最近の記事

2018年01月14日

カラヤン、ヴィヴァルディ/合奏協奏曲「四季」

ニューイヤー・バロックの延長で何を聴こうか、と思っていましたが、
にこらすさんのブログで「冬」と名の付く音楽として「四季」を挙げられて、
昔の世代にとって懐かしい音源の中からローマ合奏団の記事がありました。
また、今朝見た山本晴望さんのブログではミュンヒンガー盤の記事があり、
両先輩には及びませんが当方は以下を聴くことしました。

P1149619
P1149619 posted by (C)fronte360

ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
  ミシェル・シュヴァルベ(vn)
    エーバーハルト・フィンケ(vc)
    ホルスト・ゲーベル(hpsi)

今は無き数寄屋橋ハンターにて100円で捕獲したレコード。
ダブル・ジャケットにカラヤンの上半身のピンナップまで付いています。
1972年当時、カラヤンは今では想像もつかないほどのスター指揮者でした。

その分、アンチ・カラヤン派も多くいて音楽雑誌を賑わせていましたが、
この四季も当時のバロックブームに便乗して金儲けのためにバロックまで演るか、
などとも言われていたものでした。

ジャケットの写真によると、第1ヴァイオリン6名、第2ヴァイオリン5名、
ヴィオラ4名、チェロ3名、コントラバス2名の編成で繊細でかつ率直な演奏。
音楽の造形がきちんと整理されて、音の繋がりもスムーズでまろやかですが、
後年レガートで固められたなどと揶揄される事はなく爽快な演奏でもありますね。

肝心の冬、両端楽章は美しくもまた厳格に引き締めた厳冬を現わしていて、
中間楽章のシュヴァルベの甘く柔らかな響きを巧く引き立てて聴かせ上手。
まさにカラヤンの真骨頂でしょうか。 コーダの力強さも物語のお終いの感。
聴きごたえある演奏でした。

posted by fronte360 at 07:53| Comment(0) | 18〜19-LP/CD音楽(Classical) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。