コンサートホール・ソサエティ盤大会・番外編
楽器を並べた写真のデザインはいかにもコンサートホール盤風
J.S.バッハ/ブランデンブルク協奏曲 第1番 ヘ長調 BWV1046
J.S.バッハ/ブランデンブルク協奏曲 第2番 ヘ長調 BWV1047
J.S.バッハ/ブランデンブルク協奏曲 第4番 ト長調 BWV1049
カール・シューリヒト指揮チューリヒ・バロック・アンサンブル
ハインツ・ホリガー(オーボエ)
モーリス・アンドレ(トランペット)
レイモンド・メイラン(フルート)
ミシェル・ピゲ(ブロックフレーテ)
クリスティアン・ランゲ(ブロックフレーテ)
クリスティアーヌ・ジャコッテ(チェンバロ)
ブレントン・ランクベイン(ヴァイオリン)
ハンネローレ・ミューラー(ヴィオラ)
ベッティナ・ベンツィンガー(ヴィオラ)
クロード・スタルク(チェロ)
P5264551 posted by (C)fronte360
カール・シューリヒト最後の録音と言われているブランデンブルグ協奏曲集、
老境の域となって達観した演奏とは違って、生命力溢れる演奏です。
古楽器全盛の今日、モダン楽器による演奏に違う意味での古さを感じるか・・
いえいえ、シューリヒトらしいすっきりとした解釈もありますけれど、
各ソリストの伸び伸びとした演奏がとても印象的です。
それもそのはずジャケットに書かれたソリストの名前には一流どころが並び、
彼らの確信に満ちた響き、それをすっきりと束ねながら、堅苦しくなく、
明るくてうきうきとさせる魅力ある演奏です。
第1番より祝祭的な雰囲気が溢れんばかり、ヴァイオリンのソロが少々弱く、
それもご愛嬌でしょうか。 第2番のトランペットこそ時代を感じさせますが、
それでも第5番ともども名手の妙技もサラリと楽しめます。
いずれも時代を超える演奏であります。
録音はステレオ、ノイマンSX-74カッターヘッド使用、と書かれています。
CHJ規格での再発盤、SMS規格のものはノイマンSX-68カッターヘッド使用、
いずれにしても、良く言えば落ち着いた音色による録音ですが、
コンサートホール盤らしい標準的なものであるといえます。
2013年06月01日
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