お疲れモードな1週間が終わった? いえいえ、積み残しとなりましたが、
昨夜は部署の送別会で久しぶりに紹興酒も頂いての帰宅となりました。
なんとなく頭の痛い(少々飲みすぎ?)週末
こんな時は宗教曲だとディーリアスのレクイエムを聴いたものの
彼の作品にしてはドラマティックな内容で食傷気味となったので室内楽に転向。
このところ通勤時にはベートーヴェンの弦楽四重奏曲を第1番より聴き進め、
現在第8番(ラズモフスキー第2番)が終わったところ、それもあって、
今朝もベートーヴェンとしました。
PA295017 posted by (C)fronte360
ベートーヴェン/ピアノ三重奏曲第7番 変ロ長調 op.97「大公」
エミール・ギレリス(p)
レオニード・コーガン(vn)
ムスチスラフ・ロストロポーヴィッチ(vc)
1955年モノラル録音、旧ソ連の録音を出していた新世界レコードです。
モノラル録音ですけれど、ナチュラルな感じで古さは感じさせません。
それよりも演奏者の若さ漲る演奏にぐいぐいと惹き込まれてゆきました。
いずれも既に鬼籍に入られた巨匠たちの演奏ですが、録音された1955年当時、
ギレリスが一番の年長の39歳、妹婿となるコーガンが30歳、
ロストロポーヴィッチにいたっては27歳であるようですね、平均年齢32歳。
「大公」という曲、ベートーヴェンのパトロンの一人だったルドルフ大公、
彼に献呈したことからの由来ですが、当時大公は21歳であったようです。
作曲したベートーヴェンも41歳。
作曲家、演奏者そして ARCHDUKE と書かれてしかめっ面のジャケットより
古色蒼然たる演奏の予想に反し、
三人の磨き抜かれたテクニックに裏打ちされた青春の血の漲る若々しい演奏、
心躍らされました。
清々しい朝となりました。
2016年10月29日
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