今年も「絵金まつり」に行ってきました。
4年連続ですが、いつ見ても惹き込まれるものがあります。
伊達競阿国戯場 累(だてくらべおくにかぶき かさね)
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足利家お抱えの相撲取り絹川谷蔵は主人の放蕩を止めるため、その愛人、遊女高尾を殺す。その後谷蔵はたまたま逃げ込んだ高尾の兄豆腐屋三婦の家にかくまわれ、その妹累に想われて夫婦となり、故郷羽生村で与右衛門と名を変え百姓として暮らしている。累の顔は姉の祟りで醜くなるが、与右衛門は累に鏡を見ないと約束させたため本人は気づいていない。
与右衛門は主人の許婚歌方姫が博打うちの悪人・金五郎にとらえられ、花街に売られそうになっていることを知り、百両の金とひきかえに姫を引き取ることを約束する。金策に苦慮する夫を見た累は自分の身を売って金にかえようと女郎屋に話を持ちかけるが、そこで初めて自分の顔が醜く変わり果てたことを知る。絶望した累は自分を愛してくれた夫に申し訳が立たないと、自殺するため絹川に向かう。
同時に絹川に向かった与右衛門は金五郎に出会い、姫の正体を隠し自分の元妻であるからと言ってなんとか姫を救おうとする。しかしこれを隠れ聞いた累は与右衛門に騙されたのだと誤解し、姉高尾の怨霊によって二人に襲いかかったため与右衛門に斬り殺されてしまう。
その後与右衛門はもとの美しい顔にもどった累の首を斬り落し、歌方姫の身代わりとして代官所に届ける。
絵金蔵「蔵通信」より https://www.ekingura.com/upimage/13457049610.pdf
2018年08月24日
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