暖かくなったり寒くなったりで、また暖かくなったので暖房装置のない新ステレオ部屋にてレコード鑑賞。 アンソニー・コリンズ指揮によるシベリウスの交響曲第2番。 この曲を愛でる人には知る人ぞ知るの名録音。 モノラル録音ながら、迫力あるサウンドです。シベリウスの交響曲って、マーラーの曲のようにステレオ感に左右されることなく楽しめますね。
全体のトーンは豪胆、でも歌うべきところはしっかりと歌って、メリハリも効かせた濃厚な名演奏です。 近代ロマンティシズムから無調的な現代音楽への橋渡し的な雰囲気も感じさせます。
1953年5月録音とのこと。 パブリック・ドメインに落ちていて、かつてコリンズ/LSOのシベリウスの交響曲全集をダウンロードし、愛用のメモリプレーヤで聴いたこともありましたが、でもやはり音盤。 アナログのレコード盤で聴くほうがいいですね。 中音の音圧(おし)といい、雰囲気が違って聴こえます。

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シベリウス/交響曲第2番
アンソニー・コリンズ指揮 ロンドン交響楽団
このレコードは、1963年にキング・レコードが発売した「ロンドン不朽の名曲・名演奏(第一巻/交響曲篇)」というセットもの(MR5001〜5010 \10,000)の1枚のようです。 どこの中古屋から救出してきたかは記憶にありません。
興味ある方は、NAXOS MUSIC LIBRARY でも第1〜4番の交響曲を聴くことができます。 第1番は、より男性的というとジェンダーで咎められるかな、「ますらおぶり」と言っておきましょう。 これも好きな演奏です。