新型コロナの緊急事態宣言、全国で解除されましたが、お家で良い音楽を♪
今日も新型コロナ対策で急きょ付与された特別休日を取得して臨時休業です。
ルドルフ・ケンペ/ロイヤルフィルによるアルプス交響曲を聴いたあと、比較試聴として名盤・名演奏との誉れ高いカラヤン/ベルリンフィルの演奏も聴いてみました。
ケンペ/ロイヤルフィルを聴いた直後、ことに冒頭の「夜」から「日の出」にかけてのイメージは、こじんまりと纏めているなぁ。 それだけアラン・シヴィルを筆頭にしたロイヤルフィルが豪放に鳴らしていたからでしょうね。 でもね、カラヤンらしい語り口の巧さで機能の高いオーケストラを駆使し、登ってゆきます。
このCDもまた全曲が1トラックなのですけれど、「山の牧場」でカウベルが鳴って、その後「道に迷う」場面など、音楽によって手に取るような映像として脳裏に再現されてゆくさまは、さすがカラヤンの真骨頂。 じつに分かりやすい。 そして頂上に至るところに演奏のピークも持ってきているようです。 全開。 そのためか、下山途中の「嵐」の場面など、ウィンドマシーンが左右から聴こえるけれども音像としては小さな感じ、少々迫力不足のようにも感じますね。 そして「終末」「夜」でのエンディングも脂身を削いだ静かな終わり方。
最初こそ冒頭にも書いたように、こじんまり纏まった感じに思えましたけれど、繰り返し聴いていると、ほんと聴かせ上手な演奏ですね。 ド派手な演奏、との評価もあるようですが、とても丁寧に曲を分析し、細部まで丹念に磨き上げた響きで、映像を音にして届けてくれた演奏でした。
単なる迫力とは違う意味で圧倒的な演奏でありました。 NAXOS MUSIC LIBRALY でも聴けますね。
P5262982 posted by (C)fronte360
R.シュトラウス/アルプス交響曲 Op.64
ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
デイヴィッド・ベル(org)
録音:1980年12月 ベルリン・フィルハーモニー
2020年05月26日
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