新型コロナで緊急事態宣言が出ていますので、せめてお家で良い音楽を♪
このところ圧倒的な演奏を中心に聴いてましたが、今回ちょっと渋めですが、
オトマール・スィトナーを集中的に聴いています。
当初この演奏を採り上げる予定はなかったのですけれど、先日の早朝散歩時、
愛用のメモリプレーヤで何気なく選択したら、ハマってしまいました。
春も終わりとなった長弓寺の裏参道の里山風景から長弓寺境内、そして
富雄川沿いの風景の中を夢中で聴いていました。
第1楽章冒頭、序奏より弦楽アンサンブルと絡む木管楽器がチャーミング♪
小宇宙のような立体的でな響きによる導入のあとに入ってくるフルートと
ハープのなんと清楚で美しく格調高い演奏なんでしょう。
第2楽章ではフルートがゆったりと格調高く歌いつないでゆき、ハープも
また軽やで媚びない端正な音楽にうっとり。
そして第3楽章では両者の軽快な節回しもさることながら、伴奏の木管楽器や
ホルン、弦楽アンサンブルが一体となり、活き活きとしながらも、腰の落ち
着いた柔軟な音楽づくりに魅了されました。
フルート&ハープという曲、1000円盤時代よりランパル&ラスキーヌという
キャラント風で砂糖菓子のような華美な響きが刷り込まれているためか、
しかめっ面のスィトナーの顔が脳裏によぎると、お堅い演奏やろな、なんて
イメージされて、敬遠していたのですが・・・(反省しきり)。
シュターツカペレ・ドレスデン、いつも聴いていたベルリンとは違って、
しなやかな響きが特徴。 このCDのソロ奏者は皆さんSKDの奏者ですね。
管楽器のための協奏曲は、そんな一体感もよく出ていました。
第3楽章などルロイ・アンダーソンを聴いているような楽しさも感じました。
気持ちの和む演奏でした。
P4292751 posted by (C)fronte360
モーツァルト/管楽器のための協奏交響曲 変ホ長調 K.297b
モーツァルト/フルートとハープのための協奏曲 ハホ長調 K.299(297c)
オトマール・スィトナー指揮 シュターツカペレ・ドレスデン
録音:1975年3月18,19,23日、1965年4月17,18日 ドレスデン・ルカ教会
このCDは 1992年3月25日ドイツ・シャルプラッテン20周年記念として
徳間ジャパン・コミュニケーションズより税込1,000円で発売されたもの
2020年04月30日
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