2020年05月17日

カイルベルト、ブラームス/交響曲第2番、第4番

新型コロナの緊急事態宣言、奈良県では解除されましたが、お家で良い音楽を♪

CD棚をひっくり返していると、懐かしい演奏が出てきました。 キング・レコードの世界の名曲1000シリーズのLPレコード時代からご贔屓のヨーゼフ・カイルベルトによるブラームスの交響曲第2番、第4番。 レコード盤1枚に、この2曲も詰め込んだ超お買い得廉価盤を覚えている方も多いのではないでしょうか。

レコード盤では片面に詰め込むため録音レベルを絞ったこともあるでしょうが、飾り気の少ない質実としたブラームスの世界との印象でしたが、CDとなってもイメージはまったく同じですね。 古い録音ではありますが、聴きやすい音で、全体そして内声部もうまく捉えていると思います。

第2番、ベルリンフィルの巧さが光っていますが、オケの音色はカラヤン・カラーで洗練された響きになる前のドイツの田舎オケみたいな剛直な音色ですね。 奇をてらったところなどなく、内声部をしっかりと鳴らした過不足のない演奏。 この曲のリファレンスとなる演奏となっています。

第4番、ハンブルグ国立フィルとは、ハンブルグ国立歌劇場管弦楽団のメンバーによるオケ(ウィーン国立歌劇場管弦楽団とウィーンフィルと同じ関係)ですが、非力なオケ・上手くないなどとネットで書かれていますけれど、こちらの演奏の方が好きですね。 カイルベルトの取り組み姿勢は第2番と同じですが、テンポを速めてサクサクと進めてゆき、オケがそれに必死でついて行こうとしています。

いずれも虚飾を排したブラームスの交響曲、このCDも今では廃盤になっているようですが、隠れた名盤として長く伝えてほしい演奏だと思います。

P5162774
P5162774 posted by (C)fronte360

P5162776
P5162776 posted by (C)fronte360

 ブラームス/交響曲第2番 ニ長調 op.73
  ヨーゼフ・カイルベルト指揮 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
  録音:1950年代後半〜1960年代前半
 ブラームス/交響曲第4番 ホ短調 op.98
  ヨーゼフ・カイルベルト指揮 ハンブルク国立フィルハーモニー管弦楽団
  録音:1960年頃

posted by fronte360 at 01:00| Comment(0) | 20-LP/CD音楽(Classical) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。