2013年05月26日

ロリン・マゼール、モーツァルト/交響曲第29番・第25番

コンサートホール・ソサエティ盤大会・番外編
若きマゼールの顔写真、画面半分に顔写真を配したデザインは珍しい

 モーツァルト/交響曲第29番 イ長調 K.201
 モーツァルト/交響曲第25番 ト短調 K.183
  ロリン・マゼール指揮 ベルリン放送交響楽団

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マゼールが音楽監督としてベルリン放送交響楽団を率いていた1964〜1975年、
バイロイト音楽祭に史上最年少でのデビューは1960年、30歳でしょうか、
若く才能ある指揮者が上り調子のときの録音になります。

古楽器による演奏が一般的になった今日、少々堅苦しくも聴こえますけれど、
見事な統率力を示した演奏です。 この頃の演奏にはハズレは無いようです。
モーツァルトらしくもあって巧い演奏なので、コンサートホール盤として、
初心者向け通販基本ライブラリーとしては良いラインナップと思います。

でも何故か、時々取り出して聴こう、とまでは思わない感じ・・・
整いすぎているからでしょうか。

第25番などもうちょっと荒っぽくてもいいかななどと思えてしまいますし、
第3楽章トリオではもうちょっと牧歌的な感じで対比させて・・・ とか、
終楽章はオケをもっとドライヴして、などと素人ながら欲張ってしまいます。

決して生命感の乏しい上質なだけの音楽ではありませんけれど、
もう少し若さが弾けても・・と思うのですけれど、本人は意外と、
若いのにしっかりやるなコイツ、と思われたかったのかもと勘ぐります。
久々に聴いて、そんな事を思ってしまいました。

録音はステレオで、ノイマンSX-68カッターヘッド使用、と書かれています。
落ち着いた音色で奥行き感もそこそこあるように思います。
とりたてて良いとも思いませんが、悪くない録音です。



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