途中で、当方が住んでいた近所の稲田橋で十勝産小麦を使った満寿屋(ますや)パンの「麦音」というお店にも連れて行ってもらいました。
大学では機械実習工場の中に入れてもらい、学生時代に関わった実験装置ソイルビンと対面です(これが今回の旅の主目的)。 今から40年ちょっと前、先輩が鉄材を切り、溶接して作り上げたソイルビンですが、当方の研究テーマではなかったけれど、先輩の実験手伝をしていたのでした。
そして、同じ研究室で同期もやってきました。
彼は大学院時代、このソイルビンを使って修士論文を書いていました。 修了後、隣町の農協勤務となって地元在住ですが、卒業してからこれを見るのは初めてとのこと。 40年ぶりの再会ですね。 あのころの労働が思い出していました。 そして、あの時にマジックで書いた落書き「ソイルビンヨットスクール」。 後の学生が上書きしたのが残ってました。 戸塚ヨットスクールになぞってソイルビンの過酷さを書いたのですね。
機械実習工場の写真を撮るのを忘れました。
先輩によると、学内再編計画にこの工場は入っていなく、いずれ取り壊しになり、このソイルビンも無くなってしまうだろうとのこと。 写真を撮るために、また帯広に行く、口実が出来ました。 先輩がいるうち、機械実習工場があるうちに行こう、いや行かねばなりません。
先輩は授業があるので、同期のクルマに乗せてもらい駅前に戻ります。
途中、クランベリー弥生通り店でソフトクリームを食べ、百年記念館に行くも月曜日で休み。 帯広競馬場に連れて行ってもらいました。 ばんえい競馬ですね。
1トンもある馬が、おもりを乗せたソリを曳いて、2箇所の障害物となる坂道を乗り越える、ばんえい競馬(通称、ばんば)。 土日月曜がレース開催日。 ちょうどレースをやっていて、100円で馬券を買って10倍になるのを夢見ましたけれど、ビギナーズラックはありませんでした。 競馬のあと駅前まで送ってもらいました。
18時半、クルマを自宅に置いてバスで来た同期、授業を終えた先輩とともに夜の部を開催。
同期の行きつけの店で、路地を入ったおばんざいのお店にて、日本酒を味わいながら、思い出話などで夜も更けて散会。 先輩、同期、お世話になりました。
なお先輩は、現役合格なので同い年ながら2年先輩ですけれど、大学院のときに海外留学をしたので当方と同年に修了。 そして同期は現役合格の同級生で2歳下ですが、大学卒業後は2年間研究生となりバイトしてお金を貯めて、先輩や当方が修了したあとに大学院に進学。 微妙に学部・大学院の在学時期は異なっているけれども、同じ動力学研究室なので、懐かしい人名や単語が出てきてタイムスリップしてしまいました。
昔を思い返すだけの大人数の同窓会はあまり好きではないけれど、濃密に共に生きた人と会って飲み、当時の空気を思い返すのも時にはいいかな・・・
28日曇、ホテルを10時半にチェックアウト、11時半発の高速バスで新千歳空港に移動。 帯広駅ターミナルの「トラントラン」(ますやパン)で食料調達し、新千歳空港ではターミナル3階ラーメン道場の弟子屈ラーメンでもお腹を満たして準備万端。 が、本州は線状降水帯もという今年一番の大雨で、到着便が遅れました。 結局30分ちょっと遅れて離陸しました。 そのためか、機内より雲海の向こうに沈む夕陽も見れましたし、関空に着くのが遅れたので、傘をささずに帰宅することも出来ました。 めでたしめでたし。
翌日、危惧していた母親も無事戻ってきました。 そして1日置いて、31日にはデイサービスに行って活性化もしたようです。 こちらもまた、めでたしめでたし。
さて6月、1年の折り返しの月ですね。
月日の経つのは早いけれど、日々充実させて6月もまたこんな駄文が書けるようにしたいと思います。
皆さまも、密かに続く感染症にも充分に注意してくださいね。
2024年06月01日
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