2022年02月17日

ホーレンシュタイン、ブラームス/交響曲第1番

温故知新。 古きを訪ねて新しきを知る、で、初めて全曲を聴いた曲のレコード、
少ないお小遣いより、選りによって買ったレコードを発掘して再聴する第2弾。

1977年頃だったでしょうか、どこかのワルツ堂の輸入レコード・コーナーより発掘したブラームスの交響曲第1番のレコード。 米国盤、QUINTESSENCE というレーベル。

当時、ブラームスの交響曲はカイルベルトで2番+4番の交響曲のレコードを持ってましたけれど、第1番の交響曲には興味がそそられることはなく(ベートーヴェンの10番目の交響曲なんて言われいたこともあってか)、買いそびれてました。 でもたぶん安かったのでしょうね、あまり期待せずに購入したように思います。 指揮者のホーレンシュタインについては、既にマーラーの4番の交響曲を買っていたので、どのような人かは知ってましたけれど。

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P2173120 posted by (C)fronte360

ブラームス/交響曲第1番 ハ短調 Op. 68
  ヤッシャ・ホーレンシュタイン指揮 ロンドン交響楽団
    録音:1962年1月29-30日、Walthamstow Town Hall, London, England

これは凄い演奏です。
堂々とした遅いテンポ、恰幅の良い始まりですが、集中力の高さで聴き手を惹き込みます。 要所でテンポを落として歌い込んだり、そしてここぞという時のティンパニの強打、咆哮する金管など、ドラマティックで熱い第1楽章が圧巻ですね。こんなに熱いブラームスの第1番ってちょっとないように思います。

第2楽章、第3楽章でも淡々としながらもまったく弛緩することなく厳しさを持って進め、終楽章へと繋いでまた熱い音楽が戻ってきます。 全体の構成もよく考えられた芸達者なホーレンシュタインらしい圧巻のブラームス。 久しぶりに聴きましたが、個人的にこの曲のベスト・ワンに推したても良いと思います。

なおこの演奏は、NAXOS MUSIC LIBRARY でも聴けます。
https://ml.naxos.jp/work/387341


posted by fronte360 at 10:31| Comment(2) | 22-LP/CD音楽(Classical) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
安田さんこんにちは。

ワルツ堂には珍しい輸入中古なども時にありましたね。自分もたいそうお世話になったものです(もっぱら日本橋第一店)。
このLPは600円ぐらい?? とても一般に知られていない指揮者でしたから、お買い得だったのでは。

その店のクラシック中古棚で、いつ行ってもアンセルメのベートーヴェンが売れ残っていたのを思い出しました。
当時フランス人のベートーヴェンなんて誰も買わないですもんね。
Posted by にこらす at 2022年02月20日 08:29
にこらすさん、コメントありがとうございます。

それとコロナ罹患、災難でしたね、重症ではなかったこと何よりです。

我が弟一家3人も今回のオミクロンに感染して先週初めより仕事に復帰したとのことでした。 軽症でしたが、どこで禍にひっかかるか・・・困ったものです。

さてワルツ堂、当方は堂島店がメインでした。 国内盤を買うと1割引きしてくれましたよね。

日本橋第一店は高校生から浪人時代、玉造からよく歩いて行ったものでした。
たしかにおっしゃるようにここの輸入盤コーナー、カット盤など安くておっと思うようなのが多かったですね。

ホーレンシュタインやアブラヴァネルのマーラーの第1番もここで捕獲した記憶があります。 彼らのマーラーの他の交響曲もありましたが、手元不如意で、こんなの誰も買わないだろう、明日お金用意して買おうと思って翌日行ってみたら、売れていた・・なんて経験も数知れず。

今もですけれど、学生・浪人時代は大人買いなど夢のようなことでした。
Posted by 安田裕隆 at 2022年02月21日 07:38
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