2013年10月26日

ステファヌ・カイヤー、ヴィヴァルディ/グローリア・ミサ

ノロノロ台風だった27号、ようやく速度を上げて八丈島の南海上へ進行中。
伊豆大島での大規模な災害に追い討ちがかかるか心配ですけれど、
近畿はようやく天気は回復でしょう。

奈良は現在気温14℃、今日はせいぜい17〜18℃までしか上がらない見込み・・・
晩秋か初冬の様相、紅葉が綺麗で行楽の秋に代表されるようないわゆる中秋、
もうなくなってしまったのでしょうか。 ちょっと残念な秋模様です。

温暖化の影響で「四季」はなくなり「ニ季」になるのだと言われていますが、
それとは関係ないけど合奏協奏曲「四季」で有名なヴィヴァルディ、
彼の作曲した「グローリア・ミサ」もいい曲ですね。

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ヴィヴァルディ/グローリア ニ長調 RV.589
 クリスチアーヌ・エダ・ピエール(S)、マディ・メスプレ(S)、
 ジョスリーヌ・シャモナン(S)、ジャニーヌ・コラール(A)、
 ピエール・ピエルロ(ob)、アンヌ=マリー・ベッケンシュタイナー(hpsi)、
 オリヴィエ・アラン(org)
  ステファヌ・カイヤー指揮 ステファヌ・カイヤー合唱団
  パイヤール管弦楽団

演奏時間30分弱の大規模な「グローリア」なので、ミサ典礼の一部ではなく、
音楽教師をしていた女子孤児院施設の少女達の演奏会のための曲のようです。

解説によると、1939年9月30日、イタリアのシエナで行われた、
キージ音楽院主催ヴィヴァルディ音楽祭でアルフレート・カゼラにより復活上演、
ヴィヴァルディ再評価の端緒になった作品と書かれています。

全体が12の部分で構成されていて、弦楽合奏がリトルネロのように奏でられ、
トランペットの輝かしい響きで始まっていかにもヴィヴァルディ。
11曲目にもこの前奏が現れて、終曲は堂々たるフーガの合唱で閉じられます。

華やかな部分もありますが哀愁を帯びた合唱やソロ、美しい二重唱もあり、
中間の6曲目にはオーボエのソロとソプラノが絡んでとても魅力的です。

この時代、自らの意思で宗教曲を書くことは基本的にはなくて、
典礼のため、演奏会のため、いわゆる職業として作曲されているわけですが、
長さをちっとも感じさせませんし、充実した印象を与える名曲ですね。


posted by fronte360 at 08:35| Comment(0) | TrackBack(0) | 13-LP/CD音楽(Classical) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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