「ニュー・イヤー・バロック」を聴いていました。
解説は皆川達夫さんだったでしょうか。
FM放送を聴かなくなった今もお正月の定番音楽は、バロック音楽です。

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ペルゴレージ/歌劇「奥様女中」
マッダレーナ・ボニファッチョ(S、セルピーナ)
ジークムント・ニムスゲルン(Br、ウベント)
コレギウム・アウレウム合奏団
歌劇はちょっと気合を入れて聴くイメージですけれども
ペルゴレージの「奥様女中」は、聴いていて楽しくなる曲です。
登場人物も3名ですが、歌うのは2名のみ、伴奏も弦楽5部とチェンバロのみ。
そんなコンパクトさも歌劇という敷居をぐっと低くしてくれています。
コレギウム・アウレウム合奏団は、今から40年前になる学生時代に、
現在主流の古楽器演奏の礎を開いた団体ですが・・・
演奏法の時代考証が甘く、弦楽器奏者が盛んにビブラートをかけていたり、
ヴァイオリン奏者が顎当てを使っているなど硬派の方からの批判もありますが、
バランスの取れた音色、そして何より活き活きとして美しい演奏が魅力的です。
主人(ウベント)役のニムスゲルンのバスも甘い声が響いて素敵ですし、
女中(セルピーナ)役のボニファッチョはコミカルな感じながらも
硬めのしっかりとした歌唱は策士としての声の演技でしょう。
帯広での学生時代に捕獲したレコードを、
その学生時代にバイトして買ったプレーヤとスピーカーを使って聴いています。
カートリッジこそ高知で捕獲したものですが(当時のカートリッジもありますが)
35年間まったく成長・進歩していないようです。