2018年06月21日

大阪散歩20180616_八尾・若江の戦い 若江城跡・美女堂氏遺愛碑

近鉄主催のハイキング倶楽部「あみま倶楽部」への参加記録です。

6月16日に第15回目として以下に参加しました。
”八尾市制70周年「大坂夏の陣 八尾・若江の戦い」美将 木村重成を訪ねて”
楠根川ぞいを歩いて北上、府道21号大阪東大阪線に出て東へ進みます。

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P6161223 posted by (C)fronte360

歩道の脇に最初のポイント、若江城跡の碑。 何度か来たことありますね。
ハイキングマップに書かれた説明文は以下のとおりです。

若江城跡(わかえじょうあと)
若江城は南北朝時代に河内に進出、河内国守護職となった畠山氏により築城されました。 15世紀の中ごろ畠山氏の家督をめぐる争いは戦国時代の口火となりました。 1573年(天正元年)天下統一をめざす織田信長は足利氏最後の将軍義昭を追って若江城を攻めています。

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P6161222 posted by (C)fronte360

実際には道路を隔てた北側にある公民館分館付近が中央部だったようですね。
本丸などの主要部は東西が約130m、南北が約150mの20,000uほど・・・
とwikiには書いてあります。 ここからハイキングマップを離れて寄り道です。

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P6161224 posted by (C)fronte360

押しポタンの横断歩道を渡って北側の歩道に行きます。
左側のプレートが「若江城跡」
クリックすると大きな画面で確認することができます。

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P6161227 posted by (C)fronte360

若江城は、南北朝時代の争乱期(十四世紀末)に、幕府の命令により河内国内の武士の統率と取り締まりのため、河内国守護に任じられた畠山基国が、北朝方の拠点として築いた城郭と考えられ、永徳二年(1382)から天正元年(1573)までの約二世紀間、河内国守護の政庁の役割を果たしてました。
畠山氏は、満家・持国に継がれ、このあと政長と義就に義兄弟の家督争いは、有名な応仁の乱へと発展し、やがて支配は細川氏から三好氏へ移り、永禄十一年(1568)には畿内を平定した織田信長が三好義継を若江城主に、畠山高政を高屋城主としました。
城は石山本願寺攻撃の拠点として使われましたが、和議が成立し、城の役割を終えて廃城となり、歴史から姿を消すことになりました。
若江城の跡は、昭和47年以来の発掘調査で、次第に明らかになってきており、若江公民館分館を中心として、周辺から二重の堀や土塁・各種建物・溝・井戸などの跡や、瓦類・土器類・武器類など、多数の城跡の存在を裏付ける資料が出土しています。
(平成8年1月 東大阪市)

そして右側の石碑とプレートが「美女堂氏遺愛碑(びんどうしいあいひ)」

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P6161226 posted by (C)fronte360

こちらもクリックすると大きな画面で確認することができます。

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P6161225 posted by (C)fronte360

この碑は、平成4年4月に、東大阪市若江北町の杉山一彦邸内あったものを、同氏の申し出によって、この地に移されたものです。
碑の高さは105cm、幅65cm、厚さ31cmで、用材は和泉砂岩です。文面を見ると、天保二年(1831)4月に美女堂勝喜氏が、掛川の十東遠氏に文を作らせ、美女堂氏の系譜と懐古の情を禁じ得ず、建立したことが分かります。
碑の表面の文章を要約すると、若江北町には古くから美女堂氏という旧家が四戸あり、この頃(天保二年)には、既に二戸は転居し、吉左衛門の一家ののみが栄えていました。これに対し、勝喜の家の跡には老松だけが茂るだけで、懐古の情が湧き、この碑を建てた、と記されています。
大正時代に出版された「中河内郡誌」によると、摂津源氏として活躍した源満仲が、四男美女丸のために、若江北町にある美女山薬師寺(巨摩堂ともいう)を建立し、子孫は美女堂と名乗った、と記されています。また、子孫は改姓して藤原氏となって、大阪に移住したとも書かれています。
このように美女堂氏の由来が書かれた名族由来の顕彰碑は、貴重な資料であり、若江に関する資料として大切にしたいものです。
(平成5年12月 東大阪市)

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P6161228 posted by (C)fronte360

さて、横断歩道を戻ってハイキングのコースに戻ります。
軽自動車が入ってゆく脇道を今度は南へと進みます。


posted by fronte360 at 01:00| Comment(0) | 18-大阪散歩 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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