2013年10月21日

近畿フィルハーモニー管弦楽団 第9回ファミリーコンサート

日時:2013年10月20日(日) 14:00開演
場所:門真市民文化会館ルミエールホール・大ホール

曲目:チャイコフスキー/「白鳥の湖」より
              「情景」「4羽の白鳥の踊り」「チャルダーシュ」
   チャイコフスキー/「くるみ割り人形」より
              「葦笛の踊り」「花のワルツ」
   プロコフィエフ/「ロメオとジュリエット」より
              「モンタギュー家とキャピレット家」
   ストラヴィンスキー/「火の鳥」(1919年版)より「終曲」
   ベートーヴェン/交響曲第7番 イ長調

(アンコール)チャイコフスキー/「くるみ割り人形」より「トレパーク」
(アンコール)メンデルスゾーン/結婚行進曲

指揮:朝倉 洋

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ひとことで言うなら、とても楽しい演奏会でした。 聴かせ上手な指揮者・朝倉さんの本領発揮でしょうね。 明快で判りやすくてノリやすい朝倉さんの指揮に応え、オーケストラもキレのいい演奏で奮闘していました。 そして朝倉さんの解説、バレエのストーリーの説明を中心にしたお話でしたが、聞きやすい口調でかつ興味を持たせるような話しの組み立て、まったく飽きさせません。 休憩後のベートーヴェンの交響曲第7番やアンコールまでもスピーチされて、楽しい演奏会を堪能した、そんな気分でいっぱいとなって演奏会場を後にしました。
前半はバレエ曲の演奏、個々の曲についての言及はしませんが、いずれも超の字の付く有名曲。 これがズラリと並んでいて、演奏される側としてはハードルが高かったと思いますけれど、いずれも破綻など皆無(些細なミスはあったかもしれませんが聞き取れていません)、何より聴かせ所のソロがいずれもしっかりと演奏されていたのが見事でした。
ただし少々気になったは、少々音がデッドに響いてきたことでしょうか。 ホールの特性か、聴いていた席が2階席(EE-15)のせい、それとも雨模様だったので響きが悪かったかな・・・なんて思って聴いていましたけれど。 コントラバスが4本編成で奮闘、低弦の人数にもよると思いますが、ティムパニが堅い打音となっていて、全体の響きにも深みが少々不足してたかな・・って感じ。 もうちょっと粘り気が欲しかったというのは欲張りかもしれませんが・・・ 全体的に少々響きが薄くなってしまって、大きな音での圧力がちょっと乏しかった感じかな。 
メインプログラムのベートーヴェンの交響曲第7番。 完全に酔っ払い、なんて朝倉さんが言われていましたけれど、終楽章に至って丁寧ながらも力いっぱい演奏。 見事な幕切れで盛り上がりました。 朝倉さんが舞台袖に下がられたあと、団員の皆さんの満足そうな笑顔がアチコチでこぼれていました。
アンコールの1曲目、トレパークはこれまでの演奏とは一味違って、朝倉さんの動きも大きくなってイケイケドンドンでノリノリの演奏。 指揮によってこれだけ違ってくるのかがよく判りますね。 ファミリーコンサートらしい演出でしょうか。 そしてアンコール2曲目は、公私混同と朝倉さんが言われてましたが、前日に結婚されたトランペット奏者の男性と、近日結婚予定のコントラバス奏者の女性もいらっしゃるそうで、結婚行進曲。 ベートーヴェンで寂しい思いをした金管奏者、これも朝倉さんの談ですが、見事な金管ハーモニー、艶やかな響きに深みもあって魅せられました。
とにかく楽しい演奏会、ありがとうございました。 そして皆さんお疲れさまでした。



posted by fronte360 at 20:18| Comment(0) | TrackBack(0) | 13-演奏会にて | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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