新型コロナで緊急事態宣言が出ていますので、せめてお家で良い音楽を♪
圧倒的な演奏へと回帰、カラヤンの対抗馬ならば、バーンスタインでしょう。
そして真っ先に採り上げたいのが、バーンスタインがニューヨーク・フィルを振った 1958年録音の「春の祭典」ですね。 ロンドン交響楽団、イスラエル・フィルとの「春の祭典」のCDも持っていますが、この初回録音が孕んでいる熱気・迫力には及びません。 血沸き肉躍る銘盤。
1958年というと、バーンスタインがニューヨーク・フィルの音楽監督に就任した年。 ステレオ録音初期で、スピーカーの左側に金管楽器、右側に打楽器を配し、当時のコロムビア360サウンドを意識したものでしょうが、とにかく金管と打楽器の迫力が半端じゃありません。 後年、ゴミを満載した貨物列車とまで言われたニューヨーク・フィルですが、この時期はとっても巧く、また集中力の高さ、エネルギー感の表出も素晴らしい。
バーンスタインも当時40歳でしょうか(1918年生)、高機能なニューヨーク・フィルを得て、若いエネルギーを発散して、一直線に自分の演りたいことを具現化しているように思います。 まさに若さの特権のような感じ。 後年のロンドン交響楽団ではよく纏まっていると思うけど、ここまで尖っていませんし、イスラエル・フィルは個人的に論外ですね、おどろおどろしく怨念の人になったように感じられてしまいます。
なおカプリングされている「ペトルーシュカ」は、ニューヨーク・フィルを退任する 1969年録音。 覇気は感じますが迫力は落ちて、よく聴くとアレっと思えるオケのふらつきなど、オケの精度は明らかに下がっているようです。
「火の鳥」はまた素晴らしいですね。 1957年録音なので「春の祭典」と同様なスタンスでの熱演。 「カスチェイ王の凶暴な踊り」の唸る低弦と低音ブラスなどオケの迫力も満点です。 現在はこのカプリングでCD化されているようですね。
ちなみにこのCD、1995年9月21日に2枚組 2,800円で発売された「The Goden Age Leonard Bernstein」シリーズ。 東京出張時、東京駅構内いわゆる駅ナカショップで買求めました。
なおここで採り上げた「春の祭典」は、1972年にLPレコード2枚組 2,000円で発売された「Joy of Classics これがストラヴィンスキーだ」で所蔵。 中学生時代からの愛聴盤だったのですが、終曲のみB面に泣き別れとなっている悲しいレコードでした(だからCD時代になって探していましたが、ようやっと出張時に捕獲できた時はとても嬉しかった)。
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CD−1
ストラヴィンスキー/バレエ音楽「春の祭典」(1913年版)
ストラヴィンスキー/バレエ音楽「ペトルーシュカ」(1947年版)
CD−2
ストラヴィンスキー/バレエ音楽「火の鳥」(1919年版)
ストラヴィンスキー/バレエ音楽「プルチネルラ」(1947年版)
ストラヴィンスキー/詩篇交響曲(1948年版)-*
レナード・バーンスタイン指揮 ニューヨーク・フィルハーモニック
レナード・バーンスタイン指揮 ロンドン交響楽団、イギリス・バッハ祝祭合唱団 -*
録音:1958年1月20日(春の祭典) ニューヨーク、セント・ジョージ・ホテル
1969年5月(ペトルーシュカ)
1957年1月28日(火の鳥) ニューヨーク、セント・ジョージ・ホテル
1960年3月(プルチネルラ)
1972年4月(詩篇交響曲)
2020年05月04日
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