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2015年11月07日

枚方フィルハーモニー管弦楽団 第82回定期演奏会

日時:2015年11月1日(日) 14:00開演(13:30開場)
場所:枚方市市民会館・大ホール

曲目:メンデルスゾーン/交響曲第4番「イタリア」(-*)
   ヴェルディ/「シチリア島の夕べの祈り」序曲
   チャイコフスキー/幻想序曲「ロメオとジュリエット」
(アンコール)メンデルスゾーン/「真夏の夜の夢」より「ノクターン」

指揮:寺坂隆夫(-*)、谷村 浩

PB071980
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冒頭の1音、その瑞々しく弾ける響きにいきなり魅了されたイタリア交響曲。 明るく伸びやかな弦楽器と木管楽器の織り成す響きに彩られた躍動感ある第1楽章。 クラリネット奏者が全身全霊をのせて音を絞り出ているのも素晴らしかったけれど、特筆しておきたいのは第2楽章。 低弦の響きが常にベースとなって曲を支え、その上でしっとりと歌った弦楽器と木管楽器による巡礼の歌。 オーボエかなと思っていたらファゴットも絡んだ響きだったのか、などの発見も沢山ありました。 指揮者の寺坂さんが慈しむように細心の注意を払ってバランス良く進めてゆくのを見て聴いて・・・ 正直こんなに素晴らしい演奏に出会えるとは(ごめんなさい)思っていなかっただけにとても感激しました。

そして落着いた響きの第3楽章ではホルン、やや控え目ながら安定感抜群で聴き応えがありました(その安定感はアンコール曲でも見事に発揮されていましたね)。 強靭な響きで始まった終楽章。 ここでも中央に立った寺坂さん、ここでもバランスよくリードして進めていましたけれど、きちっと纏まっているだけでは決して出せない躍動感を感じたのは、各パートの纏まりが良くて演奏への自主性が出ていたからでしょうね。 自分たちの音楽を一所懸命演っている、そんな感じでしょうか。 そこを寺坂さんのリードによって単に勢いに任せて進めたのではない上質な音楽。 こんな演奏に出会えて幸せでした。

これに先立って演奏されたヴェルディの「シチリア島の夕べの祈り」序曲。
素朴・朴訥とした序奏より、戦いを表す場面での一撃。 ここで勢いあまってティムパニ奏者の左手のマレットがこぼれて・・・はっとしましたが、別のマレットに持ち替えて大事無し。 行進曲調となって響きに艶が乗ってきたみたい。 谷村さんが要所をしっかりと決めながら進めた真摯な演奏でした。

チャイコフスキーの幻想序曲「ロメオとジュリエット」もまた要所をしっかりと決めながら刺激的な響きを抑えた演奏。 場面転換など学生オケならビシッバシッと肩ひじ張ったように進めるところもなだらかな感じで進めていました。 だから音量の割に迫力に欠ける感じもしましたけれど、じっくりと腰を据えた演奏となっていて、この曲が持つドラマへの暖かな想い、と理解しました。 指揮者の谷村さん、演奏終了後はかなり体力を消耗されていたみたいでしたが、メインのイタリアではヴィオラ席に座っておられましたね。

いつもながら手造りの暖かさを感じさせた前半プログラム。 そして今回、後半のイタリアは熟成された音楽を楽しませて頂きました。 皆さんお疲れさまでした。 そして素晴しい演奏をありがとうございました。


posted by fronte360 at 07:39| Comment(0) | TrackBack(0) | 15-演奏会にて | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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