組曲以外の曲も聴きたくなったので、これを取り出して聴いています。
ノイマン指揮のと迷いましたけど、雰囲気がとてもいいですね。

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グリーグ/「ペール・ギュント」
結婚行進曲、イングリッドの嘆き、山の魔王の殿堂にて、朝、オーゼの死、
アラビアの踊り、ソルヴェイグの歌(*)、アニトラの踊り、
ペールギュントの帰郷、子守歌(*)
サー・トマス・ビーチャム指揮 ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団
ビーチャム合唱協会(合唱指揮:デニス・ヴォーン)
イルゼ・ホルヴェイグ(S)
ここに選ばれた10曲は、劇の付随音楽として独唱や合唱の入った原曲を
基本的に劇の進行に従って並べられ、ビーチャムの考えによって、
鑑賞の起伏がつくように配慮された一部順序の入れ替えはありますが、
要領を得た配列ではないでしょうか。
ご存知のとおりビーチャムは大富豪、私財投げ打って創立したロイヤルフィルは、
英国内や世界から超一流の演奏者を集め、有名なホルン奏者デニス・ブレインも
首席で在席しておりました。
そんな条件もあるにせよ、ここで聴かせる詩情豊かで憧れを含みつつも壮麗で、
アマチュア音楽家の延長線にあるビーチャムの特質がよく出た演奏でしょう。
そしてイルゼ・ホルヴェイグのヴィブラートのかかった清楚なソルヴェイグの歌、
子守歌もこの盤の大きな魅力でしょう。 とても巧く聴かせてくれます。
しみじみと味わうならノイマン指揮、歌う演奏ならバルビローリ指揮かしら?
ともに組曲ではない10曲構成でしたね。 聴き比べしてみるかな。