4年連続ですが、いつ見ても惹き込まれるものがあります。
東山桜荘子 佐倉宗吾子別れ(ひがしやまさくらそうし さくらそうごこわかれ)

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江戸前期に起きたと伝えられる下総国佐倉領(現、千葉県佐倉市)の名主、惣五郎の直訴事件に取材した講釈『佐倉義民伝』と柳亭種彦の草双紙『偐紫田舎源氏』とを組み合わせ、時代を鎌倉時代に移して脚色したもの。
領主の悪政に苦しむ農民たちがたまりかねてその窮状を訴え出たところ、反対に投獄されたため浅倉当吾(佐倉惣五郎または宗五郎とも書く)は将軍への直訴を決意し、家族に最後の別れを告げるため、故郷に向かう。
この絵は渡し守甚兵衛の助けで家に帰った当吾が妻子と名残を惜しむ様子を描いたもの。降りしきる雪を背景とした愁嘆の場面で、歌舞伎の演目中「葛の葉子別れ」「重の井子別れ」と並ぶ三大子別れの一つとされる。
この後、当吾一家は捕らえられ、拷問の末、惨殺されるが、怨霊となって領主に復讐を果たす。
絵金蔵「蔵通信」より https://www.ekingura.com/upimage/13457028520.pdf
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