今年も「絵金まつり」に行ってきました。
4年連続ですが、いつ見ても惹き込まれるものがあります。
忠臣二度目清書 寺岡切腹(ちゅうしんにどめのきよがき てらおかせっぷく)
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京都・山科の大星由良之助の侘び住まい。ここに妻お石と次男千代吉が召使お北とともに仇討の首尾を待っている。本懐を遂げたとのうわさが聞こえてきたところへ、お北の夫で、足軽の身でありながら四十七士の一人に加えられた寺岡平右衛門が帰ってくる。
平右衛門は由良之助の命により仇討の一部始終を語る。由良之助を筆頭に、一同が乱れず立派に最期を遂げたこと、とりわけ16歳の一子力弥が笑みを浮かべながら見事に腹をかき切った様子を伝えると、涙する三人の前に由良之助と力弥の位牌を差し出す。
その後、平右衛門は力弥の幼い弟、千代吉が父や兄のあとを追って自分も切腹したい、どうやってするのかを問うたところ、教えるそぶりをしながら実際に刃を腹に突き立てる。驚く一同に事の次第を伝え終わった今はもうこの世に望みはない、と告げる。
そこへ由良之助らの切腹の折、検視役を務めた石堂右馬之丞の家臣・金堂孫三郎が現れる。忠臣の血統を絶やさぬため、千代吉に領地三千石を与え、新開大三郎と改めさせたうえで家臣にとりたてると約束する。それを聞いたのち平右衛門は果て、妻のお北は剃髪し夫の冥福を祈る旅に出る。
絵金蔵「蔵通信」より https://www.ekingura.com/upimage/13457052780.pdf
2018年09月06日
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