青春をすごした街・帯広より今季全国初の「初氷」の便り。
管内の幕別や足寄、池田などでは、氷点下1.8〜1.6度であったようで、
いずれも懐かしい地名です。
この時期の寒さ、異郷に住んでいる、一種の疎外感を感じつつも
好んで移住した身としての自虐的な優越感、ここに住んでないと経験できない、
そんな感情を持って冬への身構えをしていたのを思い出します。
まぁ若いから何でも楽しかったのですけどね。
そんな帯広時代より使っているレコードプレーヤー TRIO KP-7300 は健在。
同じくスピーカー Technics SB-X1 を使って今朝も音楽鑑賞中。
PA158468 posted by (C)fronte360
ハイドン/交響曲第94番 ト長調 Hob.I:94「驚愕」
ハイドン/交響曲第101番 ニ長調 Hob.I:101「軍隊」
カール・リヒター指揮 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
1961年録音、グラモフォンのRESONANCEシリーズの1,500円盤だから
帯広市内で最大のレコードショップ・オイカワに置いてあったはずですが
これは後年大阪の中古屋DISC-JJで捕獲したもの。
カール・リヒターは好きな指揮者でしたが、帯広時代に亡くなってしまい、
市内のレコードショップより彼のレコードが消えてしまって呆然とした、
そんな記憶があります。
そんな当時でも彼が指揮するハイドン、しかもオケがベルリンフィルで、
食指がまったくわかなかったのは、若気の至りですね。
いかにもドイツ的、リヒター的な背筋をピンと伸ばした演奏ながら、
バロック音楽の流れを汲んで爽やかで生命感のあるハイドン。
聴いていて軽やかに心が踊ります。
謹厳実直なモーツァルトのレクイエム、バッハの受難曲を愛好していた当時、
あの頃、若い時分ではこの良さはやはり判らなかったんじゃないかな。
ハイドンそのものの良さも判っていなかったしな・・・
寅さんみたく、深く反省の日々をおくっております(笑)
2017年10月15日
この記事へのコメント
コメントを書く