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2015年11月20日

近畿フィルハーモニー管弦楽団 第11回ファミリーコンサート

日時:2015年11月15日(日) 14:00開演(13:00開場)
場所:八尾市文化会館プリズムホール・大ホール

曲目:ラフマニノフ/ピアノ協奏曲第2番 ハ短調 作品18
   ムソルグスキー/交響詩「禿山の一夜」
   ビゼー/「カルメン組曲」第1組曲、第2組曲から抜粋
(アンコール)ビゼー/「アルルの女」より「ファランドール」
(アンコール)日本の唱歌メドレー

独奏:村上祥子(p)

指揮:今西正和

PB201983
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ファミリーコンサート、小さなお子さん連れが多く賑やかなホールの中で、荘重な響きで始まったラフマニノフのピアノ協奏曲が素敵でした。
重厚なヴァイオリンの響きがたっぷりと鳴って素晴らしい開始。 村上さんのピアノも負けじと更に強い打鍵で応えて会場内の騒音をものともせず進めます。 指揮者の今西さんは、半身になってオケとともにピアノも見ながらしっかりと曲をまとめて、さすがにロシアで勉強された響きだと感じ入りました。 深いピアノの響きで始まった第2楽章も粒立ちの良い明快なタッチで安定感もありました。 終楽章こそやや棒読みっぽくぶっきらぼうな場面もあったようですが、ロマンティックに進めた今村さん、集中力を高めた重厚な幕切れもまた見事でした。 演奏中の入場は致し方ないとしても途中で座席を替わる子供や、騒音などありましたが、見事な集中力で乗切りましたね。 ロシアの香りのした本格的な演奏が気に入りました。

休憩のあとは、今西さんの解説をともなった名曲コンサート。
トンガリ帽子などの被り物をした団員が出てきて、指揮者の今西さんも白シャツに黒マント姿。 お化けの宴会のシーンや、リムスキー=コリサコフが改変した終結部など、要所を抜き出して演奏するオマケ付き。 事前にポイント聴かせておくことで、全体を通して聴くときの興味の持続が図れるという配慮でしょうか。
それはともかく、ハリのある響きでの開始より客席を惹きつけていました。 変な力みなどなくよく纏まった演奏に好感が持てる演奏でした。 筋肉質な響きでしたが派手でマッチョすぎないのが良かった。 今西さん、変に煽ったりシナを作ったりせず真正面に曲に向かっていて、オーケストラもまた各パートがよく纏まって一所懸命に演奏されているので相性が良さそうに感じた次第です。

続く「カルメン」は、今西さんがストーリーを解説し、ストーリーに沿った場面の曲を2〜3曲づつ演奏するというスタイル。 「カルメン」の名前はよく知っていても、ストーリーは案外最後の場面しか知らないものだったりします。 そして2〜3曲ずつ演奏するのも興味の持続を図れるためでしょうね。
1幕はまず「前奏曲」艶のある弦楽器の響きでで掴みはバッチリ。 「ハバネラ」で要所に力を込めてじっくりと進めました。
2幕より「アルカラの竜騎兵」は弾力ある低弦ピチカートにファゴットの艶のある響き、木管がチャーミング。 「闘牛士の歌」トランペットの響きに輝きとコクがありました。 タイトに締めても、派手にならずしっかりとした演奏なのは今西&近フィル流でしょう。
3幕からは「間奏曲」柔らかなフルートの響きにうっとり。たっぷりと楽しませてもらいました。 「ノクターン」こちらはホルン4本、柔らかな響きでした。 ミカエラの歌部分をヴァイオリンのソロ、しっとりと歌いました。
4幕は「アラゴネーズ」オーボエソロの凛とした響きと弾力とキレのあるオケの響きが魅力的。「トレアドール」リズム感良くも腰の据わった音楽には力がみなぎっていてカッコ良い音楽での幕切れでした。

ファミリーコンサートなので未就学の子どもの声もしていましたが、身近にオーケストラの音楽を楽しめる機会があるのは良いことだと思います。 オーケストラにとっても悪条件でしょうが、各曲目ともに手を抜くことなど皆無で真摯に音楽に向き合った演奏は清々しくもありました。 素適な演奏会を有難うございました。

posted by fronte360 at 19:54| Comment(0) | TrackBack(0) | 15-演奏会にて | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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