火曜の夜、会社帰りの電車を降りたあと、喉がいがらっぽい・・・ ヤバッ!?
それが当たり、風邪薬を早めに服用したり、喉ヌールスプレーを使いましたが、
どんどんと症状悪化しましたが、なんとか週末にこぎつけた次第。
このところ懐古趣味で、クラシック音楽を聴き始めた頃に戻っていて、
先日のサー・ジョンのブラ3に先立つ、我が初ブラームスです。
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ブラームス/交響曲第2番 ニ長調 op.73
ブラームス/交響曲第4番 ホ短調 op.98 -*
ヨゼフ・カイルベルト指揮 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
ヨゼフ・カイルベルト指揮 ハンブルグ国立フィルハーモニー管弦楽団 -*
キング・レコードの「世界の名曲1000シリーズ」は詰め込みが特長で、
レコード盤1枚に、なんとブラームスの交響曲が裏表で2曲も入っている!
貧乏学生でクラシック音楽初心者、1曲でも多く知りたかった身には有難い!
それで手にしたのですが、これがなんと素晴らしい演奏なんですね。
こおいった素晴らしい出会いでクラシック音楽がどんどんと好きになった、
そんな典型的なレコードを再聴しています。
カッティングレベルを落として詰め込んでいるので、音が悪い・・・
確かにそんな意見もありますが、もとより古い1960年代の録音であって、
潤いには欠けますが、カイルベルトの武骨な芸風にはよく合ってます。
ヴォリュームを上げてもヒスノイズが増えることなく、いい感じですよ。
(放送局用と呼ばれていた スタントン 500-II カートリッジの威力か)
演奏の巧さでは第2番、カラヤン臭さが出る前のベルリン・フィルの響き、
堅牢ながら艶やさもあってブラームスの田園交響楽にふさわしい感じ。
朗々とかつ堂々とした恰幅の良いブラームス。 久しぶりにシビれました。
でも燃焼度は第4番でしょうね、煽られて金切り声があがるようですけれど、
それも一発録りのような迫力、ぐぐっと心に迫りくるものが感じられて、
ライヴではないけれどこの臨場感は変え難い魅力です。 燃えました。
蛇足ですが、ハンブルグ国立フィルというのはハンブルグ国立歌劇場のオケ、
ウィーン国立歌劇場のオケ有志がウィーン・フィルを結成しているのと同じ。
ドレスデン国立歌劇場のオケでも同様なのがあるようですけどね。
昔はこのレコードも最初は電蓄で聴いていたんですよね。
ラジオか何かの大きなスピーカーに自作で接続していたこともありました。
サンスイのアンプ、ダイヤトーンのスピーカーなんで夢だったなぁ・・・
2017年02月25日
この記事へのトラックバック
懐かしいカイルベルト・ハンブルグの演奏、もう50年以上前の録音ですね。10年前ハンブルグに住んでいた頃、歌劇場、国立フィル、両方の演奏会に女房とよく行きました。この人は亡くなってもう50年経ちますし、やはり「古いタイプの演奏」なんでしょうけど、そこが好きです。ブルックナーの録音もあり、もう話題になることはないですが、「人気作曲家」になる前の貴重な演奏として大切にしています。
NHK交響楽団の指揮者をされていた故岩城宏之さんの話しによると、
質実な音楽をされるカイルベルトさんはとっても恥ずかしがり屋だったそうですね。
演奏会場に親がやってくると、緊張してあがってしまうのだとか・・・
そんな人間味の感じられる逸話のあるカイルベルトさんの音楽は当方も好きです。