今年の実質の仕事を終えました。 月曜日は出勤ですが終ったも同然・・・
今朝もステレオの前に陣取っていつもどおり宗教曲など聴いていましたが、
思い出してレコード棚を漁ってクルト・マズアさんのレコードを出しました。
今月は忙しくて20日の新聞に出たクルト・マズアさんの訃報には気付かず、
とあるサイトで知ったしだい。 今月19日に88歳で亡くなったそうです。
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ベートーヴェン/交響曲第3番「英雄」、コリオラン序曲
クルト・マズア指揮 ライプティヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団
1972-74年にかけて録音されたもので、まだ40歳半ばだったマズアさんが
名門ゲヴァントハウス管の音楽監督に就任した頃のものでしょうね。
伝統に裏打ちされた重厚な中低弦に、やや軽やかに突き進む高音弦、
見事なバランスなのでしょうが、当時はどっちつかずの印象が強くて
正直あまりしっかりと聴いてませんでしたね。 コンビチュニーが良いな。
というのが正直な感想でした。
その後もマズアさん、音楽活動よりも政治的な面で目だっていたようで
メータの後任でNYPの音楽監督になっても(結局11年も務めたようですね)
あまり注目することもなくなってました。
メンデルスゾーンの交響曲のCDは時々聴きかえしていましたけれど、
どうもフルト・マズイというイメージが強くて・・・すみません。
ところでこのレコードには、1989年の来日公演を前にした朝日新聞の記事
「ゲバントハウス管の素顔 ライプチヒを訪ねて」(上・中・下)入っており、
これを懐かしく読みました。
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1989年11月9日 指揮者マズア ベートーベンを"熱視" 交響曲全曲日本で演奏
1989年11月10日 隠れた実力派 大指揮者に鍛えられて 女性奏者も16人活躍中
1989年11月13日 ベートーベン 予想上回る地元の人気 全交響曲を大阪で演奏
写真とも赤塚竜輔記者による訪問インタビュー記事で、当時を思い出し、
この頃は今では顧みられることのなくなったペータース版の楽譜を使っていたり、
<中>に載っているカール・ズスケさんの写真も懐かしかったですね。
これを読みながら聴いた英雄交響曲、意欲的な面も出ていて悪くないなぁと、
正直マズアさんの良さを解っていなかったのだなと反省したしだい。
ご冥福をお祈りいたします。
2015年12月26日
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