2013年03月20日

カラヤン、ハイドン/オラトリオ「天地創造」

17日(日)、ホール・バルティカという合唱団の演奏会で
ハイドンのオラトリオ「天地創造」を聴き、非常に感銘を受けたので (→速報)
いまいちど、カラヤン指揮ベルリンフィルによる抜粋盤で復習しています。

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P3203653 posted by (C)fronte360

カラヤン指揮ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団、ウィーン楽友協会合唱団
 ガブリエル、エヴァ:グンドゥラ・ヤノヴィッツ(S)
 ウリエル:フリッツ・ヴンダーリヒ(T)、ヴェルナー・クレン(T)
 アダム :D.フィッシャー・ディースカウ(Br)
 ラファエル:ワルター・ベリー(B)

1966〜69年にかけて録音されたスタジオ録音、カラヤンらしい豪華な歌手陣。
ヴンダーリッヒが途中で亡くなったので、クレンがあとを継いで歌っています。

実はこの抜粋盤で予習もやりました。
抜粋盤ということもあるでしょうが、豪華絢爛というイメージは持っても、
曲の全貌というか、こんな感じ、そんなだいたいのイメージも沸かないまま、
掴みどころなく演奏会に突入したのでした。

結果、実演が素晴しくて、いまこうして聴き返していると、
演奏会の場面が、眼前に次々と蘇ってきます。

実演は豪華絢爛な響きではなく、実直で誠実ながら明るいハイドンらしい響き。
しかし、冒頭のタイトな響きによる開始から集中力が途切れることなく、
弦楽器はピリオド奏法も意識していたようにも聴きましたけれど、
現代風のハイドン、そんな良い面がよく出ていたと思います。

カラヤンのこの演奏に戻りますと、まず歌手陣が圧倒的で、
それを支えるように、先にも書いたとおり絢爛たるオーケストラの響きにより、
全体を構成して、ハイドンの最高傑作として表現しているようです。

実演によって逆にこの曲の全貌・真価が見えてきたことによって、
細部にもまた耳がいくようになって、より面白く聴けている、という感じ。
オケの細部まで磨きぬかれていて、オケとソロ・合唱が一体となっていて、
カラヤンらしい巧い演奏ですね。 これはこれで感銘を受けます。

レコードやCDで名演を聴いているので、下手な実演は聴きたくない・・・
そう思っている方も多いと思いますけれど、実演の魅力を再認識した次第。
録音による名演って、うまく言えませんが、実演とは別物なんですね。

とにかく長らく聴く事の無かったこのレコード、
これから頻繁にターンテーブルにも載ることでしょう。


posted by fronte360 at 06:45| Comment(0) | TrackBack(0) | 13-LP/CD音楽(Classical) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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