台風の日、一日中実家にいて、卒論を書いてました。
通信教育とはいえ正規大学なので、卒論を書かねばなりません。
帯広のときは他力本願で、研究室でテーマが与えられたので、それに従って準備(夏休み中にチャンピオンのサビ落としと復元)、実験(水動力計だったかな、ポンプの性能試験など)、実験データを整理し、グラフ化や考察(他の論文などとの比較考察)など、研究室で敷かれたレールに乗ってしまえばカタチが出来ました。
でも文系の卒業論文って、たいへん、ですね。
通信教育で研究室に所属せず、自力でやってることもありますけれど、関係する書籍や論文に目を通してテーマを定め、なんとなくの仮説をつくる。
この段階で、4月の履修届提出時に「卒論計画書」を提出、ここで合格しないと卒論を履修すら出来ないのですのね(帯広のときは、夏休み前に研究室に行ったら、助教授の先生に「何か決まっているか?」と言われ、決まってないと答えると「これやってみるか」と言われて決まったんですよね・・・記憶が間違ってなければ)。
「卒論計画書」に合格したので、そこから関連する論文を精読し、論旨をまとめながら仮説を軌道修正、また他の論文を探して読んでの繰り返し・・・でした。
何より老眼の進んだ当方には、文字を追うのがやっと。 おまけに仏像のことを選んだものだから、参照している論文に、お経や漢文資料(東大寺要録・続日本記・正倉院文書ほか)も出てくるのですよね。
話はそれますけれど、仏像が好きになったのは中学2年生のときでした。
友達2人と連れだって3人で、カメラを持って撮影旅行と称して奈良に行き、最初に入ったのが戒壇堂、次が法華堂でした。 このときに仏像にハマりましたね。 ほとんど「みうらじゅん」と同じ感覚、仏像=カッコイイ(怪獣よりも)なんですけどね。
(その仲のよかった友人2人は50歳前後に鬼籍に入ってしまいました)
とにかく、好きでないと続けられません。
仮説の落としどころを探って難しい論文にも目を通し、あれこれと考えて打ち込んでいた論文ネタも、台風のおかげで、なんとか必要枚数に達し、「むすび」のまとめ作業にまでたどり着けました。
10月3日の草稿提出まで、さらに追加資料を探し、構成や文章直しの作業となります。 時間はあるようでも、母親の介護があるので時間は自由には使えませんが(フリーに使える時間って、結局何もしないので制約があるほうがいいかも)、なんとか草稿提出メドは立ちました。
もっとも草稿不合格だと、1月9日の卒論提出が出来ません。
気を緩めることなく進めてゆきたいと思います。
とにかく、お経や古文献を引用するときなど、漢字変換では出てこないし、こちらの読みも怪しいので単漢字変換でもヒットしませんが、「IMEパッド」に助けられました。 適当に書いても漢字一覧を出してくれるなんて、これを作った人に感謝です。
2023年08月16日
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