今朝もクリスマスが近いのでクリスマスにちなんだレコードを。
ドイツ・ハルモニア・ムンディより「クリスマス物語」、愛らしい作品です。
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「クリスマス物語」
台本:カール・オルフ
作曲:グルニト・ケートマン
台詞:ザルツブルク・ヒルテンブートベ、トビ・ライザー
独唱・重唱・合唱:テルツ少年合唱団
(合唱指揮:ゲルハルト・シュミット・ガーデン)
[器楽合奏] ブロックフレーテ、クルムホルン、ゾルドゥン、
ヴィオラ・ダ・ガンバ、コントラバス、トライアングル、
リュート、グロッケンシュピール、シロフォン、
トムトム、タンバリン、大太鼓、ティムパニ、シンバル
総指揮:カール・オルフ
Side A
序曲
牧場の羊飼いたち
パストラーレ(羊飼いたちの音楽)
お告げ
グロリア(栄光)
羊飼いたちの対話
羊飼いたちの行進
Sise B
かいば桶の前で
ほめたたえよう
幼な児のゆりかご
聖なる3人の博士の行進
表敬 〜 モール人 〜 盛大なお辞儀 〜 聖なる3人の博士の退去
おやすみ、イエスさま
グロリア(栄光)
カール・オルフの業績には純芸術的な面と、児童の教育音楽の2面があり、
この「クリスマス物語」は後者、シュールヴェルク(Schulwerk)と呼ばれる
教育音楽で、子供の音楽教育のために作られた作品です。
作曲はグニルト・ケートマン女史、ザルツブルグ・モーツァルテウム音楽院の
オルフ児童音楽研究所で50年以上にわたって助手を務めたオルフの片腕
とも言える方でしょう。
「グロリア(栄光)」では打楽器が使われ、「羊飼いたちの行進」では
笛によるメロディなど、「カルミナ・ブラーナ」も連想させますが、
懐古的、原始的、リズムの反復など平易で楽しい音楽です。
台本はオルフの故郷バイエルン(バヴァリア地方)の方言で書かれていて、
打楽器群と古楽器による小アンサンブルとテルツ少年合唱団によって、
キリスト生誕が描かれています。
クリスマスの聖劇を観られた方ならば曲の構成で想像がつくと思います。
もともとは放送音楽劇として1948年のクリスマスにバイエルンで初放送、
このレコードでも、犬や羊の鳴き声や風などの効果音が入っていて
楽しい音楽劇の雰囲気がよく出ていますね。
2013年12月22日
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