自宅に戻って歩数計を見たら、30,190歩にもなっていました。
今日は身体をちょっと休めましょう。
そして今朝も早朝よりステレオ・メインシステムで宗教音楽の鑑賞です。

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チマローザ/レクイエム
エリー・アメリンク(S)
ビルギット・フィニーレ(A)
リチャード・ヴァン・ヴルーマン(T)
クルト・ヴィドマー(B)
モントルー音楽祭合唱団(合唱指揮:アンドレ・シャルレ)
ヴィットリオ・ネグリ指揮 ローザンヌ室内管弦楽団
ドメニコ・チマローザ(1749〜1801年)、イタリアの作曲家です。
ローマなどで活躍した後、エカテリーナ2世に招かれロシアに渡ったのち
ウィーンに赴き有名なオペラ・ブッファ「秘密の結婚」を作曲しています。
劇場には足をなかなか運ばなかったレオポルド2世を大感激させた、
そんなエピソードもありますね。
イタリアに戻ってからはナポリで宮廷楽長、礼拝堂オルガン奏者を務めるも、
フランス軍への協力がもとで国外追放となってしまい、
援助者のいたヴェネツァアに赴いて、ここで生涯を終えています。
オペラ・セリア、オペラ・ブッファを合わせて70曲ほどを作曲していて、
ミサ曲6曲、レクイエム4曲などの宗教曲も多く作曲しているようですが、
特にオペラ・ブッファで名声を博していたようです。
フランスの文豪スタンダールは、
「私が生涯を込めて愛したのは、モーツァルト、シェークスピアそれに
チマローザだけである」と語った、とも解説には書かれています。
さてこの曲は1787年チマローザがペテルブルクに赴いた直後の作曲らしく、
チマローザをロシアに行くのに尽力した公爵夫人が死亡したために、
その公爵からの依頼によって短期間に作曲されたものと推定されています。
ヴィットリオ・ネグリは、フィリップスのプロデューサー、録音監督として
イ・ムジチのレコート録音に係わっていた人。
ミラノ音楽院やモーツァルテウムを卒業しており、
忘れ去られようとしている音楽の発掘・編纂もされていて、この曲も発見、
モントルー音楽祭で初演し、1979年にレコード録音もされました。
聴いているとオペラ的な響きやソリストもオペラ・アリアのような歌唱で、
日ごろバロック宗教曲を聴いているので、1回聴いたらお腹いっぱい、
そんな感じも受けましたけれど、演奏はよく纏まっていていますね。
同時代のモーツァルトの宗教曲も似たような感じで、時代の影響でしょう。
短期間で書き上げたとのことですが、約1時間の演奏時間、
けっこう重厚な感じのする曲です。