お家で良い音楽を♪
世界文化社が1970年にRCAのレコードを用いて出版した「世界の名曲」シリーズの1枚。 「SYMPHONY 1」 は、ライナー/シカゴ響によるハイドンのV字、モーツァルトのジュピターがカプリングされています。 ずいぶんと以前、 梅田の駅前ビルの地下にたくさんあった中古レコード屋で拾ってきたものです。
子供の頃、家人の誰もがクラシックなんて聴かなかったので、このような全集物は自宅にはなく、一時期ちょっと集めていたりもしました。 綺麗な図版、著名人によって分かりやすく書かれた解説を眺めながら、音楽を聴く。 命の洗濯ですね。

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ハイドン/交響曲第88番 ト長調「V字」
モーツァルト/交響曲第41番 ハ長調「ジュピター」
フリッツ・ライナー指揮 シカゴ交響楽団
1960年2月6日録音(V字)、1954年4月26日録音(ジュピター)
聞き逃し配信で聴いているNHKラジオ「カルチャーラジオ 芸術その魅力」。 今は、モーツァルト没後230年として、横浜国立大学教授でヨーロッパ文化史研究家の小宮正安さんによる「モーツァルトと18世紀」が放送されていることより、モーツァルトを聴こうとこのレコード本をピックアップしました。
が、モーツァルトのジュピターも素晴らしい演奏でしたけれど、ハイドンのV字がもっと素晴らしい演奏でした。 機能的なオケによるシャープな演奏なのは予想通りなのですけれど、その織りなす響きの中にハイドンの知性や暖かさをも感じさせるライナーの至芸。 特に第1楽章と終楽章、上質なアンサンブルによる音楽に陶酔しました。
ジュピターもまた颯爽とした演奏ですが、軽く流れることはなく、真摯で中身の詰まったというと変ですが、熱量を感じます。 終楽章のフーガ、たたみ掛けるアンサンブルからモーツァルトの歌心をも感じさせて、ライナーの巧さが光ってます。
ライナーのモーツァルトは、NAXOS MUSIC LIBRARY でも聴くことができます。
この第3集は、ライナー/シカゴによるベートーヴェンの「田園」ですね。
重いのと場所をとるのでこれ以外は買ってませんけれど・・・
この第3集の田園、表紙がメインデルト・ホッベマ『ミッデルハルニスの並木道』という典型的な遠近法の並木道の絵ではなかったですか❓
中学生くらいの頃これを見て、はじめてフリッツ・ライナーという名前の指揮者を知ったのでした。印象が強かったのですが、その後「推薦盤特集」のどれを見ても、これが言及されるのを見たことがありません。第5と第7はあちこちで採り上げられるのですが。まあ別に推薦されなくてもどうってことはないですが。私はCDではライナーの演奏はR・シュトラウスとバルトークがほとんどですが、やはり忘れられない指揮者ですね。
フリッツ・ライナー、RCAグランプリ1000シリーズの廉価盤レコードで知りました。
確かにr.シュトラウス、バルトークが推薦盤でした。
今思うと、ベートーヴェンも素晴らしのですけれど。