4年連続ですが、いつ見ても惹き込まれるものがあります。
播州皿屋敷 鉄山下屋敷(ばんしゅうさらやしき てつざんしもやしき)

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播州姫路城主、細川巴之介は将軍に代々家宝とする十枚揃いの唐絵皿を所望されるが、父の遺言により断ったため勘気を受け、家老青山鉄山の下屋敷に隠棲している。この屋敷で巴之介の恋人、遊女玉の井に仕える下女となっているのがお菊、細川家の忠臣舟瀬三平の妻である。
主家の乗っ取りをたくらむ青山鉄山は、細川家の唐絵皿を見分したいと望む。その準備が整う間に、鉄山は弟忠太に巴之介を毒殺し、病死を装って殺害する計画を話す。偶然にもこの話を耳にしたお菊が真偽を問いただすが、鉄山らはその場を取り繕いごまかす。やがて皿を運んできたお菊が披露する際、その目をぬすんで鉄山は一枚を懐に隠す。皿が一枚足りないことに驚いたお菊は、今一度数を改めさせて欲しいと泣いて懇願するが鉄山はお菊を責め立て惨殺し遺骸を井戸に投げ込んでしまう。その後弟忠太と皿を手に入れ喜ぶ鉄山のもとに度々お菊の霊が現れる。
そんな折、お菊の夫舟瀬三平が鉄山の屋敷を訪れ、三平の働きとお菊の霊によって謀反の一味は滅ぼされる。
巴之介は再び世に出たなら、姫路の十二所権現に菊の霊を祀ろうと約束する。
絵金蔵「蔵通信」より https://www.ekingura.com/upimage/13457029540.pdf