台風11号接近中、奈良でも雨風が強くなってきていますが今は小康状態かな。
午前中早めに買物を・・と、家を出たときは強い雨だったのですけれど・・・
とにかく被害が出ないことを祈ります。
このところゆっくりと落ち着いてレコードを聴くことも叶わなかったので、
雨戸を閉めて部屋に籠もってレコード三昧としましょうか。
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モーツァルト/ピアノソナタ第11番「トルコ行進曲付」
ロンド ニ長調
ロンド イ短調
ピアノソナタ第10番
クリストフ・エッシェンバッハ(p)
今は無き数寄屋橋ハンターの1枚100円のダンボール箱からの救出品。
先日より時々聴いている「ピアノ・レッスン、ソナタ・アルバムT−@」や
高知で捕獲した初期ソナタ集のようなチャーミングな演奏と言うよりも、
もっと高純度、純粋無垢と言っても良いほどの澄んだ演奏ですね。
聴きなれた「トルコ行進曲付」も、若者特有の研ぎ澄まされた感性でしょうか、
とても新鮮に感じられ、かつ自然な音楽の流れの中に惹き込まれます。
音楽が自然と呼吸して、音楽が自分の力で前へ先へと進んで行くような感じ。
1967年5月22〜24日、ベルリン・イエス・キリスト教会での録音。
エッシェンバッハ27歳の輝きでしょうか。 彼は今年で74歳らしいですね。
時の経つのは早いなぁ、などと改めて感じました。
2014年08月09日
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この頃のエッシェンバッハは、シューマンの子供の情景他のレコードで、一大センセーションを巻き起こしていましたね。相当時間が経ってからも、このモーツァルトとシューマンは、いわゆる推薦盤に入り続けていましたっけ。27歳のエッシェンバッハの貴重な思い出ですね。彼は確か、ナチスによる(?)両親のわからない生まれでしたが、人生をまさに自ら開拓した人ですし、今や数少なくなった、存命する巨匠の1人にカウントされるのではないでしょうか。
これを聴く前に実は「子供の情景」も聴いていましたが、瑞々しい感性にあふれた名演ですね。
戦争の孤児として遠縁にあたるエッシェンバッハ家に引き取られた出自より、どこか影のある演奏をするように思いますけど、モーツァルトの演奏はピュアな感性が全面に出ているように思います。
おっしゃるとおり巨匠の一人だと思います。 その巨匠の若い頃の記念すべき録音を今でも楽しんでおります。