日中の最高気温も氷点下、一日中氷点下の日々が40日も続く帯広時代、
そんな日々を6年も過ごした当方にとっては寒さもまた懐かしさが蘇ります。
卒業(退院?)以来一度も訪れてませんが、同じ年に卒業(退院?)した先輩が
教授でいるうちに行ってみたいものです。
さてこの冬、年始より続けているヴィヴァルディの四季、
説得力あるカラヤン、刺激的なマリナー、威力あるオーマンディのあとは
やはりこれでしょう。

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フランツヨーゼフ・マイヤー(vn) コレギウム・アウレウム合奏団
1977年2月録音、古楽器ブームの立役者として若かりし頃に活躍していた
コレギウム・アウレウム合奏団ですが、この1977年頃より人気は凋落して、
今は忘れられた存在になってしまいました。
そんな要因もこの演奏を聴くと何となく判るような気がします。
とにかく古楽器演奏らしくない、んですよね。 実にロマンティックな四季。
遅めのテンポ設定で、フレーズの最後に力を込め、ときに装飾音で彩っていて、
今の常識からするととても古楽器演奏とは思えない演奏です。
来日した1975年、この公演でヴァイオリンに顎当てを使っているとか
弓が現代楽器のものだとか、ヴィブラートをかけているのがおかしいとか、
色々な批判を受けて急速に日本での人気に陰りが出たのを覚えています。
でもね、そんな器のことをはずして音楽そのものを耳にすると、
とても優雅な演奏だと思いますし、個性的な演奏でもある思います。
そして何より美しい音楽としているのがお気に入りですね。
時代考証をしっかりやった先鋭的で尖った古楽器演奏で、
時おりピィーとかキューとか鳴るような落ち着かない演奏よりは
はるかに楽しめる音楽となってます。