9月29日に退院させた母親との同居生活も1ヶ月が経過、あっという間のひと月でした。
退院後の生活は、入院前と同じくデイサービスを週4回とし、できるだけ元の生活に近づけるようにとの配慮です。 デイサービスの方も尽力してくださいました。 最初の2日間ほどは車椅子を持ってゆきましたが、デイ内での移動は手引き歩行をしてくださって、車椅子不要のデイ生活を続けているおかげさまで、徐々にですけれど脚力も回復してきたようです。 そのデイでも、11月より週に1度ですが、身体機能訓練の時間が設けられることになり、先日理学療法士さんがケアマネさんとともに自宅に来られて状態確認や希望などを聞きに来られました。 リハビリ病院よりもよほど頼りになる感じです。 元通りは難しいでしょうが、母親には頑張ってもらいたいものです。
自分でご飯を食べて、歩行器を使いながらでも自分でトイレに入って戻ってこられるので(トイレの床などの確認・後始末は必要ですけれど)、幼児と同じく見守り主体。 介護に体力は必要ありませんけれど、無駄と思える時間がいっぱい流れ去ってゆきます。 現役で仕事をしていたときは、降ってくる雑用などは出来るだけ早く処理し、本来業務に集中する時間を確保するよう努めるようなリズムでしたけれど・・・ 急かすことなく怒ることもなく(内心怒っていたりもしますけれど、その場は諦めの境地を演じて)できるだけ相手のペースに合わせてゆっくりと・・・ でも夜になるとストレス発散のため、一時期辞めていたアルコールが復活、深酒で一日が終わって、そのまま1ヶ月も終わったという感じ。
ということで、大学の勉強はまったく進捗なしですが、夏期スクーリングの結果が戻ってきました。
9/12:美術史特殊講義(85点)
9/12:文化財学講読U(90点)
9/12:文化財学演習U(80点)
このなかの「文化財学演習U」では、A4用紙1枚に研究テーマ報告を書いて提出するのですが、受講生全員51名分の報告書と、担当教員(お城博士として知られる千田教授)からの丁寧な講評(一人あたり200文字程度)もまた51名分が載っている冊子(66ページ)が同封されていました。 コロナ禍で動画を見る在宅スクーリングでしたけれども、こんなに仲間がいることを改めて知り、萎えていた勉強意欲が刺激されました。
研究テーマとして不空羂索観音を書いていたこともあり、17日は雨でしたけれども、母親がデイに行っている間に奈良高畑町にある不空院の不空羂索観音(座像)を見てきました。 この日は興福寺南円堂の不空羂索観音(座像)も年1回の公開日なのでしたが、大阪に戻る時間が迫っていたこともあってやむなくパス、来年の課題としました。
そして秋晴れの21日には、奈良公園の県立美術館で「野田弘志展」を鑑賞したあと、東大寺法華堂に行ってご本尊の不空羂索観音(立像)にも久しぶりのご対面してきました。 今年春には奈良国立博物館「大安寺展」で不空羂索観音(立像)も見ていますので、南円堂のを見逃したのはやっぱり残念でした。 これからは論文資料を集めて不空羂索観音について更に深めたいと思います。
そして現在進めている「シルクロード学」は、足掛け2ヶ月以上となりましたが、参考書「世界の歴史10 西域」(河出文庫)を何とか読し了、続く参考書「西域 探検の世紀」(金子民雄著、岩波新書)を読み進めています。 来月はなんとかレポート提出に持ち込みたいところです。 西洋史概論、考古学概論、民俗学、歴史文学論、江戸文学論など、いまだ手つかずの科目もあるのですけれど、並行して勉強を進められるほど器用ではないので1点集中で頑張ります。
1点集中といえば史料学概論。 テキストの読解もさることながら、レポート課題の趣旨も読み違えていることに気づくこと2度。 つまり2度もレポートの書き直しをし、なんと1ヶ月かけてレポート合格にこぎつけたのでした。 続く試験、試験問題の解答作成でも何度も躓いて書き直すこと3度のものもありましたけれど、試験結果はなんと
9/10:史料学概論(100点)
通信教育らしく、これからも自分のペースを守りつつ、出来る範囲でもいいからじっくりと向上させてゆくべきなのだと痛感しました。 来年卒業できるかも含め、これからは出来る範囲を見定めてゆきたいと思います。
不空院や法華堂、県立美術館も行きましたので、26日には実家と自宅を往復する合間を縫って会員になっている大和文華館にも立ち寄りました。 特別展「住吉広行 -江戸後期やまと絵の開拓者-」、幕府御用絵師というと狩野派や土佐派を思い浮かべますけれど住吉家というのもあったのですね。 なかなかに見ごたえありました。
そして正倉院展も始まりました。 通信とはいえ奈良大学生ですので、キャンパスメンバーとして正倉院展も400円で鑑賞することができます。 なんとか色々なことと折り合いをつけて行ってみたいと思います。 そのためにもとにかく11月もコロナ感染せず細心の注意と免疫力を高めて乗り切りたいと思います。
皆さまもよい月になりますように。
2022年11月01日
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