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このところちょっと渋めなオトマール・スィトナーを聴いてきましたが、圧倒的な演奏へと回帰、カラヤン指揮によるベルリン・フィルの演奏よりメンデルスゾーンの交響曲全集。 CD−2です。
第2番「讃歌」、演奏会にかかることも少なく(当方は1回のみ実演有り、トーマス・ザンデルリング指揮大阪シンフォニカー)あまり馴染みのない方も多いと思いますが、ベートーヴェンの第九ように、第1部が3楽章のシンフォニア、第2部が独唱と合唱によるカンタータ楽章。
1840年6月、ライプツィヒで開催されたヨハネス・グーテンベルクの印刷技術完成400周年記念祝典のためライプツィヒ市より委嘱されて作曲した交響曲です。 1時間ちょっとの大曲です。
まずは第1楽章冒頭、3本のトロンボーンによって厳かに奏される主題。
ちょっと間違うと陳腐にも感じるものですが、実に堂々たる開始。 ここより一気に惹き込まれてゆきます。 ここのコーダでまた力強いトロンボーンによる主題のあと、素敵なのがクラリネットのソロ(カデンツァ)ですね。
そしてそのままアタッカで入る第2楽章もまた柔らかな弦楽アンサンブルとオーボエの絡みもまた美しい。 巧いオケですね。
第2部も堂々たるもの。 ともすると長さから聴き手の緊張が切れることもあったりしますが、ここでもカラヤンは聴かせ上手です。 飽きさせません。
そして何より終曲の迫力もまた圧倒的。 この重量感を持った響きは1970年前後のBPOの重厚な響き(先のシューマン交響曲全集も同じ)。 圧巻です。
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CD−1
メンデルスゾーン/交響曲第1番 ハ短調 Op.11
メンデルスゾーン/交響曲第5番 ニ短調「宗教改革」 Op.107
CD−2
メンデルスゾーン/交響曲第2番 変ロ長調「讃歌」 Op.52 -*
CD−3
メンデルスゾーン/交響曲第3番 イ短調「スコットランド」 Op.56
メンデルスゾーン/交響曲第4番 イ長調「イタリア」 Op.90
ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
エディト・マティス(S) -*、リゼロッテ・レープマン(S) -*、
ヴェルナー・ホルヴェーク(T) -*
ベルリン・ドイツ・オペラ合唱団 -*
録音:1971/1(3,4番),1971/2(5番),1972/9(2番),1972/11(1番)
ベルリン・イエス・キリスト教会
2020年05月02日
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